2015.11.20 データ分析基礎c/情報編集基礎c 練習6の補足 Excel 操作の TIPS ピボットテーブル いわゆるクロス集計(3 重クロスまで)や,グループ別の集計(データ数のカウント/デ ータの合計/データの平均など)を簡便に行うための仕組みなので,基本的な使い方は理 解しておきたい。 データ範囲の設定 元のデータ範囲は,テーブルの形に整形された矩形(四角形)の範囲であることが必 要で,1 行目は列ごとのデータを区分するための名前(フィールド名)が入っており, 2 行目以降にデータが入っていることが前提となっている。ピボットテーブルの機能を 使う前に,明示的に(ドラッグ操作などで)データ範囲を選択しておくか,カーソル をテーブルの左上に移動させておく。 ① 「挿入」リボンに切 り替え ③ 「ピボットテーブル」を 呼び出し ④ 「テーブル/範囲」が意図通りであ ることを確認し必要に応じて修正 ② データ範囲をドラッ グなどで選択 ⑤ 配置場所は,通常は新規ワークシー トのままでよい ⑥ テーブル/範囲と配置場所を確認 したら OK をクリック 図 1 テーブル範囲の設定とピボットテーブルの呼び出し 1 2015.11.20 データ分析基礎c/情報編集基礎c テーブルの構成 グループ項目や集計値の選 択を指示するダイアログ 集計表が埋め込まれる範囲 ⇒特殊な関数が埋め込まれるので, 列名・行名や集計値をさらに加工す る場合や,異なる集計内容をそれぞ れ残しておく場合には,コピーして 「値」を別のワークシートに貼り付 けて使用する。 図 2 ピボットテーブルによる新規ワークシート(選択前の状態) 分類項目の選択 データ範囲のフィールド名が自動的にドラッグ可能なボタンとして現れるので,図 3 を 参考に,グループを示す適宜ドラッグして配置していく。 ドラッグして,「列」あ るいは「行」のボックス に移動 連動してワークシート 内に集計表が埋め込ま れていく 図 3 グループを示すフィールドを選択して配置した例 2 2015.11.20 データ分析基礎c/情報編集基礎c 集計値の設定 集計値は,対象となるフィールドを「値」ボックスにドラッグして,データの合計やデ ータの個数,その他の統計量(平均など)の種類を指定していく。また,同時に複数の集 計値を示すこともできる(値を縦方向に並べるか横方向に並べるかも指定できる) 。 ① 集 計 対象 のフ ィー ルドをドラッグ ③ 「値フィールドの設定」 を選択 ② 集計内容の設定を行うた めにクリック 図 4 「値」フィールドの設定と集計内容の変更手順 左:集計方法の設定の例,右:計算の種類を変更してデータの個数を「比率」で示すように指示した例 図 5 値フィールドの設定例 3 2015.11.20 データ分析基礎c/情報編集基礎c 不要な項目を見せなくす るためにフィルターをか けることも可能 データの個数そのも のと列集計・行集計の 比率を並べた例 集計値を縦に並べるため にドラッグで移動 図 6 クロス集計表の仕上げ例 4 2015.11.20 データ分析基礎c/情報編集基礎c 散布図のオプション(近似曲線) 量的データのプロットには「散布図」が適している。そのオプション(「要素の追加」) のうち, 「近似曲線」を用いると簡便ながら「回帰分析」1を行うことができる。 散布図のデータ範囲 近似曲線を用いた回帰分析を意図する場合は,横軸に原因となる変量(説明変数),縦軸 に結果として変動する変量(被説明変数)が軸となるように,データの並びを左側に説明 変数,右側に被説明変数となるように必要に応じて変えておく(散布図を描いた後でも変 更はできるが,手間を省く上では作表の段階で順序を整えておく方がよい。なお,データ の範囲が不連続になる場合は,後述の「マウスとの組合せ操作」を参照) 。 ① 「挿入」リボン に切り替え ④ 「散布図」を選 択 ③ 点(マーカー) のみで描画 ② 数値デー タの範囲 を(1 行目におい た)列名を含めて選 択しておく 図 7 散布図のデータ範囲の指定と作画の手順 1 大まかに言えば,プロットされた点の「傾向」を直線(一次式) ・放物線(二次式) ・その 他の曲線(3 次以上の多項式,指数曲線,対数曲線)に当てはめた場合の具体的な式の内容 と説明力の目安(R-2 乗値=決定係数と呼ぶ)を示すものである。 5 2015.11.20 データ分析基礎c/情報編集基礎c 近似曲線の追加 ② 「グラフツール」「デザイ ン」リボンの「グラフ要素 を追加」をクリック ③ 回帰分析結果を得るため に「近似曲線」から「その 他の近似曲線オプション」 を選択してクリック 図 8 近似曲線の追加手順 6 ① 作成した散布図を選択し ておく。複数の系列がある 場合は,目的の系列(の 1 点)を選んでおく 2015.11.20 データ分析基礎c/情報編集基礎c ① 曲線の形を指示(直線の場合は 「線形近似」を選択) ② 数式と決定係数(R-2 乗値)の 表示を ON にする 図 9 近似曲線オプションの指示のポイント 図 10 近似曲線付きの散布図の仕上げ例 7 2015.11.20 データ分析基礎c/情報編集基礎c キーボードによる操作 移動:矢印のキー(カーソル移動キー) ↑ ↓ ← → を使用 範囲の選択:Shift キーを押しながらカーソル移動キーを使用 ⇒マウスによるドラッグ操作と同じ操作が可能 ⇒Word などでの文字列の選択などにも利用できる 連続範囲のスキップ移動:Ctrl キーを押しながらカーソル移動キーを使用 から ⇒データが入った場所から始めると,空の場所の手前までスキップして移動 ⇒データがない(空の)場所から始めるとデータが入った場所までスキップして移動 Shift と Ctrl の併用:Ctrl キーと Shift キー押しながらカーソル移動キーを使用 ⇒データが連続して入っている部分の選択などに利用(ドラッグ操作での選択と同様) キーボードショートカット:Ctrl+C(コピー),Ctrl+V(貼り付け),Ctrl+X(切 り取り) ,Ctrl+Z(操作の取り消し)などは Excel に限らず使用できるので覚えてお くとよい マウスとの組合せ操作 Shift キーとの組合せによる選択:選択したい範囲の最初で通常のクリック(選択操作), 選択したい範囲の最後で Shift キーを押しながらクリック ⇒中間の部分も含めて(ドラッグよりも少ない手順で)すべて選択することが可能 Ctrl キーとの組合せによる選択:最初の選択操作の後,2 つ目以降の不連続な場所の 選択をする際に Ctrl キーを押しながらクリック ⇒複数の範囲を「追加的に」選択することが可能 8
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