医療におけるサイバーセキュリティ:IoT 時代の到来を迎えて

MITSF第3回セミナー
医療現場のサイバーセキュリティ問題
〜IoT時代の到来を迎えて〜
2015年4月25日
公立大学法人会津大学
特任教授
山崎 文明
[email protected]
命にかかわる医療機器のセキュリティ
 インスリンポンプの遠隔操作など
人命に関わる事件・事故の懸念
 国内でもコンピュータウイルス感染
事故は既知の事実
確実に進化する院内LAN
 不容易なUSBメモリーの接続
 持ち込みPCのLAN接続
 複合機など意外なインターネット接続
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メディカル・ハッカソン
 ハッカソン(hackathon)とは
 ハッキング(hack)とマラソン(marathon)の混成語
 寝袋持参、24時間から数日間で集中的にハッキング
 優勝チームには賞金授与
 Medical × Security Hackathon 2015
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会津磐梯山
2015年3月7日(土)〜8日(日)
「医療セキュリティハッカソン神戸」と同時開催
23名 5チーム
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メディカル・ハッカソン
 発見された脆弱性 212件
 脆弱性内訳
総合健康管理システム(電子カルテ/病院情報/健康管理)2件
汎用画像ビューア 17件
電子医療記録システム(電子処方箋/医療課金) 192件
HER(Electric Health Record)ソフト 1件
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想定される脅威
 情報漏えい
 システムの内部情報の漏洩
 個人情報の漏洩
 情報改ざん
 医療画像データの改ざん
 診療や請求に関するデータなどの改ざん
 ルート権限の奪取
 システム停止・誤動作
 踏み台
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メディカル・ハッカソンは所詮ハッカソン
 ハッカソンの結果がすべてではない
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たまたま見つかった脆弱性
属人性の排除と人材育成
網羅性の保証をどうするか
検査(証明)レベルの設定?
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医療分野を対象とした脆弱性検査制度の必要性
医療機器のIoT化が急拡大する今が最後のチャンス
 デバイスメーカーの企業文化を変える必要がある
 デバイスメーカーの責任の明確化 “利用者責任にしない“
物理層からアプリケーション層までの確実なセキュリティ確保
 制御システム(OS)の脆弱性検査
 アプリケーションの脆弱性とバグ検査 “ホワイトボックス試験”
 ファームウェアを含めた更新時の確実な認証機能
脆弱性試験の義務化と確実なリコール体制の確立
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出荷前の既知の脆弱性への確実な対応
出荷後の新たな脆弱性への確実な対応 “医療機器DB”
事故調査を確実にするソースコードのエスクロー制度
利用者の確実な補足と連絡手段の確保 “利用者DB”
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