第 2号 - 宮城県立支援学校小牛田高等学園

宮城県立支援学校小牛田高等学園
進路指導部
平成 27 年 5 月 29 日(金)発行
第2号
6 月 3 日(水)~23 日(火)の 15 日間,前期現場実習・校内実習を行い
ます。現場実習は正式には「産業現場等における実習」と呼ばれ,学校を離れ
て一般事業所や福祉サービス事業所等で仕事を体験するものです。この体験を
通して「働く」ことの意味を学び,「働く」ために必要な能力と態度を育成することを目指して
います。
実習は,「社会」という責任のある環境に学習の場を移して学ぶことで,自分の進路を現実的
に考え,「自分の仕事」を探す絶好の機会となります。これまでの学習の成果が試されるととも
に,社会に出るにあたって自分が身に付けなければならないことを客観的に認識する場でもあり
ます。
また,実習は事業所の御理解・御協力があってこそ実現できるものです。実習を受け入れ,学習
の場を提供してくださる事業所への感謝の気持ちを忘れることなく,真摯な姿勢で臨みたいもの
です。実りある実習になるよう生徒の皆さんの頑張りに期待するとともに,御家庭の御協力をお
願いいたします。
2学年の現場実習は
3学年の現場実習は
本人の適性や能力を見極めるための職業体験型
実習先(事業所)も,雇用の可能性さらには勤務
の実習となります。現場の評価やタイミングによ
条件等も検討する実習です。卒業後に自分が働く姿
っては,そのまま3年生までつながる場合もあり
をイメージしながら,一日一日を大切に取り組んで
ます。
欲しいと思います。
1学年の校内実習は
働く上での意欲や基本的な態度を身に付けることを
ねらいとし,校内での実習に取り組みます。
美里町役場と連携したボランティア活動や,業者から
の受託作業も予定しています。
〈活動予定〉
①園芸班・木工芸班・食品加工班・流通サービス班に分かれての校内作業
②受託作業:箸袋への箸入れ・箱折り・シール貼り・しおり折り
③町内公共施設での清掃・環境整備等の活動
昨年度の様子
小牛田駅前公園
の花壇整備
小牛田駅前公園,なんごう保育園,なんごう幼稚園,ふどうどう幼稚園,小牛田保育所,
さるびあ館,青生児童館,近代文学館,不動堂児童館,こごた幼稚園,こばと保育園
3週間の実習を乗り切るために
健康管理… 欠勤や遅刻・早退をしないで最後までやり通すことが最も大切です。食事
や睡眠など規則正しい生活リズムを心掛け,毎日元気に出勤できるよう声掛
け等の御配慮をお願いします。
休日の過ごし方… 仕事の日と休日の切り換えがきちんとできるかどうかも大切です。休養を
しっかりとる,気持ちをリフレッシュさせるなど,次週の仕事にエネルギッ
シュに取り組むことができるような休日の過ごし方に御配慮ください。
実習日誌… どんな仕事をしてきたのか,取り組みはどうだったか,担当者からの連絡
事項はないか,必ず日誌に目を通してください。「家庭からの連絡」の欄が
ありますので,事業所への事務的な連絡,帰宅後の様子など,御活用ください。
一言添えるだけで気持ちが伝わり,実習先との関係づくりにもつながります。
ご記入く
ださい
連絡… 欠勤・遅刻,その他生徒の様子など,何か気になることがあれば速やかに
担当教員に御連絡ください。
見学… 保護者見学が可能な事業所では,生徒の働いている姿を実際に見学してく
ださい。生徒にとっては意欲につながりますし,保護者にとっては子どもが
働くイメージをもつことができます。日程については,実習担当者と御相談
ください。
昨年,ある老人介護施設へ実習に行った生徒が,
「利用者の方とお話する時の話題に困ったので,
社会の授業を大切にし,ニュースなどもちゃんと見ようと思います。」と言っていました。作業学
習や「職業」の授業だけでなく,学習すべての実践の場が現場実習になります。
実習という体験から学ぶことで,学校の授業に対する意欲や取り組む
姿勢が変わり,その積み重ねが自分自身のステップアップにつながって
いきます。
実習期間中,生徒の皆さんは緊張の連続だと思いますが,自分の力を
発揮して乗り切ってほしいです。
御家庭でのサポートをよろしくお願いいたします。
(文責:佐々木)