平成27年4月27日(月)協議会議事録

様式第3号(第5、第6の1、第6の2関係)(その1)
警 察 署 協 議 会 会 議 録
八幡西警察署協議会
平成 27 年
4 月 27 日 (月)
開催年月日時
午後2時00分から午後3時30分まで
開 催 場 所
八幡西警察署
警察署協議会
出
席
者
警
察
署
議
3階大会議室
会長以下14名
署長、副署長、刑事管理官、総務課長、留置管理課長、会計
課長、生活安全課長、地域課長、刑事第一課長、交通課長、
警備課長、黒崎交番所長、事務局(2名)
事
概
要
【委嘱状交付式】
平成27年4月をもって八幡西警察署協議会委員に委嘱された委員に対して
委嘱状の交付を行った。
【新会長、副会長選任】
前会長、副会長が任期満了のため退任したことから、協議会委員の互選によ
り新会長及び新副会長を選任した。
【会長挨拶】
会長が、「おこがましくも会長という職をやらせてもらうことになった。今
後とも宜しくお願いする。」旨の挨拶をした。
【署長挨拶要旨】
署長が、「新たに委員となられた方を始め、当署の協議会委員として、本年
度も御協力を賜ることに厚くお礼申し上げる。署員一丸となって本部や他署と
も連携し、工藤會対策を始め各種治安対策を強力に推進していく。」旨の挨拶
をした。
【八幡西警察署協議会委員自己紹介】
新たに6人の新協議会委員を迎えたことから、委員の自己紹介を実施した。
(A4)
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議
事
概
要
【警察幹部自己紹介】
今春の異動に伴い、警察幹部の自己紹介を実施した。
【議題】
署長が、議題である「平成27年第1四半期の八幡西警察署管内の治安概況」
について下記のとおり説明した。
※ ( )内数字は前年比
■
刑法犯認知件数
○ 昨年、前年比-11.3%、ピーク時(平成14年)の約4分の1
3月末 327件(-16.2%)
○ 検挙率 31.3%→45.3% 14ポイントも増加
○ 現時点、暴力団対策の県外派遣部隊の派遣中止の一般治安への影響はな
い。
○ 増加した罪種~空き巣(+69.2%)、自動販売機狙い(+275%)
この2罪種については、近隣警察署でも同種手口(バール使用)の被害が
増加しており、近隣署とも連携しながら、検挙・抑止対策を進めていく。
○ 減少した罪種~オートバイ盗 約10分の1に減少
○ 三大重点の一つである性犯罪(強姦、強制わいせつ)については3件発生
しているが、すべて検挙している。(検挙率100%)
■
ニセ電話詐欺対策
○ ニセ電話詐欺が急増
本年4月11日現在、すでに昨年の発生件数と同数の6件発生し被害額は
2150万円(前年比+4件、被害額+1320万円)
※ 6件中、5件が息子を名乗る電話であり、山口、広島、大分、東京の
各県等や県内の博多に現金を持参させる手口である。
※ 県下では約7億円の被害が発生しており、県警全体で各種対策を強化
中である。
■
少年犯罪
○ 検挙人員は26人(-16.1%)、深夜徘徊等の補導人員も減少(-5
6.5%)
○ 特にオートバイ盗が前年同期比で約10分の1(-87.3%)
昨年の県下の統計では、オートバイ盗で検挙した被疑者の約95%は少年
であり、オートバイ盗の発生件数は少年非行の真の実態を示すバロメーター
となっている。このオートバイ盗が激減しているように、深夜、少年たちの
コンビニ等でのい集も減少し、それに伴い少年補導数も減少。
これは、昨年に引続き、中学生を中心とした非行集団の解体を強力に進め
ていることが要因と思われる。本年に入り、2グループ、9人を検挙(うち
4人逮捕)
(A4)
様式第3号(第5、第6の1、第6の2関係)(その2)
議
○
事
概
要
学校や家庭の教育の限界を超えたような少年については、健全育成のため
にも厳正な捜査を進めていく。
あわせて、検挙した少年や深夜徘徊を繰り返すような少年については、家
庭訪問や電話連絡など、立ち直り支援を強化している。
■
交通事故
○ 人身事故の発生件数は340件(-10.3%)
○ 高齢者関連事故
県下全体では、交通事故の死者の55%が高齢者で、運転者の23%が高
齢者であり、高齢者が関係する交通事故の抑止が喫緊の課題となっている。
当署においてはピカピカ作戦と銘打って、反射材着装や明るい服装の指
導、参加・体験型交通安全教育などを進めている。
○ 飲酒関連事故
飲酒運転事故が現在2件発生している。(前年同期は0件)
