北海道新幹線開業に向けた周辺地域の動向(27年5月末)

北海道新幹線開業に向けた周辺地域の動向(27年5月末)
【北海道新幹線(新青森-新函館北斗間)の概要】 ・全長約149㎞ 総事業費5,508億円(平成17年5月着工~平成28年3月開業予定)
・新函館北斗駅からの所要時間(約); 新青森 1時間01分、仙台 2時間37分、東京 4時間09分(3時間50分台で運行する列車の追加も検討中)
平成28年夏のJRデスティネーションキャンペーンは青森県と道南地域が対象。北海道新幹線を活用し、青函圏が一体となり誘客を推進する。
北斗市(新函館北斗駅所在地)
【駅周辺】
・道営住宅建設のほか、市営立体駐車場
設置予定(無料化を検討中)
・レンタカー会社(7社)、タクシー会社(1社)
が誘致に名乗り
・新函館北斗駅内に観光交流センターを
設置
・地元経済界が中心となり、平成29年春、
ホテル等複合施設建設の計画
【その他】
・きじひき高原に屋内展望施設を整備
・市が、新幹線開業時イベントを「開業日
から3週間の土・日・祝日、合計7日間」
とする旨発表
森町(新函館北斗駅から約44㎞)
・業務用格安スーパーを展開する兵庫県の
企業が大型ショッピングセンター及び観光
果樹園の新設を計画
・森港-室蘭港を結ぶ遊覧船航路の実用化
を検討中
函館市(新函館北斗駅から約18㎞)
【駅周辺】
・駅前(旧和光ビル跡)に商業・公益施設とマンションの複合
ビル「キラリス函館」を建設中
・市電「函館駅前」電停を改修したほか、大門地区アーケード
撤去及び電柱を埋設予定
・既存各ホテルによる客室拡張等改装ラッシュ
・ベイエリアに地元ハンバーガー店が2店目を出店
・赤レンガ倉庫内に家電量販店などが新規出店
【湯の川温泉地区】
・函館アリーナ建設中(27年8月オープン予定)
・既存温泉旅館・ホテルの改装が相次ぐ
【その他】
・函館山ロープウェイのゴンドラ更新(5代目)と駅舎増改築中
・本町に商業・公益施設とマンションの複合ビル(旧グルメシ
ティ五稜郭跡)、フードコート「五稜郭ガーデン」を建設中
・市電「五稜郭公園前」電停の改修を予定
・函館新外環状道路「函館IC-赤川IC間」が開通
・地元老舗和菓子店が西桔梗町に新工場及び新店舗建設
予定
・新幹線カラーの市電とバスが運行中
・東京のIT企業が子会社を開設、2年後には地元を中心に
100人以上の雇用を目指す
・市電、函館バスにICカード乗車券導入を検討中
・函館バスが「新函館北斗駅-函館駅」間の路線バスを現行
の約3倍(50往復/日)とするほか新駅と江差・せたな・鹿部
とを結ぶ便を合計9往復/日とすることを発表
平成27年6月
函館財務事務所
木古内町(新幹線木古内駅所在地)
【駅周辺】
・町営駐車場無料化を発表
・観光交流センターを建設中(地元の食材
を使ったレストランなどを誘致)
・地元製パン・菓子店が新社屋兼工場を
建設(店舗兼喫茶室も設置予定)
・新幹線木古内駅舎ほぼ完成。駅前通り
の電線地中化も完了
七飯町 (新函館北斗駅から約4㎞、
函館総合車両基地所在地)
・農業生産法人、JR北海道、銀行(6次化
ファンド)が、東大沼(JR流山駅周辺)に
体験型観光施設「どさんこミュゼ」を開設
予定
・西大沼温泉にあるリゾートホテルが改装
・峠下に“重点「道の駅」候補(仮称;
男爵いもパーク)”開設予定
鹿部町(新函館北斗駅から約24㎞)
・東京の企業が運営するホテルが全面改装
(スイートルーム主体の長期滞在型へ)
・しかべ間歇泉公園の周辺整備
【課題等】 ◎新函館北斗駅-函館駅を最速17分で結ぶ在来線「はこだてライナー」(定員441名)の輸送力を補完するバス路線は整備されつつあるが、札幌等道内主要都市とを結ぶ
二次交通については多くが検討段階
◎新幹線開業を目前に控えた状況にあっても、民間投資に慎重さがみられる
◎住民及び観光客への情報発信や観光振興策の策定等について、近隣市町の連携推進に期待
(出所;報道機関記事、各地方公共団体HP)