マガダン州

マガダン州作成
マガダン州
投資家向けガイドブック
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この投資家向けガイドブックは、マガダン州経済委員会が、当地方の現
状と経済的潜在力を分かってもらおうと、ほかの各省庁と協力して作成
したものです。
主に、マガダン州経済の現状、投資環境、中期的発展目標などを取り
扱っています。
ガイドブックには、投資分野における州の現行法、投資家に対する優遇
投資家向けガイドブック
3
目次
マガダン州知事から挨拶
4
マガダン州の概要
5
地理的位置
5
行政区分
7
マガダン州の歴史
8
文化
9
体育とスポーツ
12
教育と科学
14
健康保健
17
イノベーション的な発展
19
マガダン州の経済的潜在力
21
地域内総生産
21
地域住民の所得
22
マガダン州予算
23
連邦および地方プロジェクト
25
経済の基礎分野
26
工業
農業
漁業
建設
インフラ
銀行インフラ
輸送通信
輸送
通信
電子政府
経済特区
対外経済活動
投資活動
投資活動に関する法制
投資家に対する優遇および保証
マガダン州経済に投資する組織
マガダン州の投資プロジェクト
連絡先
26
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53
63
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・マガダン州知事 N.N.ドゥドフからの挨
マガダン州はロシア連邦構成主体としてすでに約60年の
歴史を持っており、極北東部に位置しています。1930
年代以降、金の採掘が盛んであることから、「黄金のコ
リィマー」という名前で多くの人に知られています。マ
ガダン州は、天然資源に恵まれており、特に金や銀、非
鉄金属、石炭などの地下資源があります。マガダン州の
南部はオホーツク海に面しており、水産資源が豊富で
す。また沿マガダン大陸棚においても、地下資源の採掘
が有望視されています。
天然資源を開発するなかで、採掘工業、非鉄金属、電力、漁業などが主
な方向性となりました。
経済分野および社会分野において、現在の肯定的な動きが維持されてお
り、連邦政府も「2013年までの極東およびザバイカル地方経済社会発展計
画」を採択し、そのなかで、マガダン州におけるインフラ整備および社会
施設建設に140億ルーブルが割り当てられています。現在、2025年に向け
た「極東およびザバイカル地方社会経済発展計画」が策定中で、マガダン
州のさらなる発展にとって重要となる施設が建設される見通しです。
私たちは、前進を続けていくことを目指しており、そのために、投資環
境の改善およびビジネスフレンドリーな条件の整備に大きな注意を払って
います。マガダン州においては経済特区が機能しており、税における優
遇、関税の免除などを中心に、「マガダン州における投資活動に関する」
州法が採択されています。
今回作成された投資家向けガイドブックは、経済分野における戦略課題
遂行のひとつのツールであり、私たちの地方への投資の可能性について
知っていただくためのものです。あなたのビジネスが成功することが、私
たちの目標です。
おもてなしの厚い「コリィマーの土地」へ、互恵的な協力に招待いたしま
す!
N.N.ドゥドフ
投資家向けガイドブック
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2012
マガダン州の概要
地理的位置
マガダン州はロシアの北東部に位置し、西から東まで数百キロ、北から
南のオホーツク海までも数百キロという広い土地を抱えています。マガダ
ン州の面積は46万2千平方キロ(極東連邦管区で5番目、ロシア全体で9番
目)で、ロシア全体の面積の2.7%を誇ります。
マガダン州最大の川はコリィマーです。アヤン=ユリャフとクルの合流
点からの長さは2129キロです。多くの川と合流しながら、コリィマーは
下流においては広く水の量も多くなります。河口からスレドネカン村まで
は船舶が航行できます。コリィマーの水資源は水力発電に利用されていま
す。
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マガダン州には高地や山岳ツンドラ、高山草原、森林ツンドラ、タイガ
などの自然環境があります。
様々な動物が生息しており、大型哺乳類(シベリアジカ、ヘラジカ、ト
ナカイ、オオツノヒツジ、ジャコウウシ、ヒグマ、クズリ、ヤマネコ)や
タイガに生息する小動物(リス、シマリス、ユキウサギ、レミング、キツ
ネ、ミンク、カワウソ、オオカミ、イイズナ、オコジョ、ハタリス、マス
クラット)がいます。また鳥では、オオライチョウ、シャコ、エゾヤマド
リ、ヤマドリ、ワタリガラスなどのほか、猛禽類も生息します。春から秋
にかけては、渡り鳥も見られ、その一部は州内に
巣を設けます。
マガダン州の動物界の特徴は、北部の他の地方で
は見られない草原性の動物が見られることです。
例えば、ブラックヘッドマーモットや、コリィ
マー・ハタリス、オオツノヒツジなどです。
オホーツク沿岸の崖には、ミツユビカモメやカモ
メが生息しているほか、鵜をはじめウミバトやツノメドリのほか、16種類
が巣をかまえています。またコニ半島の南、草の生えた斜面には多くのア
ビが生息しています。
州内の川には、ヒメマス、サッカー、ラウンドホワイトフィッシュ(サ
ケ類)、マクスン、ネルマ、ブロードホワイトフィッシュ、シベリアサ
ケ、オムリ、ペレド、リャプーシカなどが生息しています。
オホーツク海に面する川は、太平洋のサケにとっての産卵場となってい
ます。またオショロコマのうち数種も川に生息しています。
オホーツク海にはロシア全体の水産資源のうち、約5分の1があるとされ
ています。
太平洋サケ、メンタイ、コマイ、カレイ(25種以上)、ニシン、カラフ
トシシャモ、オヒョウ、タラなど約300種の魚がオホーツク海に生息して
います。カニやエビ、軟体類、海藻なども獲れます。アザラシ(ワモンア
ザラシ、ゴマフアザラシ、アゴヒゲアザラシ)も広く生息しています。
マガダン州の沿岸では、白イルカ、シャチ、コイワシクジラも見ること
ができます。
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特別自然保護区には、エコツーリズム発展の強力な基盤となる州指定自
然記念公園があります。それは、国立自然公園「マガダンスキー」(カ
ワ=チョロムジンスキー、セイムチャンスキー、オルスキー、ヤムス
キーの4区からなる)、地方自然公園「オジャン」(コニ半島)、地方自
然公園「カヴィンスカヤ・ドリーナ」、地方自然公園「マルカチャンス
カヤ・ツンドラ」(オルスキー区)、地方自
然公園「ヒニケ」(ススマンスキー区)、地
方自然公園「タイゴノス」(北エヴェンス
キー区)、地方自然公園「オモロンスキー」
(スレドネカンスキー区)となっています。
行政区分
都市人口は州全体の人口のうち95%を占めています。マガダン州では8
つの市区、28の市に準ずる村、55の村、マガダンを含む2つの都市が存在
しています。
6つの区は、北方少数諸民族の伝統保存地区と
なっています。15以上の民族が居住し、それは
北方原住諸民族であり、州全体の人口の4%を占
めています。
マガダン州の州都
現在マガダン市がある場所にマガダン村がつく
られ たの は1929年のこ とで 、市 とな った のは
1939年7月14日、1954年以降はマガダン州の州
都となりました。
現在マガダン市には10万2500人が生活しています。市長はウラジーミ
ル ・ ペ ト ロ ー ヴ ィ ッ チ ・ ペ チ ョ ニ イ 。 市 の 公 式 サ イ ト は :http://
www.magadangorod.ruとなっています。
マガダン市には州にとって重要な輸送インフラが集中しています。海
港、空港、連邦道路「コリィマー」などです。
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マガダン市には進んだ住居・公共サービス網やインフラ、商業施設や食
事、生活サービス、保健設備などが整っています。
マガダン市は州の金融活動の中心でもあります。ここには州の銀行機関
の主要部分が集まっており、その多くが外国銀行と関係を持ち、外国通貨を
取引しています。
マガダン市はまた、アジア太平洋地域における学術教育センターとして
も有名です。市内にはロシア科学アカデミー極東支部北東セ
ンターも機能しています。市内の10人に1人が学生となって
います。
姉妹都市協定を米国(アラスカ、アンカレッジ市)、中国
(通化市)およびラトビア(エルガワ市)と締結しており、
日本の各地方、韓国の各都市ともパートナー関係にありま
す。
マガダン市は、全ロシア都市同盟、国際首都大都市連盟、国際姉妹都市
連盟、ロシア小都市同盟、極地極北都市同盟に入っています。
マガダン州の歴史
マガダン州の歴史は1920年代に学術地理調査団がコリィマーの地へやっ
てきたことから始まります。19世紀末、カナダのクローンダイクでのゴー
ルドラッシュは、ロシア指導部の目をチュコトカおよびオホーツク沿岸へと
向けさせました。Y.A.ビリビンによる1928年の最初のコリィマー調査団が、
この土地の詳細な調査の始めとなりました。
1930年代初め、「ダリストロイ」トラストが設立され、道路整備や地下
資源開発に当りました。1930年代には金の採掘場の周りに初めて村が出来
ました。他方、コリィマーでの重労働は主に囚人による強制労働が担いまし
た。
1939年、オホーツク海に面する労働者村がマガダン市となり、現在の州
都の基礎となりました。
州が誕生したのは1953年12月3日のこととされており、ソビエト連邦最高
会議幹部会令によってマガダン州が生まれました。これはマガダン市のほ
か、スレドネカンスキー、オルスキー、セヴェロエヴェンスキー、ススマン
スキー、テニキンスキー、ヤゴドニンスキーの6つの区、そしてチュコトカ
民族自治区(1992年に州から分割)からなるものでした。
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「マガダン」という名の由来について、ひとつには、エヴェン人の言葉
で「モンゴダン」、つまり打ちあげられた材木という意味で、近くを流れ
ていた川がそう名付けられていたという説があります。もう一つは、乾い
た木を意味する「モンゴト」から、乾いた木の集まりを示す「モンゴダ
ン」から名付けられたという説、さらには、エヴェン人の村落「マグ
ディ」からきたという説があります。
文化
文化部門においては、州の労働人口の2.3%が働いています。マガダン州
の文化は、北方少数諸民族の伝統を基盤に、ロシア中央部から持ち込まれ
たものとの融合、政治抑圧の悲しい出来事などと関連しています。戦争中
コリィマーで抑留されていた芸術家、演出家、画家、音楽家などは、この
地の文化発展に積極的に貢献しました。
現在州には41の図書館と39の文化娯楽施設があります。
州には2つの専門劇場があります。マガダン国立音楽演劇劇場とマガダ
ン州立人形劇場で、いずれもマガダン市にあります。
マガダン音楽演劇劇場では、Y.E.ローゼンシトラウス(コリツォフ)、
俳優であるA.I.デミチ(M.エルモロワ記念劇場)(モスクワ芸術座)、バ
レリーナであるN.A.ハミルトン、音楽家のN.P.ナリスキー
(ソ連ボリショイ劇場)、歌手のN.V.アントノフ、N.S.ア
ルタモノフ(レニングラード・キーロフ名称オペラバレエ
劇場)、ソ連邦人民芸術家で、映画俳優のG.S.
ジジェノ
フ、ソ連の最も才能ある歌手の一人だったV.A.コジン、さ
らに勝るとも劣らない世界的に有名なジャズメン、A.I.