飲酒運転の検挙は11件(+3件)
飲酒運転対策については、4月1日に飲酒運転撲滅条例が改正され、すべ
ての県民は、飲酒運転を見た場合には警察官へ通報する努力義務が課せられ
るなど、飲酒運転撲滅に向けた取組が更に進んでいる。
当署でも飲酒運転撲滅は署の三大重点目標の一つとして、取締りを始め対
策を強化していく。
○ 交差点対策
県下の交通死亡事故の約6割が交差点とその付近で発生している。
よって県警ではそれぞれの警察署管内で交通事故の多い、ワースト10交
差点の啓発や対策を進めている。
また、歩車分離信号2基を設置した。(船町ランプ、上の原2丁目)
○ ゾーン30
抜け道として使用される生活道路、特に小学校周辺の範囲
萩原小学校区3箇所
穴生小学校区3箇所
を30キロ規制(ゾーン規制)しており、今後
熊西小学校区1箇所
八枝小学校区2箇所
を30キロ規制(ゾーン規制)予定
■ 暴力団対策
○ 1月から3月にかけて構成員(幹部2人、組員1人)3人(+2人)を検
挙
○ 1月26日、組事務所として使用しているビルを脅しとろうとした組幹部
ら3人を暴力団対策法により逮捕
○ 4月22、23日、平成20年中間市内で発生した幹部殺害容疑で工藤會
暫定トップら5名を逮捕し、4月24日には上記組事務所を捜索
○ 前記事件を契機に、前記組事務所撤去に向けた諸対策をさらに進めてい
(A4)
様式第3号(第5、第6の1、第6の2関係)(その2)
議
事
概
要
く。
○ 工藤會対策は本年が正念場であり、あわせて管内の未解決事件の検挙に向
けた捜査を始め、工藤會の壊滅に向けた捜査を進めていく。
【意見・質問等】
○ 委員から、「刑法犯の種類について説明して欲しい。」との要望があり、
生活安全課長が、「警察では刑法という法律に基づく犯罪が1年でどれだ
け発生しているのか。どのような犯罪が発生しているのかということにつ
いて統計をとっている。そこで犯罪の種類について色々内訳があるが、簡
単に説明すると、凶悪犯は殺人や強盗、強姦など暴力などを用いて命や金
品を盗むといった犯罪を取りまとめたもの。粗暴犯は読んで字のごとく暴
行事件や傷害事件等相手を傷つける様々な犯罪。また一番なじみが深いと
思われるが、いわゆる泥棒を窃盗犯と言う。窃盗にも住宅に侵入して物を
盗むものや、オートバイ盗や自転車盗等の乗り物盗、スーパー等で商品を
盗む万引き等がある。また知能犯は、知略的なものを使って人から金品を
騙し取る詐欺や横領等をいう。また風俗犯はいわゆる風営法違反という訳
ではなく、陰部露出などの公然わいせつや賭博など善良な風俗に悪影響を
与えるものを言う。」と説明した。
○
委員から「以前取締りをお願いしていた三角公園南方であるが、路上駐
車が無くなった。」「また黒崎の商店街に街灯を設置してもらったが、す
ごく明るくなった。ただそこが客引きが一番多い。また三角公園の近くに
あるパーキングの裏側路上に風俗店で働く女性が車両を路上駐車してい
る。こういうところが黒崎のイメージを悪くしていると思うので、引続き
駐車取締りや客引きの取締りをお願いしたい。」との意見・要望があり、
交通課長が「現場を確認し、地域課と連携して対処していく。」と回答し
た。また署長が「現行の迷惑防止条例では客引きのためにたむろしたり、
客と並走し、単にあのラウンジどうですか等と声をかけて勧誘する行為を
取締れなかったが、6月1日から施行される改正後の条例では上記の様な
ケースでも取締れる様になった。この条例を駆使して黒崎の街の浄化に努
めていく。」と説明した。
○
委員から「ニセ電話対策の説明で、自動通話録音機の普及とあったが、
設置の際の負担について説明をお願いしたい。」と要望があり、署長が「負
担は設置者となっている。問い合わせがあれば機能についての説明や実物
の紹介などを行っているので是非来署いただきたい。」と説明した。
○
委員から「地域の防犯活動について防犯カメラと青色パトロールカーの
説明があったが、それ以外に地域でやれることがないか。」と質問があり、
署長が「家族や地域の絆によって防げる被害はきっとある。地域の防犯意
(A4)
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議
事
概
要
識の希薄化は犯罪の増加に直結し、逆に地域の連帯は犯罪の抑止に直結す
る。よって毎月行っている防犯パトロールを通じて是非お互いの顔を知っ
てもらい地域の連帯を強めていただきたい。また警察としては地域パトロ
