2015 年 7 月 1 日実施 うるう秒の対応について 2015 年 7 月 1 日実施 ニフティクラウド うるう秒の対応について 2015 年 6 月 2 日 ニフティ株式会社 Copyright (c)NIFTY Corporation All Rights Reserved 1 ニフティ株式会社 2015 年 7 月 1 日実施 うるう秒の対応について 目次 1. ニフティクラウド仮想基盤における うるう秒の動作について .............................................. 3 2. お客様の対応について ..................................................................................................... 3 2.1. ニフティクラウド標準ご提供サーバーの場合 ........................................................ 3 2.2. お客様で外部 NTP サーバーを参照している場合 .................................................. 3 3. 注意事項 .......................................................................................................................... 4 4. 各 OS の対応について ...................................................................................................... 5 4.1. Windows の場合 ...................................................................................................... 5 4.2. RHEL/CentOS5 の場合 .......................................................................................... 5 4.3. RHEL/CentOS6 の場合 .......................................................................................... 6 4.4. RHEL/CentOS7 の場合 .......................................................................................... 7 4.5. Ubuntu12 の場合 .................................................................................................... 7 Copyright (c)NIFTY Corporation All Rights Reserved 2 ニフティ株式会社 2015 年 7 月 1 日実施 うるう秒の対応について 1. ニフティクラウド仮想基盤における うるう秒の動作について うるう秒の問題を回避するために、ニフティクラウド仮想化基盤においては、うるう秒 (2015 年 7 月 1 日 8:59:60)を刻まないように設定いたします。 標準時間(NICT) 仮想基盤の時間(ニフティ) 7/1 08:59:58 7/1 08:59:58 08:59:59 08:59:60 09:00:00 08:59:59 09:00:00 09:00:01 ←1秒のずれ 標準時間 9:00:00 時点では、ニフティクラウド仮想基盤の時間に 1 秒のずれが生じてお りますが、徐々に修正を行い、標準時間に合わせます。 2. お客様の対応について 時刻同期の設定内容により、お客様側で行っていただく対応が以下の 2 種類に分類されま す。 2.1. ニフティクラウド標準ご提供サーバーの場合 ニフティクラウドの仮想基盤は、うるう秒を刻まず、徐々に標準時間と同期してい きます。 ニフティクラウドから提供された標準ご提供サーバーの初期状態については、 VMware Tools にて、1 分に 1 回、仮想基盤と時刻を同期します。 上記のとおり時刻を同期している標準ご提供サーバーについては、9:00:00 時点で 標準時間から 1 秒間、時刻が進んだ状態になります。 2.2. お客様で外部 NTP サーバーを参照している場合 以下の条件を満たす場合に、OS が「2015/07/01 08:59:60」を刻み、導入されている OS によって、うるう秒の影響を受ける可能性があります。 Copyright (c)NIFTY Corporation All Rights Reserved 3 ニフティ株式会社 2015 年 7 月 1 日実施 うるう秒の対応について 【条件】 以下の 4 つ全ての項目が成り立つ場合に、 うるう秒の影響を受ける可能性があります。 A) Linux 系 OS(RHEL,CentOS,Ubuntu)にて稼働しているサーバー かつ、 B) VMware Tools による時刻同期を利用せず、外部 NTP サーバーを参照し時刻を 同期している かつ、 C) 参照先の外部 NTP サーバーが、うるう秒を刻む設定となっている かつ、 D) OS に、うるう秒対策用の Hotfix(*1)を適用していない 条件を満たし、うるう秒の影響を受ける可能性がある場合には、回避策の実施をご検討 ください。 【回避策】 お客様環境に応じ、以下の手段のいずれかをご検討ください。 ① NTP デーモンでの時刻同期を無効化し、VMware Tools にて、ニフティクラウ ドの物理ホストサーバーと時刻を同期する 以下の手順を実施してください。 1) 起動している ntpd を停止する 2) VMware Tools の時刻同期を有効にする FAQ:VMware Tools の時刻同期はどのように動作確認・有効・無効にす れば良いですか ② OS にうるう秒対策 Hotfix(*1)を適用し、NTP デーモンにて slew モードで外部 NTP サーバーから時刻を同期する ③ OS にうるう秒対策 Hotfix(*1)を適用し、うるう秒を刻まない外部 NTP サーバ ーから時刻を同期する (*1) うるう秒対策 Hotfix の情報については、 「4.各 OS の対応について」を参照のこと 3. 注意事項 「2.2. お客様で外部 NTP サーバーを参照している場合」で記載している場合についても、 以下のような操作でお客様サーバーはニフティクラウド仮想基盤と時刻が同期される場合 があります。 