平成 27 年度 - とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ

一般財団法人とよなか男女共同参画推進財団
2015 年度(平成 27 年度)事業計画
一般財団法人とよなか男女共同参画推進財団
目 次
基本理念
1
2015年度事業計画の策定にあたって
(1) 人と地域を元気にする男女共同参画~女性差別撤廃条約批准30年
(2) 当財団をめぐる環境~豊中市の施策
(3) 財団に対する外部評価の受け止め
(4) 2014年度の特徴的な取り組み
(5) 2015年度財団運営の基本的姿勢と具体化の視点
(6) 2015年度の事業における重点課題
2
2015年度指定管理事業計画
(1) 施設の使命
(2) 管理運営にあたっての基本的な考え方
5
1.男女共同参画の推進に関する情報の収集・加工及び発信・提供事業
(1) 情報の収集・提供
(2) 情報の加工・発信
(3) 情報ネットワーク
(4) 情報活用
(5) 重点的な取り組みの方向
6
2.男女共同参画社会の実現をめざす市民活動の支援及び交流の場の提供事業
(1) 市民活動支援
(2) 市民活動のネットワーク形成・交流
(3) 重点的な取り組みの方向
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3.男女共同参画推進のための講座等の開催及び啓発事業
(1) 市民と協働した企画の推進
(2) 男女共同参画に関する学習
(3) 女性の技術・資格取得支援
(4) 女性の自立支援
(5) 文化の創造表現
(6) 心とからだ・性の健康関連
(7) アウトリーチ
(8) 連携事業
(9) 重点的な取り組みの方向
12
4.男女共同参画の推進に関する調査及び研究事業
(1) 2014年度研究会の成果と課題
(2) 重点的な取り組みの方向
(3) 研究会メンバー
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5.性別に起因する人権の侵害及び悩みに関する相談事業
(1) 相談事業
(2) 重点的な取り組みの方向
(3) 相談体制(2015年度)
(4) 週間相談スケジュール(2015年度) 18
6.男女共同参画の推進に関する会議・研修・催し等へのセンター施設提供事業
(1) 施設提供事業
(2) 重点的な取り組みの方向
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7.自主事業、受託事業(指定管理外事業)
(1) 自主事業
(2) 受託事業
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8.ネットワーク一覧
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9.財団運営
(1) 運営体制の強化
(2) 組織体制
(3) 職員体制
(4) 人材育成
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基本理念
一般財団法人とよなか男女共同参画推進財団は、定款、男女共同参画社会基本法、豊中市男女
共同参画推進条例にもとづき豊中市における男女共同参画推進の拠点施設「すてっぷ」の指定管
理事業、自主事業、受託事業を行っていく。
◎定款
第 3 条(目的)
この法人は、男女の自立並びに社会のあらゆる分野への対等な参画を促進する事業を
行い、市民の主体的な活動を支援することによって、男女が人権を尊重しつつ責任をわ
かちあい、性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の
実現に寄与することを目的とする。
◎男女共同参画社会基本法
我が国においては、日本国憲法に個人の尊重と法の下の平等がうたわれ、男女平等の
実現に向けた様々な取組が、国際社会における取組とも連動しつつ、着実に進められて
きたが、なお一層の努力が必要とされている。
一方、少子高齢化の進展、国内経済活動の成熟化等我が国の社会経済情勢の急速な変
化に対応していく上で、男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別
にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実
現は、緊要な課題となっている。
このような状況にかんがみ、男女共同参画社会の実現を二十一世紀の我が国社会を決
定する最重要課題と位置付け、社会のあらゆる分野において、男女共同参画社会の形成
の促進に関する施策の推進を図っていくことが重要である。
ここに、男女共同参画社会の形成についての基本理念を明らかにしてその方向を示
し、将来に向かって国、地方公共団体及び国民の男女共同参画社会の形成に関する取組
を総合的かつ計画的に推進するため、この法律を制定する。
(目的)第一条
この法律は、男女の人権が尊重され、かつ、社会経済情勢の変化に
対応できる豊かで活力ある社会を実現することの緊要性にかんがみ、男女共同参画社会
の形成に関し、基本理念を定め、並びに国、地方公共団体及び国民の責務を明らかにす
るとともに、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の基本となる事項を定めるこ
とにより、男女共同参画社会の形成を総合的かつ計画的に推進することを目的とする。
1
2015 年度事業計画の策定にあたって
(1)人と地域を元気にする男女共同参画〜女性差別撤廃条約批准30年
本年 2015 年は、日本政府が女性差別撤廃条約を批准して 30 年目にあたる。条約の批准は男女雇用
機会均等法等男女平等政策に大きな影響を与え、男女共同参画社会基本法の制定や男女共同参画基本
計画(現在第3次計画)の策定につながった。それは、地方自治体にも波及し、豊中市でも男女共同
参画推進条例や男女共同参画計画(現在第2次計画)、すてっぷの設置等の取り組みが進められてき
た。
現在、政府は「地方創生」と「女性の活躍推進」を政策の柱とし、「女性が輝く社会」をめざして
「女性の職業生活における活躍の促進に関する法律案(仮称)」等の制定に取り組んでいる。しかし、
世界経済フォーラムが発表した各国の男女格差(GGI)で日本は 104 位に低迷しており、女性の地位
向上が遅々として進まないことを明らかにしている。
また、2000 万人以上が非正規(雇用者の 38%)として働き、そのうち女性が 57%を占めている
(2014.12 総務省労働力調査)ことからも、安定した就労が損なわれていることが分かる。ピケティ
『21 世紀の資本』が版を重ねており、大企業、大資本に富が集中し、格差社会への政策的な歯止めが
かかっていないことを危惧する世論の高まりがうかがえる。「女性活躍推進」政策で予算増も伝えら
れているが、基礎自治体が積極的に男女共同参画推進センター等と連携をして国の予算を有効に使う
必要がある。
いま求められているのは、女性差別撤廃条約や男女共同参画社会基本法の理念に立つ人権を基礎に
した施策である。特に女性が人間らしく安定して働きつつ家庭生活も営めることを当たり前とする社
会をつくる取り組みだといえよう。
当財団は、2013 年 4 月新財団へ移行後、指定管理者選定評価委員会評価結果等種々の外部評価を受
け止めて施設管理や事業の整理を進めてきたところである。また、この間、就労継続支援・再就職支
援事業をいっそう積極的に進めることでさまざまなネットワークやノウハウを蓄積してきた。
これらの取り組みを継続し、2015 年度は「人と地域を元気にする男女共同参画〜女性差別撤廃条約
批准30年」をスローガンに諸事業を進めていきたい。
(2)当財団をめぐる環境~豊中市の施策
本年は財団設立、すてっぷ開設 15 周年を迎えるとともに、とよなか男女共同参画推進センター指
定管理Ⅱ期の 5 年目であり、次期指定管理者採択の年となる。
豊中市は「人と文化を育む創造性あふれるまちづくり」という基本施策において男女共同参画を謳
い、施策の推進における市の責任、拠点施設としてすてっぷを位置づけている。財団は基本施策を踏
まえて第2次豊中市男女共同参画計画の4つの柱(①人としての尊厳を守る、②男女共同参画の意識
を育む、③女性のエンパワーメントを支援する、④あらゆる分野への男女共同参画を推進する)を実
現すべくすてっぷの指定管理事業等の諸事業を進めていく必要がある。
また、豊中市は 2015 年度に組織機構改革を行い、人権文化部が廃止され「人権文化政策監」の下
に人権政策課がおかれる。人権政策課には男女共同参画担当主幹、同和・国際担当主幹がおかれ、す
てっぷの主管課となる。主管課はもちろん、関係部局とも連携を強める必要がある。この間、危機管
理室・地域福祉室(「女性と防災」の取り組み)、市民協働部雇用労働課・地域経済課(受託事業)、
こども未来部子ども政策室(シングルマザー支援)、健康福祉部保健所保健予防課(両親教室)、教
育委員会人権教育室(男女共生教育)とも連携を行ってきたところである。
2
(3)財団に対する外部評価の受け止め
1)豊中市男女共同参画推進センター指定管理者選定評価委員会評価結果報告書
2013 年度は、「豊中市男女共同参画推進センター指定管理者選定評価委員会評価結果報告書」が
出されている。これは、5 年間の指定管理期間中に実施する外部評価だが、そこでは、改善すべき点
として 10 項目が指摘された。就業規則の全般的見直し等 13 年度に取り組みを進め、指摘されている
点を 2014 年度の事業計画に反映させ取り組みを進めた。
2015 年度はさらに、立地条件を生かして認知度を上げて来館者の増加を図ること、多様な層の交
流やロビーを利用する若年層へのアプローチ、市民にとってわかりやすい事業等、今後の課題として
取り組んでいく。
2)豊中市男女共同参画審議会
2014 年 12 月に開催された豊中市男女共同参画審議会では、情報ライブラリーのあり方につい
