No334(2015年1月)

No.334
平成27年
1
社会医療法人母恋の使命「医療人として組織として社会に貢献する」
2015年 年頭のご挨拶 ………………………………… 2∼3
院内探検隊 ハギウダが行く!! ………………………… 4∼5
体験! がん検診
栄養通信 …………………………………………………… 6
健康生活を応援! 人間ドック特別ランチ
母恋インフォメーション …………………………………… 7
産婦人科外来リニューアル!
在宅緩和ケア支援広場『あっとほーむ』開催のご案内
食べて学ぼう!∼ 糖尿病にならない、進行させない。
日鋼記念病院 各種教室のご案内 ………………………… 8
2015年1月1日お誕生の赤ちゃんたち。健やかに、
すくすくと大きくなりますように。
社会医療法人 母恋
理事長 勝木良雄
院 長 柳谷晶仁
副院長 富田雅義
副院長 浜田弘巳
副院長/看護部長 佐藤信子
明けましておめでとうございます。
新年あけましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます。
新年明けましておめでとうござい
皆さまには、輝かしい新春をお迎えのことと心から
昨年末は衆院選もあり、慌ただしく師走を過ごされた
当院が地域がん診療連携拠点病院
昨年は手術棟が竣工し手術部、
ます。皆さまは、どのような新年を
お喜び申し上げます。
方も多いのではと思います。選挙中には麻生太郎氏の
の指定を受けてから1月で丸8年と
ICU、腎センター、救急外来が移転
迎えられましたでしょうか。
昨年の明るい話題は錦織圭選手の活躍、そして青色
『社会保障負担の増大は「子どもを産まないこと」が
なります。この間、がんの診断や治
しました。これらの部門は急性期医
昨年は、外来部門の歯科・口腔外
発光ダイオードで3人の日本人が、ノーベル賞を受賞し
原因』とした発言が話題となりました。適切な表現では
療に関わる医療機器を随時導入、更
療の中枢を担う部門であり外科系医
科、泌尿器科、皮膚科、産科・婦人
たことでしょうか。
なかったと思いますが、少子高齢化対策が急務であるこ
新してきており、昨年も乳がんの診
師にとっては主戦場となる部門です。
科および助産師外来を改築・移転し
一方で、年末の衆議院選挙ではいつの間にかという
とは確かです。安倍政権では人口減少対策が謳われ出生
断になくてはならないマンモグラフ
これにより外科系医師が各々の能力
ました。診察室は、プライバシーに
感じで、与党の勝利に終わりました。焦点となり得るの
率は微増しているものの、生産人口減少を食い止めるに
ィー装置を最新のものに変更してい
をこれまで以上に存分に発揮できる
配慮し、皆さまが安心して診療を受
は、秘密保護法、集団的自衛権、改憲かと考えていたら、
は程遠い数値となっています。
ます。
環境が出来ました。次にすべきこと
けられる環境を整備しました。とり
野党もマスコミも「大儀なき解散」を叫び、焦点なき
また、子どもを産む母の年齢が高まっていることも
機器の長期的計画的な配備は今後
は、それを地域に還元して行くこと
わけ産科・婦人科は倍の広さとなり、
選挙を推し進め、結果として、戦後最低の投票率52.7%。
見過ごせません。高齢出産は流産、先天異常等のリスク
も診療に欠かすことのできない要素
ですが、それはおのれの持てる力を
助産師外来を病棟から外来へ移設で
約4,900万人の有権者が権利を放棄したようで、残念な
が高まります。若い世代が子どもを産みやすい社会制度
ですが、それ以上に重要なことが業
発揮すれば自ずとついてくるもの
きたことは、地域周産期母子医療セ
ことです。日本の進む道を自分たちで決めていきたいも
の整備は政権に期待したいところですが、当院でも安心
務に関わるスタッフの育成でありま
です。
ンターとしての機能の充実に繋がる
のです。
して子どもを産める環境の一助となるべく、予てより
す。極論すれば各種機器はお金さえ
ただ診療のレベルアップをしてい
ものと考えています。当院の分娩件
今年は介護保険の改定の年にあたり、介護費削減に
周産期医療の拡充に取り組んでまいりました。今年から
出せばすぐに新しいものを購入でき
くためには設備に見合う知識、技術
数は、年間約520件、助産師外来に
ついて財務省から方針が出されているようです。急性期
は当院の地域周産期母子医療センターへ室蘭市による
ますが、それを扱い使いこなせる常
もレベルアップしていかなければな
は毎月約150名の妊婦さんが受診し
病院から回復期、療養病床、そして在宅、介護まですべ
運営補助を受けられることも決まり、関係各署の皆様の
勤のマンパワーを一朝一夕で揃える
りません。それは医師だけではなく
ています。これまでの助産師外来は、
て、地域全体で考え作り上げていくことが課題です。
ご理解とご協力に感謝するとともに、今後ますます地域
のはとても困難なことです。
診療に携わるスタッフ全てに言える
空調設備がないことから妊婦の皆さ
社会医療法人母恋は組織を挙げて皆様と共に、地域の
に貢献していかなければならないと思いを新たにして
