学生の確保の見通し等 入学者数は 2012(平成 24)年 4 月 81 人、2013(平成 25)年 4 月 82 人、2014(平成 26) 年 4 月 91 人と微増したものの、学部収容定員充足率は 2012(平成 24)年 5 月 72.3%、 2013(平成 25)年 5 月 61.9%、2014(平成 26)年 5 月 56.1%と低下し続けてきた。18 歳 人口の減少に伴う志願者数の減少、日中関係悪化等による中国人留学生の減少が逆風 となって吹き続いており、特に地方私立大学を取り巻く環境は厳しさを増している。 この国内外の厳しい情勢に抗し、つぎの取組みにより、定員 140 人充足を見込む。 加えて、2014(平成 26)年において、海外秋学期入学試験も実施し、2015(平成 27)年 5 月の収容定員充足率を 56%から 60%以上へと向上させる。 ○外国人留学生の確保 見通し:25 人 ア)2014(平成 26)年度秋学期入学試験の中間報告 つぎのイ)及びウ)の取組みにより外国人留学生の確保を目指す。 見通しの 25 人は、2015(平成 27)年 4 月入学者見込数であるが、2013(平成 25)年度 からの海外重点募集地域多点化の取組みが成果を結びつつあり、さる 2014(平成 26) 年 7 月に留学生海外秋学期入学試験(一部国内留学生入試を含む。)を実施することが できた。【表 1】はその中間報告である。 【表 1】2014(平成 26)年度海外秋学期入学試験中間報告 1年次入学試験 編入学試験 志願者数 合格者数 11 11 中国 7 6 ベトナム 2 2 - - バングラディシュ 1 1 - - 21 20 モンゴル国 合計 志願者数 合格者数 - - 3 3 3 3 イ)海外重点募集地域の多点化 日中関係に好転の兆しが見えないため、これまでの重点募集地域である中国内蒙古 自治区や四川省だけでなく、中国以外の国々において新たな募集地域や海外入試指定 校を開拓している。 具体的には 2014(平成 26)年 2 月本学に来校したモンゴル文化教育大学 (モンゴル国) と同年 6 月 7 日、交流基本協定を締結した。今後、同大学とは 2 年+2 年のダブル・デ ィグリーの編入学に関する覚書を交わす計画である。また、モンゴル文化教育大学と 1 は別のコネクションを介して、同年 6 月 27 日に副学長他がモンゴル国ウランバートル にて秋学期入学試験と募集広報活動を実施した。受験生は 11 人であった。 台湾の大学及び指定高校への募集広報活動も、2013(平成 25)年度から精力的に実施 している。 【表 2】の協定校のうち台湾文興高級中学校には日本語の正規授業があって、 本学への留学に前向きな生徒がいるので特に期待をしている。 【表 2】台湾の協定大学・高校・日本語学校一覧 以前からの協定校 国立成功大学、三信高級家事商業職業学校 泰北高級中学校、淡江高級中学校 新たな協定校 明道大学、文興高級中学校、慈明高級中学校 協定日本語教育機関 臺中市私立國際英日語會話短期補修班 社団法人台中市基督教青年會日本留学中心 また、2014(平成 26)年度入学試験において、東京の日本語学校からインドネシア留 学生を受入れることができた。この留学生を手掛かりとして、インドネシアからの受 入の端緒とする。ベトナム(我が国への留学生数第 3 位)、ネパール(同第 5 位)等に 対しても、新たなコネクションづくりに着手し、 【表 1】のように成果が現れている。 ウ)渡日前日本語教育による留学生囲込み及び内蒙古 TV 等広報による志願者増 本学は、2012(平成 24)年度に中国内蒙古自治区赤峰市に日本語教室を開いたところ、 日中関係の悪化にともない日本人教師は帰国を余儀なくされた。しかし、現地アシス タントが残り、本学と連絡をとりながら日本語指導を継続している。 長年の重点募集地域である中国内蒙古自治区を再開拓するために、2014(平成 26)年 6 月 5 日から 1 週間内蒙古衛星放送局スタッフを本学に招いて、本学 PR 番組の制作を 行った。近く放送予定である。 2)日本人学生の確保 ア)カレッジスポーツ強化による学生確保 見通し:43 人 2014(平成 26)年度入試から、サッカー部を強化指定部に追加し、2014(平成 26)年 4 月より元 J リーガーを監督として採用するとともに、関東地区、関西地区に成功報酬 制のスカウトマンを1人ずつ置いた。このことで、全国からの入学者増につなげる。 併せて、地域でのサッカー教室開催により、本学の認知度向上も図る。また、バスケ ットボール部にも、成功報酬制のスカウトマンを置いた。 強化部ごとの入学者の見通しは、 サッカー部とバスケットボール部あわせて 25 人超、 水球部、卓球部、空手道部等で 18 人超、合計 43 人の確保を見込む。 2 イ)附属高校との連携による学生確保 見通し:35 人 2014(平成 26)年 3 月の附属高校卒業生数は 118 人であったところ、同年 4 月の本学 への進学者数は過去最高の 25 人であった。 2014(平成 26)年 6 月 1 日現在、附属高校 3 年生の生徒数は 157 人、2 年生 131 人、 1 年生 160 人であり、2015(平成 27)年 4 月以降の入学者数は更に上積みが見込める。 本学としては、附属高校での進学説明会開催及び保護者・生徒との個別面談実施によ り、複数の入試区分で進学者確保を図る。 ウ)指定校推薦・AO・一般・センター利用入試等からの入学者確保(スポーツ推薦入 学者及び附属高校からの入学者を除く。 )見通し:34 人 ◇高校訪問とオープンキャンパスの改善 ◇入試方法の改善 2012(平成 24)年から入試課職員と教員一組で行う高校訪問を増やし、職員が大学の 概要や入試方法、当該高校出身者の近況や就職状況を報告し、教員は担当科目や授業 の様子を説明することによって、高校教員の本学への理解・関心を高める手立てを講 じている。 また、オープンキャンパス開催回数を 2011(平成 23)年の3回開催から 2012(平成 24) 年以降は4回開催に増やし、ミニオープンキャンパスも複数回開催している。加えて、 オープンキャンパス参加者増、更に一般入試の志願者数増をねらう試みとして、 2013(平成 25)年のオープンキャンパスに参加した高校3年生と浪人生に対し、2014(平 成 26)年度入試の一般入試受験料を半額に減免した。オープンキャンパス参加人数(保 護者含む。 )は、2011(平成 23)年 156 人から 2012(平成 24)年 165 人へ増加し、2013(平 成 25)年も 165 人であった。2014(平成 26)年のオープンキャンパスからは、在学生が 「大学の学び」 「学生生活」の説明を行っていて、受験生に近い目線の説明は、新潟産 業大学を知ってもらう上で有効であり、在学生の成長も大いに期待できる。 2014(平成 26)年度入試において、スポーツ推薦入学者及び附属高校からの入学者を 除いた指定校推薦・AO・一般・センター利用入試等からの入学者数は 34 人であった。 数年来の厳しい入学者数推移の現状を見れば、指定校推薦等これらの入試区分の入学 者見通しは保守的に見込まざるを得ないが、2014(平成 26)年度入試と同数の 34 人は不 可能な人数ではなく、更にプラスαを加える募集活動及び広報活動を実施する。 エ)社会人学生の受入れ 見通し:3 人 社会人入学者数は、2012(平成 24)年度入試 7 人、 2013(平成 25)年度入試 11 人、2014(平 成 26)年度入試 9 人であったが、新たな社会人志願者層の掘起しは容易ではないので 3 人以上を見込むにとどめる。 3
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