(エディー)ロズナーなどが出演しました。
1995年、コジンの音楽サロンは、V.コジン記念住居博物館として生まれ
変わりました。
ロシア北東部で唯一である人形劇場は1979年、シューキンスキー学校を
卒業したA.S.ロマノフを中心とした有志グループによってできたもので
す。
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人形劇のさらなる研究のため、手袋型の人形やステッキのついた人形、
さらには寄せ木細工の仮面など幅広い人形を使っています。日本の昔話を
元にした「幸せなやかん」を上演した際には、日本の文楽で用いられる技
術も使用しました。
州内では7つの博物館があり、州立民俗学博物館、ロ
シア科学アカデミー極東支部北東総合学術研究所自然史
博物館などがあります。
マガダン州立民俗学博物館は、ロシア北東部において
も最大の学術啓蒙施設の一つです。考古学や民俗学の研
究をはじめ、地方の自然のほか、1917年から今日に至る
までのロシア北東部の開発の歴史などを調べています。
セヴヴォストラグ(1932-1956)の歴史研究は、優先的
研究のひとつとなっています。博物館では、マガダンにおけるスターリン
時代の抑圧の歴史についても資料がそろっています。展示会「コリィ
マー・セヴヴォストラグ」は、このテーマではロシアでも最初のものの一
つとなりました。現在、この博物館では25万点をこす所蔵品があり、学術
書籍も約2万冊となっています。
州立民俗学博物館公式サイト http://www.mag-museum.org/.
ロシア科学アカデミー極東支部北東総合学術研究所自然史博物館は、地
質学、鉱物学博物館として、研究所職員の所蔵品をもとに、1977年に設
けられました。2002年には、民俗学、考古学の所蔵品も加えられまし
た。博物館内部は、「地質・鉱物」と「考古・民族」に分かれています。
マガダン州には41の公立図書館があり、そのうち3つは連邦レベル施設
となっています。プーシキン名称マガダン州立大学学術図書館、マガダン
州立青年図書館およびマガダン州立児童図書館がそれにあたります。プー
シキン名称マガダン州立大
学学術図書館では、エリ
ツィン名称大統領図書館地
域センターが設けられてい
ます。
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マガダン州は歴史文化遺産に恵まれています。州内には161の考古学的
遺跡があり、そのうち北エヴェン地区にある最も古いウスチ=エレブチャ
ン遺跡は約5000年前にさかのぼります。
このような文化的遺産を全国リストに含め、保存地区とするよう作業が
行われています。
歴史文化遺産の多くは、コリィマーの開発と発展の歴史を反映していま
す。それは遺跡や文化物、有名な歴史上の人物の墓地などです。
大祖国戦争に参加した地元民には、「記憶の絆」および聖ポベドノス
ツェフ時計台がささげられています。
また有名な「トランジトカ」(囚人がコリィマーへと送られる始点)に
は1996年、「追悼の仮面」モニュメントが設置されました。これを作った
のは、彫刻家のエルンスト・ニイズヴェースニイおよび建築家のカミリ・
カザエフです。「記憶の三角形」(ヴォルクタ-エカチェリンブルグ-マ
ガダン)というアイディアのうち、マガダンが先駆けてこれを実現しまし
た。モニュメントの高さは15メートルとなっています。
州内では北方少数民族の伝統的祝日である「バキルディジャク」、「ヘ
ブデネク」、「ハリア」、「チャイルジャク」、沿海の祭りなどが設けら
れています。
民族的遺産は、北方諸民族合唱舞踏団「エネル(星)」の公演に見るこ
とが出来ます。この合唱舞踏団は、バレリーナで振付師、そしてロシア連
邦文化功労者でもある、バルダエワ・リディア・バタエヴナによって創設
されました。祖国の文化芸術の発展への貢
献、長年にわたる活動が評価されて、「祖国
功労勲章」第二等メダルが授与されていま
す。
合唱舞踏団は、エスキモー、チュクチ、コ
リャク、エヴェンなどの諸民族の曲や踊りを
レパートリーに持っています。全ロシアコン
クールおよび国際コンクールなどでも入賞しており、カナダでの冬季北極
大会文化部門の金メダルも獲得しました。また才能ある児童のために設立
された「エネルケイ(お星様)」は、ポーランドテレビ局が主催する「コ
ハク賞」を受賞したほか、全ロシアフェスティバル「太陽を追いかけて」
で入賞しています。
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マガダン州では、全ロシア芸術組織「ロシア芸術家同盟」マガダン州組
織のほか、ロシア作家同盟、ロシア演劇同盟、ロシア作曲家同盟の各支部
も存在しています。
マガダンにある聖三位一体教会は、政治抑圧者に対する慰霊の教会であ
るとともに、極東最大の正教教会でもあります。
この建築のもととなったのは、古代ルーシ・ウラ
ジーミル=ノヴゴロド建築です。モスクワにある
ハリストス復活教会を思わせるものがあり、高さ
は70メートル以上と、ロシアでも最も高い教会
のひとつとなっています。この教会はマガダン市
内のどこからでも見ることが出来ます。
体育とスポーツ
州内には328のスポーツ施設があり、その中には3500名を収容できるス
タジアムを始め、106面のコート(バレーボール、バスケットボール、
サッカー、ホッケー)、120の体育館、5つの標準水泳プール、15の青少
年スポーツ学校、居住区別の13のスポーツクラブおよび青少年クラブがあ
ります。
体育とスポーツにおける環境整備の強化・発展に対して、州当局および
各教育機関は特別の注意を払っています。
2011年、ソコル水泳プール(25メートル)、マガダン市総合施設(バ
スケットボール、バレーボール)、オラ村・人工芝ミニサッカー場、オム
スクチャンホッケー場、タフトヤンスク体育館、ペイムチャン射撃場が完
成しました。
幅広い世代がスポーツと親しみ、体育文化と行事が拡がるために、
「2010年から2013年にかけてのマガダン州における体育文化、スポー
ツ、観光発展計画」の枠内で、オムスクチャン、オルスク、スレドネカン
スクのそれぞれのミニサッカー場に240万ルーブルをかけて人工芝が設置
されました。
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ヤゴドノエ村の「ジュシシ」サッカー場の修理が行われたほか、連邦特
別プログラム「サッカーの発展について」から人工芝が拠出されました。
ボクシング、スキー、卓球、スポーツアクロバット、極真会の用具購入
に350万ルーブルが割り当てられました。
スポーツ人口は、州全体の人口のうち、17.8%です。
体操のナタリヤ・テレシェンコ、水泳のオレーグ・ベリイ、ユリヤ・コ
ワレワ、スケートのマリーナ・コリツォワ、リュドミーラ・フィリモノ
ワ、ボクシングのヴィクトル・リィバコフ、オレーグ・ニコラエフ、イー
ゴリ・ヴィソツキー、ヴェチェスラフ・ヤーコヴレフ、スキーのセルゲ
イ・キチキン、アレクサンドル・カルチェフスキー、アンドレイ・ヴァル
ヴァリン、グリゴリー・グトニコフ、アナスタシヤ・カザクル、オレー
シャ・アリエワ、エカチェリーナ・ネスチェレンコ、ヴィクトル・ピャタ
コフ、ジャンプのマクシム・ ツビン、ドミトリー・イパロフなど、マガ
ダン出身のスポーツ選手たちは世界40カ国以上の大会で勝利を収めていま
す。
マガダンのスポーツ界でも特に尊敬を集めているのは、ソ連邦栄誉ス
ポーツマスターおよびロシア連邦スポーツマスターであり、スキー競技第
14代世界チャンピオン、世界選手権制覇5回、オリンピック制覇3回のエ
レーナ・ヴャリベ(マガダン市栄誉市民)、ソ連邦栄誉スポーツマスター
およびロシア連邦栄誉スポーツマスターであり、世界選手権と欧州選手権
をそれぞれ2回制覇し、2000年の夏季オリンピックを制覇したボクサー、
アレクサンドル・レブジャク(マガダン市栄誉市民)です。
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マガダン州では毎年、「ヴャリベ・スキー大会」、オリンピック金メダ
リスト・ワレリー・ポペンチェンコ記念全ロシアボクシング大会が行われ
ています。
2011年、全ロシア大会、地域大会、国際大会で、マガダン出身のスポー
ツ選手たちは優勝68回、2位入賞39回、3位入賞50回という成績を残しま
した。
ロシア連邦スポーツマスター4名、スポーツマスター候補23名、一級選
手90名が輩出されました。
スポーツ・観光・青年政策省の指導によって、マガダン州にはスキー、
ジャンプ、ボクシングが主要種目として定められました。
主要種目の発展のため、スキー施設の修理のために280万ルーブルが州
および地区の当局によって拠出されたほか、経済特区特別資金から1000万
ルーブルが、「マガダン州高等体育技術学校」のスポーツトレーニングセ
ンター完成のために拠出されました。
ロシア代表選手としては、イパトフ・ドミトリー、クストワ・アレクサ
ンドラ(スキージャンプ)、ベリャエフ・アントン、ザハロフ・ヴェチェ
スラフ(スノーボード)が選ばれています。
ジュニア代表には、バルバチョフ・アレクサンドル(トランポリン、ダ
ヴルミニ競技)が入っています。
補欠選手としては、コレスニコワ・ソフィア(スノーボード)、パデル
ギン・アレクサンドル(スキー)、カザクル・アナスタシア(スキー)が
選ばれました。
教育と科学
教育分野は地域内総生産の5.2%を占めています。
教育および教育行政に関わる人口は州内の就労人口のうち
3%ほどになっています。
州人口の23%は若年層となっています。
北東国立大学、モスクワおよびサンクトペテルブルグの大学による分校
5校、中等専門教育機関4校では、1万1千名の学生が学んでいます(1
5人に一人がマガダン州住民)。また1万6千名以上の生徒が州内の義務
教育機関で学んでいます。
最も多くの学生を有するのは、北東国立大学(3682名)およびマガ
ダン経済大学・サンクトペテルブルグ私立経済経営アカデミー分校(25
28名)です。
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また3456名の学生が、ロシア国立人文大学マガダン分校、モスクワ
国立法律アカデミーマガダン分校、ロシア起業アカデミーマガダン分校、
現代人文アカデミーマガダン分校で学んでいます。
建設、技術、鉱山などについては、北東国立大学で専門教育が行われて
います。
中等専門教育機関は以下の4つがあります:
マガダン農業専門学校(連邦所管)
マガダン総合技術学校(連邦所管)
マガダン州立文化管理芸術カレッジ(州所管)
マガダン州保健局医学カレッジ(州所管)。
中等専門教育機関では、約2000名が学んでおり、そのうち86%、
1500名以上が奨学生となっています。教育は通学制および通信制で行
われています。
中等専門教育機関では、以下の11の分類に従って人材の育成が行われ
ています:
保健、文化芸術、農業、経済経営、地学、地下鉱物調査開発、貿易。
初等教育機関としては、国立機関7校で、そのうち4校が専門学校、3
校が専門リツェイとなっています。
また私立教育機関では、主要教育プログラムが40、補助的教育プログ
ラムが60、以下の分類に従って設けられています:鉱山、自動車および
海上輸送、建設および修理、外食、貿易、食品製造、サービス、通信な
ど。
初等専門教育システムでは、242名の教師が働いており、そのうち6
6名が熟練技能を有しています。
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初等専門教育機関での生徒数は毎年平均3000名以上で、そのうち普
通科が49%、短期プログラムが51%となっています。普通科の卒業生
は750名以上です。
私立教育機関を卒業した学生の最初の年における就職率は60%以上
