表紙・はじめに・目次

松江市観光振興プログラム
平成 19 年3月
松
江
市
は じ め に
わが国においては、本年1月観光立国推進基本法が施行され、国内外からの観光客の増
加に向けた施策を総合的に推進されることとなりました。その精神は、地域の持つ伝統や
文化などを生かし、魅力ある観光地づくりを進めることにより、地域の活力を生み出すも
のであります。
機を同じくして、松江市は、このたび今後10年間の観光施策の指針となる「松江市観
光振興プログラム」を策定いたしました。テーマを「水の都松江・旅絵巻」の舞台づくり
とし、不昧公の茶の湯文化、和菓子など和のイメージを大切にし、宍道湖の夕日など小泉
八雲が愛した風景描写を絵巻物のように美しく演出することで、落ち着きのある大人の観
光地をめざすものであります。
また、来訪者の評価は高いものの、来訪経験のない人の認知度や関心が低いいわゆる
「潜在型観光地」からの脱却を図るために、広域的な連携を強化し、圏域全体での情報発
信を推進するとともに、一人ひとりがもてなしの心をもち、このプログラムを実践するこ
とが大切であります。
本年は堀尾吉晴公により、城を移すための松江のまちづくりが始まって記念すべき400
年を迎えます。そして城が完成するまで5年の歳月を要していることから、今後5年間を
「松江開府 400 年祭」と位置づけ、50 年、100 年先を睨んだ新たな松江の「まちづくり」、
「ひとづくり」の契機としたいと考えています。このプログラムの大きな柱に開府400年
祭の推進を掲げ、培われた伝統文化や歴史資産など松江の魅力を市民とともに再認識し、
それを全国発信するための新たなイベント等を市民参画により構築し、松江の活力と産業
の振興にもつなげたいと思います。
終わりに、本プログラム策定にあたりまして、松江市観光振興プログラム策定委員の皆
様をはじめ、関係の皆様方に多大なご協力をいただいたことに対し、厚くお礼申し上げま
す。
平成19年3月
松江市長 松 浦 正 敬
目
次
Ⅰ.観光振興プログラム策定の趣旨
1
Ⅱ.観光の動向
4
Ⅲ.松江市の観光の現状
12
Ⅳ.松江市の観光振興の課題
36
Ⅴ.観光振興プログラムのテーマと基本方向
39
1.観光振興プログラムのテーマ
(1)テーマ設定の基本的な考え方
39
(2)テーマ
40
(3)主要なターゲットと整備イメージ
41
2.観光振興プログラムの基本方向
(1)基本方向
42
42
〔1〕「庭園都市・松江」づくり
42
〔2〕めぐりの舞台づくり
44
〔3〕もてなしの文化づくり
46
〔4〕松江の魅力を生かした誘客の推進
48
〔5〕松江開府 400 年祭の推進
49
(2)関連基礎調査
Ⅵ.観光振興プログラム
51
52
・観光振興プログラムの施策の体系
53
・主要な施策の分布
55
1.めぐりの魅力づくり
57
(1)めぐりの道づくり
57
(2)めぐりの拠点づくり
66
2.滞在の魅力づくり
91
(1)松江のイメージを形成する魅力づくり
91
(2)もてなしの人づくりと人材の活用
95
3.情報発信
資
39
98
4.広域連携の強化と誘客活動の推進
100
5.国際文化観光都市づくりの推進
104
6.松江開府400年祭を契機とした取組み
107
料
111