幸手市立西中学校 学校だより 平成27年度 第5号 平成27年9月1日発行 幸手市下川崎387 ℡43−4611 教え、褒め、しかること 校長 麻生偉佐男 今年もコシヒカリの稲刈りシーズンがやってきました。今、稲刈りはコンバインで田ん ぼの外周から中へと刈っていきます。中央の残りの稲のまわりには、逃げ込んだヨコバイ やイナゴ、ネズミなどが集まってきます。時にはヘビがにょろりと顔を出してびっくりす ることもあります。居場所のなくなったこれらの動物は、農家の家屋に移り住むことが多 くなります。これからの季節は、昔からネズミ対策には苦労したようで、弥生時代の倉庫 跡にも建物にネズミ返しの工夫が見られます。 薬剤を使ったり、ネズミ取りを仕掛けたり、あの手この手を駆使しますが、ネズミ退治 の強い味方は何といってもネコです。ネコにも得手不得手があるようで、どのネコでもネ ズミを取るのが上手とは限りません。興味深いことに、ネズミをよく取るネコのいる家に は、必ずネコを育てるのが上手なお年寄りがいます。ネコにはネズミを捕ったとき人に見 せに来る習性があるようです。ネコ育ての名人は、そのとき、すかさず大きな声で「おー、 捕ったか、捕ったか」と褒めます。タイミング良く本気で褒めます。 普段、猫かわいがりしているかというと決してそんなことはありません。贅沢させると ネズミを捕らなくなるといって、えさはきまってネコまんまです。それどころか、うっか り台所にでも入ろうものなら大変です。大声でしかりつけ、実力行使も辞せずです。トイ レの場所を間違えようものなら、首根っこを捕まえて粗相した現場に行き、鼻を押しつけ たりもします。ネコが何でしかられているのかよくわかるしかりかたをしています。 そうであっても、そうだからこそなのかも知れませんが、そのネコが出産間近で苦しい ときや困ったときには必ずそのお年寄りの所にやってくるのだと話していました。 ネコと人の子を一緒くたにしてはいけません。でも教えること、褒めること、しかること、 どれも大切だということを言われたような気がします。 そのお年寄りは、「かわゆくば、5つ教えて、3つ褒め、2つしかって良き人にせよ」と いう言葉があると教えてくれました。人によっては、その比率が少しずつ違うこともあり ますが、よく教え、褒め、しかるという順番は同じようです。 褒めるとは、行動の結果を良いものと認めその気持ちを表すことです。結果の一部をポ ジティブな情報として相手に返すことです。褒められることによりその行為は強められ大 いなる自信となります。しかるとは、その反対にダメ出しをすることです。行動の結果を 良くないものとして結果とは逆のメッセージを送ることです。当然パワーは落ちてしまい ますがよりよい行動が何であるか身をもって知ることができます。 電気回路でも、出力の一部を入力にもどすことがあります。増幅された信号をさらに増 幅する方向にもどしてやるとパワーはさらに大きくなります。褒めることに似ています。 逆に出力の一部をそれを打ち消す向きに入力にもどしてやると、当然パワーはガクンと落 ちてしまいますが音質がとてもよくなるのです。かつて真空管やトランジスタを使ったス テレオなどではよく用いられた方法です。性能の良くない真空管でも同じように良い音を 出すことができるのです。どちらも、戻す量が多すぎたり、タイミングがずれると、発振 を起こし、ピーとかギャーという音が出て手がつけられなくのは同じです。 昔の軍隊では、兵隊には少しの間違いも許さない厳しい教育が行われました。命令を忠 実に実行させるためです。将校には比較的のびのびとした指導を行い、自信を持って任務 に当たれるようにしたといいます。 思春期の中学生の心は、もちろんネコのように単純ではないでしょう。電気回路と同じ でもありません。ましてや命令に忠実な兵隊のような生徒を育てているのでもありません。 大切なことは、学校と家庭が、同じように子どもたちに向かい、自立した良き人になるよ う教え、褒め、しかることではないでしょうか。子どもにとって最も不幸なことは、大人 から関心を向けられないことです。昨今報じられている子どもの事件にすべて通じている 気がします。 今日から新学期です。充実の2学期、身も心も大きく成長させるときです。どんな生徒 を育てるのか、教え方、褒め方、しかり方にいっそうの配慮が求められます。 9月行事予定 9/1 火 2学期始業式 5時間授業 9/2 水 給食開始 第2回埼葛地区学力検査 9/3 木 専門委員会 9/4 金 9/5 土 9/6 日 9/7 月 あいさつ運動 1年1組 9/8 火 あいさつ運動 1年2組 あいさつ運動 1年3組 9/9 水 臨時健康診断 (市内ロードレース用) PTA研修旅行 9/10 木 あいさつ運動 1年4組 9/11 金 あいさつ運動 1年5組 9/12 土 9/13 日 9/14 月 9/15 火 9/16 水 陸上新人市予選 生徒会朝会 9/17 木 陸上予備日 9/18 金 9/19 土 9/20 日 敬老の日 9/21 月 秋の全国交通安全運動旬間(9/21~9/30) 9/22 火 休日 9/23 水 秋分の日 9/24 木 9/25 金 9/26 土 9/27 日 幸手市科学展(八代小) 9/28 月 部活動優先日 9/29 火 新人戦予選会(1日目) 9/30 水 新人戦予選会(2日目) 表彰の記録 埼玉 特 優 優 幸手 銀 銀 銀 銀 銀 銀 銀 銀 銀 銀 銀 埼玉 県 選 良 良 地 サマースクール サマースクールが1・2年生は 3日間、3年生は4日間、国数 英(社理)の基礎・基本の学力 の定着を目指し行われました。 多くの生徒が参加し、意欲的に 取り組んでいました。 環境整備 8月29日(土)に「親子除 草」が予定されていましたが、 雨天のため校内環境整備が行わ れました。259名の保護者・ 生徒の皆さんの参加をいただき ました。大変きれいになり、2 学期は気持ちの良いスタートが きれます。御協力ありがとうご ざいました。 ~輝く西中生~ 硬筆展覧会 人権作文感 賞 小畑 R 賞 鳩貝 Y 平和の作文 賞 石井 Y 最優秀 区硬筆展覧会 特 選 賞 小畑 M 入 選 賞 小森谷 K 入 選 賞 池上 R 入 選 賞 村田 S 入 選 賞 常陸 A 入 選 賞 山口 A 佳 作 賞 海老原 N 佳 作 賞 松原 M 佳 作 賞 間中 M 賞 大野 H 賞 直井 K 県 吹 奏 楽 コンクール地 区 大 会 D の 部 謝状 富永 M 川 村 長 間 新 村 直 豊 吉 遠 M R M M N H K Y A A 﨑 田 澤 中 島 山 井 嶋 岡 藤 優良賞
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