で、特に鉱山、自動車、建築、外食、通信などの専門に対する需要が大き
くなっています。
教育リソースの利用効率向上のために、予算独立法人化が行われていま
す。独立教育法人は29%となっています。
教育近代化策が行われたおかげで、教育支援設備問題の大半が解決され
ました。近代的教育支援設備を備えた学校は10%から70%に増加し、
近代的設備で教育を受けることのできる生徒数は13%から62%に増え
ました。
地域における質の評価、計画目標の達成状況などをチェックするため、
教育クオリティ監視センターが設けられました。
また各学校、自治体、地域レベルでの教科別オリンピックもさらに発展
しています。地域レベルおよび全ロシア決勝大会に進むため、マガダン州
にある大学の講師たちが学校に招かれています。州立「才能のある生徒」
センターが設立されました。
無料で快適な教育プロセスを組織するための状況整備に、大きな注意が
払われています。2011年、教育機関の修理、補修、防災対策、対テロ
安全対策、衛生防疫状況の改善などに対して、州および自治体から3億4
000万ルーブルが拠出されました。オムチャク・テニキンスキー地区お
よびギジグ・セヴェロエヴェンスキー地区における学校修復も継続されて
います。修理を必要とする学校の数は50%減少しました。義務教育学校
のうち50%にビデオ監視システムが導入されています。
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2011年、「障害児遠隔教育」プロジェクトの枠内で、マガダン市第
18中学校と提携した特別センターが設けられました。このセンターでは
17名の障害児が学んでいます。2012年にはさらに17名が受け入れ
られる予定です。
マガダン州における学術研究の奨励支援のため、2011年、5回目と
なるマガダン州知事奨学金支給コンクールが若い研究者らを対象に行われ
ました。州内の主要な学術研究機関をはじめ、北東国立大学からも参加が
ありました。
技術、人文、自然、教育などの分野における学術研究が拡がっていると
ともに、経営に関しても拡大しており、そのいずれもがマガダン州にとっ
て応用的意義を有しています。
2011年、コンクールには15の応募があり、そのうち4件がグルー
プ応募でした。
1件のグループ応募を含む、計4件が当選し、ロシア科学アカデミー極
東支部北東総合学術研究所、北東国立大学、ロシア科学アカデミー極東支
部北方生物学問題研究所のグループなどが選ばれました。
健康保健
健康保健分野は、州の地域内総生産のうち7.2%をしめており、州内就業
人口の9%にあたる8026名が従事しています。
現在マガダン州において、46の国立および省庁管轄の保健機関、60の私
立機関があります。基礎健康保険制度には24の機関が参加しています。
毎年、保健分野における州特別プログラム5件に対する支出は大きく伸び
ています。2010年には2億698万ルーブルが拠出されたのに対し、2011年に
は52%多い、3億1398
万ルーブルとなりまし
た。州特別プログラム
の枠内で、21のカテゴ
リーに沿った計画が実
現されています。
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ガン患者への支援向上のため、2011年から2012年にかけて、放射線治療
棟(20床)を含むがん予防治療センターの修復が行われ、15億ルーブルが
支出されました。
2011年、マガダン州立病院のMRI棟が完成しました。
マガダン州立サナトリウム「タラヤ」では、ウォーターコンプレックス
の修理が終了したほか、スポーツ施設および住居棟1階により快適性の高い
客室を設けるための補修作業が始まりました。
2011年から2012年にかけてのマガダン州保健近代化プログラムに基づい
て、治療・予防センター等の大規模補修が行われています。
州立医療予防センターと提携して、「健康」センターが大人向けには
2009年から、子供向けには2010年から機能しています。
特に、母体および乳幼児の死亡率減少に取り組む機関への支援が行われ
ています。
ヤゴドニンスキー地区中央病院、テニキンスキー地区中央病院の産婦人
科、およびハシンスキー地区中央病院の婦人科での大規模補修が終了しま
した。
産婦人科および婦人科における入院治療技術がさらに発展しているほ
か、避妊、母子の健康維持などに関する医療支援が発展しています。
マガダン州では母体の健康を改善するため、「マガダン出産診療所」で
の腹腔鏡検査が積極的に導入されています。
「マガダン州における健康保健発展」プログラムを実現することによ
り、保健分野における人材育成を進めています。現在、医師の普及率は州
平均で59.53%、医療職員は69.27%となっています。
マガダン州では、高等または中等医療教育、製薬教育を受けた若い専門
家らに対して、一時金の支払い(赴任手当含む)、毎月の手当、交通費
(家族含む)、引越費用、住居提供、公共料金免除などの支援策を行って
います。
投資家向けガイドブック
19
普通科の高等または中等教育を受けた後、マガダン市から離れた公営ま
たは国立医療機関に就職した若い専門家は、1年以内に手当を受けることが
できます:
- 高等教育を受けた者は200 000ルーブル
- 中等教育を受けた者は150 000ルーブル
この支払は、就業契約の締結日から3年にわたって分割で支払われま
す。
2012年1月1日現在、5名の中等医療職員が手当てを受け取っています。
イノベーション的な発展
マガダン州は、極東連邦管区においてイノベーションにたずさわる組織
数(35)およびイノベーション製品(労働力、
サービス)の規模(24億ルーブル)で第二位と
なっています。
イノベーション開発は、鉱山、エネルギー、
通信の分野で応用されています。「ジュリエッ
タ」採掘場における地質調査および採掘には、
Gemcom-Surpac Vision 社による新しいプログラ
ムが使用されており、3D空間における迅速で
正確な計画、埋蔵量の計算などに活用されてい
ます。採掘モデルを作ることによって視覚的にモニターで確認でき、それ
によって地質調査や採掘作業の効率を大きく向上させることになります。
地下資源採掘分野では、金鉱開発や多段階濃縮についての技術開発が継続
されています。
ススマンスキー地区においては、近代的な採掘技術を衛星から監視する
ことにより、オンライン体制で迅速かつ正確に、複雑な技術内の不具合や
故障などを知ることができます。機械が衛星通信を通じて、ディスパッ
チャーに知らせる仕組みになっています。
「マガダン機械工場」においては、板状圧延材のプラズマカットのため
に、「フラグマン」プログラムが導入されています。またエネルギー効率
や省エネに関する作業も強化されています。年間、公共施設の近代化に約
10億ルーブルが向けられています。
マガダン州作成
20
イノベーションの活用でトップを走っているのは、第3世代の通信網を
導入し、3-Gサービスを提供するほか、衛星通信システムを含むデジタ
ルデータ通信網を持っている通信会社です。そのイノベーション製品、作
業、サービスの比率は、卸される全商品の34%であり、極東でも最大級で
す。
州内では、環境イノベーションを活用し、その導入によって温暖化ガス
の排出削減、環境汚染の防止、生産プロセスにおける環境安全性の向上な
どといった成果を挙げている企業が活動しています。
イノベーション支出による最大の成果は、加工業およびエネルギー業で
見られ、イノベーション支出1ルーブルあたり、それぞれ20.7ルーブルお
よび7.7ルーブルのイノベーション生産を出しています。
2010年から2011年にかけて、マガダン州では最初のイノベーションイ
ンフラのモジュールが作られました:
-マガダン州知事イノベーション活動調整評議会(イノベーション活動
問題を協議し、マガダン州内の行政機関、研究機関、その他のイノベー
ションの担い手の諸行動を調整し、地域のイノベーションシステム創設を
管轄する);
-非営利パートナーシップ「北東知的財産センター」(知的財産市場お
よび地域イノベーションシステムの創設と発展に向けた環境整備を行うほ
か、知的財産権保護に関するサービスを提供する);
-ロシア科学アカデミー極東支部北東総合学術研究所マガダンイノベー
ション技術センター(鉱山分野におけるイノベーション活動の効率向上
と、マガダン州における学術研究活動への投資呼込みを目的とする);
-非営利組織「マガダン起業活動発展促進地域基金」(イノベーション
を含む中小企業への金融支援を主に行う);
-北東国立大学戦略イノベーション研究実験所(イノベーションにおけ
る教育活動、地域経済における学術イノベーション活動、イノベーション
プロセスに対する理論的支援、コンサル企画活動、書籍の刊行);
-マガダン州イノベーション政策局、州統一イノベーション政策の策定
その他、マガダン州では「マガダン州におけるイノベーション活動につ
いて」州法が採択されており、「2009年から2013年までのマガダン州イ
ノベーション発展」特別プログラムが進行しています。州内ではイノベー
ションビジネス醸成のための施策が行われています。
投資家向けガイドブック
21
マガダン州の経済的潜在力
マガダン州の地域内総生産
マガダン州経済委員会の試算によれば、2011年の地域内総生産は679億
ルーブルで、前年比と比べて101.7%成長しました。
州内人口一人当たりの地域内総生産の規模は43万6800ルーブル(ロシ
ア連邦平均は38万500ルーブル)となりました。
地域内総生産
マガダン州一人当り
2009年から2011年、千ルーブル
500
369
400
300
273
297
380
437
317
200
100
0
2009
2010
ロシア連邦
2011
マガダン州
地域内総生産の内、工業生産の占める割合が30%ほど。貿易部門が大き
く減少しており(2007年から2009年の間に12%から9%に)、徐々に農
業、漁業(8%)、建設(6%)などが伸びています。
マガダン州作成
22
地域住民の所得
マガダン州では一人当り平均の収入が2011年、307 42.6ルーブルであ
り、前年を12%上回りました。実質所得は100.2%となりました。
平均の月給は2011年、44240.1ルーブルとなり、前年よりも実質換算で
5%高くなりました。
経済各部門における給与
マガダン州2011年、ルーブル
投資家向けガイドブック
23
マガダン州予算
マガダン州の2011年度予算は、収入226億2200万ルーブル、支出218億
5430万ルーブルで執行されました。
マガダン州予算
2011年度
2011年
百万ルーブ
割合%
ル
項目
1
2
3
22622
100
法人利益税
2956,8
13,1
個人収入税
4842,5
21,4
物品税
452,8
2
総収入税
529,2
2,3
資産税
815,1
3,6
天然資源使用税、定期徴収金
1703,4
7,5
国税
86,2
0,4
国有資産および地方資産使用税
213,5
0,9
控除債務および他の支払
2,4
0
天然資源利用の際に発生した支払
53,8
0,2
サービス提供への支払および国による費用弁済
243,9
1,1
資産売却益
53,7
0,2
行政徴収支払金
1,4
0
罰金、賠償金
70,9
0,3
税外雑収入
37,5
0,2
返済収益
10558,9 1)
46,7
支出
21854,3
100
収入
内訳:
マガダン州作成
24
2
3
1538,5
7
4,6
0
防衛および治安活動
944,6
4,3
国民経済
2220,9
10,2
住居公共管理
5152
23,6
環境保護
50,3
0,2
教育
4482,2
20,5
文化、映画
841,8
3,9
保健
4072,7
18,7
社会政策
2111,4
9,7
体育とスポーツ
266,9
1,2
マスメディア
73,7
0,3
公債債務の返済
94,7
0,4
-
-
767,7
-
1
内訳:
