NISA NEWS Vol.87[P06-07]

中信支部会事業
① 総務分科会
●総会
時期:6月 場所:松本市内
●支部理事役員会・支部会
時期:8月、
12月 場所:松本市内
② 人材開発分科会
●財団法人松本ソフト開発センターとの共催事業
財団法人松本ソフト開発センターと共催で情報産業人材育成および
ネットワークなどの技術育成のためのセミナー、講習会を開く
一般向け講習会
各種アプリケーション活用講座、
インターネット・メール関連講習
など
専門者向け講習会
開発言語講習、
ネットワーク構築技術講習など
時期:毎月開催予定 場所:財団法人松本ソフト開発センター
●人材開発委員会の事業計画に基づく中信支部でのNISA会員企業の
人材育成 NISA学園
③ 経営・地域情報化分科会
●経営課題または、
地域情報化に関する討議またはセミナー等の開催
時期:7月開催予定 場所:松本市内
④ 会員交流分科会
●会員間の交流と活性化のために、大勢の会員が参加できるスポーツ
大会・懇親会等を開催する
グリーンミーティングの開催
時期:6月開催予定 場所:豊科カントリー倶楽部
スポーツ大会の開催
(ボーリング大会)
時期:11月開催予定 場所:アピナボウル松本城山店
⑤ 市場開発分科会 本会の分科会セミナーに協力する
南信支部会事業
① 総務分科会
●支部会
時期:6月、
12月、
2月 場所:諏訪市
② 会員交流事業
会員間の人材交流と活性化の為、大勢の会員が参加できる事業を開催
する 時期:8月
③ 研修会の開催
支部会にて検討しNISAの意向、会員企業のニーズに即した研修会を開
催する 時期:1月
平成 27年度 一般社団法人長野県情報サービス振興協会 委員会所属名簿
①委員長 ②担当理事 ③副委員長 ④所属会員 の順 【北】
=北信 【東】
=東信 【中】
=中信 【南】
=南信
1 市場開発委員会
① 神澤 鋭二【中】
② 青柳 和男【北】
丸茂 覚【中】
清水 拓之【東】
鳥山 昇【南】
土屋 博之【東】
③ 青柳 和男【北】
丸茂 覚【中】
土屋 博之【東】
④【北】㈱ケイケンシステム
㈱いとう
㈱シー・エス・イー長野支社
トッパン・フォームズ㈱長野支店
長野印刷商工㈱
㈱長野県協同電算
長野日本無線エンジニアリング㈱
㈱ビー・クス
【東】㈲イージーコンプ
マリモ電子工業㈱
長野大学 企業情報学部
㈱三越総研
【中】キッセイコムテック㈱
カタバミ・マネジメント・サービス㈱
㈱アクティス
キャッスルコンピューター㈱
㈱ユリーカ
【南】キャリアバンク㈱
丸登電業㈱
2 人材開発委員会
① 小山 明彦【北】
② 赤堀 明【北】
渡辺 正志【東】
春日 実【中】
④【北】㈱富士通システムズ・イースト
長野支社
㈱システックス
エボルテック㈱
富士通エフ・アイ・ピー㈱
長野支社
富士ゼロックス長野㈱
㈱JBN
㈱ライフシード
㈱日本オープンシステムズ
【東】㈲ハルタ
㈱パスカル
ダイイチ㈱
【中】鍋林㈱
信越ソフトウェア
エンジニアリング㈱
ヒューマンエンジニアリング㈱
3 経営委員会
① 小笠原俊彦【東】
② 吉迫 文崇【北】
清水 誠一【北】
小林 利清【中】
細田 隼平【南】
④【北】㈱インテージテクノスフィア
長野事業所
㈱電算
㈱TOSYS
カシヨ㈱
八十二システム開発㈱
【東】アヴァシス㈱
㈱ズー
㈱みすず綜合コンサルタント
【中】㈱Minoriソリューションズ
富士コムテック㈱
㈲エス・アイ・システム
ネクストリンクス㈱
【南】長野システム開発㈱
イー・ジーシステム㈱
㈲システム シーエー
4 地域情報化委員会
① 篠原 一弘【南】
② 村松 博之【北】
赤沼 正信【北】
愛甲 宏明【北】
母袋 卓郎【東】
宮下 千里【中】
④【北】NECソリューションイノベータ㈱
長野支社
㈱システムクリエイト
