平成26年度事業計画

第9号議案
平成26年度事業計画
第 1.骨 子
平成13年の司法制度改革推進法の成立後、その趣旨を受けていち早く改正されたのが平
成14年の司法書士法であった。これは、司法書士がまさに新しい司法制度のなかで重要な
役割を与えられたことの証左である。しかしそれは同時に、司法書士及び司法書士会自身に
も変革を迫るものであったため、われわれは従来のパラダイムとは違った思考を強いられる
ようになった。言いかえれば、
「これまで」の延長線上で「これから」を考えることの限界
を、身をもって知ったわけである。
そこで、このような状況下で司法書士制度を守ることを本旨とする司法書士会の会務を執
行するにあたって、
つねに念頭におかなければならないのは anticipation(予測、先行動作)
だと考える。つまり、今後の変化を予測しながら、先行して問題に対応することが肝要であ
る。本年度は、今まで以上に anticipation を意識しながら会務の執行に臨みたい。
重点項目
1.会員一丸となって難局(会員減少、高齢化、綱紀問題の増加)に挑む
会が抱えるさまざまな難問について、問題の本質を探り、その対応を検討し、迅速に
対応していくことで、それらの問題が拡大・深化するのを防止していくべきと考える。
それには、一部の会員のみが事に当たるのではなく、会員全員が問題意識を共有し、一
丸となって行動することを目指す。
→過疎対策事業への積極的関与、会務等の情報公開、女性会員への活動支援、全件委
嘱への対応、会館老朽化への対応
2.一番身近な法律家を目指す
相続などの主要分野において士業間の競争が激しくなる今後において、司法書士が生
き残るためには、我々が市民にとって一番身近な法律家であり続けることが何よりも大
切である。そのためのスキルアップや各関係団体との連携強化、また積極的な広報活動
を通じて、一番先に相談される法律家としてプレゼンスを高めていく努力をする。
→実務研修の充実、マスコミとの協力体制構築による積極的な広報活動、商工会議所
等民間団体との事業連携構築、ADR の早期立ち上げ
3.自律的な法律家を目指す
我々が真の法律家たらんとするには、高度の専門的な法律知識、幅広い教養、豊かな
人間性及び職業倫理を備えることが大事である。また、自ら考え、自ら行動し、自らを
律する自律的な存在であろうとすることが、我々を真の法律家たらしめる。自律性を涵
養するため憲法研修、倫理研修等を実施する。
→人権意識の涵養、倫理研修のさらなる徹底、全件委嘱への対応
第2.総務部事業計画
1.基本方針
昨今の人口減少、急速に進む少子高齢化、専門家責任の明確化などの我々司法書
士を取り巻く社会情勢が以前と大きく変わりつつある。
さらに、建築から50年を経過した司調合同会館の老朽化の問題、会員減少への
対策など、山形県司法書士会が組織全体として取り組むべき緊急の課題がある。
変化してゆく時代に対応し、さらに時代に先駆け、市民の方々へ「使える知識と
等身大のアドバイス」を行う「一番身近な法律家」として、我々は前進し続ける必
要がある。
そこで、会および会員全員が前進するための土台となる、将来を見据えた組織作
り、財政面の検討、会の事務及び事業の継続性、発展性の基礎となる事務全般の効
率化を図って行きたい。
以上の基本方針のもと、下記の事業を実施したい。
2.事業及びその内容
(1)制度、組織に関する事業
①
会員減少に備えた組織・財政改革の着手
②
司法書士法改正への対応
③
司法書士法施行規則42条2項運用改正に対する対応
④
司調合同会館の老朽化への対応
⑤
会則規則等の整備・改善、会則集の発行
⑥
事務効率化及びペーパーレス化の推進
⑦
各事業部、委員会、各支部、連合会、ブロック会との連携
(2)執務、倫理に関する事業
①
会員の執務の指導、連絡及び内部広報
②
会員の倫理向上のための指導及び連絡
③
業務責任賠償保険に関する事項
(3)職域の確保に関する事業
①
非司法書士行為の監視、情報の収集、対応
②
司法書士法施行規則41条の2に定める司法書士法違反に関する調査受嘱
(4)国、地方公共団体、他士業団体、その他関係団体との連絡調整
第3.企画研修部研修事業計画
1.基本方針
昨今の司法書士に対する社会的要請は多岐にわたり、様々な専門知識が必要になって
いる。また、高い職業倫理、法律家としての人権意識も求められている。本年度研修事