て審議された。豊中市とともに認知度を上げる努力のほか、男性が利用しやすい環境づくりや情
報発信のあり方への工夫が指摘されていることを受け止め事業を進めていく。
3)調査結果より
豊中市『人権についての市民意識調査報告書』(2014 年 3 月)では、すてっぷの認知度が 32.1%
(2007 年)から 39.0%(2013 年)と改善した。
また、「利用者アンケート」(2014 年 11 月~12 月)では、各事業に対する評価は高い一方で依然
として利用者の年齢層、地域に偏りがあり、とりわけ若年層に向けた認知度向上の取り組みが求めら
れていることが示されている。
①施設利用では、館内掲示や掲示ツールの整備、館内巡回の強化やロビー利用状況の把握、総合カ
ウンターのインフォーメーション機能の強化等を背景に美化、ロビー利用、貸室利用について満足度
が高くなっている。
②ロビーの「自習による満席」の緩和のため、Myすてっぷに取り組んできたが、今後も広報に努
めるとともに若年層へ多様なアプローチが可能となってきている。
③情報事業に対しては、資料収集、テーマ展示、パネル展示等に高い評価を得ている。
④講座事業についても、啓発講座・資格取得講座・就労支援講座ともテーマ設定、講師、内容構成
とも高い満足度を得ている。
⑤すてっぷ登録団体制度・自主グループ・協賛、後援事業等市民活動支援も高い評価を得ている。
⑥相談事業については、無料で相談できる場所であることの認知度は高まり、相談に対する満足度
も高い。
(4)2014 年度の特徴的な取り組み
豊中市男女共同参画推進センター指定管理者選定評価委員会評価結果等の要請に応えて、13 年度
から多様な利用者、多様な世代に向けた事業を企画実施してきたが、14 年度は、次の特徴的な取り組
みを行った。とりわけ、内閣府、全国女性会館協議会、日本女性学習財団助成金に積極的に応募し外
部資金を獲得して事業の充実に努めてきた。
①「公益通報者保護に関する規則」新設や事務処理規定見直し等規則等の整備
②貸室稼働率 60%達成を目標に「My すてっぷ」「ホール内覧会」、男女共同参画のすそ野拡大を意
図して「目的利用相談」の積極的運営等実施
③「生きづらさ・働きづらさ」を抱えた若年女性や就労支援者セミナー等就労軸に新たなニーズを発
見
④男女共生教育や「とよなか女性防災プロジェクト 2014」等連携して地域課題に取り組む。「とよな
か女性防災プロジェクト 2014」は、シンポジウム・ワークショップ・市民参加で豊中市地域防災計画
改定のタイミングで豊中市に提言を提出し、防災会議を通して意思決定の場に女性の意見を反映した。
同時に地域で使用できる「とよなか女性防災ノート PartⅡ」を作成
⑤情報誌、ホームページ、多目的コーナー、パネル展示等あらゆる媒体を活用し定期的な情報発信
⑥困難ケースに対応する相談の質の向上と複数の労働相談の機能や役割を明確にする準備
3
⑦「地域人づくり事業」2 事業等積極的な事業の受託
「地域人づくり事業」(非雇用型)では、長期的・体系的な再就職支援の実施を通して「もう一度働
きたい」女性のニーズを発掘し、企業への働きかけスタート。「地域人づくり事業」(雇用型)では、
昨年度に続いてシングルマザー等を雇用し次の就労へつないだ。
合わせて、第2次豊中男女共同参画計画の施策体系と実施事業の分布を検討して、事業の量的・質
的な絞り込み作業を行った。
(5)2015 年度財団運営の基本的姿勢と具体化の視点
引き続き次の基本的な姿勢・具体化の視点を踏まえる
1)基本的な姿勢
①変化に対応し自ら成長する財団
②市民の税金を最大限有効に使う財団
③市民からの信頼、支持
④専門能力を蓄積した役員・職員の総力発揮の財団
2)具体化の視点
①新しい知恵を生み出す対話と合意による運営
②組織としての意思決定の明確さとスピード
③時間、手続き含めてコスト感覚を持ち、創造的な仕事をする職場に
(6)2015 年度の事業における重点課題
1)情報発信機能の強化~センター事業を通した発信と「政策提言」
①相談室、情報ライブラリー、貸室等すてっぷを利用する市民の状況は、男女共同参画社会を実現す
る上で貴重な施策への提言の根拠となる。市民の状況を事業企画に生かし、あわせて課題解決にむけ
積極的に「政策提言」を行う。
②多目的コーナー等館内展示、情報誌、とくにホームページ等の情報発信機能を再検討し強化する。
また、事業全体が市民に対する発信であるという認識を持って事業を行う。
2)労働による社会参画を支援
①労働への参画は、生きること=人権の基本となる。相談事業から見える課題や働きたい、働き続け
たいと考える女性をサポートするべく、「地域人づくり事業」の成果と課題を明らかにして、継承す
る事業の検討を行う。そのため、ハローワーク等関係機関や企業・協力者との連携を強める。
3)地域に根ざし、広げる
①「女性と防災」、男女共生教育等をテーマに地域や諸団体に学び、共に仕事をする。
②出前講座、講師派遣、地域活動への参画等のアウトリーチを進める。
4)業務改革と職員の育成
①センター全体が連携して運営や事業を行う等業務改革を進める。
②職場の業務を「見える化」し、効率や仕事力を高める
③職員が基本的な労働法規や労働継続を可能にする制度、保育やひとり親家庭の支援施策等豊中市の
施策にも関心を持ち、「働きたい、働き続けたい、育児や家庭とも両立したい」女性を応援する「頼
れるセンター」をめざす。そのため職員研修を計画的に実施する。
5)利用者増による活性化
①清潔感のある施設、インフォーメーション機能の強化、目的利用相談等利用者ニーズに応える提案
力、若年層へのアプローチを通して引き続き利用促進に努める。
②利用者の多様な利用スタイルや目的を尊重しつつ、より多くの利用者を得てすてっぷの活性化に努
める。
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2015 年度指定管理事業計画
財団は、豊中市と「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷの管理運営に関する基本協定書」
を締結しており、業務の内容及びその範囲等を示す仕様書に基づき、
「すてっぷ」の管理運営を行う。
仕様書に定める「施設の使命」「管理運営にあたっての基本的な考え方」は、次のとおりである。
また、計画書における指定管理事業は仕様書に沿っているものである。
(1)施設の使命
センターは、
「豊中市男女共同参画推進条例」及び「第 2 次豊中市男女共同参画計画」に基づき、男
女が互いにその人権を尊重し、共に支え合い、責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と
能力を十分発揮することのできる男女共同参画社会を実現するため、活動の拠点施設として位置づけ
ている。
センターにおいては、男女共同参画社会の実現のため「とよなか男女共同参画推進センタ
ー条例」で定めた各種事業を実施する。
(2)管理運営にあたっての基本的な考え方
1) センターの設置目的が最大限に発揮できるよう管理運営を行うこと。
2) 市民のニーズを反映した管理運営を行い、サービスの向上を図ること。
3) 個人情報の保護を徹底するとともに、管理運営業務の情報公開に努めること。
4) 業務の効率的かつ適正な執行を行い、経済効果を考えた運営に努めること。
5) 条例に基づき、市民の平等な利用の確保を図ること。
6) センターの適切な維持及び管理に努めること。
5
1. 男女共同参画の推進に関する情報の収集・加工及び発信・提供事業
情報ライブラリーの役割
男女共同参画社会の実現に関わる専門図書室として、多様で幅広い情報を収集・提供・加工・発
信する情報センターとしての役割を果たす。
資料の収集
選書、発注、受入、登録、装備
情報の提供
資料貸出、カウンター対応、情報
相談、ホームページからの資料検
索、保育つきライブラリー、えほ
んのひろば
情報誌作成、ホームページの更新、
展示リスト・ジェンダー統計パネ
ル作成
ライブラリー来室者
ライブラリーに来室していない利用者
講座・相談・貸室の利用者
豊中市立図書館および他施設・他機関
市立図書館および他施設・他機関
との連携
就労支援情報コーナー、利用者検
索サービス、音訳資料の提供
夜間自習利用
6
2015年度 情報ライブラリー事業スローガン
1)人と本と男女共同参画をむすぶライブラリー
2)情報を一歩踏み出す力に変える
2014年度実施事業の成果と課題
2015年度事業の基本方向と取り組み
1.サービス水準向上のために
サービス水準向上のために
【基本方向】貸出点数増と情報相談件数増に努め
【基本方向】講座・相談事業や貸室業務と情報ラ
る。
イブラリーとの連携を、利用者により積極的に伝
【成果】来室者数と貸出点数は、ともに前年を上
え、貸出点数と情報相談件数の増加に努める。
回った。
【取り組み】①講座・相談事業に関連するブック
【課題】①コンスタントな新着資料の配架と講
リストを作成し、利用者の貸出促進に役立てる。
座・相談事業や貸室業務との連携については改善
②通常の資料購入業務は効率化を図り、最終年度
の余地あり。②件数が伸び悩む情報相談は、受身
にあたる藤枝遺贈金での資料購入を検討する。③
ではなく能動的に行うための具体的な取組みが必
情報相談の周知方法の工夫および積極的な情報提
要。③保育つきライブラリーの利用者を他の主催
供で情報相談につなげる。④保育つきライブラリ
事業の参加につなげたい。
ーは対象者が重複する事業と連携して行う。
2.更新性の高い情報発信
利便性の高い情報発信
【基本方向】来るたびに何かが変わっている。
【基本方向】すてっぷの取り組みに関する情報を
【成果】①情報誌の内容を主催事業や地域活動や
包括的に発信する。
市民と連動させ、すてっぷの取組みを包括的に発
【取り組み】①インターネット上での情報発信の
信できた。②スタッフブログによる情報発信頻度
あり方を見直す。②ライブラリーを活用する市民
が上がった。③資料展示や掲示を定期的に入替て、 企画委員事業を連携して行う。③情報誌の内容は、