当院では様々な装置を早期に先行
ことだと思います。
まには大変なご不便をおかけしてお
包括ケアに力を注いでいく覚悟です。今年も一年よろし
いるところです。
導入しており、それを長年利用して
そのためには何が必要か、私も考
りました。これからは快適な環境で
くお願い申し上げます。
これからも地域の皆さんに応援していただきながら、
きたからこそ得られるノウハウとい
えますが、皆が考えボトムアップを
妊婦健診を受け、出産に臨んでいた
安心を与えられる医療を目指してまいります。本年も
うものがあります。その蓄積に関し
目指す1年にしたいと思います。
だきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
て当院は一歩も二歩も先を進んでい
今年の干支は「乙未(きのとひつ
ると自負しております。これらを地
じ)」で、「輝かしい未来の平和を
域の方々に還元、提供していくこと
招く」と言われているそうです。明
を今年も継続できればと思います。
るく穏やかな年であってほしいもの
2015 年
です。2015年が皆さまにとって幸多
き年となりますようお祈り申し上げ
ます。
年頭のご挨拶
2
日鋼記念メディカル情報 1月号 No334
日鋼記念メディカル情報 1月号 No334
3
体験!
がん検診
PET-CT検査
腫瘍マーカー検査
はぎ う
働き盛りは忙しい、だからこそ必要。
広報広告室 ハギウダ
41歳。
4500
4000
3500
皆様にがんの予防や早期発見・早期治療など、いろいろ紹介して
3000
きましたが、はた、と気がつきました。
2500
統計をご覧いただいてわかるとおり、バリバリがん年齢。
2000
だ
き
く
み
萩生田貴久美
広報・広告室
3
着てきた服のまま、台に
撮影
楽ちんです。身体を動か
上がります。
さないように、バンドで
固定されて準備完了。
「じゃ、始めますねー。
途中何かあったら声かけてくださいね。」
がん発症年齢の推移
人口
に
計よるがん死
統
態
動
デ
亡タより
ー
(対
率人口
患
罹
定
推
別
級
階
齢
年
国
全
10万
人)
2010年
のデ
ータを抜
粋
男性
女性
1500
ガラスの向こう側に、果たして叫んで聞こえるのかしら…?と
1000
乳がんを筆頭に、気になるがんは数知れず。
でも、毎日忙しくって、検診に時間を取っている暇なんてない、
∼
以上
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
∼
19 24 29 34 39 44 49 54 59 64 69 74 79 84
正直、悠長に時間を使える状態ではございません。
「いったい、どうなるんだろう…。じっとしていられるかな……。
15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85 (年齢)
∼
実際、この原稿を書いている年末のハギウダ。
ブーン、と検査台が位置につき、いよいよスタート。
∼
0
という皆さんも多いのではないでしょうか。
思ったら、どうやらマイクがあるそうで心配無用でした。
500
ドキドキドキドキ」(;́Д`)
ちゃっちゃと検査ができて、全体がわかればいいのに…、そうだ!当院にはPET検診というすごい味方があるの
ほどなく、『ポッ、カポ。ポッ、カポ。』と太鼓に似た気持ちのいい
です。思い立ったが吉日。まずは、健診センターに予約。主な注意事項は、検査5時間以上前からの絶食、糖分
音が聞こえてきました。たとえるなら、岩盤浴などのリラクゼーシ
を含む飲料の禁止くらい。前日は普段通り過ごせそうです。
ョンルームで流れる、アジアの太鼓。目をつむると、ゆっくりと水
の上を漂うような検査台。寝てしまいそうです。
1
血液検査
薬剤注入
はじめに採血して血糖値を測定。この時、血糖値
太鼓の音に心地よく、うつらうつらするうちに、ゆっくりとPET
が高いと検査ができないことがあるそうです。
ゴンドラは進み撮影終了。ぐっすり寝てしまう方も少なくないそう
同時に、コースに含まれる腫瘍マーカーの採血を
です。その体勢のままCTの撮影のため、検査台が再び動きだしま
します。
した。『ぶおー』という音に台が動き、出撃前のロボットの気分を
続いて、検査薬 18F-FDGの注入。物々しい金属で
楽しむうちに、こちらもあっという間に終了。
覆われているのは放射性薬剤のためです。ブドウ
「気分は悪くないですか? これで検査は全て終了です。」
採血から約90分。拍子抜けするくらい簡単に終わってしまいました。
糖と似た性質を持つこの薬が血管を通じて全身に
回ると、ブドウ糖をたくさん食べる性質のがん細
4
胞がもりもり取り込んで居場所を知らせてしまう、
という検査です。
正常細胞
せん。』 腫瘍マーカーの値も『正常です。』
検査をした実感もないくらい楽ちんな検診でしたが、まずは一安心
です。リスクの高くなる年齢ですし、油断せず定期的な検診が必要
だなぁと実感しました。とにかく時間がないと言う方には、特に
おすすめの検診ですよ!