ールについては更に活性化を図って行きたい。
そのため当署の主要幹部にあっては地域の防犯パトロールに同行し、防
犯対策が必要な場所を直接見たり、地域の皆様から情報を頂き防犯活動に
活用している。またほとんどの犯罪捜査に防犯カメラが活用されており、
今後も防犯カメラの設置促進を図って行きたい。設置促進にあたっては設
置費用面に関する広報啓発活動や設置に関する相談等があれば助言を行っ
ていく。」「カメラの設置に関し、プライバシーの問題への対策としては、
設置要綱というものをきちんと決めておくこと。警察への提供等の条件や
保存方法等についてきちんと決めておくことが必要であり、むやみにプラ
イバシーが侵害されないようなしくみをつくり、住民の合意を得て設置し
ていただきたい。」と回答した。
また副署長が、「青色パトロールカーでパトロールしたい、防犯パトロ
ールを組織したい、どの様な活動をすればいいか、組織内の規約等を作る
にはどうしたらいいかとの相談については出来る限りの助言や支援をして
いく。必要があれば管内外のパトロール隊の活動等について他署と連携の
上紹介したい。是非遠慮なく相談に来ていただきたい。」「またパトロー
ル以外にも環境の整備という活動がある。環境が劣悪だと少年がい集し落
書き等をする。落書きだらけになると犯罪が増加する。だからボランティ
アの方に落書きを消してもらったりしている。明るくなると悪いことが出
来なくなる。このようにパトロール以外にも色々出来ることはある。」「防
犯カメラの設置については予算がかかることから、当協議会で是非とも設
置要望等についての声を出していただきたい。それをもって警察及び県民
の要望として北九州市などに設置要望や予算化について意見を出してい
く。防犯カメラを設置すれば間違いなく犯罪は減る。前任署の粕屋警察署
では、管内のJRの駅周辺に行政と話し合って防犯カメラを設置して頂い
た。その結果犯罪が減少した。この様に防犯カメラを設置することで損を
する人はいない。いるとすれば犯罪者である。あとはどこに設置すれば犯
罪が減るか等を考えることである。お互い努力して一台でも多くの防犯カ
メラをつけましょう。」と説明した。
○ 委員から「暴力団関係の匿名ダイヤル0120-924-839について
説明していただきたい。」と要望があり、署長が「現在暴力団対策、特に工
藤會対策を協力に推進しているが、県民の皆さんにおいてはまだまだお礼参
りが怖い等の話が多い。そのため匿名ダイヤルを設置して、暴力団等の組織
犯罪に関わる情報や、薬物関連情報について、内容によって最大10万円の
報奨金を出すとともに、情報提供者が絶対にばれない仕組みを取っている。
是非県民の方には活用して頂きたい。」と説明した。
(A4)
様式第3号(第5、第6の1、第6の2関係)(その2)
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事
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要
委員から「先日ある役所に行ったが、そこの掲示版に各校区の犯罪発生状
況が棒グラフになったものが掲示されていた。役所の人に聞くと警察からの
情報を元に作った資料とのことであった。警察と他の行政機関がよく連携し
ていると思った。」と意見が述べられ、署長が「署のホームページに犯罪発
生状況等の情報が掲載されているので、是非参考にしていただきたい。」と
説明した。
○
委員から「先日自宅の植え木が盗まれた。そういう時はどうすればいい
か。」との質問があり、署長が「被害届を出してもらいたい。またパトロー
ル等の要望があれば、その地域を担当する交番に遠慮なく相談して下さい。」
と説明した。
○
委員から「先日3月30日に県の警察学校の卒業式に招待された。非常に
きびきびした態度や動作であった。この様に警察学校を卒業された方々が県
民のために、治安を守るため一生懸命やってくれている。是非初心を忘れず
に頑張っていってほしいと感じた。貴重な体験をさせてもらい感謝する。」
との意見が出た。
【署長謝辞】
○ 署長が、「たくさんの貴重な意見をいただき感謝申し上げる。本協議会は
当署の運営が真に地域の皆様のニーズに沿ったものになるためのものであ
る。今後も会議の内外を問わずいつでもご意見ご要望を寄せていただきた
い。本日は長時間の参加誠にありがとうございました。」と謝辞を述べた。
【閉会】