江戸川学園取手中・高等学校世界へ挑む仲間がここにいる規律ある進学校に集う大志を抱く生徒たち昨年小学校が開校し、茨城県初の 12 カ年一貫教育を実現させた江戸川学園取手。四季を感じる豊かな自然に恵まれる中、『心豊かなリーダーの育成』を教育理念とし、「心力」「学力」「体力」の三位一体の教育を行う。生徒の夢は学校の目標と断言し、その実現に向けて教師・生徒・卒業生が力を尽くす校風が、東大２ケタ進学・医学部進学・部活動での世界一など次々と新たな伝統を打ち立てている。今年度より高校『医科コース』は２クラス編成に、来年度は中等部入試を『東大ジュニアコース』『医科ジュニアコース』『難関大ジュニアコース』の３つの新コースに再編。より一層、志高い多彩な生徒たちが集う場となる。江戸取旋風は吹き止まない。 39 Edogawa Gakuen Toride Junior High School・Senior High School 優勝した『ミスダンスドリルチーム in USA インターナショナル 2015』断る病院も多いらしいのですが、将来はそういう方にも安心して出産してもらえる医師になりたいです﹂︵弓立さん︶練習を行い、そのまま合宿地から会場時間を削ることなく、合宿中も早朝に危ぶまれる状況だった。そんな中勉強日が勉強合宿と同日という、出場すらりわずかしかなく、全国大会は大会当は振りつけを覚える期間が試験と重なは並大抵ではなかったという。予選で講師の医師も﹁ぜひ一緒に医療をやり勢いでペンを走らせ、こうした熱意には貴重な機会を逃すまいと毎回猛烈な線の内容を紹介してもらう。生徒たちや医療現場の課題、手術動画など最前病院副院長を講師に招き、自身の体験毎月行う﹃医科講話﹄では取手医師会医科コースの特徴は、なんといっても医療現場に接する機会の豊富さだ。最高の仲間とともに医師をめざす入りし世界への切符を手に入れた。そましょう﹂とエールを贈り、高い志をえてくれたり、クラスの子たちとお互しまうことが多いのですが、家族が支はじまり、家に帰る頃には眠くなってう。﹁部活を終えるとすぐに課外授業がなったのが家族や友人たちだったといは通用しない環境だ。その中で支えにに通っている。部活も勉強も片手間でう動機がどれだけ甘いかがよくわかりという。﹁﹃自分の医師になりたいといな闘病生活に衝撃を受ける生徒もいるぶ。中には患者から病歴を聞き、過酷職業としての医師の心構えについて学夏休みには１日医師体験を行い、医療器具の扱いや医師との交流を通じて、はぐくむ原動力になっている。して世界一である。江戸取に新しい伝統が生まれた今年３月にアメリカで開催されたダンいに励まし合いながらがんばっていま江戸取は進学校、それも弓立さんは医大進学を目標とする﹃医科コース﹄スドリルの世界大会に、同校チアリーした﹂︵弓立さん︶。また世界一になっ世界一への道のりダー部が日本代表として出場。ＰＯＭ︱／ＳＯＮＧ部門において第一位を獲得た強さの秘訣を、﹁出場した８人は中１開いてくださり、３年前に全国一に﹁１つ上の先輩方が全国大会への道を困難に挑む団結力が世界の心を動かします﹂と語る。互いに支え合い、全員で結束力がとても強かったことだと思いからずっと同じメンバーで、チームのし、ワールドチャンピオンに輝いた。創年という驚きの早さだ。なったんです。それで全国の次は世界た。まさに江戸取らしい勝利の方程式だ。部からわずかだという話になって、世界一をめざす弓立さんは現在、将来の夢である産婦人科医を目指し勉強に専念している。よる講座が用意されている。ここでは数医学部受験指導の経験豊富な講師陣に座学においても、現役合格の目標をかなえるため、放課後には課外授業としてけ続けたりと積極的に交流を図った。たり、相手に伝わるまで何度も声をかた来るからね﹂と手を握って話しかけすべきことを理解し、﹁おばあちゃんまいざ訪れると生徒たちはすぐに自分ののではないかと心配していたそうだが、入居者がいるため、戸惑うばかりになるティア活動を行っている。さまざまなど、みんないい人すぎてそれができなことだけに集中すると決めていたけれ生徒は感想文に﹃高３になったら自分のうな絆ができるところだと語る。﹁ある医科コースの特徴を、３年間で家族のよこれほど盛りだくさんの内容に率先して取り組む生徒たち。その情熱は一体くしながら参加しているという。はまるで合宿に行くかのようにわくわの後に参加するのは大変だが、生徒たち課外授業が終わるのはきました﹂と卒業生からの評価も高い。ており、﹁今になって重要さが分かって実現させる無類の強さとなるのだ。多士済済集う江戸取の原点であり、夢を伝う。仲間の力になるために。この心がにもかかわらず黙々と掃除と片付けを手放課後、補習授業の後に部活動に参加している生徒がいた。間もなく下校時刻ます。みんな仲間です﹂︵弓立さん︶だから、私もがんばらなきゃって思えを見ると、ずっと一緒にやってきたん﹁辛いときもみんなが勉強している姿とわれわれも胸が熱くなりますね﹂ら喜ぶんです。そういう様子を見ているどこから湧き出てくるのか。平野教諭は 15 ことになりました﹂。出場した弓立智ました﹄と涙を流すんです。でもそれで諦めるのではなく、より医師になる覚悟が固まる。多くの病気の方を救いたいという使命感が高まっていくので、非常に教育効果の高い取り組みだと思います﹂︵医科コース長・平野雄広教諭︶。また年に数回、市内の介護老人学や英語などの主要科目のほか、﹃医科い﹄と書いていました。衝突もあるけれ保健施設を訪問し、介護補助のボラン教養﹄という医学部特有の小論文や面ど、強い絆で結ばれていて、自分はまだ分。部活動接の対策を行う。しかし受験テクニック合格していなくても友達の合格を心か時としてではなく、医師になる上で欠かせ 20 子さん︵高３︶は笑顔で当時のことをハンドボール部　東京大学や東京理科大学など、大学進学後もハンドボール部（体育会）で活躍する卒業生も多く、他校と合同で東京大学で練習を行ったことも﹁糖尿病や太っている方は出産が難しく、医科講話 40 Edogawa Gakuen Toride Junior High School・Senior High School Edogawa Gakuen Toride Junior High School・Senior High School 41 平野雄広教諭ない倫理観や職業観の育成を目的とし『１日医師体験』他にも中等部生が、卒業生が医師をしている「亀田総合病院」を訪問する見学ツアーなども行っている弓立智子さん振り返った。しかし世界一への道のり昼休みは毎日『イングリッシュカフェ』を開催 12 上段左：医科コースでは実験を重視しており、実際の入試問題とリンクした実験も行う／下段左：東京交響楽団によるコンサート　他にも宇宙飛行士の山崎直子さんが講演するなど、イベント教育にも力を入れている／下段右：校長講話、道徳授業、ＬＨＲなどさまざまな授業・行事においてノートを作成する。1 ページにびっしりと書かれた感想には教員が同じく１ページの返事を書き、６年間繰り返すことで論文にも対応する力が養われる