利用者にアピールした。
市民ニーズと事業内容との関係を明確に打ち出
【課題】①新しい情報媒体による情報発信の実現
す。④情報提供資料の作成時には、問題解決の視
可能性について検討する。②スタッフブログの更
点で部署を超えて検討する。⑤スタッフブログの
新を各部署で積極的に行う。③課題解決の情報提
発信頻度は2014年度を維持する。⑥ライブラリー
供が十分にできていない。④資料展示入替が月初
内での資料展示を柔軟に行い、多目的コーナー等
の設定で業務が集中する。
館内展示では所蔵資料等を活用する。
3.ライブラリーの周知と他機関連携
地域の課題解決に貢献する連携事業
【基本方向】気軽に利用できるライブラリーとい
【基本方向】情報ライブラリーの認知度を上げる
う認知度を上げ、他機関との接点を増やす。
ため、他機関との接点を増やす(特に男性や若年
【成果】情報誌に掲載した市民団体からの取り寄
層)
。
せ依頼がある等、情報誌による周知が広まった。
【取り組み】①男女共生教育連絡会議(仮)準備
男女共生教育連絡会議(仮)準備会の関わりを通
会で連携を検討し実施する。②ライブラリーまつ
して、中学校への職員の講師派遣や教育委員会主
り等、他機関や他団体と連携した事業を実施する。
催の教職員研修で所蔵資料のパッケージ貸出依頼
③事業主向けに、所蔵資料の使い方や研修の進め
につながった。
方を提案する。④豊中市の公共施設等に情報ライ
【課題】①市立図書館との周知連携。②男女共生
ブラリーのポスターを掲示してもらう。
教育連絡会議(仮)準備会のあり方。③連携でき
る他機関とどのようにつながるのか。
7
4.職場研修担当者への情報提供
<2.利便性の高い情報発信の③④と3. 地域の課
【基本方向】資料の使い方や研修の進め方を提案
題解決に貢献する連携事業の③に記載>
する。
【成果】すてっぷ主催の企業向けセミナーと同日
開催で映像資料上映会を実施し、職場研修で使え
る映像資料一覧表を配布した。
【課題】①企業にすてっぷが役立つ存在であるこ
とを知ってもらう必要がある。
(1)情報の収集・提供
1)文献・図書等の収集・閲覧・貸出
2)情報相談サービスの実施
3)ホームページからの図書・資料検索システムの提供
4)保育つきライブラリーの実施
5)夜間自習の実施
(2)情報の加工・発信
1)ホームページによる情報発信
2)情報誌の発行
3)所蔵資料のテーマ展示
4)ポスターおよびジェンダー統計パネル等の制作・展示・活用
(3)情報ネットワーク
1)豊中市立図書館との連携
2)関連施設・機関等との情報・資料等の交換
3)ライブラリーまつりの実施
4)男女共生教育連絡会議(仮)準備会への参画
(4)情報活用
1)就労支援情報コーナーの運営
2)利用者検索サービスの提供
3)音訳資料の提供
(5)重点的な取り組みの方向
1)主催事業との連携およびタイムリーな資料発注と配架で、貸出冊数増に努める
資料収集方針に基づき、具体的な問題解決につながる資料をタイムリーに収集し、必要とする人に
利用しやすい形にして提供することは、情報ライブラリーの継続課題である。
① 今年度は、利用者ニーズを反映させたブックリスト作成と資料展示に重点を置いて取り組む。
利用者ニーズの反映とは、主催講座に連動させたテーマや利用者の性別や年代や属性等でテ
ーマを設定し、更にキーワード分類や内容紹介等によって情報量を増やすことである。ブッ
クリストに資料展示を対応させて資料とブックリストの両方を周知する。これにより、豊中
市男女共同参画審議会で出された「男性・若者」の利用促進にもつなげたい。また、新着資
料リストは配架のタイミングに合わせて配布し、予約できることを周知して貸出数アップに
つなげる。
② 資料購入作業の効率化は、発注までの工程を見直すことでタイムリーな配架につなげる。ま
た、最終年となる藤枝遺贈金による資料購入では、財団理事に加わってもらい専門的な観点
で助言を受けながら上半期を目途に選書を行う。
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③ 情報相談につなげる「種まき」として、利用方法を提案するようなチラシや映像資料上映会
での案内等を行い、職員や市の担当部局への情報提供にも努める。
④ 保育つきライブラリーは、対象者が重複する事業のママCaféブックトークと開催日時を合わ
せることで、所蔵資料を用いた利用者交流を図る。
2)利便性の高い情報発信に努める
すてっぷの取り組みに関する情報を積極的に収集・発信する。また新しい情報媒体活用については、
以前からの課題であり2014年の豊中市男女共同参画審議会においても意見が出されたことを受け、イ
ンターネット上の情報発信を見直すための具体的な検討に着手する。
① 財団内でインターネット上の情報発信について、目的や期待される効果および運用業務量を明
確にする。女性会館協議会に申請中の情報研修事業が採用されれば、それも検討の機会とする。
② 「情報ライブラリーを面白くする企画」が今年度のテーマである市民企画委員募集事業と連携
する。
③ 情報誌の各号のテーマは、すてっぷ主催事業と市民ニーズの関係を明確に打ち出し、市民に「読
んでみよう」と思われるようページ構成等を工夫する。
④ 離婚やひとり親等のテーマ別に問題解決のプロセスがわかりやすく伝わり、利用者に配布でき
る資料を収集および作成し、配布場所と方法を工夫する。
⑤ スタッフブログでの情報発信は、今年度の発信頻度を維持し、各部署の簡易な発信ツールとし
て活用する。
⑥ 2014年度のライブラリー内資料展示は、これまでのように月初一斉入替とせず、柔軟に入替時
期を変える。また、多目的コーナー展示(5・6・10・11・2・3月)では、テーマに関する情報
をジェンダー統計パネルや映像資料等を活用して情報発信する。
3)地域の課題解決に貢献する連携事業
情報ライブラリーの認知度は、上がりつつあるもののまだ十分とは言えない。そのため、多様な周知
方法に取り組むことが求められる。地域の課題解決に貢献することは、必要性を含めた認知度向上に
つながる。その際、他機関との連携は不可欠である。
① 今年で3年目となる男女共生教育連絡会議(仮)準備会において、これまでの取り組みを継続
しながら新たな連携の在り方を検討する。
② 今年で3回目の実施となるライブラリーまつりは、国際交流センターとの同日実施で相互集客
を図る。また、豊中市の機関や関連施設、市民グループ等とのネットワークの中で、多様な資
料の相互交換や協働等により資源を有効に循環させることで、情報の共有と活用を図る。
③ 女性就労支援を行う関連機関と連携し、事業主向けに女性が働きやすい職場づくりに関連する
所蔵資料の使い方や研修の進め方を提案する。
④ 豊中市立図書館や小中学校の学校図書室にライブラリーのポスターを掲示してもらう。
4)業務の効率化とスタッフは相互に力量形成に努める
前年度は、新聞記事やチラシ等の所蔵範囲や期間の見直しを行い、不要なものは処分した。今年度
も引き続き、行政資料やミニコミ等の所蔵範囲や期間の見直しを行う。
情報ライブラリーの職員に求められる能力は、①利用者への直接サービスとして所蔵資料および男
女共同参画に関する豊富な知識に基づく丁寧な対応ができる、②間接サービスとしての資料の登録や
装備を適切かつスピーディに行える、③ホームページやパネル、チラシや展示物等の作成を適切かつ
スピーディに行える、の3つがポイントとなる。各自の力量形成のためには、自らの得意分野や苦手
分野を自覚し、業務をとおして具体的な取り組みを計画・実行することが必要である。情報ミーティ
ングの中で学ぶ機会を設ける。
また、情報ライブラリーの人員体制に合わせて業務の優先順位を見直し、削減や縮小および他部署
との連携を進める。
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2.男女共同参画社会の実現をめざす市民活動の支援及び交流の場の提供事業
男女共同参画推進の拠点として市民と行政をつなぐ中間支援組織という立場で、NPO、市民団体、
市民の多様な活動をサポートする。男女共同参画社会をめざす市民の自主的な企画、事業を支援し効
果的な運営を図り、市民をつなぐ場とする。
2015年度 事業スローガン
1)男女共同参画を推進する市民活動の拠点となる
2)市民、団体、地域をつなぐ
3)地域とつながり、地域の課題解決へ
2014年度実施事業の成果と課題
2015年度事業の基本方向と取り組み
1.市民活動支援
【成果】①すてっぷ登録団体会議が自主運営とな
った。②すてっぷ登録団体助成金事業、協賛事業、
後援事業、多目的コーナー展示等により市民活動
を支援し、男女共同参画を幅広いテーマで取り組
んだ。③市民活動情報サロン、とよなか国際交流
センターと連携し、駅前広場や各施設を使い市民
活動の発表の場をつくった。④じゃんぶるマート、
自習室Myすてっぷによって子育て層、若い層を開
拓できた。
市民をつなぎ、地域で活動する女性をつなぐ
【基本方向】地域を元気にする市民活動を支援し、
地域で活動する女性をつなぐ。
【課題】①登録団体によって活動が積極的である
団体とそうでない団体がある。②支援した団体、
講座に参加した個人との継続的なつながりをつく
る。
2.中間支援組織の連携
【成果】①ESDとよなか連絡会議、共同デスクへの
参加によって市民へ情報発信し、団体同士の交流
を深めた。団体ごとの専門分野をいかし広報活動
で連携した。ESDは、活動10年の成果をとりまとめ
た。
【課題】①共同デスクは中心となっていた「とよ
なか市民活動ネットきずな」が解散するので、新
しい運営体制をつくり、継続して壁新聞を発信し
ていく。共同デスクの役割を明確化し、市民へ周
知していく。②ESDとよなか連絡会議は、10年の振
り返りをふまえて活動内容を検討する。
【取り組み】①すてっぷ登録団体会議の自主運営
を支援する。②協賛、後援事業、展示等を呼び掛
け、市民と財団との関係をつくる。③地域で活動
