なのはなユニオン内陸バス支部 手当の格差是正を求め裁判

なのはなユニオン内陸バス支部
手当の格差是正を求め裁判提訴
千葉内陸バス株式会社の従業員 104 名程のうち正社員の運転士は 50 名程、残り1/2 は契約社員
及びパートの運転士です。雇用形態は違っても、ダイヤに沿ってバスを運行することにおいて同一
の職務で働いています。しかし、手当の格差があり、その是正を求め、2013 年 4 月 1 日、嘱託社
員(契約社員)の運転士で労働組合なのはなユニオン千葉内陸バス支部を結成しました。
2013 年 4 月 30 日に開催された第一回団体交渉より、2013 年 4 月 1 日に施行された労働契約法
の 20 条「期間の定めがあることによる不合理な労働条件の禁止」を活用し、営業手当、年始・年
末手当、金庫脱着手当などの格差是正を要求に掲げました。そして 2 年間にわたり、交渉にて要求
し続けました。
しかし、会社は「正社員は将来管理監督者や高速バスの運転士になるが、契約社員の仕事は単な
る運転とバスの清掃のみ」と主張し譲らず、格差是正に至りませんでした。
ゆえに、本日(2015 年 7 月 8 日)、過去分の損害賠償と将来分の地位確認を求め、千葉地裁に提
訴しました。
裁判にて、求める格差是正は、以下の内容です。
① 一般営業手当の格差是正
会社は 2012 年 4 月 16 日、「労働条件の一部改訂」ということで、拘束手当の廃止(営業手当
への移行)を一方的に決定事項として嘱託社員に通知しました。その内容は名称を変更したば
かりでなく、手当の額を拘束手当であったときの 1/4にしました。
総拘束時間
営業手当
正社員
嘱託社員
格差
①
8時間3分~
9時間
200円
50円
4倍
②
9時間1分~10時間
500円
120円
③
10時間1分~11時間
800円
200円
④
11時間1分~12時間
1100円
270円
⑤
12時間1分~13時間
1400円
350円
⑥
13時間1分~14時間
1700円
420円
4・04倍
⑦
14時間1分以上
1800円
500円
3.6倍
4.16倍
4倍
4.07倍
4倍
② その他手当の格差是正
手当
正社員
金庫脱着手当
正月手当(31日~3日/出勤・1日)
50円
嘱託社員
0円
4500円 3000円
労働契約法 20 条裁判は全国で 5 件ほど始まっています。千葉にては初の裁判です。
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