コムシス情報システム㈱
長野支店
石田通信機㈱
炭平コンピューターシステム㈱
リコージャパン㈱長野支社
東日本電信電話㈱長野支店
【東】㈱上田ケーブルビジョン
㈱テクニカルイン長野
㈱ガリレオ
上田エレクトロニクス㈱
【中】㈱マイクロテック
アルゴジャパン㈱
㈱ポータルバインド
㈱マイネットシステム
【南】アルティメイトプロジェクト㈱
エルシーブイ㈱
記念講演会
NISA news
NISA news
はやぶさ2 太陽系をかける
−6年50億㎞を超える長旅へ−
講師
NEC航空宇宙システム
小笠原 雅弘氏
NECチームはやぶさのメンバー。軌道系・航法誘導系の担当を務め、特に小惑星イトカワへ
の着陸時に使用したターゲットマーカー等を手がける。1985年に初めてハレー彗星を旅し
た「さきがけ」をはじめ、スイングバイ技術を習得した「ひてん」、月のハイビジョン映像を地
球に届けた「かぐや」など、日本の太陽系探査衛星プロジェクトに関わり続けてきた。現在、
NEC航空宇宙システムに勤務。
2014年12月3日13時22分4秒、
「はやぶさ」の後継機である「はや
ルを採り地球に帰る。アメリカもやっていないような、そんな事は到底でき
ぶさ2」がH2Aロケットで発射されました。小惑星を目指し
「はやぶさ2」は
ないというのが世の大勢でした。それでもやらなければ何も成し遂げられ
宇宙へと旅立ちました。
ない。アメリカに負けてたまるか、
というのが「はやぶさ」の精神だったの
日本の宇宙開発の歴史は、1955年に糸川英夫が少人数のグループで
です。
打ち上げた、小さな「ペンシルロケット」から始まります。さらに1970年に
「はやぶさ2」は「はやぶさ」でおこったいろいろな状況を考慮して、バッ
は日本初の人工衛星「おおすみ」が宇宙へ。
しかし打ち上げには4度失敗
クアップをとった作りになっています。
「はやぶさ」では重量やお金の関係
し5度目での成功でした。日本の宇宙開発はスタートから苦難の連続だっ
でバックアップが搭載できなかったものもありました。
たのです。そして1985年に日本の衛星としては初めて地球を離れてハ
人工衛星を作る際には、手作業での半田付け、
ミシンでの断熱材の縫製
レー彗星へ向かった「さきがけ」
と
「すいせい」が打ち上げられました。実は
などを用いています。NECではこういった手作業での衛星づくりのノウハ
これが私の最初の仕事でもあります。さらに1990年∼93年にはスイン
ウをベテランから中堅・若者へ継ぐ、技術継承が今もなされています。
グバイに挑戦しました。月や惑星の公転の力をかりて加減速する技術のこ
2015年12月3日、
「はやぶさ2」が地球から1万㎞程度に再度接近しス
とです。
「ひてん(飛天)」では月でスイングバイをして軌道を大きく、逆に
イングバイします。そして小惑星に到達後、何度か表面からサンプルを採
小さく、又は方向を変え、最後は月に衝突させるという様々な実験も行い
取します。そのうちの一回は自分で開けたクレーターの底からサンプルを
ました。この技術が後に「はやぶさ」にも活きています。
採取します。なぜわざわざ穴をあけるのか。
「はやぶさ2」が向かう小惑星
5 総務委員会
次に私達は火星を目指し、火星探査機「のぞみ」を打ち上げました。
しか
はC型です。Cはカーボン
(carbon)の頭文字で名前の通り炭素。すなわ
し
「のぞみ」は太陽のフレア粒子の直撃を受けて異常が発生、火星に行く
ちこの小惑星は有機物や水を含んでいると推定されているのです。太陽
① 渡辺 周二【北】
② 水野 泰雄【東】
③ 水野 泰雄【東】
④【北】㈱テクネット
日本ブリッジ㈱
【東】㈲デザインルームエム
ことはできませんでした。同じ頃、
「 ルナ-A(LUNAR-A)」
という衛星で月
にさらされ続けた表面では水や有機物は変性してしまうので、穴をあけ、
