報告(1) 別冊 一般質問答弁要旨

平成26年12月議会
通告番号
第03号
一般質問答弁要旨
議員名
担当課
山下秋夫 議員
教育推進課
質問要旨
1
子どもの学び支える学校図書館の充実を
学校図書館は、利用者である子どもたちや教職員がいつでも利用できるように常に開館し、多様な知識や
考えに出会い、授業を支えることが出来る幅広い蔵書や様々な資料をそろえていることが求められていま
す。国では、学校図書館整備5ヵ年計画の地方財政措置が講じられました。
①宮代町は文科省が定めた公立学校での学校図書館図書標準を満たしていますか。各学校のデータをお示し
ください。
②新聞を活用したが学習を行う環境を整備するため、国では公立の義務教育諸学校に新聞1紙を配備する経
費を計上しました。宮代町は申請をしましたか、お示しください。
③宮代町は学校図書館担当職員(学校司書)を配置していますか。また、職員の形態はどのような待遇です
か、お示しください。
④宮代町では学校図書館充実のための計画はありますか。また、必要な経費について予算化をし地方交付税
要請をしていますか、お示しください。
答弁要旨
学校図書に関するご質問にお答えいたします。
図書整備につきましては、平成19年度からスタートした「学校図書館図書整備5か年計
画」による地方財政措置が講じられ、学校図書館図書標準の達成割合は上昇しましたが、
文部科学省の調査によれば、平成23年度末時点で、学校図書館図書標準の達成割合は全国
平均で小学校が56.8%、中学校は42.7%となっております。ご質問のとおり、学校図書館
は子どもたちや教職員が多様な知識や考えに出会い、授業を支えることができるよう幅広
い蔵書や資料をそろえていることが求められておりますが、現実的には財政状況も反映し
全国的に厳し達成率となっているものと考えられます。これを受け、国では、学校図書整
備のための継続的な措置が必要との判断により、平成24年度からの5年間で学校図書館図
書標準の達成率向上を目指し、年間200億円、総額約1,000億円の継続的な地方財政措置を
講じ、図書の整備や新聞の配備、学校図書館担当職員の配置等の措置を講じていくことを
求めているものと認識しております。
ご質問いただきました①の宮代町の各学校の学校図書館図書標準の達成状況につきまし
ては、平成25年度末時点で、次の通りとなります。
須賀小学校66.4%(8,077冊) 百間小学校86.4%(7,910冊) 東小学校47.4%(5,308
冊)笠原小学校77.7%(6,494冊)、平均で69.5%でございます。
中学校では、須賀中学校55.1%(4,982冊)百間中学校.60.3%(5,787冊)前原中学校
55.4%(5,007冊)、平均で56.9%でございます。
このように、当町の小中学校では、図書標準を満たすまでには至っておりません。ま
た、達成割合がやや低い学校もございますが、平成25年度の学校図書のデータベース化、
パソコン管理による電算化に伴い、経年劣化や破損が見られた図書資料をかなり廃棄した
ことがその要因となっているものと思われます。
- 1-
通告第03号/山下秋夫議員/1
子どもの学び支える学校図書館の充実を/ページ2
一方、当町では、補完機能として、子ども達が多様なジャンルの図書に触れる機会の確
保や学習活動の充実のために、町立図書館と連携し、各小中学校へ年3回各学級20冊の
集団貸出しや授業の内容に応じたテーマ別の貸出しも実施し、学校図書資料の拡充、支援
を実施しているところでございます。
次に②のご質問にお答えいたします。現在、各校とも学校図書館の図書整備を最優先に取
り組んでおりますので、児童・生徒用の新聞購読は実施できておりません。各学校では職
員室用として新聞を購読しておりますので、こうした新聞を図書資料として有効活用する
ことも、今後学校と協議して参りたいと考えております。
続いて、3つ目③のご質問にお答えします。宮代町では、毎年各学校の教員に司書教諭
を発令し、学校図書館の向上や利用の促進に努めて参りました。しかし、司書教諭は学級
担任等が兼務しているのが現状であり、図書館業務を専任する学校司書等の学校図書館担
当職員は配置できておりません。しかしながら、当町では町立図書館との連携により、学