がん細胞
2
採血〜薬剤注入と5分程度で終了。これから薬
安静
が体中にいきわたる間、約60分程度、安静にし
ブドウ糖
ていなければなりません。決して、さぼってい
るわけではありません。(^_^;)
ここで、身体を動かしたり、おしゃべりをしすぎると
正確な検査画像が得られないのだそうです。
好みの角度にした背もたれにゆったり寄りかかり、部屋に流れ
るクラシック音楽をBGMにホッと一息です。
日鋼記念メディカル情報もおいてますので、ゆっくりご覧くだ
さい!(*^^)v …ちゃっかり宣伝。。。
4
約2週間後に届いた結果は…
検査
『悪性病変を疑うような異常集積亢進部位を指摘できま
結果
日鋼記念メディカル情報 1月号 No334
PET-CTがん検診
内容
76,000円
PET/CT撮影 + 腫瘍マーカー※
※ CEA(胃・肝臓・大腸・乳がん)
CA19-9(膵臓・胆のう)
SCC(頭頚部・肺・食道・子宮)
CYFRA(肺)
割引コースも!
68,400円
お問い合わせ
お申込み
対象
・他の健診オプションの方
・過去3年間にPET検診を受けた方
日鋼記念病院 健診センター
フリーダイヤル 0120-257-457
日鋼記念メディカル情報 1月号 No334
5
栄養課
管理栄養士
ふじ
と
藤戸 あや
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
人間ドック受診者限定の特別ランチが新メニューになりました。
人間ドックを終えて、「さぁ、生活習慣を見直そう」と気持ちを新たにする方が多いと思いますが
一方で、日常生活に戻ると、どうしても長続きしない… という声もよく聞きます。
当院では特別ランチを召し上がっていただく際に、レシピを載せたお品書きを用意しています。
スペシャルなメニューですが、実は、ご自宅でも気軽に実践できる料理ばかりです。
減塩・エネルギーダウンの工夫いっぱいの特別ランチをご紹介致します。
変わりひじき煮
ヨーグルト
フルーツグラノーラがけ
紅生姜を加え、食感と風味に
アクセントをつけました
果物
牛蒡と人参のソテー
カリー風味
塩麹漬け
豚肉の紙包み蒸し
揚げ魚と大根の
白だし仕立て
塩麹の効果で豚肉を
ふっくら仕上げました
季節の野菜サラダ
きゅうりで作った型に
彩り良く盛り付けました
八穀ご飯
味噌汁
見て!
!
て
べ
食
ランチの
別
特
が
ココ
こだわり
・身体も嬉しい、塩分3グラム!
・品数豊富! おなか満足 500 キロカロリー
おすすめ
食事時間
20分
以上
・包む、焼く、煮る、和える、多彩な調理方法に注目
・野菜の歯ごたえ楽しんで! よく噛み、ゆっくり食べるメニュー
健康な身体作りには、毎日の食事がとても大切です。
2015年、今年こそは生活習慣を見直そうという決意を私たちは応援します。
6
日鋼記念メディカル情報 1月号 No334
インフォメーション
『母恋インフォメーション』では、当法人のニュースやトピックス、お知らせなどを掲載いたします。
産婦人科外来リニューアル!