業においては、多岐にわたる社会的要請に応えるための司法書士としての能力(倫理・
実務)をさらに向上させることができる事業を行うことを基本方針とし、研修を積極的
に開催していく。
2.事業及びその内容
(1)全体研修会の実施
①業務研修
登記や企業法務など司法書士の主要業務をテーマとする研修会や、一般民事事
件・家事事件等裁判業務に関する研修会、会社法改正等に伴う法改正に対応する
研修会を開催する。
②倫理研修
司法書士に求められる高度な職業倫理について研修する。
・人権研修
(2)年次研修の実施(9月上旬)
対象者 平成26年4月 1 日において、以下の登録期間に達する会員
①
満3年(平成22年4月1日~平成23年3月31日登録)
②
満8年(平成17年4月1日~平成18年3月31日登録)及び以後5年を加
えた年
(3)新入会員向け研修会の実施
①
配属研修の実施
②
東北ブロック新人研修会への実行委員及び講師の派遣
③
特別研修へのチューター派遣
(4)関連諸団体との連携
リーガルサポート山形支部、山形県青年司法書士協議会等の関連諸団体と連携し、
共催による研修会を開催する。
(5)研修情報の提供
日本司法書士会連合会、東北ブロック司法書士会及び各支部並び他関連団体等が
実施する研修会の情報を提供する。
(6)実務研究部会の創設
第4.企画研修部広報事業計画
1.基本方針
「一番身近な法律家」としての司法書士の存在を積極的にアピールするため、
マスコミとホームページを通じた多角的な広報活動を充実させる。特に、昨年度
に引き続きテレビ・ラジオ出演の機会を増やし、司法書士の存在をアピールして
いく。さらに、司法書士の業務や当会の活動について、マスコミを通じて市民に
正しく伝達されるためにも、マスコミとの連携を強化していく。
また、社会事業部と連携し、有機的な広報活動を促進していく。
会員に対しては、通達等の各種最新情報、会の予定などを迅速に伝達すること
によって会員の執務向上に寄与していく。
2.事業及びその内容
(1)市民広報事業
①通年事業
(ア) マスコミ等広報媒体を活用した広報事業
(イ) ホームページによる広報
②相談会広報
(ア) マスコミ等広報媒体を活用した広報事業
(イ) ポスター等のデザイン企画作成
(ウ) 各市町村広報への依頼
③ 個別事業
ADR事業と連携した広報活動の企画と実施
(2)会員への情報提供
①会報の発行
②ホームページによる伝達
③新着情報等をメール配信システムにより直接会員に知らせる
(3)マスコミ対応
①連携強化の継続
②クライシス・コミュニケーション
(4)ホームページのリニューアル
第5.社会事業部事業計画
1.基本方針
公益活動に取り組むことは、国家資格を与えられた法律家の使命である。市民にとって「一番身
近な法律家」を目指す我々は、司法書士が社会の「公器」の一つであることを強く自覚し、地域の
関連団体、行政機関等との密接な連携を図り、法律相談、法教育、対話型調停、その他の公益活動
に積極的に取り組む。
2.事業及びその内容
(1)相談センター運営委員会
① 総合相談センターの整備
(ア)常設相談会の継続
(イ)司法書士無料相談所の拡充
(ウ)総合相談センターの諸規定の整備
② 個別相談会の開催とその運営
(ア)相続登記相談会の開催
(イ)女性のための相談会等特色ある相談会の開催
③ 東日本大震災の被災者及び原発事故による被害者に対する復興支援
(ア)被災地相談会への相談員の派遣
(イ)県内避難者への支援活動
(ウ)復興庁、自治体等の諸団体の事業への協力と連携
④ 国、地方公共団体、法テラス、隣接職能団体等が行う相談活動との連携
(ア)くらしと仕事のなんでも相談会の開催
(イ)各種相談会への相談員等の派遣
⑤ 法テラスとの連携
(ア)民事法律扶助推進と研修会の開催
(イ)窓口対応専門職員、民事法律扶助審査委員の派遣
(2)社会事業委員会
① 法教育・法律講座の推進
(ア)高校生のための身近な法律講座の開催
(イ)上記の他、学生・高齢者等を対象とした法律講座開催の検討
② 空き家問題対策の検討
③ 財産管理業務等に関する調査研究
④ 公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート山形支部、山形県青年司法書士協議会
等との連携
(3)調停センター運営委員会
① ADR認証申請
② 調停センターの設置
③ 調停手続実施者としての人材育成(研修会の開催)