国全体の問題
防衛
繰入
黒字, 赤字 (-)
1)
2011年、この項目には助成金、補助金、そのた過去の特別会計における繰入の残金返済による
収入が入っている。
投資家向けガイドブック
25
連邦および地方プロジェクト
2011年、マガダン州においては9つの連邦特別プログラムが実行されま
した:
助成金額
2011年
百万ルーブル
全体に占める
助成金の割合、
%
1 2013年までの極東・ザバイカル経済
社会発展
5379,94
73,05
2 2010年から2015年にかけてのロシ
ア輸送システム発展
1518,6
20,62
3 住居
359,4
4,88
4 2007年から2011年にかけての社会
的疾患の予防対策
50,7
0,69
5 ロシア連邦航空移動統一システムの
近代化(2009年から2015年)
19,2
0,26
6 2007年から2011年にかけてのロシ
ア国家統計発展
13
0,18
2006年から2010年、そして2012年
7 に向けた、農業土壌とロシアの国家
的農業地の維持・改善
12,7
0,17
2009年から2014年にかけての漁業
8 コンプレックスの利用効率向上と潜
在力の発展
7,5
0,1
9 2007年から2012年にかけてのロシ
ア法システム発展
3,7
0,05
7 364,68
100
連邦特別プログラム名称
№
総計
マガダン州作成
26
「2013年までの極東・ザバイカル経済社会発展」において、マガダン
州内で最も大きなものとなったのは:
ウスチ=スレドネカンスキー水力発電所の建設;
投資プロジェクト「パラトカ-クル-ネクシカン」の枠内での自動車道
路改修;
マガダン市の下水生物浄化のための施設建設;
マガダン州における自動車道路「コリィマー-オムスクチャン-オモロ
ン-ビリビノ-コムソモリスキー-アナディリ」の建設。
マガダン州では40以上の州特別プログラムがあり、2011年その実現の
ために18億3710万ルーブルが拠出されました。
マガダン州経済の基礎分野
工業
工業は地域内総生産の約30%を占め、州内就労人口の21%の雇用を担っ
ています。
マガダン州での製品の卸規模(C, D, E)は2011年、556億ルーブルとな
り、生産指標は107.1%(ロシア連邦全体は104.7%)となりました。
採掘業(C)の割合は主要3種目の卸規模で毎年増加しており、2011年
には74%となりました。加工業(D)は7%、エネルギー(E)は19%と
なっています。
地下資源の採掘に関する卸規模は414億ルーブル、加工生産は39億ルー
ブル、エネルギーは103億ルーブルとなっています。
工業生産指標は、地下資源採掘が2011年、109.9%となっているほか、
加工生産は98.2%、エネルギーは101.0%となっています。
地下資源の採掘は地域内総生産の18%であり、就労人口の11%が働いて
います。
採掘では非鉄金属が76%、燃料エネルギー資源が2%となっています。
マガダン州はロシアでも金の埋蔵量で最大の地域の一つとなっていま
す。州内では砂金および金鉱で採掘が行われています。
投資家向けガイドブック
27
2009年から2011年のマガダン州製品卸規模および構造
C, D, E 活動について
百万ルーブル
60000
19%
50000
7%
40000
19%
8%
30000
24%
74%
9%
20000
72%
67%
10000
0
2009
地下資源採掘
2010
加工業
2011
電力・ガス・水道 生産および分配
マ ガ
ダン州では希少鉱物の採掘から精錬まで一貫した工程を実現しており、以
下の企業から成り立っています:
公開株式会社「コリィマヴズリフプロム」は、エムルシン爆発物を製造
しており、採掘および地質調査のための爆発物を生産しています。
公開株式会社「マガダン機械工場」は、洗鉱機を生産しており、採掘会
社の生産能力を維持するための役割を担っています。
公開株式会社「コリィマー精錬工場」では、マガダン州、カムチャッカ
地方、チュコト自治区、サハ(ヤクート)共和国で採掘された原料から、
化学的に純粋な希少金属を生産しています。極東地域の120以上の鉱山関
係会社および主導的銀行などと協力関係を持っています。
マガダン州の希少金属採掘量、トン
金属名称
2007
2008
金
15,8
14,6
銀
605,6
614,6
マガダン州作成
2009
15,7
2010
17,0
2011
18,2
685,2
677,8
777,9
28
2004年、ロンドン・インゴット市場連盟(Ibma)によって、コリィマー
精錬工場は、信頼出来る金のサプライヤー「グッド・デリバリー」のリス
トに含まれました。2006年9月1日からは、銀にも「グッド・デリバリー」
の称号が与えられ、国際市場における希少金属の高い流動性に貢献してい
ることが評価されました。
2011年、 金 の 採 掘 量は18.2ト ン、2010年
は17.0トンで、採掘量の伸びは107.0%となり
ました。
2009年と比べて金の採掘量が大きく増加
したのは、公開株式会社「ポリメタル」が
「ソプカ・クヴァルツェヴァヤ」採掘場(セ
ヴェロ=エヴェンスク地区、有限責任会社
「ルドニク・クヴァルツェヴァヤ」)および
ビルカチャン採掘場(有限責任会社「オモロンスカヤ金鉱会社」)での採
掘を増加させたことによるものです。また2009年と比べて砂金の採掘量は
1トン以上(+11.8%)増加しており、これは金をめぐる景気が良好だった
ことや、既存の企業および新しく設立された会社によって新しい採掘場が
開発されたことによるものです。
採掘の際利用しきれなかった砂金の堆積も大きな規模に達しています。
長年にわたって、様々な地域で砂金の採掘を進めてきた結果、およそ50億
立方メートルの堆積(露出、屑鉱、土状、泥状など)が生まれています。
試算によれば、このような砂金の堆積は500トンに及ぶということです。
将来3年間は、砂金の採掘量が11トンから12トンのレベルで安定すると
みられているほか、金鉱の採掘は8-15トンまで増加する見込みです。
マガダン州では、ドゥカト、ルンノエ、アリィラフ、ジュリエッタ、
ティギト、ヴェトレンスコエ、ニャヴレンガ、アガトなどの金鉱、銀鉱か
らの採掘が継続されています。
2014年には新しくマトロソヴスコエおよびパヴリク採掘場が加わりま
す。
銀の採掘は2011年、777.9トンで、金換算で15.1トンになります。
投資家向けガイドブック
29
マガダン州における銀の主要部分は、非公開株式会社「セレブロ・マガ
ダナ」、合弁非公開株式会社「オムスクチャンスカヤGGK」、公開株式
会社「セレブリャナヤ・カンパニヤ」、公開株式会社「ニャヴレンガ」、
公開株式会社「アガト」、公開株式会社「ルドニク・クヴァルツェヴィ
イ」、公開株式会社「オモロンスカヤ金鉱会社」の7社によって採掘されて
います。砂金採掘会社によっても付随的に銀の採掘が小規模で行われてい
ます。
マガダン州における将来3年間の銀採掘見通しは、ドゥカト、ルンノ
エ、アリィラフ、ジュリエッタ、ティギト、ゴリツォヴォエ、ソプカ・ク
ヴァルツェヴァヤ、アガトの既存の採掘場を継続使用する予定です。2012
年から2014年には銀の採掘量は年810トンまで増加する見通しです。
マガダン州における石炭産業は、以下の3社によって担われています:
非公開株式会社「コリィムスカヤ石炭会社」(ヴェルフネ=アルカガリン
スコエ採掘場、ススマン地区およびガリモフスコエ採掘場、オムスクチャ
ンスク地区);公開株式会社「実務協力連盟」(ヴェルフネ=アルカガリ
ンスコエ採掘場、ススマン地区);非公開株式会社「セヴェロ=ヴォスト
チナヤ石炭会社」(ブルルスカヤ石炭田:オムスクチャンスク地区のマラ
ト区およびスレドネカンスク地区のシェルメン区とアリィラフスキー
区)。2011年、43万7千トンの石炭が採掘されました。
オリスク地区にあるランコフスキーおよびメルコヴォドニンスキー褐炭
田の工業的大規模開発プロジェクトへの投資が実現され、原料加工の技術
が更新(合成燃料、練炭などの加工製品)された場合、石炭の採掘は数倍
に増加することが見込まれます。
エネルギー関連企業も採掘業の発展に寄与しています。その中でも最大
なのが公開株式会社「マガダンエネルゴ」と公開株式会社「コリィマエネ
ルゴ」です。
エネルギー分野では州内の就
労人口の5%が従事しており、
地 域内 総 生 産に 占 め る割 合は
8%となっています。
マガダン州作成
30
採掘産業の発展および新しい採掘場の開発のために、現在機能している
コリィマー水力発電所に加えて、ウスチ=スレドネカンスキー水力発電所
の建設が進んでおり、隣接するサハ共和国(ヤクート)を含めたマガダン
電力システムの需要を満たすことの一助とします。
ウスチ=スレドネカンスキー水力発電所は、ヤノ=コリィムスキーにあ
る希少金属や非鉄金属の採掘場の電力需要を満たすことが見込まれていま
す。
毎年、マガダン州では22億キロワット時から23億キロワット時の電力
が生産されているほか、熱エネルギーは260万ギガカロリーから290万ギ
ガカロリーが生産されています。
加工産業は地域内総生産において2.5%を占めており、就労人口の5%が
従事しています。
加工業においては食品(34%)が最も多く、その後、鉄鋼および金属
(21%)、機械設備(13%)が続いています。
農業
マガダン州の農業は、地域内総生産の
2.4%を占め、就労人口の1.5%が従事し
ています。
農業製品の総生産高は2011年、16億
ル ー ブ ル で 、2010年 と 比 べ て 、9.2%
減っています。
最 近5年 間 で 、 農 業 に お け る 生 産 は
23%増加し、耕作は23%、牧畜は21%そ
れぞれ増加しています。
漁業
マガダン州での漁業は地域内総生産の5.4%を占めており、就労人口の
0.6%が従事しています。それは主に沿岸部の村落出身者が占めていま
す。
2011年の漁業生産指数は107.8%となりました。
マガダン州では漁業加工に特化した企業が活動しています。長年にわ
たって、主要輸出品目は魚および海産物となっており、2011年では輸出
の50%を占めています。
投資家向けガイドブック
31
マガダン州の漁獲高は、極東連邦管区全体の漁獲高のうち4%を占めて
います。
漁獲高を担っている主要企業は、公開株式会社「太平洋漁業会社」、公
開株式会社「マガダンリィバ」、非公開株式会社「トラルコム」、公開株
式会社「マグ・シー・インターナショナル」、非公開株式会社「ダリリィ
ブフロート」となっています。
建設
建設は地域内総生産において5.7%を占めており、就労人口の4.6%が従
事しています。
2011年、建築業として行われた作業の総額は86億3240億ルーブルとな
り、前年と比べて14%多くなりました。
毎年、マガダン州では住居の建築数が増加しています。2011年、住居
は1万8200平方メートルが建設され、前年よりも14%多い数字となってい
ます。特に7300平方メートルが個人家屋であり、2010年よりも22%多く
なっているほか、建設された総面積の40%を占めています。
マガダン州における住居建設
2006年-2011年、千平方メートル
19
18,2
18
17
16
15
14
14,8
15,0
2007
2008
15,7
15,9
2009
2010
13,8
13
12
2006
2011
住民一人当たりの住居面積は28平方メートルとなっています(ロシア
連邦全体では22平方メートル、極東連邦管区では21平方メートル)。
マガダン州作成
32
インフラ
銀行インフラは58の金融機関を抱えており、そのうち35はマガダン市に
集中しています。
マガダン州全体では地域銀行の9の支店があるほか、代表部が1つ、出張
所が9つ、会計出張所が3つ、補助的出張所が36つあります。
金融機関についての情報は、ロシア連邦中央銀行のサイトで詳しくご覧
いただけます:http://www.cbr.ru/.
