不安と心配 致知出版発行の「五日市 な人生にもね 剛のツキを呼ぶ日めくりカレンダー」の2日の言葉に「どん トラブルはあるものよ。だけど心配しちゃうとね 倍になっちゃうの。だから 心配なんかしないでハッピーにいこう」とあります。 だいぶ以前に読んだ本で、この不安と心配についての解説を読んで非常に気持ちが軽 くなりました。その説明には、”無い物ねだり”と同じ心理が働いています。無い物ねだり は、現実には無いものをほしがると言うことです。 不安も心配も、現実には何も起こっていないこと、現実にはないことに対して、自分で勝 手に負の妄想を駆り立てて気持ちが塞ぐだけの現象です。こういう状況だと悪いことが起き るのではないか、よくない結果になるではないか、失敗するのではないか、というように未だ 起きていないことについて自分の勝手な憶測で自分の心に不安を煽ぎたてているだけのこ とです。こういう不安に苛まれる心理を心配と言います。 不安も心配も、現実には起きていないことに心労を費やしている、言ってみれば馬鹿な 行為です。不安や心配が胸によぎるときは、現実には起きていないんだと頭を切り換えて、 もしその不安が的中して起きたとき、どのように対処すべきかを考えればいいのです。どう 対処するかという方法論を考えればいいのです。そうすれば、心も落ち着き、次から次へと いろいろな対処法が頭に浮かんできます。 もし、対策をその時点で考えられないのならば、不安は現実には起きていない、存在しな いのだと割り切って心を軽くすると、不安や心配に押しつぶされることから解放されます。 不安を覚えたら、直ぐにこれは未だ現実にはないことなのだと頭を切り換えると楽になり ます。不安や心配で右往左往するのではなく、不安が現実になった場合を想定して余裕を 持って対処方法を頭で考えることです。感情に心をまかせるのではなく、理性で考えると言 うことにも言い換えられます。 最近ヒゲ・じーちゃんは、後発白内障になりました。それを治癒すべくレーザー治療を受 けることになりました。私の場合は、白内障を手術している上に、角膜の損傷、経年黄斑変 性、視神経の変色、糖尿病による出血痕などの理由で出血の可能性が正常な人より高いと 自分で判断しています。大量出血したら、瞬時に失明するのではないかという不安に襲わ -1- れるところでしょう。上記の処世訓を知ったお陰で、もし万一失明したらこれからの人生に 向かってどう対処しようかを考えました。 今まで英語に関して読むことばかりに重点を置いて勉強してきました。そのため、英語の 聞くと話すがかなりおろそかになっています。失明すれば、当然字は読めなくなります。テ レビも見られなくなります。そこで考えついたのが、英語のおろそかな部分、つまり英語の 聞 く に 集 中 し て 、 CD 、 ラ ジ オ 、 テ レ ビ の 会 話 番 組 を 聴 く な ど し て 時 間 を 過 ご せ ば 、 暇 を も て あ そ ん で 困 る こ と も な か ろ う と 考 え ま し た 。 そ う す れ ば 、 英 語 を 聞 く ・話 す が い く ら か は 上 達 するのではないかという希望がわいてきます。それが生きがいになるかも知れません。 こ う い う 思 い を 持 っ て 後 発 白 内 障 の レ ー ザ ー 治 療 を 1 月 16 日 に 受 け ま し た 。 結 果 は 成 功 で出血もなく、膜が張ったような見づらい症状はなくなり以前のようにはっきり見えるように なりました。誠に案ずるより産むが易しとはこのことです。 みなさん、不安も心配事も現実には起きていません! -2-
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