校図書館の運営管理を補完するという観点から、町立図書館の図書館司書が毎週1回各学
校を巡回訪問し、電算システムによる蔵書管理の支援を行うほか、ブックトークや読み聞
かせを行うなど、児童・生徒の読書活動のサポートを実施しているところでございます。
4つ目④のご質問にお答えします。町教育委員会といたしましても、図書館教育を一層
推進させることを通して、児童生徒の確かな学力を育てるとともに、言語活動や探求学習
等の充実を図り、子ども達の豊かな人間性を育んで参りたいと考えております。必要な経
費につきましては、小学校では児童1人当たり1100円、中学校では生徒1人当たり1300円
を予算化し、学校図書館の整備・充実を進めているところでございますので、ご理解をい
ただきたいと存じます。
- 2-
平成26年12月議会
通告番号
第03号
一般質問答弁要旨
議員名
担当課
山下秋夫 議員
教育推進課
質問要旨
2
宮代町小中学校の職員・来客用及び図書館トイレの洋式化を
(1)宮代町公立小中学校の来客・職員用トイレがまだ洋式化、換気扇等が整備されていないなどのところがあ
ります。宮代町では整備計画がありますか、お示しください。
(2)図書館トイレの洋式化を望む声が寄せられています。多数の町民が利用する図書館であります。より快適
なトイレに改修する計画がありますか、お示しください。
答弁要旨
お答え申し上げます。
まず一点目の小中学校の来客・職員用トイレについてでございますが、現在の小中学校
の来客・職員用トイレつきましては、ご質問のとおり洋式トイレが設置されていない学校
もございまして、また、換気扇につきましても同様でございまして、来校される方々から
整備の必要性をご指摘いただくことも生じております。参考までに申し上げますと、全体
の洋式化率では、男子トイレが25パーセント、女子トイレが30パーセントと、3分の
1~4分の1程度の整備状況となっております。
議員ご指摘の来客・職員用トイレの整備計画につきましては現在作成できておらず、ま
た、限られた予算の範囲内で、学校施設の整備を進めねばなりませんので、児童生徒の安
全確保や学習に直結した施設設備の改善を優先して対応せねばならないのが実情であり、
対策が遅れているものでございます。
このような状況でございますので、短期間での大幅な改善策実施は正直申し上げて厳し
いところですが、洋式トイレ未設置の学校を優先し、予算のやり繰りの中で和式から洋式
トイレへの切り替え、並びに必要箇所の換気扇の設置等を進めてまいりたいと考えており
ます。
続きまして、二点目の図書館のトイレについてですが、現在、男子トイレでは洋式化さ
れている多機能トイレ1箇所、和式2箇所、女子トイレでは、多機能トイレ1箇所、和式
3箇所となっております。洋式トイレ自体がないわけではありませんが、図書館利用者に
は高齢者も多いことから、洋式トイレの増設はなるべく早期に実現すべき課題と考えてお
りまして、昨年度から専門業者の参考見積りを取り検討を進めてきたところでございま
す。しかしながら、現在のトイレの構造から、改修には多大な費用が掛かるとの見積もり
が出ておりますため、予算の確保も難しく、改修方法等の工夫により費用面での課題をク
リアできないか、改修工法の調査や研究を進めているところでございますので、ご理解を
いただきますようお願いいたします。
- 3-
平成26年12月議会
一般質問答弁要旨
通告番号
第05号
議員名
担当課
中野松夫 議員
教育推進課
質問要旨
2
学校トイレの洋式化は
ある調査によると、自宅トイレはおおかたの家庭で洋式化されている。学校トイレも洋式化すると共に清
潔な環境に改善していく必要がある。
また、学校は災害時の避難所になることもあり、高齢者の使用もある、そこで、以下の点について伺う。
(1)町内の小中学校の洋式トイレの現状は
(2)洋式トイレの割合を高めるべきと思うが見解は
(3)トイレや手洗い場の衛生管理(清掃も含め)、照明などは十分か、とにかく暗い、汚い、臭いの点はない
か。
(4)改修により衛生的で快適なトイレとする考えは。
答弁要旨
2
学校トイレの様式化に関するご質問にお答えいたします。
まず、(1)の小中学校の洋式トイレの現状でございますが、現在の町立小中学校7校全体
