今回の内容 モダリティー 触れる・痛みの心理学(身体感覚) 身体感覚の分類 皮膚感覚 感覚器官 受容器 適刺激 感覚 視覚 眼 視細胞 (桿体・錐体) 可視光 明暗・色など 聴覚 耳 内耳蝸牛基底膜上の コルチ器の有毛細胞 空気の疎密波 音 皮膚感覚 皮膚 パチニ小体,マイス ナー小体,ルフィニ終 末,メルケル細胞,自 由神経終末など 機械的刺激・温度刺 激・侵害性刺激など 触・圧,温・熱, 冷,痛,痒など 嗅覚 鼻腔の嗅粘膜 嗅上皮の嗅受容細胞 揮発性の物質 ニオイ 味覚 舌,一部の口腔 内部位 乳頭の味蕾の味受容 細胞 溶解性の物質 味 深部(自己受容)感覚 皮膚感覚(触覚・圧覚) 深部(自己受容)感覚 シャルパンティエの錯覚 コゼレフの錯覚 痛覚 この他,深部感覚・内臓感覚・前庭感覚 http://scienceblogs.com/neurophilosophy/2008/ 08/wilder_penfield_neural_cartographer.php 身体感覚 体性内臓感覚 前庭機能 ★ 他の感覚に比べ、受容器が多様≒感受する刺激の種類が多い 身体感覚 体性感覚とは 体性感覚の分類 皮膚感覚 体性感覚 触覚:触る・触れられるという感覚 内臓感覚 圧覚:圧迫されるという感覚 皮膚感覚 深部感覚 (表面感覚) (自己受容感覚) 皮膚の表面 骨格筋・腱 関節 温覚:温の感覚 東山ら著 触覚と痛み ブレーン出版 ISBN 4-89242-642-3 冷覚:冷の感覚 耳石器と半規管 (前庭器官) 胃・腸・心臓 肺などの内臓 身体感覚 痛覚:痛みの感覚 皮膚感覚点 触・圧点、温点、冷点、痛点 密度は身体部位により異なる 皮膚感覚 触覚(圧覚) 体性感覚とは 体性感覚の分類 深部(自己受容)感覚 位置感覚:全身・身体の一部の位置や方向の感覚 運動感覚:全身・身体の一部の運動の感覚 力(抵抗)感覚:全身・身体の一部の緊張・抵抗の感覚 重量感覚:物を持ち上げたときに感じる力感覚 (ものの重さ) 順応★ベルトをしめてしばらくすると… 対比★右腕と左腕に強さの異なる刺激が与えられると… 触覚の心理学 触二点閾:どこまで広げると触点を「2つ」と感じるか 場所により感度が違う 大きさの知覚 中指で自分の体表のいろいろ な部分に触れたときに生じる 感覚部位の大きさ(影の部分)。 中枢に近いほど広がって知覚 される(ベケシー,1967) 触覚の心理学 ウェーバーの錯覚 敏感=受け持つエリア(受容野)が狭い アリストテレスの錯覚 鈍感=受容野が広い 深部(自己受容)感覚の心理学 zコゼレフの錯覚 深部(自己受容感覚)の錯覚 zシャルパンティエの錯覚 (大きさ-重さ錯覚) 深部(自己受容)の心理学 軽い! 重い? (容積-重さ錯覚) 空 重い! 痛覚 痛みに影響する要因 体性痛覚 内臓性痛覚 表面痛覚 痛いの,痛いの,飛んで行け いたわりの言葉と手当てが,高ぶった感情と痛みを鎮める かさぶた剥がし かさぶたや脱毛テープは自分で剥がすほうが痛まない ↑不安感と統制感 深部痛覚 他の人 自分 ↓ 皮膚 結合組織・骨 関節・筋肉 内臓 痛みに影響する要因 不安:少ない 統制感:あり 痛みに影響する要因 ↓ 不安:大きい 統制感:なし 痛みの個人差 注意と痛み プロ選手が大事な試合中に痛みに注意が向かず,結果, 痛みが軽減もしくは消失し,そのまま試合で活躍する話。 文化と痛み 図10.1 痛みに対する辛抱強さや慎み深さが痛みの表出に影響。 (痛みに影響しているのか?表出に影響しているのか?) 痛みと認知 偽薬の効用 こんな薬でも 塗らないよりはまし この薬は よく効くよ 傷口への実際の 効果は同じ なのに 痛みは偽薬を用いても かなり軽減される 表14.1 触れる・痛みの心理学 参考書 1. 松田隆夫 培風館 (2000). 知覚心理学の基礎. 2. 東山篤規・谷口俊治・宮岡徹・佐藤愛子 (2000). 触覚と痛み. ブレーン出版
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