マガダン州の金融機関
金融機関
住所
電話
8 (413)
「ATB」「コリィマー」 685000、マガダン
支店
市、プロレタールス
(公開株式会社)
カヤ通り、17
公開株式会社「ロシア農 685000、マガダン
業銀行」マガダン地区支 市、カール・マルク
店
ス通り、40
「ヴォズロジジェーニ
685014、マガダン
エ」銀行マガダン支店 市、ポルトヴァヤ通
(公開株式会社)
支店長-エルミロフ・
628041
651641,
605565
22/2
公開株式会社対外貿易銀
685000、マガダン
行マガダン支店
市、レーニン通り、
30b
非公開株式会社「ライ
685000、マガダン
ファイゼンバンク」マガ 市、パルコヴァヤ
ダン支店
通り、6a
622811
支店
クトリア・ワレンチー
ノヴナ
アレクサンドラ・アレ
クサンドロヴナ
支店長-キリロワ・エ
645096
レーナ・ヴィクトロヴ
ナ
607334,
600100
690600,
690601
有限責任会社「アドミラ 685000、マガダン
ルテイスキー」マガダン 市、プロレタールス
支店長-トゥズ・ヴィ
支店長-ウサチョワ・
有限責任会社「ユニアス 685000、マガダン
ン市
コンスタンチン・ヴィ
クトロヴィッチ
り、3
トルム・バンク」マガダ 市、レーニン通り、
代表者
支店長-ヤンコフ・エ
ヴゲニー・ワレンチノ
ヴィッチ
支店長-コロリコフ・
エヴゲニー・アレクサ
ンドロヴィッチ
支店長代理-マンド
612991
カヤ通り、108
投資家向けガイドブック
リィギナ・マリーナ・
アレクサンドロヴナ
33
金融機関
公開株式会社「AKバン
ク」マガダン支店
北東銀行、公開株式会社
「ズベルバンクロシア」
住所
電話
8 (413)
685000、マガダン
市、ガガーリン通
601177
り、21、第1棟
代表者
支店長-ピチクロワ・ユ
リア・セルゲエヴナ
頭取-ゾロタレフ・アレ
685000、マガダン
市、プーシキン通
629453
クサンドル・エヴゲニエ
り、11/11
ヴィッチ
685000、マガダン
副代表-ポスヴャトヴス
ク」(公開株式会社)マ 市、プロレタール
601600 カヤ・リュドミーラ・ニ
「ナジョージニイバン
ガダン市代表部
スカヤ通り、17
コラエヴナ
対外貿易24銀行(非公開 685000、マガダン
株式会社)第2754マガダ 市、カール・マル
ン支店出張所
代表-フィリッポフ・コ
612424
クス通り、33/15
ヴィッチ
「トラスト銀行」(公開 685000、マガダン
株式会社)ハバロフスク 市、ヤクツカヤ通
支店マガダン市出張所
608801
り、41
公開株式会社「ロスバン 685000、マガダン
ク」極東支店「マガダ
市、ボルドィレワ
ン」出張所
通り、6
市、ノヴァヤ、
615162
49/01
り、3
633495
市、ガガーリン通
49/02
り、27
レーシャ・グリゴリエヴ
ナ
200631
有限責任会社「KhKFバン 685000、マガダン
ク」極東支店出張所第
ナトワ・タマーラ・ウラ
代表-エフレモワ・オ
有限責任会社「KhKFバン 685000、マガダン
市、レーニン通
ア・ミハイロヴナ
ジーミロヴナ
「地域センター」出張所 31/10、リテルA
ク」極東支店出張所第
代表-リハノワ・ユリ
地域担当副支店長-イグ
有限責任会社「KhKFバン 685024、マガダン
ク」極東支店マガダン市
ンスタンチン・ボリソ
200364
マガダン州作成
代表-シャチリナ・エ
レーナ・ワヂーモヴナ
代表-ソボレワ・マリー
ナ・ウラジーミロヴナ
34
電話
8 (413)
金融機関
住所
公開株式会社「SKBバン
685000、マガダン
代表者
代表-ビレツカヤ・
ク」ハバロフスク支店マガ 市、レーニン通り、 644451 イリーナ・ウラジー
14
ダン出張所
ミロヴナ
非公開株式会社「ライファ 685000、マガダン
代表-コロリコフ・
イゼンバンク」極東支店マ 市、パルコヴァヤ通 690600 エヴゲニー・アレク
ガダン出張所
り、6a
サンドロヴィッチ
北東銀行公開株式会社「ズ 685000、マガダン
代表-グルカエフ・
ベルバンクロシア」出張所
市、プーシキン通
会計センター第041
り、11/11
ヴィッチ
685000、マガダン
代表-コスミニン・
公開株式会社「OTPバン
ク」マガダン市会計出張所
690336 ニコライ・ニコラエ
市、プロレタールス 620564 ヤロスラフ・ユーリ
カヤ通り、11
「エヴロトラスト」(非公 685000、マガダン
エヴィッチ
代表-スチェピン・
開株式会社)マガダン市会 市、カール・マルク 643234 ピョートル・ゲンナ
計出張所
公開株式会社「アヴァンガ
ルド」マガダン市会計出張
所第1010「ツェントラーリ
ニイ」
出張所番号
ス通り、33/15
ジエヴィッチ
685000、マガダン
代表-オリシェフス
市、プロレタールス 628865 キー・アレクセイ・
カヤ通り、17
ワレーリエヴィッチ
住所
「ATB」「コリィマー」(公開株式会社)支店
№02
685000、マガダン市、レーニン通り、12
№03
685000、マガダン市、カール・マルクス通り、65
№04
685000、マガダン市、レーニン通り、13
№ 05
685000、マガダン市、ナロヴチャトワ通り、3
№06
685000、マガダン市、シャンドラ・シミチャ通り、3
投資家向けガイドブック
35
出張所番号
住所
686314、ススマンスキー地区、ススマン市、ソヴェツカヤ通
№08
り、11
686332、ススマンスキー地区、ミャウンジャ村、レーニン通
№11
り、13
686050、テニキンスキー地区、ウスチ=オムチュグ村、ミール
№09
通り、13
686232、ヤゴドニンスキー地区、ヤゴドノエ村、オクチャーブ
№10
リスカヤ通り、12
686222、ヤゴドニンスキー地区、シネゴリエ村、ペルヴァヤ通
№12
り、2、第4セクション
686412、オムスクチャンスキー地区、オムスクチャン村、レー
№14
ニン通り、6
公開株式会社「ロシア農業銀行」マガダン地域支店
№3349/40/06
№3349/40/02
685000、マガダン市、ジェルジンスキー通り、21
686232、ヤゴドニンスキー地区、ヤゴドノエ村、レーニン通
り、35
公開株式会社「ロシア農業銀行」マガダン地域支店
№ 3349/40/03 685910、オリスキー地区、オラ村、ソヴェツカヤ通り、41、3
№ 3349/40/04
№ 3349/40/05
686110、ハシンスキー地区、パラトカ村、ツェントラーリナヤ
通り、49
686314、ススマンスキー地区、ススマン市、ソヴェツカヤ通
り、5、5a
公開株式会社「ズベルバンクロシア」北東銀行
№ 001
685000、マガダン市、マガダンスキ川沿岸通り、5
№ 005
685000、マガダン市、ソヴェツカヤ通り、23
№ 008
685000、マガダン市、プロレタールスカヤ通り、86
№ 010
685000、マガダン市、ガガーリン通り、38
№ 011
685000、マガダン市、パルコヴァヤ通り、24
№ 015
685000、マガダン市、プーシキン通り、11/11
№ 019
685000、マガダン市、ソコル村、コロリョフ通り、11
№ 022
685000、マガダン市、カール・マルクス通り、50
マガダン州作成
36
出張所番号
№ 012
住所
686430、セヴェロ=エヴェンスキー地区、エヴェンスク村、プーシ
キン通り、23a、18
№ 016
685910、オルスク地区、オラ村、ソヴェツカヤ通り、50
№ 018
686110、ハシンスキー地区、パラトカ村、レーニン通り、56
№ 023
№ 027
№ 029
№ 038
№ 028
№ 031
№ 030
№ 040
№ 034
686050、テニキンスキー地区、ウスチ=オムチュグ村、ミール通
り、13
686232、ヤゴドニンスキー地区、ヤゴドノエ村、プーシキン通り、
4
686210、ヤゴドニンスキー地区、オロトゥカン村、ピオネールスカ
ヤ通り、23
686222、ヤゴドニンスキー地区、シネゴリエ村、コムソモリスカヤ
通り、5
686314、ススマンスキー地区、ススマン市、ビリビン通り、3
686332、ススマンスキー地区、ミャウンジャ村、オクチャーブリス
カヤ通り12
686412、オムスクチャンスキー地区、オムスクチャン村、レーニン
通り、33
686417、オムスクチャンスキー地区、ドゥカト村、勝利通り、2
686162、スレドネカンスキー地区、セイムチャン村、オクチャーブ
リスカヤ通り、8
輸送通信
地域内総生産について、輸送および通信分野が占める割合は7.3%です。
これらの分野では州内の就労人口の9.6%が従事しています。
輸送
マガダン州では、自動車、航空、船舶という3つの輸送手段が機能して
います。
貨物輸送で主な役割を果たしているのは自動車によるもので、貨物の
90%は自動車が担っています。
投資家向けガイドブック
37
自動車道路の総延長は、連邦道路、地方道路、地域間道路、地域道路を
合わせると、マガダン州だけで2558.9キロメートルとなります。その内訳
は:
- 834 км – 連邦道路「コリィマー」、ヤクートからマガダンまで;
-31 км – 地方道路、タラヤ村まで;
- 992,4 км – 地域間道路;
- 701,5 км – 地域道路、そのうち270キロが冬季通行可能
マガダン市とヤクーツク市(ヤクート・サハ共和国)を結んでいるの
は、連邦道路「コリィマー」です。ヤクート・サハ共和国の北東部にとっ
て、この道路はオホーツク海への唯一の出口となります。
最も多くの貨物が持ち込まれるのは、マガダン港からで、9億1100万ト
ンキロメートル、つまり州の取り扱い貨物量の81%となっています。
マガダン港はオホーツク海の北に位置し、海上交通路とコリィマー自動
車道路の交差点に位置しています。ロシア北東部においては最大級の港で
す。他のロシア連邦構成主体および海外諸国とのやり取りがあります。港
は1年中、大型船舶でも利用可能です。マガダン港は商業港と漁業港の2つ
を有しており、8つの貨物ターミナルのほか、2つの補助ターミナルがあり
ます。長さは1.7キロとなっています。
年間旅客数は1億1800万乗客キロメートルで、主な部分は自動車輸送で
あり、76%を占めます。
毎年、航空旅客量も増加しており、2011年その数は2万5000人となり、
2010年と比べて40%増加しました。以下の地方便が伸びてきています:
「マガダン-ズヴェンスク-マガダン」、
「マガダン-オムスクチャン-マガダン」、
「マガダン-ヤムスク-マガダン」、
「マガダン-タフトヤン
スク-マガダン」、
「マガダン-セイムチャ
ン-マガダン」。
マガダン州作成
38
出発する乗客の大部分(94%)はマガダン空港を利用します。
マガダン空港は航空輸送および住民に対してその利便性を確保するため
に最重要のインフラ施設となっています。
マガダン空港はアジア太平洋地域の2つのセクターを結ぶ位置にあり、
アメリカと東アジアおよびオーストラリアを結ぶ最短距離便のハブとなっ
ています。これらの長距離飛行を支える整備空港として最適の位置にあり
ます。
現在、輸送便の拡大、乗客サービスの向上、貨物輸送の利便性向上を目
的とした空港設備の修復が行われています。
地方便を運営しているのは主に:「トランスアエロ」、「ヴィム・ア
ヴィア」、「ヤクーチア」、「ウラジオストク・アヴィア」、「シベリ
ア」、「サハリン・エアウェイズ」、「イルアエロ」などです。マガダン
からモスクワまではおよそ8時間の飛行です。モスクワ便は毎日飛んでい