Copyright (c)NIFTY Corporation All Rights Reserved 4 ニフティ株式会社 2015 年 7 月 1 日実施 うるう秒の対応について ワンデイスナップショットの作成 ワンデイスナップショットから復元 VMware Tools サービスの再起動 サーバーの再起動 4. 各 OS の対応について 4.1. Windows の場合 Microsoft 社に、うるう秒に関するサポートページが掲載されておりますので、こちらを ご覧ください。 うるう秒に関するサポートについて:Microsoft Support 4.2. RHEL/CentOS5 の場合 RedHat 社に、うるう秒に関するサポートページが掲載されておりますので、こちらをご 覧ください。 Red Hat Enterprise Linux でうるう秒問題を解決する Resolve Leap Second Issues in Red Hat Enterprise Linux 【影響】 A) 時刻差を強制的に同期させるモード(step モード)の場合 うるう秒挿入のタイミングでは以下のようになります。 標準時刻 8:59:59、8:59:60、9:00:00 システム時刻 8:59:59、8:59:59、9:00:00 8:59:59 が2秒続き 8:59:60 にはなりません。以降は、通常通りになります。 ※この場合、システム時刻としては、8:59:59 においてミリ秒単位の逆進が発生して います(例: 8:59:59.50→8.59.59.20) 。 B) 時刻差をゆっくり合わせるモード(slew モード)の場合 以下の通りとなります。 ・ntp-4.2.2p1-8.el5(RHEL5.2) 以前の場合 step モードと同様の時刻遷移のため、時刻の逆進が発生します。 ・ntp-4.2.2p1-9.el5(RHEL5.3) 以降の場合 うるう秒挿入のタイミングでは以下のようになります。 標準時刻 8:59:59、8:59:60、9:00:00 Copyright (c)NIFTY Corporation All Rights Reserved 5 ニフティ株式会社 2015 年 7 月 1 日実施 うるう秒の対応について 8:59:59、9:00:00、9:00:01 システム時刻 うるう秒挿入時も通常通りの時刻を刻むため、時刻の逆進は発生しません。 【回避策】 ① slew モードでの逆進防止対処方法 ntp-4.2.2p1-9.el5 以降を利用している場合は、うるう秒挿入時通常通りの時刻を刻 むため、時刻の逆進は発生しません。 ② OS 障害への対応 うるう秒挿入時に OS 障害が発生する可能性があります。そのため、以下の版数をご 利用ください。 RHEL5.3(kernel-2.6.18-128.37.1.el5)以降 または、 RHEL5.4(kernel-2.6.18-164.el5)以降 4.3. RHEL/CentOS6 の場合 RedHat 社に、うるう秒に関するサポートページが掲載されておりますので、こちらをご 覧ください。 Red Hat Enterprise Linux でうるう秒問題を解決する Resolve Leap Second Issues in Red Hat Enterprise Linux 【影響】 A) 時刻差を強制的に同期させるモード(step モード)の場合 うるう秒挿入のタイミングでは以下のようになります。 標準時刻 8:59:59、8:59:60、9:00:00 システム時刻 8:59:59、8:59:59、9:00:00 8:59:59 が2秒続き 8:59:60 にはなりません。以降は、通常通りになります。 ※この場合、システム時刻としては、8:59:59 においてミリ秒単位の逆進が発生して います(例: 8:59:59.50→8.59.59.20) 。 B) 時刻差をゆっくり合わせるモード(slew モード)の場合 うるう秒挿入のタイミングでは以下のようになります。 標準時刻 8:59:59、8:59:60、9:00:00 システム時刻 8:59:59、9:00:00、9:00:01 うるう秒挿入時も通常通りの時刻を刻むため、時刻の逆進は発生しません。 ただし、以下に該当する場合は、slew モードが無効となり、うるう秒挿入時に時刻 の逆進が発生します。 Copyright (c)NIFTY Corporation All Rights Reserved 6 ニフティ株式会社 2015 年 7 月 1 日実施 うるう秒の対応について ntp-4.2.6p5-1.el6(RHEL6.5/RHEL6.6)を使用している場合 または、 ntp-4.2.6p5-2.el6_6(RHEL6.5/RHEL6.6 向け errata)を使用している場合 【回避策】 ① slew モードでの逆進防止対処方法 RHBA-2015:0690 で公開されている errata を適用してください。 <参考> Red Hat は xleap.patch を含む ntp パッケージをリリースする予定はあ りますか? ② OS 障害への対応 うるう秒挿入時に OS 障害が発生する可能性があります。そのため、以下の版数をご 利用ください。 RHEL6.1(kernel-2.6.32-131.30.2.el6)以降 または、 RHEL6.2(kernel-2.6.32-220.25.1.el6)以降 または、 RHEL6.3(kernel-2.6.32-279.5.2.el6)以降 または、 RHEL6.4(kernel-2.6.32-358.el6)以降 4.4. RHEL/CentOS7 の場合 【影響】 ntpd の以下のバージョンにて slew モードで動作していても、うるう秒が挿入される バグが発見されております。 ntp-4.2.6p5-19 以前 【回避策】 バグ修正済みのパッケージがまだ提供されていないため、下記手順の実施検討を お願いいたします。 1.うるう秒挿入前に ntpd を停止します。 # systemctl stop ntpd 2.うるう秒挿入後に ntpd を起動します。 # systemctl start ntpd 4.5. Ubuntu12 の場合 Copyright (c)NIFTY Corporation All Rights Reserved 7 ニフティ株式会社 2015 年 7 月 1 日実施 うるう秒の対応について Kernel: 3.2.0-29.46 が適用されていれば問題ありません。 -以上- Copyright (c)NIFTY Corporation All Rights Reserved 8 ニフティ株式会社
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