平成26年度事業報告 東大阪大学附属幼稚園 1、 はじめに 少子化の中

平成26年度事業報告
東大阪大学附属幼稚園
1、 はじめに
少子化の中での、魅力のある幼稚園への努力と、27年度からの新制度への移行を視野に入れた取
り組みを実施してきた。27年度については、私学助成の形態で園を運営するが、形態そのものは
検討をしながらも幼稚園教育の魅力を発信できる幼稚園運営を基本にして、26年度は取り組みを
した。詳細は以下のとおりである。
2、 園児募集の工夫と取り組み
在園児卒園児中心の口コミによる従来の広報も大切にしながら、ホームページの充実を図った。
PCとスマホ対応にした。そのアクセス数は、月平均1200件になり、月平均200件程度の閲
覧数が増加してきている。新年度の入園者のうち、他府県からの転勤者などはホームページを閲覧
して入園を決めた保護者も数人いた。26年度は昨年度より幼稚園の行事保育内容を写真入りで、
週に2回ペースで発信した結果が出たのではないかと考えている。また、園児の獲得に大きく貢献
したのは、次項目で報告するサクランボルーム(2歳児未就園児体験保育事業の取り組み)である。
26年度は43人がサクランボに通い、1日コース、2日コース。3学期からの1日全日コースな
ど、いろいろな取り組みを展開した。そのほとんどが3歳児の年少へと入園してくれた。その結果
年少児91人となり、昨年度より入園数が増加した。この取り組みを次年度の園児獲得の中心の取
り組みとして位置付けていきたい。
3、 2歳児プレ保育(未就園児体験保育事業通称サクランボルーム)
前項目でも記したが、子育て支援の側面を有する取り組みであるが、26年度の取り組み内容の充
実が27年度の新入園児の増加につながったのは紛れもない事実として評価をしている。26年度
は経験豊かな教員を配置し、その内容や形態に工夫をし、より魅力的なサクランボルームの取り組
みができた。この取り組みをさらに27年度も発展させていきたいと考える。母子分離の時期や全
日保育の期間なども検討し、子どもや保護者にとってもより魅力的であり、幼稚園の運営にも結果
としてプラスになるよう今年度の取り組みを継承していきたい。
4、 休業期間中の卒園生(小学3年生まで)の預かり保育の実施
今年度は昨年度の夏季休業中の預かり保育と共に、年長児卒園生の預かり保育の実施を春休み期間
に実施した。夏季休業中は、昨年度より3日多く実施し、延べ290人の卒園児が参加してくれた。
今後も卒園児が幼稚園行事や預かり保育に楽しく参加できるよう工夫していきたい。
5、 保育や行事の中身の充実
近年、アジア諸国、特に中国からの園児の入園が増加してきている。一人はルーマニアなど幼稚園
でもますます国際化の波が進んできている。また一方、言葉や行動面で配慮を要する園児も入園し
てきている。異文化共生教育や園児のコミュニケーション能力を育む教育の実施は重要になってき
ているが、本来、幼児教育の本質そのものがこれらの教育推進の基本となっていることから、今後
さらに基礎・基本の幼児教育の推進に力を入れ、研修を深めていきたいと考えている。26年度は
配慮児研修を継続的に実施し、27年度にスムーズにつなぐことが出来たと確信している。
6、 特色のある教育行事の成果
キッズファームでの自然体験学習は本園の伝統的な取り組みであり、保護者園児からも高い評価、
人気を得ている。今後もこの伝統を本園教育の大きな特色として引き継いでいきたい。