のトイレ洋式化率は30%となっておりまして、内訳では、小学校の児童用が33%、中
学校の生徒用が25パーセントの状況でございます。また、このほかに、洋式の障がい者
用トイレが各校2箇所から3箇所整備されております。
(2)の洋式トイレの割合を高めるべきとのご質問に関してでございますが、ただ今ご説明
したとおり3分の1程度の割合が現状でございますので、ご指摘のとおり、現在ではほと
んどの家庭で洋式トイレが使用されていることを考慮すれば、不足していることは十分に
認識するところでございます。
続いて(3)、(4)の衛生管理の必要性や改修による快適な環境への改善でございますが、
毎年予算編成に先立ち聴取いたします学校からの施設改修要望やPTAとの懇談等により
伺っております保護者要望等でもご指摘の改善点は多々寄せられており、衛生的かつ利便
性の高い家庭環境との格差の解消や災害時の使用等を考えますと、改善の必要性が高いも
のと理解しております。
しかしながら、議員もご理解のとおり、学校施設はいずれも建築から相当の年数を経て
いるため、トイレ以外の施設でも劣化による破損や機能の問題が生じているところであ
り、毎年度改修、修繕での対応を余儀なくされております。
こうしたことから、ご質問の「洋式トイレの割合を高め衛生的で快適なトイレに改修する
こと」について、その必要性は十分認識いたしておりますが、小中学校7校すべてのトイ
レを全面改修するためには多額の費用を要するものであり、前段の議員のご質問でもご説
明させていただいたとおり、児童生徒の安全確保や学習活動に直結した施設設備の予算措
置を優先せざるを得ないため、予算のやり繰りを行いながら随時、修繕、改修に努め、
徐々にではありますが「洋式トイレ」への転換を図ってまいりたいと考えるところでござ
- 4-
通告第05号/中野松夫議員/2
学校トイレの洋式化は/ページ2
いますので、ご理解をいただきたいと思います。
- 5-
平成26年12月議会
通告番号
第10号
一般質問答弁要旨
議員名
担当課
加納好子 議員
教育推進課
質問要旨
3
H27年度小学校の入学予定者の動向、数の変化は
(1)各小学校の入学予定者の増減について、どのように把握しているか
(2)顕著に変化がありそうな小学校はあるか
(3)数の変化に対応するための準備としてはどういったものがあるか
答弁要旨
平成27年度の小学校の入学予定者の動向、数の変化に関するご質問についてお答えし
ます。
まず、関連いたしますので(1)と(2)についてお答えします。
各小学校の入学予定者につきましては、8月1日を基準日としまして、住民基本台帳に
基づいて入学予定者リストを作成し、入学者数を把握しております。さらに、本町におき
ましては、新入生に対して学校の自由選択制を実施していることから、9月1日付けで保
護者宛に、自由選択制の趣旨や実施の流れについて記載した説明の通知と申請書を配布
し、11月末日を申請期限として、宮代町教育委員会事務局に提出していただき、最終的
な小学校入学予定者数を把握しております。
各学校の平成27年度入学予定者につきましては、須賀小学校が60名で昨年度より2
名の増、百間小学校が、51名で33名の減、東小学校が40名で4名の増、笠原小学校
が60名で4名の減となっており、全体で211名、前年比31名の減でございます。昨
年度との比較では、百間小学校が大きく減少しておりますが、自由選択制に伴う通学区域
外への異動は5人となっており、減少した主な理由といたしましては、学区内における該
当年齢の児童の減少と考えらるところでございます。
続いて(3)数の変化に対応するための準備についてお答えします。
児童数の変化に対応するために、「施設・設備」「教材・教具」「教職員」等の準備を行なっ
ていく必要があるところでございます。「施設・設備」につきましては、児童数が増えた場
合に、教室や机・いす、下駄箱等を確保していかなければなりませんが、宮代町の各小学校
におきましては、児童数が急激に増え、学級数が3学級以上に増加するという見込みは現
在のところありませんので、特に来年度の対応は準備していないところでございます。対
