フィニバックス®点滴静注用0.25g, フィニバックス®点滴静注用0.25g, フィニバックス®キット点滴静注用0.25gの よくある お問い合わせ 2015 年 9 月 Q1 フィニバックス点滴静注用 0.25g/0.5g,フィニバックスキット点滴静注用 0.25g に含 まれる Na(ナトリウム)の量を教えてください。また,製剤に含まれる添加剤があり ましたら教えてください。 Q2 フィニバックス点滴静注用 0.25g/0.5g(バイアル製剤)の調製時,できる限り注射液 量を減らしたいのですが,最小溶媒量を教えてください。 Q3 腎機能障害患者への用法・用量について,教えてください。 Q4 透析患者への用法・用量について,教えてください。 Q1 フィニバックス点滴静注用 0.25g/0.5g,フィニバックスキット点滴静注用 0.25g に含 まれる Na(ナトリウム)の量を教えてください。また,製剤に含まれる添加剤があり ましたら教えてください。 A1 フィニバックス点滴静注用 0.25g/0.5g(バイアル製剤)には Na が含まれておりませ ん。原薬(ドリペネム水和物)のみを充填した,添加剤を含まない製剤です。 フィニバックスキット点滴静注用 0.25g は原薬(ドリペネム水和物)と生理食塩液 100mL の二槽バッグ製剤です。したがって,生理食塩液 100mL に含まれる Na 量 (15.4mEq)を含みます。キット製剤にもその他の添加剤は含まれておりません。 Q2 フィニバックス点滴静注用 0.25g/0.5g(バイアル製剤)の調製時,できる限り注射液 量を減らしたいのですが,最小溶媒量を教えてください。 A2 1)添付文書の<用法・用量に関連する使用上の注意>,1.には,注射液の調製方法と して, 「通常,生理食塩液 100mL を用いて溶解する」旨の記載があります。 2)1 回量としてフィニバックス 1.0g(力価) ,1 日量として 3.0g(力価)を検討した臨床 試験において,フィニバックス 1.0g(力価)を生理食塩液 100mL 以上に溶解して実施 されております(濃度としては,フィニバックス点滴静注用 0.25g を生理食塩液 25mL に溶解時に相当します) 。臨床試験では,この濃度以上での投与は実施しておりません。 Q3 腎機能障害患者への用法・用量について,教えてください。 A3 添付文書の<用法・用量に関連する使用上の注意>,2.に,腎機能正常者の 1 日投与 量に対応する Ccr 別の 1 日投与量の目安表が掲載されています。 腎機能正常者の 1 日投与量に対応する Ccr 別の 1 日投与量の目安 腎機能正常者(70≦Ccr)の1日投与量に対応する 1 日投与量(力価) 0.25g×2 回 0.25g×3 回 0.5g×3 回 1.0g×3 回 0.25g×2 回 0.25g×2~3 回 0.5g×2~3 回 1.0g×2 回 ※ 1 0.25g×3 回 又は 0.25g×2 回 0.5g×3 回 30≦Ccr<50 0.5g×2 回 Ccr<30 0.25g×2 回※2 0.25g×3 回 ※ 2 Ccr:クレアチニンクリアランス ※1:1.0g×3 回投与は避けることが望ましい。 ※2:低体重患者では安全性に留意し,慎重に投与すること。 Ccr (mL/min) 50≦Ccr<70 Q4 透析患者への用法・用量について,教えてください。 A4 感染症の重症度,起炎菌の感受性に応じ,PK-PD 的な検討から以下 2 通りの方法が提 案されております。 1)一般細菌による感染症の場合(起炎菌の MIC<1~2μg/mL)は,フィニバックス 1 日 1 回 0.25(力価)を連日投与します。ただし,透析日は透析後に投与します。 2)緑膿菌などによる重症感染症(緑膿菌の MIC を 8μg/mL と想定)の場合は,初日負 荷投与として,フィニバックス 0.5g(力価)を 1 日 2 回,翌日からフィニバックス 0.5g (力価)を 1 日 1 回で連日投与(これで TAM が 68.9%)になります。ただし,透析日 は透析後に投与します。 (※)TANOUE K ほか THER APHER DIAL 15(3) 2011 327-333
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