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湖
面
利
用
計
画
本湖面利用計画は、揖斐川水源地域ビジョン(平成19年2月策定)に掲げる水源地域
の保全と地域振興、活性化に資するため、徳山湖湖面の適正な利用を促進することを目的
に、湖面はもとより周辺の自然環境に優しい湖面利用を行うために管理者並びに利用者双
方に望ましいルールを定め、関係機関は相互に協力し利用者に遵守を求めていくものであ
る。
1
湖面の利用目的
徳山ダム上流域の豊かな自然環境を将来にわたり永く保全し、適正な利活用を図るた
め、以下に示された利用に係る船舶等の航行に限る。
(1)
揖斐川水源地域ビジョンで定める活動に必要な船舶の航行
(2) 静穏な徳山湖の自然環境に配慮したレクリエーション活動のための船舶の航行
(手漕ぎボートに限る)
(3)
豊かな自然環境の保全意識の醸成と水源地の重要性や理解を高めるための教育資源の
利活用並びに水源地域振興・活性化のための遊覧船の航行(公的機関並びに徳山ダム上
流域保全利用協議会(以下「協議会」という。
)が認めた団体に限る)
(4)
上記以外で協議会が必要と認めた船舶の航行
2
湖面の定義
本湖面利用計画の対象となる湖面は、徳山湖及び湖面周辺の独立行政法人水資源機構
(以下、「水機構」という。)が管理する区域とする。(添付図面参照)
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利用水域並びに航行禁止区域等の指定
(1)
航行禁止区域
① ダム管理上、支障を及ぼす次の区域を航行禁止区域とし、水機構以外の航行を禁止す
る。
・
ダム堤体直上流綱場からダム堤体の間
・
水機構の管理用施設及び設備の周辺(20m)
・
管理用船舶(連絡船)係船施設周辺
・
水質観測施設周辺
・
国道417号及び県道藤橋根尾線の橋脚周辺(5m)
・
貯水池周辺水際部(10m)
※水際部は立木が存在するため安全性を考慮
②
連絡船航路(船着場含む)での停泊を禁止する。また、連絡船航路を航行・横断す
る場合の安全対策を講じる。
(2)
湖面の利用水域及び船舶の種類
① ダム湖水深方向の利用範囲は、標高 363.5m~400.0m の間とする。
② 利用水域及び船舶の種類は、別紙-1 のとおりとする。
なお、ダム管理上必要な船舶及び公的機関が事業活動に必要な船舶の航行は除くも
のとする。
③ 利用計画等詳細については、別途協議会で定めるものとする。
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遊漁(釣り等)の制限
徳山ダム上流域については、その豊かな自然環境を将来に渡り、永く保全するために
研究等の目的を除き遊漁(釣り等)行為は禁止する。
5
利用期間及び利用時間
利用期間:4月下旬から11月下旬(気象条件等により変更あり)
利用時間:9時から16時まで(気象条件等により変更あり)
6
遊泳の制限
徳山湖は、水深が深く水位の差が大きいこと、また埋没木が遊泳者に危険を及ぼす
恐れがあるため貯水池湖面全域を遊泳禁止する。
7
湖面利用にあたっての基本的ルール
(1) 湖面利用者と作業船で移動する者(ダム管理業務に従事する者を除く)の利用基準
を一律条件とする。(作業船運航基準を進入路の開放基準として適用し、気象条件によ
り湖面利用を制限する。
)
(2) 船舶の湖面への乗り入れについては、水機構が指定した進入路(水機構用地)を利用
する。
(3) 安全かつ快適に湖面利用するために、本湖面利用計画並びに別に定める湖面利用のル
ールに賛同する者のみに、進入路の利用を許可する。許可にあたっては、公的機関以
外は協議会が主催する研修を受講して、一定の知識・理解を得た者並びに進入路の利
用や湖面ルールの遵守を確認した上で、事前登録制(年度毎に更新)により協議会が
許可する。
(4) 利用にあたっては、水機構が委託した機関へ事前に予約を行うものとする。なお、事
前予約状況によっては、利用を制限することがある。
(5) 進入路の入り口において、事前登録の有無、事前予約の有無、利用目的、航行場所等
を確認するため、水機構が委託した機関がゲート管理を行う。
(6) 湖面利用ルールを逸脱した行為や、その他法規等に違反する行為が確認された場合に
は、進入路の使用許可を取り消す場合がある。
(7) レクリエーション湖面利用は原則1日単位とし、船舶は使用した日の利用時間内まで
に湖外に搬出するものとする。
(8) その他必要なルールは別途定めるものとする。
8
林野火災防止
(1)
宿泊を伴うキャンプは禁止する。
(2)
火気の不始末は、山火事を引き起こす危険があることから、焚き火は原則禁止する。
9
環境保全
(1)
水源地域の豊かな生態系を保護するため、利用者による動植物採取及び外来種の移
入を禁止する。
(2)
水源地域の環境を保全するため、廃棄物の投棄、し尿の排出及び著しい騒音を発生
する行為を禁止する。
① ゴミを出した場合は、必ず持ち帰ること。
② 用便は、所定の施設で行うこと。
10
水質事故の防止
油漏れ等の水質事故発生を未然に防止するため、3(2)に掲げる船舶以外の利用を制
限する。また、万一発生した場合に備え、必要な対策備品を関係機関が常備する。
11
(1)
安全管理
ダムやその周辺の利用にあたり、安全管理は利用者の自覚と自己の責任においてな
されるものであることが原則となる。万一事故等が発生した場合は、関係機関に通報
するとともに適正に対応するものとする。
(2)
湖面利用にあたっては、利用する者の自己責任によるものとし、事故等が発生した
場合、事故処理費(捜索に要する費用、損害賠償に要する費用、水質事故処理に要す
る費用等)については、利用者の負担とする。
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(1)
事故等の防止
良好な自然環境の維持並びに利用者の事故防止のため、関係機関が連携して、監
視・パトロール活動に努めるものとする。
(2)
湖面への進入路や、頻繁に利用される箇所には危険を周知する看板を設置する。
(3)
協議会が関係機関と連携して、次の取組みを行うものとする。
①
監視パトロール活動
②
事故防止のPR活動
(4) 湖面上では、安全確保を図るためライフジャケットの着用を義務づける。
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その他
本計画に定められていない事項並びに利用計画の見直しについては、その都度協議
会で協議して定めるものとする。
別紙-1
湖面の利用水域及び船舶の種類
利
用
区
分
利
用
内
容
利用できる船舶
利用水域
備
考
湖面レクリエーション利用
徳山湖カヌー場の係船設備を使用した 手漕ぎボートに
レクリエーションカヌーなど人力船の 限る
シッ谷
利用とする。
湖面遊覧船利用
遊覧船の航行による自然保全の意識の 遊覧船
醸成、新たな観光まちづくりルートの形
成と周辺観光施設の活性化
西谷
本川
白谷
揖斐川町運営
(水上バイクは
含まない)
湖面教育学習利用
徳山湖カヌー場の係船設備を使用した 遊覧船、カヌー
カヌー教室及び徳山湖を活用した自然
観察(野鳥、動植物)。
西谷
本川
白谷
4サイクル
エンジン
カヌー
(水上バイクは
含まない)