する女性をつなぎ、女性リーダー育成を支援する。
④すてっぷフェスタを実施する。⑤市民活動情報
サロン、とよなか交際交流センターをはじめ関連
団体との連携事業を継続する。⑥情報・ライブラ
リーと連携した企画によって、若い層、子育て層
が継続して参加できる講座を実施する。
つながりを深め、支援する側の力を高める
【基本方向】情報交換、連携を進め、市民を支援
する側の力を高める。
【取り組み】①ESDとよなか連絡会議、共同デスク、
人権啓発市民ネットワーク会議等へ積極的に参加
することをとおして、すてっぷの取り組みを発信
する。
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(1)市民活動支援
すてっぷ登録団体と連携し自主運営を支援する。多様な活動に取り組む団体や個人を支援する。自
主グループ結成、協賛事業、後援事業への呼び掛けによって、すてっぷを拠点とする団体の育成に努
める。
1)作業スペースの提供
2)すてっぷ登録団体制度
(すてっぷ登録団体事業助成金事業、自主運営、研修、多目的コーナー掲示等)
3)自主グループの形成および運営に関する支援
4)協賛事業、後援事業
5)多目的コーナーの掲示
(2)市民活動のネットワーク形成・交流
男女共同参画の実現をめざす多様な団体や個人の活動をつなぎ、対話・交流・学習を通して市民活
動を活性化する。女性リーダーの活動をつなぎ、女性リーダー育成を支援する。
(公財)とよなか国際交流協会、(一財)とよなか人権文化まちづくり協会、豊中市市民活動情報
サロンをはじめとした関係機関との連携を深め、支援する側の力を高める。
1)すてっぷ登録団体連絡会議
2)すてっぷフェスタ等における活動成果発表・交流の場の提供
3)関係機関との会議(ESD、共同デスク)、市民への情報発信
4)My すてっぷ(自習室)
5)個人・団体の研修
(3)重点的な取り組みの方向
1)すてっぷ登録団体の自主運営を支援する
すてっぷ登録団体会議は、2014 年度より登録団体の自主運営となり、代表者会議、ネット会議等自
主的な活動が進んでいる。すてっぷ主催の登録団体会議は「登録団体助成金制度の説明」「すてっぷ
フェスタ」等、すてっぷ主催事業に合わせた年 2 回程度の開催とする。すてっぷ登録団体助成金事業、
研修、すてっぷフェスタにより、団体同士の連携を図り、活動を活性化する。
2)市民団体に事業実施を呼び掛け、市民の視点で男女共同参画を展開する
すてっぷ登録団体助成金事業、協賛事業、後援事業等を広く市民団体へ呼び掛け、市民の視点から
企画を実施し男女共同参画の普及を図る。
3)市民に発表の場を提供し、活動の場を広げてもらう
「多目的コーナー」を市民の発表の場(作品展示、音楽会、読書会等)として提供し、市民の活動の
場を広げ男女共同参画に親しんでもらう。
4)関連団体と連携し市民活動支援の力を高める
ESD、共同デスク、市民活動情報サロン、とよなか国際交流センター、とよなか人権文化まちづくり
協会との連携等、支援する側の連携によって市民活動支援の力を高める。
5)若い世代を対象に、継続的なつながりづくりと男女共同参画への入り口づくり
「My すてっぷ(自習室)」「ママカフェ」「じゃんぶるマート」等の取り組みに参加した若い人に向
け、すてっぷ情報ライブラリーとの連携企画等受け皿となる企画を進める。
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3.男女共同参画推進のための講座等の開催及び啓発事業
性別に関わりなく一人ひとりが個性と能力を発揮して多様な生き方が選択できる社会、誰もが大切
にされる社会をめざし、講座や啓発事業を行う。地域の課題、市民一人ひとりの課題の解決に向けて、
役員と一丸となって事業を実施する。
2015年度 事業スローガン
1) 語り合い、自分を再発見する場づくり
2)ターゲットを絞った女性の就労支援
3)生きづらさ、働きづらさからの解放
4) 一歩ふみだす、モヤモヤ感からの脱出
5)世代、地域、団体をつなぐ交流の場
6)地域とつながり、地域の課題解決へ
講座等の開催及び啓発事業全体の課題と取り組み
2014年度実施事業の成果と課題
2015年度事業の基本方向と取り組み
1.学びの場(学習啓発)
【成果】①すてっぷゼミナールは3年目を迎え名称
も定着しつつある。「親子のコミュニケーション」
「DVの基礎知識」
「日本人の人権意識」等社会的課
題を考えた。また「働く女性」「シングルマザー」
「新聞と女性」をテーマに女性の働き方、生き方
を考えた。
年間通してテーマを絞り、学べる場をつくる
【基本方向】すてっぷゼミナールは「エンパワー
メント」
「ダイバーシティ」にテーマを絞り、年間
通してテーマを深く掘り下げ学べる6講座とする。
【課題】①継続受講してもらうためにも、年間と
おしてゼミナールで何が学べるのか明確にする。
②地域の課題解決につながる、社会問題を読み解
く等、役に立ち、興味が持てるテーマ設定が必要
となる。
2.女性の就労支援、自立支援
【成果】①生きづらさ、働きづらさを感じている
若年女性対象の講座によって支援が必要な新しい
層の参加があった。参加者同士のつながりをつく
った。②女性就労(主にM字)を担当する側の交流の
場をつくり、役割と課題を考えた。③転職カフェ、
合同面接会、面接講座等多角的なアプローチをし
た。
【取り組み】①すてっぷゼミナールは「セクハラ」
「DV」「意思決定の場への女性参画」
「発達障害」
「LGBT」
「男性対象」の6講座とする。あらかじめ
全テーマを告知し、参加者に年間通して学べる内
容を把握してもらう。②参加者のニーズを、対話
やアンケート等から分析し、地域の課題を掘り起
し課題解決につなげていく。
安心安全に働く、自分らしく働く
【基本方向】誰もが安心して働ける環境づくり。
自分を再発見し自分らしく働ける仕事さがし。
「地
域人づくり事業」の継承。
【取り組み】①現状の労働環境の問題点を探り、
働く人の権利を守り、安心して働ける環境づくり
を考える講座の実施。②生きづらさ、働きづらさ
をかかえる人を支援する講座の実施。③再就職の
【課題】①格差社会のなかで働く人の権利を守り、 阻害要因に気づき、就活に役立つ実践的な(マイン
職場の問題の解決に役立つことが必要。②若い層 ドアップ、面接対策、書類作成等)就労支援講座の
の参加を増やす。
実施。
3.資格取得、技術取得
自分を磨く、スキルアップ
【成果】①介護事務 3 級の検定結果→1 回目は 6
【基本方向】スキルアップのための学びの場。
人合格(10 人中)、2 回目(結果待ち)。
【取り組み】①「自分のスキルを磨く講座」
「仕事、
【課題】①資格取得講座の参加者数が減少してい 再就職に役立つ講座」として、語学2講座、カラ
る。資格取得=就職とはいえない現状がある。
ーコーディネート入門、色彩検定3級を実施。②
講座が就職、仕事に役立ったか、後日調査する。
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4.女性と防災
【成果】①とよなか女性防災プロジェクト2014を
実施した。②「女性と防災を考える会」が作成し
た「女性と防災に関する提言書」を豊中市長へ提
言した。
(内閣府 平成26年度地域防災における男
女共同参画の推進事業)
【課題】①提言を豊中市地域防災計画にいかす。
②女性防災リーダーの交流と育成支援。
5.メディア、表現
【成果】①メディアでおしゃべり(2講座)は、テレ
ビやネットを考える場として、子育て期の女性等
の継続参加があった。②すてっぷナイトシネマは
作品のクオリティーも高く、リピーターを獲得し
た。
女性防災リーダーの交流と育成支援
【基本方向】
「女性と防災を考える会」を継承した
防災講座の実施。女性防災リーダーの交流の場づ
くり、育成支援。
【取り組み】①地域で活躍する女性防災リーダー
を中心とした防災講座を実施。②豊中市危機管理
室と連携し、地域の防災組織へ「避難所運営マニ
ュアルづくり」の出前講座。③内閣府への企画提
案。(女性と防災の事例集作成)
見極める力、表現する力をつける
【基本方向】①メディアを切り口に、わかりやす
く親しみやすい視点で、自分の力で物事を見極め
る力をつける。自己表現する力を養う。②シネマ
をとおした交流の場づくり。
【取り組み】①引き続きメディアについて学ぶ場
をつくる②上映時間帯を昼と夜にする。上映後に
作品について語り合う交流会を設ける。
【課題】①リピーターを増やす継続した企画。親
しみやすいこの企画を入口とした他事業への誘
導。
6.子育て中の母親支援
子育て中のモヤモヤから自分を取り戻す
【成果】①「ママカフェ」
「メディア・リテラシー」 【基本方向】①ゆったりと語り合える場、つなが
講座で子育て中の母親を支援した。
りが広がる場づくり。②自主的運営を促す。
【課題】①継続した参加者へ、男女共同参画への
入り口づくり。
【取り組み】①すてっぷ・情報ライブラリーと連
携したママカフェブックトーク。
7.若者支援
【成果】①リケジョを対象とした講座「のぞいて
みよう、科学の世界」
、若年女性対象講座「生きづ
らさ、働きづらさを感じている」等、いずれも若
い層の参加があった。
若者を対象とした男女共同参画の入り口づくり
【基本方針】若者を対象とした男女共同参画への
入り口となる講座の実施。
【課題】①リケジョは、大学院生の協力等新たな
切り口があったが、期末テストと重なり参加者が
少なかった。若者が興味を持つ講座内容を検討。
8.事業の運営体制の強化
【成果】①事業の運営体制を強化した。講座の振
り返り、アンケート分析等で講座の成果、課題等
を共有した。②従来のチラシ配布に加え、専門分
野を持つ関連団体の協力を得てターゲットに広報
を行った。近隣のポスティングによって「男性対
象講座」を中心に新しい層の参加があった。
【取り組み】①すてっぷ・情報ライブラリーと連
携した市民企画講座の実施。
事業の絞り込み
【基本方向】重点課題を設定し、事業を絞り込み
質の高い講座運営をする。年間スケジュールを立