ま す 。 詳 細 は 空 港 の ウ ェ ブ サ イ ト で ご 覧 い た だ け ま す :http://
www.airport-magadan.ru
通信
2011年の通信サービス総額は26億ルーブルで、前年と比べて101.2%と
なりました。
2011年、通信分野での住民一人あたりに対する金額は16739ルーブルと
なりました。
2011年、MetroEthernet (デジタルテレビ放送やオンデマンドのインタ
ラクティブ放送などのマルチメディアサービスを提供するための多目的通
信網。各家庭向けの光ファイバーを基盤をしている。)の設置や、携帯電
話網の質の向上、DSL技術によるインターネットアクセス網の近代化など
が行われました。
投資家向けガイドブック
39
電子政府
2010年からマガダン州政府・地方行政
サ ー ビ ス ポ ー タ ル サ イ ト (http://
pgu.magadan.ru/) が機能しています。
ポータルでは政府および地方行政サービ
スについての情報が更新されています。
2011年、701のサービスが掲載され、そ
のうち306は連邦レベル、86は地方、309
は市町村レベルでした。
経済特区
マガダン州の投資環境の向上におけるファクターの一つは、経済特区と
なっています。これは1999年5月31日付連邦法第104-FZ「マガダン州に
おける経済特区について」に基づいています。
これは税における優遇政策や関税特権を受けることができるもので、経
済特区の参加主体にのみ与えられるものです。
経済特区の参加主体となるためには、ロシア連邦経済特区に登録する法
人または個人事業主であり、経済特区管理者との間で合意を結ぶ必要があ
ります。そのほか、経済特区参加主体は主要資産の75%以上をマガダン州
に有する必要があります。
経済特区における税優遇措置については、2014年12月31日まで利益税
の支払いが免除されることになっています。これはマガダン州における生
産及び社会分野発展に投資された分に対するものです。
商品市場の充実および住民に対する安価で質の高い商品の提供を目的とし
て、経済特区においては関税の優遇措置が存在しており、対外経済活動の
際の関税を支払わずに、かつ海外製品持ち込みの際の支払いを免除される
ものです。
マガダン州作成
40
経済特区参加主体によって生産された製品および海外製品であっても経
済特区で十分な加工を経た場合には、海外に輸出される場合にかかる関税
その他の支払いが免除されます。ロシア連邦の他の関税エリアに持ち込ま
れる場合には、ロシア製の商品として扱われます。
経済特区の参加主体となることによって、機械購入における支出を削減
し、生産コストを大幅にカットすることが可能となります。また新しい生
産を開始する際にも大きなプラス要因となります。
経済特区はマガダン州において2014年12月31日まで機能する予定で
す。
対外経済活動
極東関税管区の2011年の資料によれば、マガダン州の対外経済活動は
2010年と比べて44%増加し、3億4020万ドルとなりました。
このような成長の理由には、2010年と比べて1.8倍に増加した輸出があ
ります。
輸出においては、魚および魚介類を中心とする食料品(50%);希少金
属およびその加工品(40%)、そのうち金属加工品(7%);機械、天然
製品が2%となっています。
輸入においては、機械および輸送手段(48%)、食料品および農業原料
が19%、化学製品が17%となっています。
マガダン州は積極的な対外貿易政策を行っています:毎年、マガダン州
の代表団はハルビン国際展示会に参加しているほか、マガダン州のプレゼ
ンテーションを潜在的な投資パートナーとな
る国々で主催しています。
投資家向けガイドブック
41
2009年から2011年のマガダン州輸出と輸入
百万米ドル
2008年マガダン州はAPACCBAのメンバーとなりました。2009年、マガ
ダン州は新しいAPACCBA小委員会、つまり州内における地下資源の採掘
における調整作業にあたる小委員会を創設し、その活動の中心となりまし
た。
マガダン州はまた以下の組織に加盟しています:
経済、学術技術協力におけるロシア・韓国共同委員会極東シベリア委員
会;
ロシア連邦極東東シベリア各地方と中華人民共和国北東各地方協力プロ
グラム;
ロシア連邦および朝鮮民主主義人民共和国貿易経済および学術技術協力
政府間委員会地域協力小委員会;
ロシア・アメリカ太平洋パートナーシップ(RATOP)。
「マガダン州の国際関係および対外経済関係」のサイト上では(http://
www.magfer.ru/) マガダン州の投資プロジェクトについて、英語、中国
語、韓国語、日本語の4カ国語でご覧になることができます。
マガダン州作成
42
2011年、国別マガダン州対外貿易活動
百万米ドル
投資活動
最近5年間(2007年から2011年)で、資本に対する投資は48%伸びま
した(ロシア連邦全体では28%)。
2011年、マガダン州の資本に対する投資は189億ルーブルで、2010年
と比べて100.8%となっています。
極東連邦管区に対する資本投資において、マガダン州は2%を占めてい
ます。
大企業および中堅企業に対する資本投資が78%を占めています。
大企業および中堅企業に対する資本投資源は予算が44%、その他が
33%となっており、企業自身の資金が23%となっています。
投資家向けガイドブック
43
マガダン州への資本投資
2007年から2011年、百万ルーブル
18 897
20000
16000
12000
13 471
15 178
16 809
9 900
8000
4000
0
2007
2008
2009
2010
2011
投資の大部分はエネルギー部門(32%)に割り当てられていますが、
これはウスチ=スレドネカンスク水力発電所の建設によるものです。
採掘部門の発展には大企業および中堅企業に対する資本投資の29%が
向けられています。
海外からの投資は2011年、2億6950万ドルとなり、2010年と比べて数
百 倍 と な り ま し た 。 主 な 投 資 は キ プ ロ ス (96%) 、 ア イ ル ラ ン ド
(4%)、中国(0.1%)からとなっています。
海外からの投資は主に地下資源の採掘に向けられています。
マガダン州作成
44
投資活動に関する法制
マガダン州における投資活動を規制する法制リスト
法制の名称
№
法制の詳細
1
マガダン州法「マガダン州経済特区について」
29 06 1999
N 75-ОЗ
2
マガダン州法「経済特区の活動に関するマガダン
08 04 2000
N 118-ОЗ
州社会経済発展特別基金について」
3
マガダン州法「マガダン州における投資活動につ
いて」
4
マガダン州法「マガダン州国際対外貿易活動実施
に関する諸合意について」
5
マガダン州法「マガダン州における中小企業発展
について」
6
マガダン州法「2025年までのマガダン州社会経済
発展戦略について」
7
マガダン州令「土地の売却にかかる価格決定につ
いて」
8
マガダン州令「国有財産区画が取り決められてい
ない土地の利用に対する賃貸料に関し、価格と条
件および期限の決定手続きについて」
投資家向けガイドブック
04 03 2008
N 980-ОЗ
06 05 2009
N 1131-ОЗ
07 05 2009
N 1135-ОЗ
11 03 2010
N 1241-ОЗ
01 11 2007
N 379-па
09 11 2007
N 384-па
45
№
9
法制の名称
マガダン州令「2008年から2020年までのマガダ
ン州小規模ビジネスの発展と支援コンセプト」
10 マガダン州令「州特定投資プログラム実現手続
きに関する承認について」
11 マガダン州令「長期特別プログラムの策定、準
備、実現に関する政策決定について」
12 マガダン州令「州特別プログラム『2009年から
2011年にかけてのマガダン州における海外居住
法制の詳細
01 02 2008
N 26-па
03 07 2008
N 255-па
09 10 2008
N 395-па
15 01 2009
N 1-па
ロシア人に対する支援』について」
13 マガダン州令「州特別プログラム『2009年から
2013年のマガダン州対外経済活動および輸出潜
15 01 2009
N 3-па
在力発展』の承認について」
14 マガダン州令「マガダン州投資プロジェクトと
供給の登録手続きの確認について」
15 マガダン州令「2011年から2015年のマガダン州
投資潜在力発展計画の承認について」
マガダン州作成
21 04 2010
N 200-па
13 01 2011
N 1-па
46
№
法制の名称
16 マガダン州知事令「『マガダン州最優秀輸
出業者』州コンテストについて」
17 マガダン州知事令「対外経済活動報道にお
ける最優秀報道機関、州コンテストについ
法制の詳細
17 02 2009
N 16-п
07 04 2009
N 42-п
て」
18 マガダン州令「2009年から2012年までのマ
ガダン州中小ビジネス発展のための特別プ
27 07 2009
N 362-па
ログラムについて」
19 マガダン州令「州特定投資計画の計画と実
施規則の承認について」
20 マガダン州令「2011年から2012年までのマ
ガダン州内の建設における行政バリアの排
04 08 2011
N 551-па
16 12 2010
N 728-па
除に向けた一連の施策プログラムの承認に
ついて」
海 外 の 投 資 家 の 活 動 に つ い て は 、1999年7月9日 付 連 邦 法 第160-FZ
「ロシア連邦における海外投資について」、1999年5月31日付連邦法「マ
ガダン州における経済特区について」、また地下資源については1992年
12月21日付連邦法第2395-1「地下資源について」で規定されています。
投資家向けガイドブック
47
マガダン州では地下資源の利用権について、定期的にオークションやコ
ンテストが行われています。国家的な地質研究および開発許可などについ
ては、マガダン州地下資源局の管轄となっています。また地下資源の開発
のための資源活用については、マガダン州庁地下資源局の管轄です。
2008年3月4日付マガダン州法第980-03「マガダン州における投資活
動について」は、投資活動における州の立法機関および執行機関の管轄に
ついて定めています。
投資活動について、マガダン州庁の管轄は以下の通りです:
-市町村間の投資およびマガダン州予算が拠出された州の国有財産に対
しての投資プロジェクトに関する企画、承認、実施;
-投資プロジェクトに対する評価の実施;
-投資プロジェクトに対する州予算からの保証を入札ベースで決定する
こと;
-国家および地方の必要に応じた商品・サービス調達についてのロシア
連邦法の規定に従って、投資プロジェクトを州予算から支援すること;
-ロシア連邦法で決められた範囲内で、投資活動を法的に規制するこ
と;
-州予算を使った投資プロジェクトの支援体制を決定すること;
-ロシア連邦法に従ってマガダン州経済への投資呼込み策を策定し、実
施すること;
-ロシア連邦法で定められた、投資活動に関するその他の管轄事項。
マガダン州作成
48
投資家に対する優遇および保証
経済特区活動におけるマガダン州社会経済発展基金は州の生活水準向上
を目指す投資社会プロジェクトを支援するための金融機関であり、州のイ
ンフラ発展を促進する連邦特別プログラムに共同出資する主な資金源と
なっています。
基金の資金は以下の形で提供されます:
-費用見積書、契約、計算書、実績書、事業計画などを提出した上で、
