クラスメイトの保護者への説明 園や学校から「保護者会で保護者に病気の説明をしてほしい」と言われることがあるようです。話を聞いていただく機会があるのはとても良いことと思いますが、上手く伝 わるか、とても不安になることも多いと思います。ここでは、そんな説明会を経験した方々の説明内容を紹介します。お友達から「かわいそうな子」ではなく「そういう個性 の子」と感じて欲しい。そんな話し方ができればと思っています。 1型糖尿病はどういう病気か、子供は幼稚園生活で特にできないこともなく、食事制限もなく、他のお子さんと一緒だということ、でも低血糖の時や運動前には補食しなければいけない ことをB5サイズ2枚にまとめ、懇談会で説明する時間を頂きました。 皆が食べないのにおやつを食べてるのがわかれば、子供たちはズルイと感じますし、我が家は4回打ちなので、毎日測定と注射に行くことも『ママがいつも来ていてズルイ』と思われる お子さんもいるかと思いますので、隠していくことが困難だと思い、包み隠さずお話することにしました。 子供は自分とは違う子には敏感です。ありのままの気持ちを母親にぶつけてくるので、親御さんにはしっかり説明した方がお子さんにも良いかと思ってます。 おかあさま方に説明する場合、自分の経験で言うと、きっちり医学的に正確に説明する必要はないと思います。 「1型糖尿病は、突然インスリンホルモンを作る細胞が壊れてしまう病気です。原因は不明で、生活習慣病の糖尿病とは違うものです。治療方法は、インスリンを日に○回、注射しなけ ればなりません。そのとき、血糖値を調べるために指先から血を出して測定器で調べることもします。(親御さんが園に行く場合は)そのため、私が(毎日)登園しています。また、インス リン量をうまく調整するのが大変難しいことがあり、時々低血糖になることもあります。その時はしんどくなり『ブドウ糖』をすぐ摂取しないといけません。○○ちゃんには『△○や○□(補 食にしている食品名)』を食べさせています。お子さんが『○○ちゃんお菓子食べてる。いいなあ』と思われると思いますが、そういう話題がおうちで出ましたら『それは○○ちゃんにとっ てお薬なのよ』とご説明していただけるとありがたいです。15分くらいで元気になってきます。それ以外は、みなさんと一緒になんでもできるし、なんでも食べられます。今までと同じよう 当時学童に通っていましたが、その時の学童の先生の説明は箱に入ったクレヨンを使っての説明でした。 みんなはこの箱いっぱいのクレヨンが入っているけれど○○ちゃん(娘の名前)にはこれだけしか入ってないと箱をスライドさせて説明されていました。 補食メインで話すと「○○ちゃんは病気やし休み時間になると保健室にお菓子を食べに行っている」と帰宅して言われたクラスメイトもいました。 本人が言わなくていいということもあり3年生に進級したころからクラスメイトにも説明は行わなくなりました。 病名については病名を先に言うよりどうな風なのかを先に言う方が糖尿病という言葉だけが残るということはないような気がします。 幼稚園時代を含めると、7回目の説明。すい臓からのインスリンの分泌がないためインスリンを体外から補充していることとグルコースを持っていること、この2点に絞ってます。コント ロールするために血糖値を測定することも追加で説明。子供たちへは本人が自己紹介で説明してます。 「風邪をひいた時に薬を飲むのと同じだから補食するんだよ」という資料を作って子供に渡した。 クラスの子供だけに補食が必要であることを伝えなかった。しかし子供に「食べている」と言われてしまうので、ホームページで書いてあった分を引用しながら「保護者の皆様へ」という 文書で、補食が必要なことと「子供が補食について何か行った時は、病気だから食べないと具合が悪くなるからと説明してほしい」ということを書いて、担任から保護者に配った。
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