て運営する。
【取り組み】①テーマを決め講座数をしぼりこむ。
②講座の質を高める。③年間スケジュールの早期
作成。④講座の振り返り、アンケート分析等で講
【課題】講座の数を絞り、講座の参加率を高める。 座の成果、課題等を共有する。⑤すてっぷ内の呼
ターゲットに行き渡る、効果的な広報で参加者を び掛け、関連団体の協力等により、ターゲットと
増やす。
なる層へ確実に広報する。
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(1)市民と協働した企画の推進
・すてっぷ・情報ライブラリーと連携し、図書という資源を活用した新しい切り口によって、若い層
の参加を呼び掛ける。
・男女共同参画への入り口となる気づきやエンパワーメントにつなげる場とし、つながりをつくる機
会を提供する。
・市民主体で事業を企画、運営し、参加者を集める一連のプロセスを体験することで、自らの課題解
決に取り組む能力を高め、地域リーダー育成をめざす。
・市民との交流、対話によって、市民と職員との関係づくりの場とする。
1)市民企画会議
(2)男女共同参画に関する学習
・男女共同参画週間事業は、「誰もが生きやすい社会とは」をテーマに実施する。
・すてっぷゼミナールは、テーマを絞って(エンパワーメント、ダイバーシティ)年間とおして学べる
場とする。
・専門家、研究者との連携によって、専門性の高い内容をわかりやすく学べる場とする。
・ジェンダー問題を考える入口、気づきの場としていく。
・参加型講座によって多世代の交流の場、居場所づくりを進める。
1)男女共同参画週間事業
2)すてっぷフェスタ
3)すてっぷゼミナール ①~⑥
ハラスメント、発達障害、LGBT、DV 防止、意思決定への参画、男性対象など
4)女性と防災
(3)女性の技術・資格取得支援
・非正規雇用の女性、再就職希望の女性等を支援するため就労につながる検定対策講座を実施する。
・職場でのスキルアップに役立つ講座、自分のスキルを磨く講座。
・講座生の就労実態追跡調査を実施する。
1)検定対策講座分のスキルを磨く講座」「仕事、再就職に役立つ講座」
2)語学講座「自分のスキルを磨く講座」「仕事、再就職に役立つ講座」
(4)女性の自立支援
・「働きづらさをかかえた女性」「再就職希望者」等、ターゲットを明確化した講座を実施する。
・働く人の権利を守り、安心して働ける環境づくりを考える。
・地域就労支援センター等との共催によって、就職支援のための講座を実施する。
・相談事業や情報相談サービスとも連携し、就労に必要な情報を提供する。
1)働きづらさをかかえた女性の講座
2)「地域人づくり事業」を継承する女性の再就職を支援する講座
3)安心安全に働くための講座
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(5)文化の創造表現
・メディア・リテラシーの力を高める講座を実施する。
・所蔵視聴覚資料を活用して女性のくつろぎの場、生き方考える場、語り合える場を提供する。
1)メディア・リテラシー
2)すてっぷシネマ(上映会+交流会のある回もあり)
(6)心とからだ・性の健康関連
・心にゆとりを持ち、かだらを動かすことで女性が自分のからだについて考え健康に生きるための講
座を実施する。
1)女性と健康に関する講座
(7)アウトリーチ
・地域の課題を把握し、ニーズに応える講師派遣、出前講座開催を呼び掛け実施する。
・すてっぷが実施する講座について、わかりやすいパンフレットを作成し利用を呼び掛ける。
1)講師派遣
2)出前講座
3)地域活動への参画
(8)連携事業
・事業と情報等すてっぷ内の担当で連携し互いのノウハウをいかし、広く参加を呼び掛ける。
1)ママカフェブックトーク(事業と情報の連携事業)
2)若者へのアプローチ(市民企画講座など。事業と情報の連携事業)
(9)重点的な取り組みの方向
1)年間を通して学びを蓄積できるテーマ講座の構成
すてっぷゼミナールは「エンパワーメント、ダイバーシティ」にテーマを絞り、年間通して焦点を
絞って学びを蓄積できる構成とする。講座内での参加者の発言、アンケートから、課題やニーズを把
握し、講座へ反映していく。
2)安心安全に、生きて働ける就労支援~「地域人づくり事業」の継承
①男女共同参画週間事業では「誰もが生きやすい社会とは」をテーマに、格差社会の弊害とこれか
らの社会の在り方について考える。生きづらさ、働きづらさを抱える若年層を支援する。
女性就労支援の一環として女性の置かれた労働環境とその問題点を探り、働く人の権利を守り、安
心して働ける環境づくりを考える。
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②「再就職希望者」「働きづらさを抱えた女性」とターゲットを絞った就労支援講座を実施する。8
月で終了する地域人づくり事業を継承し「再就職希望」層を対象に就職に役立つ講座を実施する。豊
中市地域就労支援センター、マザーズハローワークと連携し出口につながる支援を進める。
③同じテーマで異なる視点からの講座を実施することで、企業等すてっぷが取り込みにくい対象を
リピーターとしていく(例:2013 年度ゼミナール「ハラスメントを生まない関係づくり」参加者を、
2015 年度のゼミナール「セクハラ、パワハラを考える」へ)。
地域人づくり事業に参加した企業へも参加を呼び掛けることで男女共同参画への入口としていく。
3)「女性と防災」を継続し、発展させる
2014年度の実績をふまえ、女性防災リーダーの交流の場づくり、女性リーダーの育成を支援する。
「と
よなか女性防災ノートPART2」を使い豊中市危機管理室と連携し、地域の防災組織へ「避難所運営マニ
ュアルづくり」の出前講座を実施する。内閣府への企画提案。(女性と防災の事例集作成)
4)語り合い学び合い、参加型講座でつながりづくり
「市民企画講座」「すてっぷゼミナール」「メディア・リテラシー」「ママカフェ」等の参加型講
座を継続する(一部アレンジも)。語り合うことで気づき、発見がある楽しい学びの場を提案する。市
民同士のつながり、市民と職員とのつながりをつくり市民のニーズを把握し企画に役立てる。
参加型プログラムを担当することで職員のスキルを高める。
5)すてっぷ・情報ライブラリーの資源を活用した若い層を対象とした事業
2014年度は事業担当「ママカフェ」
、情報担当「一時保育つきライブラリー」をそれぞれ実施してい
た。いずれも子育て中の母親を対象とした事業なので、新しく連携事業として「ママCafé ブックトー
ク」を開講する。ライブラリー利用のみから語り合う関係づくりを形成するとともに広い層への参加
を呼び掛ける。
また自習室「My すてっぷ」への利用者も含め、若者にも興味をもってもらえる「市民企画講座=本
好き集まれ!すてっぷ情報ライブラリーを活用した企画をしませんか」を実施する。
6) 地域にでかけ、行政関係、中間支援組織と連携し地域の課題解決をめざす
①女性の人権、女性の貧困、女性と防災等地域が課題としているテーマとおして地域とつながる出
前講座を実施していく。わかりやすい出前講座のパンフレットを作成し、利用を呼び掛ける。
②とよなか国際交流センター、豊中市市民活動情報サロン、社会福祉協議会、豊中人権まちづくり
センター、マザーズハローワーク、教育委員会、豊中市就労支援センター、豊中市母子福祉センター、
豊中市危機管理室等と連携し、互いの専門分野をいかし地域とのつながりを広げる。
7)事業をしぼりこみ、質の高い講座、的確な広報を実施する
事業をしぼりこみ講座の質を高める。早期の年間スケジュールを立て、効率良く運営する。講座の
振り返り、アンケートの分析等で講座の成果、課題等を共有し、講座企画に役立てる。
ターゲットに応じた広報として、従来の庁内便、マスコミへの情報発信、関連団体の協力等も得て
ターゲットとなる層へ確実に講座情報を発信していく。すてっぷ内で連携し事業を実施する。
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4.男女共同参画の推進に関する調査及び研究事業
「人と地域を元気にする男女共同参画」を実現するために就労支援、就労継続支援は大きなテーマで
ある。そのため、地域社会の課題を踏まえ、解決につなげられるよう女性の労働に関する調査研究事
業を行う。2014 年度に引き続いて「女性就労の支援事業研究会」を実施し、諸事業との連携を図る。
(1)2014年度研究会の成果と課題
1)
プログラムの開発を研究支援
2014 年度は、受託事業として「地域人づくり事業」(雇用型・非雇用型)を当初予定から半年遅れ
て開始した。事業に先立って、相談室労働相談員の参加も得て再就職支援の課題を検討してプログラ
ム開発を支援した。
2)「生きづらさ・働きづらさ」を抱えた女性向け事業の成果を検討
2014年度に実施した「生きづらさ・働きづらさ」を抱えた女性向け事業、豊中市雇用労働課から受
託したパソコン実習などの実践を検討し、これまで着目されなかった雇用から疎外された女性の課題
を議論し、今後の事業の必要性を検討した。
(2)重点的な取り組み
1)就労支援事業全体を見渡し課題整理
2015年度は、受託事業として継続して「地域人づくり事業」(雇用型・非雇用型)、就労準備支援
事業など複数の事業を受託する。したがって、就労にかかわる事業全体を見渡しつつ課題の整理を行
い、今後の就労継続・再就職支援事業に役立てていく。
①14 年度に「地域人づくり事業」(非雇用型)として実施した一連のプログラムの成果と課題を整
理する。
②あわせて、受講者の就労阻害要因や受講による変化などを調査し、「地域人づくり事業」(非雇
用型)を継承する事業について検討する。
③「地域人づくり事業」(雇用型)として実施している「ひとり親家庭の親の再就職支援」事業の
成果と課題を整理する。
④女性を積極的に雇用している、あるいは雇用を希望する企業と取り組み事例に学び連携を行う。
2)サイトを活用した情報発信