広くてゆったり・安心・便利
3つの診察室が広くなりました。約1.8倍の広さでゆったり
と診察を受けられます。また、助産師外来・NST(胎児
モニター)検査室・点滴室の新設で、妊婦さんの移動が
不要になり便利になりました。
在宅緩和ケア支援広場『あっとほーむ』開催のご案内
がんと診断された時から、患者さん、ご家族は精神的なつらさ、社会的な苦しみなど様々な痛
みや不安を抱えて過ごされることが多いと思います。「あっとほーむ」はがん患者さんの様々
な痛みに医師・看護師ら専門職がお話を伺い共に考えたり、音楽やアロマなどで「ほっ」とし
ていただくプログラムです。療養中の医療機関・入院・通院などに関係なくどなたも気軽にお
越しください。
日 時
2月20日(金) 13:30∼15:30
場 所
緩和ケア病棟 1階
内 容
・ミニレクチャー
『疲れたこころとの付き合い方』 講師:渡邊史子 心理療法士
ー
ナ
新コー
・ミニレシピ
・アロママッサージ:緩和ケア認定看護師
療養中の食事の工夫を簡単レシピと試食で紹介
問合わせ
がん相談支援センター TEL
・相談コーナー
・音楽療法:四方明子 音楽療法士
0143-22-2225
食べて学ぼう!〜 糖尿病にならない、進行させない。
健康な身体のもとは正しい食事。糖尿病の予防、合併症予防を目的に食べて学ぶ講座です。
みんなで囲む鍋がおいしい季節。たくさん種類のある鍋ですが、実は知らず知らずのうちに
カロリーや塩分を取りすぎてしまっていませんか。今回は、お鍋についてとことん考えます。
テーマ
ヘルシー !? お鍋の落とし穴
定 員
20名
日 時
2月27日(金) 18:00∼19:00
会 費
500円
場 所
レストラン れじいむ (中央棟2階)
メニュー
おすすめヘルシー鍋
申し込み
広報広告室 萩生田(はぎうだ) TEL
0143-24-1331
日鋼記念メディカル情報 1月号 No334
7
日鋼記念病院 各種教室のご案内
病気の予防や健康維持を目的に日鋼記念病院では各種講座、ラジオ番組を放送しています。
普段、なかなか質問することができないことなど、気軽にご相談いただく機会としてもご活用ください。
皆様のご参加お待ちしています。
糖尿病教室
健康プラザ
合併症予防は適切な血糖コントロールから。気にな
る症状、生活上の注意など専門職がお話をします。
学んでイキイキ、動いてイキイキ。病気予防や健康
維持を目指して、
みんなで学びを深めましょう。
1月20日
1月27日
2月 3日
2月10日
看護師
管理栄養士
理学療法士
薬剤師
糖尿病とフットケア
間食の上手なとり方
運動療法
糖尿病とお薬の話
開催時間
15:00∼ ※医師の回は14:00∼
申込・問合
糖尿病センター
TEL
開催日時
2月19日(木)13:30∼
※身体測定は13:00より
場 所
内 容
地域医療研修センター
テーマ :
胃がん・大腸がんについて知ろう!
講師:渡部真裕子 医師
0143-24-1331
持ち物
講演のタイトル、講師のスケジュールは変更になる
場合があります。
申込・問合
体力手帳
地域医療連携センター
TEL 0143-25-2555
母親学級・両親学級
ラジオ健康プラザ
医師・看護師・栄養士など様々な職種が、
週替りで医療や病気にかかわる旬の話題を
取り上げます。
《母親学級》 13:30∼15:00
2月 24日
Cコース : 分娩の経過 ほか
3月 10日
マタニティ・ヨーガ
ヨーガ参加費
2月 20日
2月 27日
3月 6日
3月 13日
500円
《両親学級》 10:00∼12:00
4月12日 (日)
放送時間
産婦人科外来 TEL 0143-24-1331
インフルエンザ流行に
伴う面会制限について
MHz
きらり★医療人
いきいき健康レシピ
医療トピックス
医療トピックス
番組内容は予告なく変更になる場合があります。
※両親学級は偶数月の第2日曜日に開催です。
申込・問合
84.2
毎週金曜日 9:30∼9:40
当院のホームページで、
バックナンバーを公開しています!
ラジオ健康プラザライブラリーをご確認ください。
地域のインフルエンザ流行に伴い、入院患者さんの安全を目的に、
面会を一部制限させていただいております。
ご理解とご協力をお願い
します。詳しくは病院ホームページ、電話にてお問い合わせください。
新年、明けましておめでとうございます。
面会制限に関するお問い合わせ
TEL
0143-24-1331
発行
新しく広報誌編集委員会委員長に就任
いたしました日鋼記念病院事務長の
山田康弘です。
日鋼記念メディカル情報は地域の皆様と地域医療の充実を
目指す日鋼記念病院との架け橋となるように、今後とも
身近で必要な情報を提供していく所存ですので、今年一年、
よろしくお願い申し上げます。
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(山)
〒051-8501 室蘭市新富町1丁目5番13号
TEL
FAX
e-mail
ホームページ
0143-24-1331 ㈹
0143-22-5296
[email protected]
http://www.nikko-kinen.or.jp
編集 広報誌編集委員会 委員長 山田康弘