森林ICTプラットフォーム構築業務委託仕様書

森林ICTプラットフォーム構築業務委託仕様書
1.業務名称
森林ICTプラットフォーム構築業務委託
2.業務の目的
中川町は、林業の振興による地方創生を目指しており、特に地域の天然林の択伐施業に
よって得られた木材を家具用材として積極的に有効活用を図るなど、独自の取り組みを含
めた林業による地域活性化を推進しているところである。
一方、森林を利用する上において、豊かな生態系を守り、環境に配慮した施業を行うこ
とも重要な課題であり、そのためには、町有林をはじめとした森林の管理の効率化・高度
化、GIS を含めた ICT 技術の活用が期待されている。
本業務は、平成 24 年度補正予算「ICT 街づくり推進事業」で実施した「真庭の森林を生
かす ICT 地域づくりプロジェクト」
(岡山県真庭市)で構築した「森林ICTプラットフォ
ーム」を基礎として、中川町の森林・林業の特性に応じたプラットフォームを再構築する
ことを目的とする。
3.発注者
中川町(北海道中川郡)
4.事業場所
北海道中川郡中川町及び中川町持続的森林経営確立推進協議会
5.履行期間
導入業務:契約締結日の日の翌日から平成 28 年 2 月 29 日まで
運用業務:平成 28 年 4 月 1 日から 5 年間とする
6.業務内容
本事業では、H25 年度補正予算 ICT 街づくり推進事業「森林 ICT プラットフォーム構
築・普及展開プロジェクト」(総務省)において構築した森林林業クラウドのソフトウェア
資産を活用する。先行導入地域とは異なる状況を調査・検討を行い、森林 ICT プラットフ
ォームを地域に導入可能なモデルとして構築する。
以下の事項を基本方針として必要なソフトウェアの構築及び機器を導入する。
(1)森林ICTプラットフォーム構築
ア.発注者及び中川町持続的森林経営確立推進協議会(以下「協議会」)において共
通のプラットフォームで運用できる環境を構築する。運用管理する項目は、ヒアリ
ング及び資料調査を実施の上最終決定することとするが、下記業務内容を含むもの
とする。
対象
中川町
産業振興課
協議会
主な機能
林道管理、分収林管理、保安林申請管理、所有者情報管理(地
番現況図等)の森林保全業務の効率化・高度化に関わる機能。
治山台帳・砂防台帳等閲覧の防災対策関係機能。
天然林の作業級管理
森林における施業履歴管理、作業道管理等、森林の施業効率化・
高度化。
測量データ及び外部作成データの取込機能 等
また、関係各所と協議の上、導入が可能なものは設定する。
地番現況図(地籍図)
、基盤地図情報、森林計画図、森林簿、砂防指定地台帳、
治山台帳、国立公園・国定公園指定区域、林道台帳、保安林台帳、
その他森林現況を示す情報
イ.
「森林 ICT プラットフォーム構築・普及展開プロジェクト」
(総務省)において構
築した森林林業クラウド同様に、林野庁で実施している森林クラウド標準化事業・
実証事業の成果を随時反映すること。
ウ.運用ライセンス数は、発注者及び協議会において複数台の利用を想定している為、
利用台数無制限のライセンス契約で提供すること。
エ.情報セキュリティー対策として、システムへのログインは、ID とパスワードの入
力により行うこと。さらに通信に関するセキュリティーとして、発注者に提案を行
い、了承を得た環境にて実施すること。
(2)運用機器関連
導入コストや端末機器の効率的利用から、原則既存のネットワーク・機器を最大限
に利用する。ただし、運用上不都合が発生する場合は、最小限の機器導入及び環境
設定を行うこと。導入機器については、発注者と協議の上、庁内ネットワークで運
用可能なスペック及び設定を行うこと。また、運用データはデータセンターの活用
を予定している。
(3)航空写真撮影及び森林解析
発注者が管理する森林機能管理区域内において、航空写真の撮影を行い、森林現況
の解析を行う。撮影仕様等については「森林現況に関する基礎データ収集業務特記
仕様書」を参照のこと。また、撮影範囲は、中川町森林機能配置図の図郭枠範囲内
を予定している。
(4)運用保守
ア.本システムの運用期間中は総合的な保守サービスを受けることが出来るものと
し、システムの操作方法に対する問い合わせは、メール・電話で対応を行うこと。
イ.本システムで使用している端末及びソフトウェアに対する脆弱性が発見された
場合は、原則的に修正を行うこと。
ウ.機器調達を行うこととなった場合は、ハードウェアの機器保守を含めること。
また、6 年目以降も継続使用する可能性もあるため、可能な限りの保守対応を含
めること。
エ.障害が発生した場合は、速やかに担当技術者が現地に到着し、原因究明の上復
旧できることとする。
オ.システムの定期的なバージョンアップ等を保守費用に含むこと。
(5)職員研修
ア.操作説明書については、必要部数作成するとともに、森林 ICT プラットフォー
ム内からも、PDF 等のデータにて閲覧できるようにすること。
イ.操作研修会等を 2 回以上実施し、システム使用者の操作・運用教育を行うこと
7.成果品
ア.森林ICTプラットフォーム構築
イ.
「森林現況に関する基礎データ収集業務特記仕様書」に記載する成果品
ウ.システム設計書、データベース設計書
エ.その他、発注者と協議において必要とされたもの
8.その他
森林 ICT プラットフォームに関する概要資料については、下記 URL 等を参照のこと
【参照】
平成 26 年度補正予算「ICT まち・ひと・しごと創生推進事業」に係る採択候補の決定
<< http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin01_02000152.html >>