とっとり県民カレッジ連携講座 鳥取大学サイエンス・アカデミー 「異なる文化を持っていようともそれぞれが対等に扱われるべきだ」というのが「多文化主義」の基本的な考え方 です。都会に比べれば少ないとはいえ、ここ鳥取でも外国人の方を見かける機会は増えています。観光で数時間だ け滞在する人もいれば、何年も鳥取に住む人もいます。それほどの違いはなかったとしても、そもそも私たちのま わりには様々な考え方や習慣を持った人々が生活しています。今回のシリーズでは、互いに少しずつ異なる私たち が住み良い社会を作るためのヒントを考えます。その先には「多文化主義」という考え方そのものを見つめ直す必 要があるかもしれません。 会場/ 対象/ 時間/ 共催/ 鳥取県立図書館 2階 大研修室(鳥取市尚徳町101) どなたでもご参加いただけます(事前の申込みは不要です) 主催/ 鳥取大学 10:30~12:00 鳥取県立図書館・米子市立図書館・倉吉市立図書館・琴浦町図書館・ 智頭町総合センター・大山町立図書館(本館)・日野町図書館 ※上記図書館(鳥取県立図書館除く)にてライブ中継による聴講ができます。 大山町立図書館・日野町図書館については第 4 土曜日(1/23)のみ開催 となっておりますのでご注意下さい。 第 405 回 12 月 12 日(土) 『多文化時代に生きるとは?-多文化世界の課題-』 講師/地域学部 第 406 回 1 月 9 日(土) 教授 ケイツ アレキサンダー キッペン 『移動する子どもの学びと育ち』 講師/地域学部 准教授 児島 明 第 407 回 1 月 23 日(土) 『ライフラインとしての「やさしい日本語」』 講師/国際交流センター 講師 御舘 久里恵 第 408 回 2 月 13 日(土) 『私たちが暮らすこの地域で多文化共生を考えるということ』 講師/地域学部 教授 仲野 講演内容の詳細は裏面へ お問い合わせ先 鳥取大学 産学・地域連携推進機構(社会貢献課) TEL 0857-31-6777 FAX 0857-31-6708 E-Mail [email protected] 誠 テーマ・概要 第 405 回 12 月 12 日(土) 『多文化時代に生きるとは?-多文化世界の課題-』 講師/地域学部 教授 ケイツ アレキサンダー キッペン 以前は多様な文化や民族についての知識が必要なのは、外交官、宣教師そして ビジネスマンといった特定の職種の人に限られていました。しかし今日では、 日常的に、色々な言葉や民族、宗教の人と知り合う機会が増えています。この ような社会では偏見のない寛容な精神や共感する心が必要です。この講座では 世界の多文化社会の例を取り上げ、グローバル時代における責任のある地球市 民として必要な知識や技術について考えていきます。 第 406 回 1 月 9 日(土) 『移動する子どもの学びと育ち』 講師/地域学部 准教授 児島 明 人びとが国境を越えて来日し、地域で生活を営むことはもはや珍しいことではなく なってきました。それにともなって、外国にルーツをもちながら日本で成長してい く子どもたちも増えつつあります。ことば、学校生活、進路、アイデンティティな どをめぐる子どもたちの現実はじつにさまざまです。本講演では、そのような子ど もたちの学びや育ちの現実から、私たちが何を学べるのかを考えたいと思います。 第 407 回 1 月 23 日(土) 『ライフラインとしての「やさしい日本語」』 講師/国際交流センター 講師 御舘 久里恵 日本に定住する外国人のうち、英語を理解する人は 44.0%にすぎず、外国人住 民への情報提供は英語だけでは不十分であると言えます。本講演では、阪神大震 災をきっかけに提案されてきた「やさしい日本語」について、災害時の情報提供 や自治体による公的文書の書き換えなどを例にご紹介します。そして、「やさしい 日本語」がこれからの日本の地域社会における共通言語となる可能性と展望につ いてもお話しします。 第 408 回 2 月 13 日(土) 『私たちが暮らすこの地域で多文化共生を考えるということ』 講師/地域学部 教授 仲野 誠 「グローバル化の進展」や「多文化共生」ということばが聞かれてから久しくな ります。鳥取県は全国で一番人口が少ない県ですが、グローバル化による課題が 足元で生じている地域です。このシリーズ最終回では、わたしたちが暮らすこの 地域でグローバル化という大きな動きや多文化共生という言葉から私たちの未来 の可能性について考えます。
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