応が必要な場合の具体的な例といたしましては、もし教室が不足すれば、現在学習室等に
活用している普通教室に転用可能な教室を転用し、机・いす等につきましては、各学校に
保管してある予備のものを充て、それでも不足する場合には補正予算等により購入するこ
とを想定しております。また、「教材・教具」につきましては、11月の時期にある程度の
児童数を把握することができますことから、年度末にはほぼ準備することができるものと
- 6-
通告第10号/加納好子議員/3
H27年度小学校の入学予定者の動向、数の変化は/ページ2
考えております。「教職員」につきましては、児童数の増減によって学級数も変わる可能
性があり、教職員の数にも影響してまいります。10月、12月、2月に各学校から報告
を受けます「児童生徒数見込調査」において、児童数を適切に把握するとともに、転入等
による翌年以降の児童数の変化も予測しながら、県との調整により教職員人事を進めてい
るところでございます。
- 7-
平成26年12月議会
通告番号
第11号
一般質問答弁要旨
議員名
関
担当課
弘秀 議員
教育推進課
質問要旨
2
町民体育祭、町民文化祭の活性化に向けて
毎年、行なわれている町民体育祭、また、町民文化祭ですが、参加者の減少(観客も含めて)がみられま
す。
町民の方が楽しく参加し、健康増進、また、町全体の活性化に向けた今後の取組みについてお伺いしま
す。
答弁要旨
お答え申し上げます。
まず、体育祭についてでございますが、少子高齢化という背景を受けての参加者の減少
という課題につきましては、町といたしましても十分に認識するところでございまして、
少しでも楽しく、少しでも多くの方に参加していただけるよう、共催団体である町の体育
協会と共に、知恵を絞り、新たな種目を取り入れるなど試行錯誤を行いながら毎年改善に
努めているところでございます。
種目について具体的に申し上げますと、平成25年度の記念大会において実施したよう
に誰でもできるボール投げやゴールインサッカーなどの新たな種目の導入や、今年度実施
いたしました障害物競走の障害物の変更、また、子ども達の人気種目であるパン・菓子食
い競走の参加枠を増やすなどの取り組みを行っているところでございます。
また、その他の取り組みにとしては、地区で参加しなくても、競技の見学や休憩をして
いただけるよう、一般参加者のための観客席も設けております。
主催者側としてもこれらの取り組みを行っているほか、各地区でも役員の皆様が新たな
参加者の確保にご尽力いただいていると聞いておりますが、高齢化により過去に参加して
いた方々が不参加となる一方で、新たな参加者の確保が非常に難しい状況ともなっている
のが現状でございます。このため、こうした状況を踏まえ、若い世代がより参加しやすい
体育祭の形態の研究を進め、今後とも運営主体である町体育協会の役員の皆様とも十分に
意見交換や検討を行いながら、対応して参りたいと存じます。
続いて、町民文化祭についてでございますが、町民文化祭の参加者数については、ここ
数年は、延べ3,000名前後で推移しております。内訳を大別いたしますと、舞台発表、作品
展示それぞれに約1,500名の皆様のご参加をいただいているところでございます。
議員もご理解のとおり、町民文化祭は、宮代町文化協会の皆様との共催により、進修館
を会場として実施しております。運営につきましては、限られた場所と時間をできる限り
有効活用し、多くの皆様に参加しやすく、親しみやすい文化祭となるよう、文化協会の皆
様を主体に協議を重ねながら実施しているところでございます。特に、今年度は、参加者
及び来場者を対象にアンケートを実施し、今後の活性化や運営改善に向けて、ご意見をい
- 8-
通告第11号/関
弘秀議員/2
町民体育祭、町民文化祭の活性化に向けて/ページ2
ただいたところでございます。今後は、これらを参考に、来年度以降の文化祭の運営向上
に結びつくよう文化協会の皆様とともに研究、協議してまいりたいと存知ます。
なお、芸術や文化などの表現活動は、時代とともに変化していくという面がございます
ので、時代の変化にも柔軟に対応しつつ、住民の皆様の新たなニーズを捕らえながら、参
加者の裾野を広げられるよう活性化に取り組んでまいたいと考えます。
- 9-