6 支部長会
① 戸谷 典孝【中】
② 小林壮太郎【北)
原 勝敏【東】
原田 英寿【南)
④【北】㈱NTTデータ信越
【東】㈱システムプラン
【中】㈱アドヴァンスト・
インフォメーション・デザイン
【南】㈱サンセイコンピュータシステム
の地震を調べるプロジェクトが進行していましたが、
これも途中で中断に
できるだけ変性していない物質を回収したいのです。ヨーロッパの衛星
なってしまったのです。二つの大きな挫折を経験した私達でしたが、そん
「ロゼッタ」による水素同位体の観測で彗星が地球の水の起源だという説
な中でも大切なものを受け継いでいきました。それは、決してあきらめな
は間違っていたことがわかりました。C型小惑星のサンプルを持ち帰り、そ
いという人の精神です。そしてこれらのプロジェクトに関わった人々がまた
れに含まれる同位体の比率が地球の水と一致していれば地球の水の起源
結集し、
「はやぶさ」
プロジェクトを進めました。
がこういった小惑星ということになります。このように「はやぶさ2」の旅
2003年5月に打ち上げられた「はやぶさ」は、地球でスイングバイをし
は、地球の海の水や生命の起源を探る旅でもあるのです。
て目標となる小惑星イトカワに近づいていきました。小惑星の表面に降下
そしてもう一つ。今年12月7日、衛星「あかつき」が金星へ接近、その周
しサンプルを採り上昇するという動作は「はやぶさ」に搭載したコンピュー
回軌道への投入に再チャレンジします。本来は2010年の予定でしたが、
タが、
センサーのデータをもとに判断して行いました。とはいえ宇宙空間
この時はエンジンが途中で止まってしまったのです。金星軌道への投入は
で使えるコンピュータは性能的には制約が大きいので3つのコンピュータ
ダメかと思われました。ところが「あかつき」のチームはただでは転びませ
に同じ計算をさせ、多数決をとらせる三重冗長方式が採用されました。
んでした。
「あかつき」には姿勢を安定させるための小さなエンジンが搭
「はやぶさ」が地球に戻る半年前の2009年11月4日、最後の「イオン
載されています。このエンジンを長時間噴くことで、
メインエンジンの代わ
エンジンD」が止まってしまいます。
しかし技術者は更なるバックアップを組
りは出来ないかと考えました。2011年に運転の試験を行った結果十分に
み込んでいました。これを進めたのが上田市出身のNEC技術者、堀内康雄
耐えられる事が分かり、今年この小さなエンジンを噴いて「あかつき」を再
でした。このバックアップにより最後の数か月の間イオンエンジンが使える
び金星軌道に投入することになったのです。
ようになったのです。そして2010年6月13日、数々のトラブルを乗り越え
「はやぶさ」が還ってきました。カプセルは無事に回収され、
たくさんのサン
今年の12月は、
「あかつき」の金星再チャレンジと、
スイングバイをする
「はやぶさ2」をぜひ応援して下さい。
プルが回収されたことはみなさんよく御存じだと思います。そのサンプル
「 はやぶさ2」は2020年、東京オリンピックの年の末に6年間の旅を終
の1粒を上野の国立科学博物館の新館2階で見ることができます。
え地球に帰還します。これからも「はやぶさ2」の長旅、そしてその終着に
「はやぶさ」のプロジェクトを立ち上げるとき最も苦労したのは、なかな
注目して頂ければと思っております。
かプロジェクトとして認めてもらえないことでした。小惑星に行ってサンプ
AIDは一般企業様をはじめとして
総合ホテル業向けパッケージ
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Vol.87
6
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