ヘルスプロモーションによるまちづくり ~町民一人ひとりが主体的に健康づくりを楽しむまちを目指して~ 東郷町は男女とも愛知県でトップクラスの長寿なまちですが、残念ながら平均寿命と健 康寿命とは 10 年の差があります。そのため、健康寿命を延ばし人生の最期まで健康に過 ごしていただくため、本町では健康づくりに力を入れています。 ■健康づくり 東郷町では、平成21年からイーストプラザいこまい館において指定管理者の東郷町施 設サービス株式会社(以下「TIS」。)による、脳・神経系に働きかけ体を効率よく動か すコーディネーショントレーニングを取り入れた町民の健康づくりを始めました。 これが先駆的な取り組みとして注目され、平成24年度から3か年度事業で文部科学省 の「幼児期の運動促進に関する普及啓発事業」を受託することにつながりました。 この事業の実施に際しては、文部科学省幼児期運動指針策定委員会委員を務める順天堂 大学大学院スポーツ健康科学研究科の内藤久士教授に、 東郷町幼児期運動指針実践調査研究委員会に委員とし て参画していただきました。 この委託事業では、TIS健康づくりスタッフの指 導により町立の全保育園でコーディネーショントレー ニングの考え方に基づく運動遊びを実施しました。 また、順天堂大学大学院スポーツ健康科学部の監修により、幼児から高齢者まで町民み んなが「いつでも・どこでも・だれもが」気軽に体力に応じて健康づくりに取り組める「と うごう体操」を作り、平成26年3月に発表しました。 ○産官学の連携 東郷町は、順天堂大学スポーツ健康科学部(千葉県印西市)とTISの3者で、町民の 健康づくり分野等における連携協力に関する協定を平成26年4月に締結しました。 これにより、スポーツ健康分野で最先端の科学データを有する順天堂大学からアドバイスをいただ きながらTISのトレーニングノウハウを活用し、町民の健康づくりを包括的に推進していきます。 平成26年11月には順天堂大学スポーツ健康科学部の島内憲夫学部長から「ヘルスプ ロモーションによるまちづくり」について講演していただきました。 ヘルスプロモーションとは、町民一人ひとりが主体的に健康づくりを楽しみ、その中で 自らの健康と命の大切さを知り、暮らしの豊かさを味わい、人生の意義を学ぶことにより 幸福を実感することです。 東郷町は、順天堂大学とTISの協力を得ながら、ヘルスプロモーションによるまちづ くりを推進し、これを全国に発信していきます。 -4- ■厚生労働大臣認定の運動型健康増進施設「イーストプラザいこまい館」 平成21年にオープンした、いこまい館のトレーニングジムには、健康づくりの拠点と して近隣市からも多くの利用者が訪れ、25年度末までに延べ30万人に利用されました。 このトレーニングジムでは、TIS の指導でコーディネーショントレーニ ングを取り入れた運動プログラムが実 践されており、平成26年10月に厚 生労働大臣から運動型健康増進施設と して認定されました。自治体運営の施 設としては愛知県内の市町村で2番目 の認定であり、先進的な取り組みが認 められた大変名誉あるものです。 ■町民の生涯スポーツ「レガッタ」 平成6年に国民体育大会の漕艇競技場が、愛知池漕艇場で開催されました。 これを契機に漕艇競技(レガッタ)を町民の生涯スポーツとして位置づけ、平成7年度 から毎年8月に町民レガッタを愛知池漕艇場で開催しています。 愛知池漕艇場は、流れのない静水で1000メー トルのコースを備える全国でも屈指の漕艇競技場で す。そのため、町民レガッタには県外からも多くの 漕艇愛好者が参加し、町内の漕艇愛好者と交流を深 めています。 東郷町は、幅広い年代で構成される愛知東郷ボー トクラブへの支援に加え、ボート体験教室を毎年開 催するなど漕艇競技の更なる普及に努めています。 ■東郷診療所にスポーツ医・産業医を配置 東郷町の健康づくりの取り組みを一層効果的なものとするため、東郷診療所にスポーツ 医を配置しました。「産官学」に加えて「医」も連携して、効果的に町民の健康づくりを推 進していきます。また、町内事業所等の従業員の健康管理等の助言を行うため産業医も配 置しています。 〔関連施策〕 ・TOGO スポーツクラブ(小学校体育施設等を利用してレクリエーションスポーツを普及) ・レクスポの日(毎月第1金曜日の夜間にアリーナを無料開放し、スポーツを普及) ・食育の推進(学校給食における食育、食生活改善推進員による食育などの推進) -5-
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