2014~2015 年度にかけて実施する「地域人づくり事業」(雇用型・非雇用型)のプログラムや事業
の成果、課題、連携先などをホームページ上で発信して、再就職を希望する女性や就労支援者に役立
ててもらえるようにする。
3)報告書の作成と政策提言
2013年度に引き続いて報告書と政策提言を準備する。
(3)研究会メンバー
・財団理事、職員
・男女共同参画チームなど関係機関
・研究者、実務者などテーマに応じて依頼する
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5.性別に起因する人権の侵害及び悩みに関する相談事業
男女共同参画社会形成の拠点施設における相談事業として、ジェンダーに敏感な視点を持って相談
を行う。相談者が複雑化する社会を生き抜いていくための力を引き出すエンパワーメント支援の観点
で、自己を肯定し自らの課題を問題解決できるように支援を行い、安心して話すことができる地域に
開かれた「女性のための相談室」としての役割を果たす。
2015年度 相談事業スローガン
1)複合的課題を抱えた相談者が安心して話せるところ
2)就職と就労継続のための総合支援ステーション
3)困難ケース相談者を支援するため地域との連携に繋ぐ場所
2014年度実施事業の成果と課題
2015年度事業の基本方向と取り組み
1.相談しやすい環境整備
【成果】サービス水準(面接124枠、電話120時間
/月)の向上と提供。
若い世代を相談窓口に
【基本方向】高いサービス水準とカウンセリング
夜間枠の増設
【取り組み】①面接121枠、電話116時間/月
予約が取りにくいとの声がある夜間カウンセリ
ング枠を増設。産休・育休については「ちょこっ
と相談」
、解雇等は労働相談とすみ分けを図る。
法律相談は予約率が非常に高いが、一方当日キャ
ンセルも見られる等需要メニューを重視し総合
的に枠数を調整する。②潜在ニーズのある若い世
代を相談窓口につないでいくための広報促進(HP
やチラシのリニューアル等)を進める。③働く女
性の相談ニーズから仕事帰りにじっくり相談(カ
ウンセリング)できる月曜夜間枠をつくる。
【課題】①面接相談の予約が取りにくい状況の改
善。 ②若い世代を相談窓口につなぐ広報の工
夫。③働く女性が相談しやすい環境整備。
2.相談から見える課題を共有
【成果】相談状況統計の充実・分析を図り、見え
てくる課題やニーズを共有、相談件数の最も多い
家族との関係をテーマにしたグループ相談会や
生きづらさをテーマにした事業に活かす事がで
きた。
【課題】相談事業全体の細かな分析から講座・情
報事業の企画や新規事業への取り組みを図る。
相談から見える課題を事業に反映
【基本方向】相談内容から見えてくる課題やニー
ズを共有し生きづらさを抱える女性の支援に活
かす。
【取り組み】①統計の充実と分析。②生きづらさ
を感じる女性の課題解決に近づくための相談・講
座・情報事業への組み入れと事業連携。③相談か
ら見える課題を施策へ反映させるための提言。
3.働く女性の「総合相談窓口」
【成果】「就職準備相談」
「ちょこっと相談」
「労
働相談」の連携や関係者会議での課題の共有を進
め、仕事を求めている女性や働いている女性が抱
える問題を解決・支援するための土台づくりを作
ることができた。
【課題】①女性の労働・就労を取り巻く課題・問
題解決のための「総合相談窓口」としての周知。
②カウンセリングをはじめとする各相談関係の
連携の強化。
就労・就労継続を支援
【基本方向】仕事探しに課題を抱えている女性や
ずっと働き続けたいと考えている女性の就労支
援強化を図る。
【取り組み】①労働相談関係者会議の定期開催で
共有化を図る。②就職・労働相談メニューの周知
を高めるため就職・労働相談の総合チラシの新規
作成。
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4.事務局機能の強化
【成果】「住民基本台帳事務における支援措置に
関する意見付与」について、豊中市人権政政策室
との緊密な連携のなかでDV被害者支援に寄与で
きた。
【課題】①DV被害を受けた相談者への二次被害
防止や負担軽減を最小化する工夫。 ②複雑な課
題を抱える困難ケースについてのサポート体制
③緊急案件における事務局対応
DV等困難ケースに対応可能な質を確保
【基本方向】事務局を中心とした総合的サポート
体制によるDV相談
【取り組み】①研修・学習会により事務局のイン
テークや相談者への対応・コーディネート力を高
める。 ②SVを始めとする相談員研修の充実に
よる相談の質の向上。 ③他機関との顔の見える
関係の構築により、困難ケースにおける円滑な対
応。④各ネットワーク会議への積極的な参画。⑤
女性に役立つ施策の解説資料作成。
(1)相談事業
1)常設相談
2)特別相談
3)事務局相談
4)相談の質の向上のための研修等
5)関係機関とのネットワーク形成
①DV被害者支援連携ミーティング(豊中市・すてっぷ)
②豊中市DV防止ネットワーク会議、同実務者会議
③豊中市児童虐待防止ネットワーク会議、同実務者会議
④人権相談機関ネットワーク会議
⑤豊中市こども施策推進連絡会議相談・支援専門部会実務担当者会議
※詳細は後掲「相談体制」および「週間相談スケジュール」を参照
(2)重点的な取り組みの方向
1)事務局・相談員の研修研修の充実により、DV 等困難ケース対応における相談の質の向上
に努める
社会情勢が激しく変化するなか、複雑化し複合的な課題を抱える相談者は多い。複合的に絡み合う
課題に対応するためには、まず事務局がインテークを的確に行い適切な相談に繋ぐことが問題解決に
重要だと考える。相談を通じ課題の整理や情報提供を行い、相談員から事務局、必要に応じて事務局
から関係機関への連携を行い、相談者が自ら考え・行動できる支援のためのコーディネートをする力
が事務局に必要となる。
特にDV相談に関しては、相談者自身が自らの力で新しい生活に進んでいけるように助言・手助け
をし自立していけるよう閲覧制限等の住民基本台帳事務、年金・医療・健康保険等の社会保険、学校
の手続き等、多岐にわたる分野の基本情報の習熟を図り、個々の課題に柔軟な対応できる体制をつく
っていく。
また、相談員についても、専門家によるスーパーバイズ研修を充実させジェンダーに敏感な視点で
の相談対応や、相談員間の連携や課題の共有を通して、エンパワーメント支援ができるよう資質向上
を図る。
2)働く女性が利用しやすい相談メニューの再編に取り組み、利用増につなげる
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相談間での好循環が生まれるよう、相談メニューの再編成を行う。特に仕事に就きたい、働き続け
たい女性の多様な課題を解決できるよう、前年度以上に労働問題の「総合相談窓口」としての「見え
る化」を意識した広報活動に努める。また働く女性にとって駅が近くにある利便性を活かし、仕事帰
りに気軽に立ち寄り、抱える課題について情報収集・相談できる場所として月曜日の夜間カウンセリ
ング枠を増設、利用しやすい相談体制を構築する。
3)潜在的な若年女性の相談ニーズを相談窓口につなげる
講座・相談事業から見えてきた若年女性の課題の共有化を図り、事業展開を進める。取り組みたい
課題は「生きづらさ」
「仕事」
「将来への不安」等がある。生きづらさを抱え、長期に悩んでいる若年
女性を支援できるよう講座・情報・相談事業で連携して事業展開を行う。また、潜在的ニーズはある
と思われるが、なかなか相談件数にあがってこない「デートDV」について、すてっぷに自習に来て
いる若年層が簡単・気軽に情報を入手できるよう関連本・資料等を「Myすてっぷ」で設置、気づきを
促し相談に繋げたい。若年女性に対し、男女共同参画の拠点施設「すてっぷ」の強みであるあらゆる
方面からの総合的なサポート・支援の仕組みづくりを昨年にひき続き進める。
4)相談者にとって「必要な情報の集約・整理」
相談室事務局は、相談者や相談員が活用できる社会資源・制度等必要な情報の集約・整理をすること
が必要である。当面次のことを行う。
①豊中市人権政策室男女共同参画チームと連携して作成したDV相談者へのDVパンフレット
(2006年発行、2010改定)の内容検討や改訂作業等を通して緊急性の高いDV相談者へのニーズに
対応する。
②就労支援にかかわって、労働関係法や社会保障制度等最新のパンフレットを相談室に備える。
③施策の活用方法は、市民にとって分かりにくい場合がある。女性の視点で施策の解説資料を順次
作成する。
5)行政施策への提言
相談事業を通じ、相談者が抱える問題・課題を整理し、それに基づきすてっぷの諸事業への提案
や企画、行政施策への提言をすることも求められている。連携の事例や労働相談関係相談の情報共
有およびケース検討による情報の集約を通じて「施策への提言」を行う。
20
(3)相談体制(2015 年度)
相談種別
手法
電話
女性の生き方総合相談
面接
法律相談
労働相談
常
設
相
談
相談員
デートDV
ホットライン
就職準備相談
働く女性の
ちょこっと相談
特
別
相
談
土曜カウンセリン
グ
特別期間デート
DVホットライン
グループ相談会
事務局相談
機能・役割・特徴
匿名で利用できる相談としてニーズが
高い。相談の入り口としての役割を担
時間 い、面接カウンセリングや専門相談に
臨床心理士、
つなぐ。
社会福祉士、
完全予約制・1回50分。同じ相談員に
カウンセラ
よる継続相談が可能。気づきとエンパ
ー等
72枠 ワーメントの過程で、共に考えながら
自己決定につながるよう支援する。他
の専門相談へもつなぐ。
面接
弁護士
1案件につき1回30分のみ。具体的方
策をすぐに必要とするケースでの利
12枠 用に適している。事務局等による事前
相談で課題を整理したうえで利用す
る。
電話
・面接
社会保険
労務士
解雇・残業手当等働く女性が直面する
4枠 多様な問題の解決のため、情報提供も
併せて支援を行う。
電話
専門相談員
面接
専門相談員
相談
DV相談
/月