生産拡大のための融資。
-マガダン州知事が認定した、社会分野およびエネルギー分野・農業分
野に資するものに対して、返済義務のない資金提供。
基金による融資は、経済特区にかかるマガダン州社会経済発展基金の予
算外資金の投資プロジェクトへの提供についての規定に従って行われま
す。
基金は法人または個人事業主が以下の分野における生産拡大を目的とす
る際、融資を行います:
-採掘工業;
-燃料エネルギー施設;
-輸送;
-通信;
-農業施設;
-漁業;
-観光;
-加工業;
-サービス業。
投資家向けガイドブック
49
融資に関しては、ロシア連邦中央銀行が規定する金利の3分の1の利子
返済を前提としています。
経済特区は、特別の税制と自由関税ゾーンの手続きを前提としていま
す。
税優遇策の規定によって、経済特区の参加主体は2007年1月1日より
2014年12月31日まで州内での生産および社会分野の発展に投資された利
益にかかる課税を免除されます。
優遇関税措置により、外国製品は経済特区に輸入および使用される際
に、関税の支払い、その他の税の支払いを免除され、外国製品にかかる規
制および関税同盟製品にかかる禁止または規制を受けることがありませ
ん。
経済特区以外のマガダン州内では、自由関税ゾーンに持ち込まれた輸入
製品は、企業自身の生産のためにのみ使用することができます。その際、
課税対象製品には優遇策は適用されません。
法で規定された基準を満たすほどにまで加工された外国製品は、関税同
盟の製品として扱われます。
・中小企業に対しては、「2009年から2012年までのマガダン州における中小企業発展」州特別プ
ログラムに従って、金融支援を行っています。このような支援メカニズムには、マガダン週中小
ビジネス発展基金(http://fondmagadan.ru/)
が積極的に参加しています。
・マガダン州に対する投資呼込みについては、マガダン州庁経済委員会が行っています。
州では毎年、「投資プロジェクトカタログ」を発行しています。プロ
ジェクトの選定については、マガダン州の各部署が行っています。選定基
準はプロジェクトの目的、経済分野、効率指標(経済的、社会的、予算
的)、地域経済への貢献(GDP、GRP)となっています。
マガダン州作成
50
・2008年から、資源開発、水資源などの大規模プロジェクト実現に向けた
民間企業とマガダン州庁の間で結ばれた投資合意の実施が開始されていま
す。伝統的に合意締結の手続きは、経営会合によって行われます。
・2008年から2011年までに、36の合意が締結され、そのうち2011年には総
額373億ルーブルに上る6件の合意が結ばれましたが、そのうち210億ルー
ブルが2012年から2013年度に向けたものです。
・2008年から2011年に締結された合意を考慮して、2011年には州経済に
174億ルーブルが向けられます。
マガダン州に投資を行っている組織
組織名称
投資プロジェクト
名称
住所、電話
代表者
686071、マガダン州、マ
トロソフ村
685000、マガダン州、マ
ソコロフ・ヴェ
公開株式会社 ナタルキンスク金採 ガダン市、プロレタルスカ チェスラフ・レ
「マトロソフ名 掘場における採掘お ヤ通り、12番地、71号
オニードヴィッ
称ルドニク」
よび加工企業建設 8 (4132) 609 870
8 (4132) 624 414
www.polyusgold.com
e-mail:
[email protected]
投資家向けガイドブック
チ
社長
51
組織名称
投資プロジェクト
名称
住所、電話
代表者
685000、マガダン市、プ
ロレタルスカヤ通り、84番
地、第2棟;
8 (4132) 60-29-83
公開株式会社
686222、マガダン州、ヤ
「コリィマエネル ゴドニンスキー地区、シネ
ゴリエ村、コゴドフスク通
ゴ」
り、7番地
8 (431-43) 46-9-18,
8 (413-43) 46-6-48,
e-mail:
[email protected]
ウスチ=スレド
ネカンスク水力
発電所の建設
ムリン・レオ
ニード・アルカ
ジエヴィッチ
社長
686222、マガダン州、ヤ
ゴドニンスキー地区、シネ
ゴリエ村、コゴドフスク通
公開株式会社
「ウスチ=スレドネ
カンスク水力発電
所」
り、7番地;
8 (41343) 47-1-91,
e-mail:
[email protected]
685000、マガダン州、マ
ムリン・レオ
ニード・アルカ
ジエヴィッチ
社長
ガダン市、プロレタルスカ
ヤ通り、84番地、第2棟
685000、マガダン市、
有限責任会社
「オモロンゾロ
トルドナヤ会
社」
統一投資プロジェク
ト「クバカ-ビルカ
チャン-ルドニク・
クヴァルツェヴィ
イ」
プーシキン通り、6番地
685000、マガダン市、ト
ランスポルトナヤ通り、1
番地(連絡用)
8 (4132)
697 500 (内線. 2402), 697
511 (内線. 2544)
マガダン州作成
アンチピン・セ
ルゲイ・ゲン
ナージエヴィッ
チ
経営責任者
52
組織名称
合弁企業
非公開株式会社
「オムスクチャ
ン・ゲ・ゲ・
カー」
投資プロジェクト
名称
住所、電話
代表者
685000、マガダン市、
ジュリエッタ採掘
プロレタルスカヤ通
ラシン・アンド
場地質調査作業発
り、84番地、第2棟
8 (4132) 608-871
レイ・ゲンナジ
e-mail:
[email protected]
社長
マガダン市、パルコ
ジヴェチン・
ヴァヤ通り、13番地、
ヴィクトル・オ
413号
8 (4132) 622 214,
622 274
レゴヴィッチ
展投資プロジェク
ト。生産近代化。
公開株式会社
ウグメノフスコエ
「ゲオツェント
採掘場鉱山調査お
ル」
よび建設への投資
エヴィッチ
社長
「ノーヴァヤ・ア 686030、マガダン州、 ニコラエワ・ナ
「ノーヴァヤ・
ルマニ」生産施設
オリスク地区、アルマ
タリヤ・アンド
アルマニ」
改修第一期、第9家
ニ村、ガガーリン通
レエワ
畜施設改修
り、23番地
所長
・海外法人である公開株式会社「ユーゴ・ザーパドナヤ採掘会社」、公開
株式会社「採掘会社『ユージナヤ』」(中華人民共和国)は、セノンおよ
びセレブリャノエ銀・金鉱の地質調査と開発、ウトロ・アンチモン・銀
鉱、ブルハリンスク鉱山南東部の金採掘に投資を行っています。
投資家向けガイドブック
53
マガダン州の投資プロジェクト
・メルコヴォドニンスク石炭採掘場工業開発
・プロジェクト発起人:
・マガダン州庁天然資源局
費用:13475.0(百万ルーブル)
投資必要額: 13475,0 (百万ルーブル)
オホーツク海大陸棚マガダン3およびマガダン4の入札地区
における石油ガス田の探査、調査、開発
・プロジェクト発起人
・マガダン州庁天然資源局
費用: 1715,0 (十億ルーブル)
投資必要額: 416,5 (十億ルーブル)
ネヴェンリカン金銀採掘場における探査・調査作業
・プロジェクト発起人
・マガダン州庁天然資源局
費用: 147,0(百万ルーブル)
オロエクスク区画における銅の規格埋蔵量の地質調査
・プロジェクト発起人
・マガダン州庁天然資源局
マガダン州地下資源使用部
プロジェクトの費用は、規格埋蔵量が分かり次第決められます。
ユジノ=オモロン区画におけるモリブデンの規格埋蔵量の地質
調査
・プロジェクト発起人
・マガダン州庁天然資源局
プロジェクトの費用は、規格埋蔵量が分かり次第決められます。
マガダン州作成
54
コリィマ中央砂金採掘施設
現代技術モジュールを使った総合改修
・プロジェクト発起人
・ロシア科学アカデミー極東支部北東総合学術研究所
所長-ゴリャチョフ・ニコライ・アナトーリエヴィッチ
685000、マガダン州、マガダン市、ポルトヴァヤ通り、16番地
Тел.: (4132) 630 611. Тел./факс: (4132) 630 051.
費用: 104,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 104,0 (百万ルーブル)
錫コバルト採掘場の大規模改修に関する研究
・プロジェクト発起人
・ロシア科学アカデミー極東支部北東総合学術研究所
所長-ゴリャチョフ・ニコライ・アナトーリエヴィッチ
685000、マガダン州、マガダン市、ポルトヴァヤ通り、16番地
8 (4132) 630 611. 8 (4132) 630 051.
費用: 8,6 (百万ルーブル)
・大型泥炭田の工業的開発と泥炭製品の生産に関する企業創設
・プロジェクト発起人
・ロシア科学アカデミー極東支部北東総合学術研究所
所長-ゴリャチョフ・ニコライ・アナトーリエヴィッチ
685000、マガダン州、マガダン市、ポルトヴァヤ通り、16番地
Тел.: (4132) 630 611. Тел./факс: (4132) 630 051.
費用: 12,3 (百万ルーブル)
投資必要額: 12,3 (百万ルーブル)
マガダン採掘場オセンネ=オクシンスク非鉄金属規格埋蔵量の
地質調査(モリブデン、銅、ウォリフラム)
プロジェクト発起人
・マガダン州庁天然資源局
マガダン州地下資源使用部
費用および投資額は埋蔵量の使用レベルによります。
投資家向けガイドブック
55
「プリトラッソヴォエ」斑レイ岩採掘場工業開発
プロジェクト発起人
・マガダン州庁天然資源局
費用および投資額は埋蔵量の使用レベルによります。
マガダン空港改修(第一期)
プロジェクト発起人
マガダン空港、住所:マガダン18、ソコル村、アエロポルト
Тел./факс: (4132) 603 336
E-mail: [email protected]
費用: 6000,0 (百万ルーブル)
マガダン商業港近代化
プロジェクト発起人
公開株式会社「マガダン商業港」
住所:685000、マガダン、マルスコイ・ポル
ト
8 (4132) 630 536, 692 300;
8 (4132) 630 552, 692 339
費用: 367,5 (百万ルーブル)
非伝統的電力源の発展
プロジェクト発起人
マガダン州庁公共サービス・エネルギー局
「セヴェロ=エヴェンスキー地区」
行政役所
区長-アフナザロフ・ミハイル・エドゥアルドヴィッチ
住所:686430、マガダン州、セヴェロ=エヴェンスキー地区、エヴェンスク村、世界
通り、2番地
費用: 140,0 (百万ルーブル).
投資必要額: 140,0 (百万ルーブル).
マガダン州作成
56
マガダン中央熱供給所改修
プロジェクト発起人
公開株式会社「マガダンエネルゴ」
社長-ミロトヴォルスキー・ウラジーミル・エヴァリドヴィッチ
住所:685000、マガダン市、ソヴェツカヤ通り、24番地
8 (4132) 623 800. 8 (4132) 607 869, 698 405. E-mail: [email protected].
費用: 2564,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 2564,0 (百万ルーブル)
コリィマー水力発電所・ドゥカト
220kW送電線建設
ドゥカ
ト220kW中継所
プロジェクト発起人
公開株式会社「コリィマエネルゴ」
社長-ムリン・レオニード・アルカジエヴィッチ
住所: 685000 、マガダン市、プロレタルスカヤ通り、84番地、第2棟
8 (4132) 602-983.
686222、マガダン州、ヤゴドニンスキー地区、シネゴリエ村、コゴドフスキー通り、7
番地
8 (431-43) 469 18
8 (413-43) 466 48
E-mail: [email protected].
