フライホイール式UPS

瞬時停電対策 「 フライホイール式UPS 」
フライホイール式UPSは、電気エネルギーを フライホイール(回転体)の機械エネルギーとして
変換・貯蔵し、瞬低や停電などの電源異常時に、 貯蔵された機械エネルギーを放出し、
電気エネルギーに変換して、電源に電力を無停電・無瞬断で供給する装置です。
<フライホイールの構造>
<基本原理>
①
②
従来のコンデンサ方式のUPSは補償時間が短く (通常は0.35秒以下)、
停電時の電力品質確保が難しく、また、バッテリ方式は補償時間が長く、
停電時の電力品質は保てますが、建設コストとランニングコストが高い、
等が問題となっておりました。
①
一方、フライホイール方式は補償時間が比較的長く(12秒)、10秒以内の
比較的短い停電に対しては、無停電で負荷に電力を供給出来ます。
[発電設備を併設すれば長時間の停電に対しても対応が可能]
また、フライホイール方式は、設置面積が少なく建設コストが安価である
ことに加え、環境に優しく、ランニングコストが安い等が大きな特徴です。
①正常時 : 電気エネルギー ⇒ 機械エネルギー(フライホイールの回転に転換・蓄積)
②瞬停時 : 機械エネルギー ⇒ 電気エネルギー(約14秒間給電可能)
非常用発電機起動
停電発生!
⇒ 非常用発電機で給電
<連続給電のシーケンス例>
約13~14秒
約3~5秒
常用給電
フライホイールから給電
フライホイール給電に切換え
非常用発電機 自動起動
非常用発電機から給電
<停電対策の特徴比較>
※60%低下時の補償時間
方式
フライホイール方式
バッテリ方式
コンデンサ方式
補償時間
14秒
3分以上
0.35秒 ※
給電方式
常時商用給電
常時インバータ給電
常時商用給電
効率
約98%
約90%
約98%
長時間給
電
発電設備の併用で
対応可
可
不可
保守性
長寿命/高信頼性
安価なメンテナンス費
5~8年でバッテリ
全数交換が必要
高価なメンテナンス費
10年でコンデンサ
全数交換が必
要
設置スペース
省スペース
バッテリ式の約1/5
広いスペースが必要
専用空調設備が必要
省スペース
非常用発電機から給電開始