104
からだと性の相談
専門
枠数
面接
専門相談員
電話
事務局員
面接
キャリアコン
サルタント
面接
面接
電話
面接
電話
・面接
※相談員は全て女性、相談は無料。
更年期等の女性特有の身体や心の不
4時間 調、増加傾向にあるイライラやうつ状
態等に関して、適切な助言や情報提供
を行い、回復への道筋をサポートす
2枠 る。電話または面接を選択できる。
DVからの自立支援のために、仕組み
や制度の情報提供とアドバイスを中
20枠 心に行う。心理的サポートの必要なケ
ースは面接相談につなぐ。
主に若年層を対象とし、専用の携帯電
話番号を公開して、毎月特定日に気軽
8時間 に相談できるような形態で相談窓口
を開設する。
子育てとの両立に対する不安等を抱え
るキャリアの中断が長い再就職層が中
8枠 心。必要に応じて、就労活動相談編と
の連携も行う。
妊娠・出産・介護等でも就労継続できるよう、
専門相談員 法律や使える制度から課題の解決に向けて支
援を行う。予約不要。第3木曜・第3土曜。
カウンセラ
ー
事務局員
概ね第1土曜日に、平日カウンセリン
3枠 グが利用できない人のために開設。
若年層を対象とした相談で、夏・冬・春休み
期間中・DV月間等に開設する。
テーマを設定し、同じ課題や悩みを抱える人
専門相談員 たち 10 人程度の少人数制で実施する。
事務局員
21
予約窓口のインテーク機能を活かし、課題整
理等の事前相談を行う。
(4)週間相談スケジュール(2015 年度)
月
火
木
金
土
電話相談
10:00~17:00
(第 2・第 4
~20:00)
10:00~17:00
10:00~17:00
10:00~17:00
第1
10:00~15:00
カウンセリ
ング
第 1・2・3
18:00~20:00
10:00~17:00
(第 2・第 4
~20:00)
10:00~17:00
(第 1 ~20:00)
10:00~17:00
第 1(電話)
10:00~15:00
第3
(電話・面接)
10:00~12:00
からだと性
の相談
社会保
険労務
労 士相談
働
働く女
相
性の
談
「ちょ
こっと
相談」
第4
18:00~20:00
第2
10:00~12:00
第3
17:00~20:00
第3
13:30~17:00
第 1・第 3
10:00~12:00
第 2・第 4
18:00~20:00
法律相談
DV相談
10:00~17:00
デートDV
ホットライン
第4
10:00~20:00
就職相談
第1
10:00~14:00
活動相談
10:00~13:00
(相談員:地域就
労支援センターコーディネ
ータ、第 5 週目相談
あり)
準備相談
第 1~第 3
10:00~12:00
第4
18:00~20:00
※水曜・日曜・祝日・第 5 週目・年末年始の相談はありません。
22
6.男女共同参画の推進に関する会議・研修・催し等への
センター施設提供事業
豊中市から、指定管理事業として施設提供事業および管理運営業務を受託し、ホール・セミナー室
等の施設の貸出し、フリースペースであるロビー等を便利で使いやすい場として市民や団体等の利用
促進につなげ、男女共同参画社会の実現に向けた拠点施設としての活性化をめざす。
また、業務の効率化とシステム化を図りながら、新規利用者の開拓や総合インフォメーション機能
を意識した貸室サービス向上による更なる利用促進および稼働率向上に努める。
施設提供事業の概要
貸出施設
貸出区分
貸出料金
フリースペース
その他設備
休館日
開館時間
窓口業務受付
ホール(1 室)、楽屋(2 室)、セミナー室(5 室)、視聴覚室(1 室)、
(とよなか国際交流センターとの共用施設として、音楽・健康づくりルーム、
料理室、プレイルーム、和室等)
午前 9:00~12:00、午後 13:00~17:00、夜間 18:00~21:30
使用目的により料金が異なる(目的利用・一般利用)
ロビー、キッズスペース、多目的コーナー、休憩コーナー、印刷コーナー等
コピー機、グループロッカー、コインロッカー等
水曜日、年末年始(12 月 29 日~1 月 3 日)
9:00~21:30
9:00~17:00(休館日除く)
23
2015年度 施設提供事業および施設管理のスローガン
1) 認知度向上と稼働率60%維持をめざす
2) 男女共同参画推進の拠点施設として利用者をつなぐ
3) 総合インフォメーション機能強化で頼れる施設へ
2014 年度の成果と課題
2015 年度の基本方向と取り組み
1.貸室稼働率アップにつながる基盤
【成果】
① 最高レベル(貸室稼働率 60%、うち目的
利用割合 70%)水準に到達 ②貸室利用人
数の大幅増 ③目的利用個別相談会の実施
による目的利用拡大・定期利用新規団体の
獲得 ④ホール内覧会/相談会による使いや
すさの提供及び新規利用の獲得 ⑤ホール
利用簡単キット作成によるサービス面の向
上 ⑥新規システム利用登録者の増加 ⑦
指標となる各種統計の導入及び分析 ⑧営
利非営利承認基準に係る内部研修用ガイド
ラインの検討
【課題】
・貸室新システム導入に伴う操作習得
・近隣企業等一般利用団体の獲得
2.多面的な施設活性化策
【成果】
① ブログ活用によるタイムリーな情報発
信 ②総合インフォメーション機能強化
③ロビー利用人数の見える化 ④すてっぷ
フェスタへのブース出展による広報推進
⑤市民による多目的コーナー活用のコーデ
ィネート ⑥貸室利用者への事業企画サポ
ートによる新規事業の誘致 ⑦若年層アン
ケートの実施
【課題】
・総合案内機能を果たすための職員の資質
向上
・利用者をつなぐ総合案内ツールの検討
高レベル貸室稼働率の維持に向けて
【基本方向】
稼働率 60%維持(うち目的利用割合 70%維持)
3.施設維持管理の強化・工夫
【成果】
① 清掃強化による清潔感の向上 ②自前修
繕によるコスト削減 ③すてっぷ主導の市
民参加型テナント合同消防訓練の実施によ
る安全配慮の推進 ④防火管理講習等の受
講 ⑤バリアフリー情報の公開
【課題】
・施設老朽化による安全確保対策
・備品故障によるサービスの質低下
施設維持管理および安全管理
【基本方向】
安心・安全・快適な施設運営をめざす。
【取り組み】
① 目的利用個別相談会の継続実施による目的利用の
拡大 ②ホール内覧会/相談会の継続実施による利用
促進 ③企業向け利用提案ツール作成及び活用 ④営
利非営利承認基準に係る内部研修用ガイドラインの作
成 ⑤貸室新システム操作研修実施によるサービス向
上 ⑥設備・備品の利用者向けマニュアルの整備
頼れる拠点施設としての活性化へ
【基本方向】
「頼れる施設」として多様な利用者をつなぎ施設全体
の活性化へつなげる。
【取り組み】
① 貸室窓口における利用者とのコミュニケーション
促進 ②市民グループへの多目的コーナー活用提案・
交流の場としての提案 ③自習室 My すてっぷ若年利
用者へのセンター循環利用働きかけ方法の検討 ④男
女共同参画目的利用の事業企画サポートによる利用促
進 ⑤総合案内ツールの検討 ⑥貸室窓口 OJT の強
化
【取り組み】
① 目的施設としてのプレゼンテーション環境の整備
②国際交流センターとの連携による危機管理体制の強
化 ③コスト削減のための自前修繕推進 ④ 地震等
発生時の職員行動ガイドラインの検討
24
(1)施設提供事業
1) 貸出施設の提供
2) フリースペースの提供
3) 設備・備品の維持管理
4) 安全管理
(2)重点的な取り組みの方向
1)稼働率 60%維持をめざす
豊中市とのサービス水準合意書では以下の稼働率が設定されているが、この最高評価レベルである
稼働率60%(うち目的使用割合70%)を目標値として設定する。多様な市民に継続利用される施設
であることが男女共同参画社会の実現につながるものであると考えるので、横断的にセンターを
利用してもらえるよう付加情報の提供や個々の活動に即した利用提案を行い、一層の活性化をめざす。
対象施設
ホール・セミナー室・視聴覚室
確保するべきサービスレベル
(うち目的使用割合)
50%(うち60%)
最高評価サービスレベル
(うち目的使用割合)
60%(うち70%)
<具体的取組み>
・目的利用個別相談会の継続実施による目的利用の拡大
・ホール内覧会/相談会の継続実施による利用促進
・貸室利用者向け設備マニュアルの整備による利便性向上
・企業向け利用提案ツール作成及び活用
2)頼れる拠点施設としての活性化
総合的なインフォメーション機能を備えた窓口としての役割を常に意識して、貸室やロビー利用者
とのコミュニケーションから目的施設としての潜在ニーズを発見し、適切な案内や事業へのつなぎを
行う。
また、団体・グループ・個人という多様な形態、年代、目的での利用が混在していることから、こ
れら利用者をつないで男女共同参画社会実現のための裾野拡大を図るべく、特に施設の顔であるロビ
ーの活性化と貸室窓口での対話を入り口とした広報および利用促進につながる仕掛けを展開していく。
<具体的取組み>
・貸室窓口におけるコミュニケーション促進による総合インフォメーション機能強化
・市民グループへの多目的コーナー活用提案
・自習室Myすてっぷ等の若年利用者へのセンター循環利用の働きかけ方法の検討
・貸室利用者への事業企画サポートによる利用促進と目的利用の裾野拡大
・館内の展示や掲示環境の工夫による主催事業広報の促進
・わかりやすい総合案内ツールの検討
25
7.自主事業、受託事業(指定管理外)
(1)自主事業
1)豊中市立図書館返却ボックスの維持管理
2013 年 6 月よりすてっぷロビー内に豊中市立図書館専用返却ポストを設置している。今年度もその
設置を継続する。
2)シングルマザー応援のための居場所づくり事業
シングルマザーが子育て、仕事、生活等について語り合い知恵を出し合う情報交換会、交流会。シ
ングルマザー経験者をアドバイザーとして迎える。
3)
生きづらさ、働きづらさをかかえた若年女性支援
2014 年度から継続し、生きづらさ、働きづらさをかかえた若年女性を対象に「コミュニケーション、