費用: 6755,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 6755,0 (百万ルーブル)
送電線建設110kW
ドゥカト-アリィラフ-ルンノエ
プロジェクト発起人
非公開株式会社「ポリメタル」
公開株式会社「ポリメタル商会」マガダン支店長-スス・エヴ
ゲーニイ・アナトリエヴィッチ
住所:685000、マガダン市、トランスポルトナヤ通り、1番地
8 (4132) 697 500 (内線. 2402), 697 511 (内線. 2544). http://www.polymetal.ru.
費用: 1722,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 1722,0 (百万ルーブル)
投資家向けガイドブック
57
送電線220kW オロトゥカン-パラトカ-ツェントラーリナヤ
プロジェクト発起人
公開株式会社「マガダンエネルゴ」
社長-ミロトヴォルスキー・ウラジーミル・エヴァリドヴィッチ
住所:685000、マガダン市、ソヴェツカヤ通り、24番地
8 (4132) 623 800. 8 (4132) 607 869, 698 405.
E-mail: [email protected];
費用: 8076,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 8076,0 (百万ルーブル)
マガダン市第五「ナガエフスカヤ」熱供給ライン建設
プロジェクト発起人
マガダン市庁、市長-ペチェニィイ・ウラジーミル・ペトローヴィッ
チ
住所:685000、マガダン州、マガダン市、ゴーリキー広場、1番地
8 (4132) 625 047. 8 (4132) 624 940. http://www.magadangorod.ru.
費用: 1388,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 1388,0 (百万ルーブル)
「マトロソフ名称外部電気供給」施設
プロジェクト発起人
公開株式会社「マトロソワ名称ルドニク」
社長-ソコロフ・ヴェチェスラフ・レオニードヴィッチ
686071、マガダン州、マトロソフ村
685000、マガダン州、マガダン市、プロレタルスカヤ通り、12番地、
71号
8 (4132) 609 870. 8 (4132) 624 414. http://www.polyusgold.com.
E-mail: [email protected]
費用: 22650,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 22650,0 (百万ルーブル)
「北自動車輸送道路」建設
プロジェクト発起人
マガダン州庁
費用: 18104,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 18104,0 (百万ルーブル)
マガダン州作成
58
2重送電線110/35kW「ツェントラーリナヤ-ソコル-パラ
トカ」建設
プロジェクト発起人
公開株式会社「マガダンエネルゴ」
社長-ミロトヴォルスキー・ウラジーミル・エヴァリドヴィッチ
住所:685000、マガダン市、ソヴェツカヤ通り、24番地
Тел.: (4132) 623 800. Факс: (4132) 607 869, 698 405.
E-mail: [email protected]
マガダン州庁
費用: 993,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 993,0 (百万ルーブル)
送電線35kW ・161kW 35kW セイムチャン-トポグラ
フィーチェスキー-ゲ・ペ・ペ 建設
プロジェクト発起人
公開株式会社「マガダンエネルゴ」
社長-ミロトヴォルスキー・ウラジーミル・エヴァリド
ヴィッチ
住所:685000、マガダン市、ソヴェツカヤ通り、24番地
8 (4132) 623 800.
8 (4132) 607 869, 698 405.
E-mail: [email protected];
費用: 100,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 100,0 (百万ルーブル)
コリィマー川 ウスチ=スレドネカンスク水力発電所建設
プロジェクト発起人
連邦エネルギー庁
プロジェクト管理人
公開株式会社「レンギドロプラエクト ギドロ オ・ゲ・
カー」
費用: 45177,0 (百万ルーブル)
投資家向けガイドブック
59
公開株式会社「養鶏場ドゥクチンスカヤ」改修
プロジェクト発起人
公開株式会社「養鶏場ドゥクチンスカヤ」
社長-メリニコフ・イーゴリ・イーゴリエヴィッチ
住所:685007、マガダン市、オブエズノエ通り、14番地
8 (4132) 646 546, 646 133. 8 (4132) 646 132.
費用: 40,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 23,0 (百万ルーブル)
シカ肉加工事業の開始
プロジェクト発起人
「イルビィチャン」、住所:686430、マガダン州、セヴェロ=
エヴェンスク地区、エヴェンスク村、世界通り、1番地. 8 (41348) 229 05
プロジェクト管理人
「セヴェロ=エヴェンスク地区」
行政役所
区長-アフナザロフ・ミハイル・エドゥアルドヴィッチ
住所:686430、マガダン州、セヴェロ=エヴェンスク地区、エヴェンスク村、世界通
費用: 11,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 11,0 (百万ルーブル)
海獣業原料加工企業の近代化
プロジェクト管理人
マガダン州庁
費用: 19,6 (百万ルーブル)
海獣業およびその原料加工の組織
プロジェクト管理人
マガダン州庁
費用: 3312,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 3312,0 (百万ルーブル)
マガダン州作成
60
銀・金インゴット製造
プロジェクト発起人
公開株式会社「コリィマー精錬工場」
社長-フェオクチストフ・ウラジスラフ・アレクサンドロ
ヴィッチ
住所:686135、マガダン州、ハシィン村
8 (413-42) 953 29, 953 11. 8 (4132) 627 440.
費用は決まっていません。
投資必要額は決まっていません。
注文に応じた絵のコイン、メダルへの刻印
プロジェクト発起人
公開株式会社「コリィマー精錬工場」
社長-フェオクチストフ・ウラジスラフ・アレクサンドロ
ヴィッチ
住所:686135、マガダン州、ハシィン村
8 (413-42) 953 29, 953 11. 8 (4132) 627 440.
費用は決まっていません
投資必要額は決まっていません
希少金属(銀・金)の粒状加工
プロジェクト発起人
公開株式会社「コリィマー精錬工場」
社長-フェオクチストフ・ウラジスラフ・アレクサンドロ
ヴィッチ
686135、マガダン州、ハシィン村
8 (413-42) 953 29, 953 11. 8 (4132) 627 440.
費用は決まっていません
投資必要額は決まっていません
木材加工生産の改修と拡大
プロジェクト発起人
マガダン州庁森林局
費用: 10,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 6,0 (百万ルーブル)
投資家向けガイドブック
61
木材加工の新規立ち上げ
プロジェクト発起人
マガダン州庁
費用: 20,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 20,0 (百万ルーブル)
マガダン州スレドネカンスク地区における水素燃料製造のための
工場建設
プロジェクト発起人
マガダン州庁
費用: 25,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 25,0 (百万ルーブル)
マガダン州における太平洋サーモンの養殖
プロジェクト発起人
「マガダンニポ」、住所:685000、マガダン州、マガダン
市、ポルトヴァヤ通り、36/10番地
8 (4132) 607 186, 607 419.
費用: 416,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 416,0 (百万ルーブル)
地元原料による医薬部外品健康食品生産にかかるイノベー
ションバイオ技術センター創設
プロジェクト発起人
セヴェロ=ヴォストーチニイ国立大学:総長-シロコフ・ア
ナトリー・イワノヴィッチ
住所:685000、マガダン州、マガダン市、ポルトヴァヤ通
り、13番地
8 (4132) 639 344, 639 343. 8 (4132) 630 764.
E-mail: [email protected]
北方バイオ問題研究所:
所長-チェレシニョフ・イーゴリ・アレクサンドロヴィッチ
685000、マガダン州、マガダン市、ポルトヴァヤ通り、18
費用: 50,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 50,0 (百万ルーブル)
マガダン州作成
62
マガダン州の地衣類からウスニン酸を抽出する研究
プロジェクト発起人
マガダン州庁森林局
費用: 20,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 20,0 (百万ルーブル)
海上遊覧船購入
プロジェクト管理人: マガダン州庁体育スポーツ観光委員会
費用: 12,5 (百万ルーブル)
投資必要額: 12,5 (百万ルーブル)
「ジャックロンドン湖」レジャー観光センター建設
プロジェクト発起人:
マガダン州ヤゴドニンスク区役所、区長-トレンケンシ・
フョードル・イワノヴィッチ
住所:686232、ヤゴドニンスキー地区、ヤゴドノエ村、スポ
ルチヴナヤ通り、6番地
8 (413-43) 235-29, 228-58. 8 (413-43) 2-20-42
費用: 900,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 900,0 (百万ルーブル)
マガダン市における四つ星ホテル建設
プロジェクト発起人
マガダン州庁
費用: 360,0 (百万ルーブル)
投資必要額: 360,0 (百万ルーブル)
投資家向けガイドブック
連絡先
マガダン州知事
ドゥドフ・ニコライ・ニコラエヴィッチ
685000 マガダン市、ゴーリキー通り、6番地
8 (4132) 623 134. 8 (4132) 607 807.
http://www.magadan.ru.
E-mail: [email protected];
[email protected]
第一副知事
685000, マガダン市、ゴーリキー通り、6番地、400
カルペンコ・ニコライ・ボリソヴィッチ
号
8 (4132) 625 005, 623 257 . 8 (4132) 607 917.
E-mail: [email protected]
[email protected]
担当:経済、採掘、対外経済活動
マガダン州庁経済委員会議長-
685000,マガダン市、ゴーリキー通り、6番地、410号
ペニエフスカヤ・イリーナ・スタニスラヴォヴナ
委員会は、投資環境整備、対外経済活動発展、中
小ビジネスの発展などを担当しています。
8: (4132) 623 171. 8: (4132) 626 208.
E-mail: [email protected]
マガダン州庁天然資源局局長-ミチキン・ウラ
685000,
ジーミル・イワノヴィッチ
地 . 8 (4132) 643 252. 8 (4132) 607 191.
E-mail: [email protected]
マガダン州地下資源利用部部長-ミハイロフ・セ
685000, マガダン市、プロレタルスカヤ通り、11番
ルゲイ・ボリソヴィッチ
地
8 (4132) 609 866, 609 858. 8 (4132) 622 090.
E-mail: [email protected]
マガダン州体育スポーツ観光委員会議長-ゲラシ
685000, マガダン市、プロレタルスカヤ通り、14番
ムチュク・アレクサンドル・ワシーリエヴィッチ
地
8 (4132) 622 025. E-mail: [email protected]
マガダン州庁公共サービス・エネルギー局局長-
685000, マガダン市マガダンカ河岸通り15番地
8: (4132) 606 295. 8 (4132) 606 147.
リジコフ・ワシリー・アナトリエヴィッチ
マガダン州庁森林局局長-チュナエフ・ウラジー
ミル・イワノヴィッチ
「経済特区管理所」所長-グレベニュク・セルゲ
イ・ニコラエヴィッチ
マガダン州極東連邦管区ハバロフスク市代表部-
マガダン市、プロレタルスカヤ通り、14番
685000,マガダン市、マガダンカ河岸通り、15番地
8 (4132) 625 958, 627 110. 8 (4132) 627 112.
685000,マガダン市プロレタルスカヤ通り、14番地.
8 (4132) 201777. 8 (4132) 200241.
E-mail: [email protected]; [email protected]
主任専門家
680000,ハバロフスク市レーニン通り57番地
8 (4212) 223 321.
イワニュタ・レオニード・アレクサンドロヴィッ
E-mail: [email protected]
チ
マガダン州庁ロシア連邦政府代表部-ザシコ・
ユーリー・エヴゲニエヴィッチ
起業支援マガダン地方基金執行役
リピンスキー・アレクセイ・ヴィクトロヴィッチ
127025,モスクワ市新アルバート通り19番地
8 (495) 697 82 74, 697 78 28.
8 (495) 697 59 17.
E-mail: [email protected]
685000,マガダン市プロレタルスカヤ通り、14番地
8 (4132) 609-828. E-mail: [email protected]