分館活動に期待 エッセイ 38 ※ これ は、私 が新 穂村 に派遣 社会教 育主 事とし て勤務 して いた 平成3 年に、集 落の『公民館 だよ り』 に寄稿したも のです 。 ここ2年間、お盆に行われる運動会には仕事の関係で、テント張りしかお手伝いできま せ ん で し た。 ま た 、 10月 の 町民 駅 伝 大 会も 「 走 っ て くれ な い か。」と 声を かけ ら れま した が、やはり仕事の関係で残念ながら出ることはできませんでした。お盆の運動会の日は、 新穂村の『佐渡人形観賞会』が、10月の駅伝大会当日は、新穂村で私自身が担当している 『親子健康ウォーク』という事業があったためです。 このように、分館の事業にあまり参加していない私が、分館の活動に 期待するというのは、少し肩身が狭いのですが、あえて述べさせてもら います。 分館活動は、地域住民の連帯感を高揚させる機能を有していると思い ます。私のように他所から佐渡に来た者にとっては、日常は家と職場の往復だけで、集落 の皆さんと知り合える機会が、殆どと言っていいくらいありません。人を知らないという ことは、イコール連帯感もあまりないということです。これは、社会生活を営む者にとっ ては非常に淋しいことです。 こういう者にとって、分館主催の各種行事や事業に参加するということは、非常に重要 な意味をもっていると思います。4・5年前には、運動会の役員に選ばれ走ったりもしま した。本当のことを言うと、「このくそ暑い日に運動会なんて。」と思っていたのですが、 折角集落の皆さんと知り合う機会だからと考え直して出て行った覚えがあります。その後 の反省会では、当時の公民館長さんからいろいろとご指導いただいた記憶があります。 また、小木町に通勤している頃は、町のナイターバレーボール大会に小川分館の一員と して、下手ながらも出たこともありました。この時は、家に帰って夕 飯を食べてすぐに町の体育館に出掛けるという、あまり健康上よくな い生活でしたが、皆さんと一緒に運動が出来るという思いの方が強か ったと振り返っています。 そ の 後 、 こ の 大 会 に 出 る よ う に と い う 声 も な い の で 、「 下 手 だ か ら 声が掛からないのかな?」と内心思っていたのですが、小川分館は参 加していないという話を耳にし、とても残念に思っています。このような大会に分館とし て参加することは、勝ち負け以上のもの、つまり集落の皆さんの連帯感を強める絶好の機 会だと思うのです。 生涯学習時代を迎え、今後、分館の活動に寄せられる比重も大きくなってくるものと思 われますが、小川分館の活動が更に充実し、地域の方々の学習の場・仲間作りの場として、 その機能を十分に発揮されることを期待します。
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