太陽電池模擬電源装置入札要求仕様書 平成27年1月 公益財団法人京都高度技術研究所 太陽電池模擬電源装置要求仕様書 当該装置は、単相3 線式 および三相4 線式用パワーコンディショナーの系統連系に関する 試験・評価に用いるものであり、①太陽電池模擬電源、これらを制御する②PCより構成される。 1、要求仕様 1-1 太陽電池模擬電源 1-1-1 概要 太陽光発電用パワーコンディショナーを試験することを目的とした、太陽電池模擬が 可能な直流電源装置であること 1-1-2 出力電圧仕様 ・出力電圧範囲が1-600Vの範囲をカバーしていること ・電圧制御精度が0.2%以下であること 1-1-3 出力電流仕様 ・0-50Aの範囲をカバーしていること (ただし1台で達成できない場合は複数台での提案も可) ・電流制御精度が0.5%以下であること 1-1-4 太陽電池模擬機能 ・市販の太陽電池パネルのI-Vカーブデータが標準で10,000種類以上提供可能な こと ・太陽電池のI-Vカーブは、正確な疑似のため1,024点以上で描写可能なこと ・Voc, Isc, FFのパラメータを入力することにより、ユーザーが任意のI-Vカーブの作 成が可能なこと ・CSVデータのインポートにより、ユーザーが任意のI-Vカーブの設定/変更が可能なこと ・日射量が0~1800W/m2の範囲で設定可能で、その際のI-Vカーブを自動計算し出力可能 なこと ・パネル温度が-100℃~+100℃の範囲で設定可能で、その際のI-Vカーブを自動計算し 出力可能なこと 1-1-5 高速応答性 ・MPPT追随速度が200Hz以上であること ・太陽電池模擬電源の出力キャパシタ容量は70uF以下であること 1-1-6 動的シミュレーション機能 ・太陽電池の出力を日射量、パネル温度の情報を元に動的に変動させたシミュレーション が可能なこと ・日射量、パネル温度の参考プロファイルを標準で8種類以上提供すること ・日射量、パネル温度のプロファイルはユーザーがCSV形式で任意の設定/変更が可能な こと ・シミュレーションの分解能は1秒以下であること ・シミュレーション点数は5万点以上設定可能なこと ・EN50530テストプロファイルが標準で提供されること 1-1-7 アレイシミュレーション機能 ・太陽電池パネルを組み合わせたアレイシミュレーションが可能なこと ・縦10枚 x 横10枚以上のアレイ設定が可能なこと ・各パネル毎に日射量を0~1800W/m2の設定/シミュレーションが可能なこと ・各パネル毎にパネル温度を-100℃~+100℃の範囲で設定/シミュレーションが可能な こと ・設定したアレイの合成I-Vカーブデータを自動計算し、出力が可能なこと 1-1-8 計測、データ収集機能 ・出力電圧、出力電流、出力容量が計測可能なこと ・100kS/s以上のサンプリング分解能を有していること ・1秒間隔以上でデータロギングが可能なこと ・取得したデータはCSVで保存可能なこと 1-1-9 リモート操作、自動試験機能 ・PCと連携するためのインターフェイスを有し、PCにインストールされた制御ソフト ウェアによりリモート操作できること ・外部制御コマンドを公開しており、ユーザーがプログラミングすることにより自動 試験が可能なこと 1-1-10 電源入力 ・三相3線200V±5%、47~63Hzで動作すること。 1-1-11 外形寸法・重量 ・19インチラック搭載可能で高さが27cm以下であること (横 48.3 x 奥行 70.0 x 高さ 27.0 cm以下であること) ・重量は80kg以下であること ・ラックの納品は不要である 1-2 制御用PC ・Windows 7以降のOSを搭載すること。 ・試験,データ編集に必要なソフトやアプリケーションを搭載すること ・EtherNet、USBポートを各1個以上有すること ・主メモリ容量は4GB以上を有すること ・100GB以上のハードディスクを有すること ・画面サイズは19インチ以上、ノート型の場合は14インチ以上のこと 2. 検査、保障、サポート等 2-1 搬入、据付、調整、検査について (1)納入装置の運転に必要な制御系ならびに機器間の電気的接続は納入業者が実施し、必 要な部材は納入業者において準備・提供すること (2)調達機器の設置場所への搬入、据付、調整、検査を行い、機器の動作確認を行うこと (調達物品に備えるべき技術的要件の性能を確認できるデータを取得し、性能、機能を 満たしていることを示すこと) 2-2 保障、保守・サービス体制 (1)納入検収後、1 年以内に納入業者の責任による故障・欠陥が生じた場合、納入業者の 責任において修理又は代品を納入すること (2)国内にサービス拠点を持ち、迅速な対応ができる技術員を有すること 2-3 教育、支援体制等 (1)利用者に対して、使用方法に関する説明会を行うこと (2)日本国内で技術的相談に速やかに応じられる体制を整えていること (3)機器の説明、使用方法を記した日本語によるマニュアルを添付すること 3. その他 本要求仕様書に定めなき事項で疑義が生じた場合は、公益財団法人京都高度技術研究所担当者 の指示に従うこと 以上
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