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第6号
H27.10.16発行
http://www.kamosuisan-h.ed.jp/
札幌中央卸売市場で競りの様子を見てきました
8月24日の小樽市の「かま栄」でのねり製品の研修を終え、翌日の25日には、札幌
中央卸売市場(しじょう)を見学しました。
札幌中央卸売市場は1日に4億円を売り上げるという全国でも有数の卸売市場です(中
央卸売市場とは、人口が20万人以上の市に設立されています)。北海道で漁獲された多く
の水産物が札幌市場を経由し、消費
者のもとへ流通しています。
市場全体での取引金額は年々減
少しており、その理由の一つとして、
日本海側での漁業の担い手が少な
くなっていることをお聞きしまし
た。漁業の担い手不足が市場にも影
事前学習として市場の職員
早朝からたくさんの水産物が運ばれ
響していることを学びました。
さんから説明を受けました。 てきます。朝5時からすごい活気!
「競り」に参加するには修行が必要
出荷者
卸売業者
(競り人)
市
場
札幌市場では
一声競りだよ!
競り
仲卸業者
(売買参加者)
小売業者
(魚屋、八百屋、スーパー)
消費者
札幌市場での競りでは、一声(ひとこえ)競りと呼ばれる
方式をとっています。仲卸業者が札に自分の希望する価格を
書いて、最高価格であれば購入することができるという仕組
みです。競りにはこの他にも、上げ競り(価格を上げていく)
や下げ競り(価格を下げていく)などの種類があります。
競りでは「競り人」と呼ばれる卸売業者の癖(例えば右か
ら札を見るなど)を掴まなければならず、何年もの修行が必
要となり今まで培ってきた経験や目利きで価格を決定して
いるそうです。去年の最高金額は大間で獲れた本マグロで一
尾400万円以上の値段がつきました。
また公平・公正な取引をするために、競りの様子はテープ
に録音され、役所へ提出する義務があるということでした。
Smiles for All.でおなじみマルちゃんの工場見学
「マルちゃん」でおなじみの東洋水産株式会社小樽工場を見
学しました。「赤いきつね」や「緑のたぬき」といった世界的
にも人気のある商品の製造・加工の工程や、実際に工場内で使
われている機械や器具の説明を受けました。作業着が特殊な構
造となっており、絶対に髪やほこりなどが落ちないようになっ
ていました。
製造されたものが全国に流通しているため、働いている方た
ちの強い責任感を感じることができました。
真剣な様子で説明を聞いています。
SPH通信第7号の予定
次号では、2年海洋資源科アクアライフ系航海実習についてお知らせします。