がん哲学外来研修センター ニュースレター No.58 発行:NPO 健康工房 SAKU(2015.7.16) 「市民学会第4回大会」に参加して 諏訪中央病院外科 貝塚 真知子 「がん哲学外来市民学会第4回大会」 金沢都ホテル 2015.7.12(日)09:30~16:00 金沢大会のテーマは傾聴だった。 「傾聴」は医療機関に 働く私にとって日常用語の一つになっている。しかし、 この言葉の用い方、また言葉を用いる側の心の動きを問 い直すお話が続いた。 第一に佐藤伸彦先生(ものがたり診療所)の「傾聴と は単なる行為ではない、聴こうとする者の姿勢が問われ ることなのだ」というお話が響いた。また、田村恵子先 金沢駅改札を出ると「ようこそ!」と電子掲示板に。 大会長は、金沢日赤病院院長の岩田章先生です。 生(京都大学大学院医学研究科)はあえて「聴くこと」 と表現された。 「きく」とは言ってもそれがコミュニケー ションの一環であるならば、必ず「きいた」者は、それ を分かろうとして、分かった内容から何かを行動しなけ ればならない。天野良平先生(金沢大学名誉教授)は聞 き書き文庫の活動についてお話し下さった。 「きく」ため には「あなたのことが気になっています、教えて下さい」 という姿勢が必要であるとのことであった。 大会の始まりに樋野先生が、 「関心を持ってもらってい ない」と思って事件を起こす人が増えている、というお 話をして下さっていた。この時は、樋野先生の授業で眠 <各地からの報告> 座長:宗本義則(福井 県済生会病院)& 岡本 理惠(金沢大学) 関西のがん哲学外来の 取り組み 東 英子(あずま在宅 医療クリニック) ってしまう学生に先生が「元気か」ときく、という話に 気を取られてしまったが、 「きく」とは目の前、同じ時間 を共有しているその相手に対して、あなたについて関心 を持っているから、少しでも理解をしたい、教えて下さ い、ときく姿勢なのだと、先生方のお話を通じて理解し、 初めの樋野先生のお言葉もテーマにつながる大事な話で あるとようやく気がついた。 「がん哲学外来」って何?という状態で養成講座に初め て参加して今年で3年になる。 「カフェ」の存在を知り、 がん哲学外来 ~三城物語~ 竹川 茂 (名古屋医療センター) あなたの「ものがたり」 と ともに歩みたい 松嶋 大(ものがたり 診療所 もりおか) 孤独の表情を浮かべる患者さんたちを思い出して、これ が答えかもしれないと興奮した。それから月日は過ぎた。 背中を押してくださる方々もいるのにぐずぐずしてい た。先日、日本テレビで始まった「実写版ど根性ガエル」 の主人公のヒロシのように、言い訳ばかり並べて結局働 いていないままだった。ただヒロシは一生懸命今を生き ている仲間や、 「ど根性だぜ」行動しようぜ、とヒロシを 医療の隙間をうめる~寄りそいの輪を広げたい~ 上杉有希(東京都保健医療公社) 力の限り叱咤激励する平面ガエルのピョン吉によって目 覚めて今を生きようとする(第一回目までの内容です) 。 今回、金沢では「がんとむきあう会」の方々と出会う ことができ、また大会を通じ、悩む患者さんや家族のた めに心を尽くして奔走されている方々のお話を聞くこと ができた。それこそ「行動しようよ」と勇気付けてくれ た時間であった。 「がん哲学外来@感動カフェ・ディアス」 永井 杜椛 (健康支援ディアス) ◇ 基調講演 「患者の目線で見えたもの」 シンポジウム「傾聴~その先に見えるもの~」 「口腔外科教授が 進行大腸癌に罹って」 自身のがん体験を診療に生か したり啓発活動に還元したい と思います。 ~聞き書き文庫が できたらいいね~ ~「聴くこと」の 意味を考える~ 山本 悦秀 (金沢大学) 「患者と看護師のふたつの 目線で見えたこと」 天野 良平 (金沢大学) 田村 恵子 (京都大学院) 座長を務めて下さったのは 緩和病棟に勤務して死生観や 価値観が明確になりました。 金沢大学の山田圭輔先生と 佐久総合病院北澤彰浩先生 高田 芳枝 (栃木県立がんセンター) ~ヤシナイオヤと ヤシナヒビト~ 佐藤 伸彦 (ものがたり診療所) ~スピリチュアルケア とは~ 大下 大圓 (飛騨 千光寺) ・基調講演の座長をして下さったのは、竹川茂(名古 屋医療センター)& 金沢日赤病院の武部正代の両氏 アトラクション 「ウクレレ演奏」 ~がん患者会 クロスピンク~ ビ デ オ レ タ ー ~ ~ 病 室 か ら の 挨 拶 と 致 し ま す 」 「 こ れ で 閉 会 の 金 沢 西 日 村 赤 元 病 院 一 先 生 がん哲学外来研修センター 〒385-0046 佐久市前山 321-3(クアハウス内) Tel:0267-63-5369 mail:[email protected]
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