アサーティブ」などをテーマに講座を実施する。
4)相談窓口の出張広報事業
引き続き両親教室に「働く女性のちょこっと相談」のブースを設ける。
(2)受託事業
1) 地域人づくり事業(緊急雇用創出事業:雇用型) ※2014 年度より継続
事業名
ひとり親家庭の親のためのICT能力活用就業促進事業(雇用型)
委託元
豊中市(市民協働部 雇用労働課)
実施期間
2014年9月1日~2015年8月31日
実施金額
15,000,000円(消費税込・全体)
新規雇用者
ねらい
事業内容
※内、2015年度は
7,512,245円
4人(2014年10月より雇用・臨時職員・週5日勤務)
※ひとり親家庭の親を中心に雇用する
複合的な就労阻害要因により、離職を余儀なくされている失業中のひとり親家庭
の親、特にシングルマザーを対象とした再就職支援を目的とする。
① 緊急雇用者は、すてっぷという安心できる職場で就労しながら、パソコン検定
講座や、就活支援講座などを受講する。その中で、生活基礎力の回復と ICT
活用能力の獲得をめざし、経済的困難や将来への不安に対峙できる力をつけ、
自立を目指す。
② すてっぷの持つ資源(ライブラリー、相談室、役員・職員等)と、関係機関等
の社会的資源をつなぎ、すてっぷならではのプログラム開発と、就労支援を実
践する。
2) 地域人づくり事業(緊急雇用創出事業:非雇用型) ※2014 年度より継続
事業名
結婚・出産等により離職した女性のためのICT能力活用就業促進事業(非雇用型)
委託元
豊中市(市民協働部 雇用労働課)
実施期間
2014年9月1日~2015年8月31日
26
実施金額
8,359,200円(消費税込)
※内、2015年度は
3,493,800円
対象者
働くことを考えている、ブランクのある女性
ねらい
持続可能な地域経済や社会システムを実現するためには、女性の雇用拡大と活躍
は喫緊の課題であり、そのためには、潜在労働力であるM字型労働の谷間となって
いる女性の就労や社会参画が不可欠である。本事業では、この層の女性を対象に、
仕事と生活の両立、再就職、能力開発をサポートする取り組みを行い、多様な職域
や職種に対応できるような地域ニーズに合った人づくりを担う。
事業内容
①女性のための再就職支援セミナー(PC 研修を含む)の実施
・入門講座(原則月 1 回開催)
・「もう一度働く!講座」
(11 日間の日程で PC 講座スキルアップ、就活実践講座で
マインドアップ。15 年度は 2 期開講)
・就活カフェ(「もう一度働く!講座」修了生対象の継続支援。原則月 1 回開催)
・個別相談(「もう一度働く!講座」修了生対象の個別支援)
②再就職を希望する女性のための合同企業説明会の実施
③女性を採用したい企業の発掘および企業向けセミナーの実施
等
3) 就労準備支援事業(実施予定)
事業名
対象
ねらい
委託元
就労準備パソコン
地域就労支援センターの相談者である、就労経験の少ない又は離職後ブランクの長
い就労困難層
パソコン講座、就活講座等の就職に必要な専門的技能・知識を学ぶ。パソコンは検
定合格をめざす。対人能力、社会適応能力等の点に対処しながら、一般就労に従事
する準備として基礎能力の形成を、計画的かつ一貫して支援する。仕事の意義、労
働者の権利等、安心安全に働くことができる働くための基礎知識を学ぶ。様々な業
界で働くロールモデルを紹介し、様々は職種、業界に興味を持ってもらう。
豊中市
4)パソコン実習(実施予定)
事業名
パソコン職場実習
対象
地域就労支援センターの相談者である就労困難層
ねらい
ワード・エクセル等パソコンの基本的な技術習得を通して、就労意欲喚起とコミュ
ニケーション力の向上を図る。また、参加者のパソコン実務の適性を見極めるとと
もに、財団において職場体験も実施する。また、本事業を通して、財団スタッフが
援助者としてサポートするためのノウハウを学ぶ機会とする。
委託元
豊中市
27
8.ネットワーク一覧
<全国>
特定非営利活動法人全国女性会館協議会
公益財団法人日本女性学習財団
<大阪府>
大阪府男女共同参画推進ネットワーク
大阪府内女性関連施設連絡協議会
大阪府内市町村における相談員及び相談事業担当者のためのブロック別情報交換会・事例検討会
(豊能ブロック)
三島地区男女共同参画関連センター交流会
<豊中市>
豊中市防災会議
豊中市協働推進本部会議
豊中市DV防止ネットワーク会議
豊中市DV防止ネットワーク会議実務者会議
豊中市児童虐待防止ネットワーク会議
豊中市児童虐待防止ネットワーク会議実務者会議
豊中市人権相談機関ネットワーク会議
豊中市こども施策推進連絡会議相談・支援専門部会実務担当者会議
(仮称)子ども読書活動連絡会
ESDとよなか連絡会議
人権啓発市民ネットワーク会議
男女共生教育連絡会議(仮称)準備会
<市民活動>
地域福祉活動計画推進委員会
とよなかの市民活動・共同デスク実行委員会
「ひと・まち・であい夏まつり」実行委員会
世界人権宣言豊中連絡会議
28
9.財団運営
2015 年度は、一般財団への移行法人として 3 年目に突入する。強化されたガバナンスの下、全職員
が財団の理念と使命を意識した職務遂行ができるよう、機関および事務局運営体制の一層の強化に取
り組む。
2015 年度 財団運営スローガン
1)経営資源としての人材育成
2)目的意識・役割意識をもち、連携する組織づくり
(1)運営体制の強化
少人数で各セクションの運営と多様な事業を展開するため、専門性の確保や人材育成の課題は多
くある。指定管理や受託等の多様な事業の整理、中長期的な視点での財団の方向性等の検討を進め
ていくため、合理的・経営的な判断を基盤に、以下に重点を置いて取り組む。
・業務の改善や見直しによる効率運営
・ジョブローテーションを活用した人材育成
・リーダーシップとフォロワーシップによる組織力の開発
・ガバナンス強化、コンプライアンス経営推進のためのシステム整備
(2)組織体制
1)組織運営に必要な会議体の実施
内部および外部関係者との連携、指定管理者としての責務である豊中市との連携等を効果的に行
えるよう以下の会議体を持ち、実施する。
財団運営
会議体名称
役
割
出席者
実施予定
理事会
・財団の業務執行の決定
・理事の職務執行の監督
・その他、財団運営についての審議及び決定
理事
監事
事務局
通常理事会 3 回
(必要に応じて臨
時理事会)
評議員会
・理事及び監事の選任
・事業計画書及び収支予算書の承認
・事業報告書及び財務諸表の承認
・その他、財団運営についての監督
評議員
代表理事
常務理事
事務局
※必要に応じ
監事
定時評議員会 1 回
臨時評議員会 2 回
事務局運営
会議体名称
運営会議
職員全体会議
役割
財団事務局の基幹運営を決定するもの
参加者
主任以上の職員
実施予定
定例:月 1 回
(必要に応じて臨
時開催)
財団の事業や運営状況、方針等を共有
するもの
全職員
月1回
29
連絡調整会議
(指定管理)
適正にセンターの管理運営業務を実施
するためもの
※とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ
管理運営に関する基本協定書第 37 条記載の「運
営会議」にあたるもの
施設設置者
財団事務局
(指定団体)
月1回
2)組織図
評議員会
評議員
監
理事会
理
事
事
理 事 長
常務理事
事 務 局
総 務 課
事 業 課
情報担当
相談担当
事業担当
(3)職員体制
開館時間が長いため、総勢18人(緊急雇用者除く)の職員が交代制で勤務する。情報共有を工夫す
る等、少ない人員での効率的な運営をめざす。
30
1) 雇用形態および人員計画
雇用形態
週勤務時間
人 員
一般正職員
37時間30分
10人
短時間正職員
30時間
3人
継続雇用職員
30時間
1人
臨時職員
37時間30分
0人
パートタイム職員
25時間以内
4人
2) 正職員の勤務シフト体制
シフト分類
勤務時間
A’
午前 8時45分
から 午後 5時15分
(7.5時間勤務・休憩時間1時間含む)
A
午前 9時
から 午後 5時30分
(7.5時間勤務・休憩時間1時間含む)
B
午後 0時
から 午後 8時30分
(7.5時間勤務・休憩時間1時間含む)
B’
午後 1時
から 午後 9時30分
(7.5時間勤務・休憩時間1時間含む)
C’
午前 8時45分
から 午後 3時30分
(6時間勤務・休憩時間45分含む)
C
午前 9時
から 午後 3時45分
(6時間勤務・休憩時間45分含む)
D
午後 1時45分
から 午後 8時30分
(6時間勤務・休憩時間45分含む)
D’
午後 2時45分
から 午後 9時30分
(6時間勤務・休憩時間45分含む)
E
午前10時45分
から 午後 5時30分
(6時間勤務・休憩時間45分含む)
(4)人材育成
各専門分野、全職員・階層別等、目的や対象を絞って計画的に研修を実施し、組織課題の達成と
解決をめざす。地域に根ざした「頼れるセンター」になるため、豊中市の施策や基本的な労働法規
等について学ぶ機会をつくる。また、全国女性会館協議会、国立女性教育会館等が主催する女性関
連施設や男女共同参画事業にかかわる研修会にも職員を計画的に派遣し、積極的な人材育成を行う。
項 目
機関運営
課 題
・移行後の運営実務における専門性の強化
2015 年度の取り組み
・公益法人協会主催の研修
男女共同参画
推進に関する
専門性の向上
・男女共同参画に関する最新動向の把握や
知見を広めること
・全国女性関連施設職員とのネットワーク
形成
・相談、情報等の各分野の専門知識の習得
・行政サービス関連の知識
・全国女性会館協議会、内閣府主催
研修等の全国規模研修への派遣
・地域における催しへの研修参加
・相談事業、情報事業の専門研修
・豊中市施策等の行政周辺知識習得
のための研修
・保育制度等の知識習得
・基本的な労働法規に関する研修
組織力のアッ
プ
・全体研修の計画的実施
・対象別、階層別の教育研修
・入職時の基礎研修
・マネジメント研修
・メンタルヘルス研修
31