学校だより21(5/29)

学校だより 「菜根」
No.21
【発行者:校長
味原悦雄】《発行日:平成 27 年 5 月 29 日》
『自立』(主体性の確立)~「共感」と「肯定」
郡山第一中学校ヒューマンパワーアップ作戦
「あ」 明るく元気にさわやかに
「い」 いつでも どこでも 誰にでも
「さ」 先に 相手より早く
「つ」 続けて 心をつなぐまで
橋本先絵さん(1年)が、「TIAA協奏曲ヌーベルバーグ
2015」でソロピアノでオーケストラと共演しました!
5 月 23 日(土)に発行さ
れた『週刊郡山 ザ・ウィー
クリー』で紹介されました
(左写真)ように、本校の
橋本先絵さん(1 年)が、23
日(土)、東京の日暮里サニ
ーホールで開かれた演奏会
「TIAA 協奏曲ヌーベルバー
グ 2015」で、ソロピアノと
して東京国際芸術協会管弦
楽団と共演しました。先日、
橋本さんに演奏会に参加し
ての感想を聞いたところ、
以下のように、橋本さんに
とってとても貴重な体験になったようです。今後ますますの活躍を期待したい
と思います。
今回のオーケストラとの共演(コンチェルト)は、本当に貴重な経験がで
きました。今までのコンクールや発表会は一人での演奏ですが、オーケスト
ラはみんなの気持ちが一つにならないといけなく、また自分以外が全員大人
の方たちで、そして指揮者がイギリスの方だったので「大丈夫かな?」とい
う不安がありました。その緊張の中でも、聴いてくださる方々に『12 歳の
今の自分』を感じてもらおうと頑張りました。
-1-
本番前の数日間は、学校が終わってから東京へ向かい、最終の新幹線まで
のリハーサル、ゲネプロは、とても気力体力的に疲れましたが、本番当日の 22
分間の演奏時間を弾ききり、たくさんの拍手や指揮者・コンサートマスター
と交わした握手は、ここまでやってきた練習の辛さを吹き飛ばし、そして達
成感に変わりました。音楽との新しい面も経験できて本当によかったです。
今回のこの貴重な経験を、これからももっともっと生かしていきたいと思
います。
白石 豊 先生をお招きして『教育講演会』を開催する
~夢をかなえるコツ~
28 日(木)午後、本校体育館に於
いて『教育講演会』が開かれました。
講師は福島大学人間発達文化学類教
授 白石 豊 先生で、演題は『夢を
かなえるコツ』です。
白石先生からは、夢をかなえるコツ
について経験談などを交えながら具体
的なお話があり、デイリー・メンタル
トレーニングについても教えていただ
きました。とても有意義な講演でした。
以下に講演の概要を掲載しますので、
ぜひ実践していただきたいと思います。
1
夢をかなえるコツ その1 リミッティング・ビリーフからの脱却
○「ベスト4かなわぬとも、夢かなう」(岡田武史監督の言葉)
○リミッティング・ビリーフからの脱却
(自分や自分たちの可能性を制限している誤った思い込み)をはずせ
「できないと誰が決めたの?」
「昨日までは、できなかった。でも、明日からは違うでしょ。」
「どうせ」や「どうしても」ではなく、「どうにかして」と考える
2
夢をかなえるコツ その2 適切な目標を設定する
○タイムラインで自分の過去を歩いて、自分の強みを再確認する
○未来のタイムラインのゴール地点に飛び、そこで達成したい目標(結果の
-2-
目標)を決める。(その時の様子や心の状態をイメージする)
○ゴール地点から未来のタイムラインを現在に向かって歩き、そのつど達成
すべき小目標と具体的な達成方法をすべて書き出す
3
夢をかなえるコツ その3 アフォーメーションを使う
○夢をかなえる重要な心の力→自信
○自信の正体
・自信は実績に比例するものではない
・自信は後からではなく、先に持つもの
・成績の大きさ=自信の大きさ=セルフイメージの大きさ
【アフォーメーションカードの例】
今週は健康的な生活を送り、・・・を達成する
そのためには、
1 朝6時半に気持ちよく目覚め、10 分のストレッチする
2 ストレッチ後 10 分間、一日の勉強や部活のイメージリハーサルをする
3 寝る前に1日を振り返り、明日の課題を明確にしておく
【「自己指示の確認書」(アフォーメーションシート)の内容】
第1段落
第2段落
第3段落
第4段落
結果の目標の期限と内容
目標が達成された時の価値(目標達成の目的)
目標達成のための具体的な方法(経過の目標)
結果の目標の期限と内容
自己指示の確認書を5枚作成し、あちこちに貼って、毎日20~30回声を
出して読み、イメージする
他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる
4
デイリー・メンタルトレーニング
これから毎日最低1回はやっていただきたいデイリー・メンタルトレーニン
グのプログラムを紹介します。所要時間は 10 ~ 15 分です。
時計や眼鏡など体を締め付けるものははずします。椅子にゆったりと座るか、
仰向けに寝て静かに目を閉じてください。短いプログラムですが、リラックス、
集中、イメージリハーサル、目標の明確化などの要素が含まれています。
ステージ1 リラックス(トータル5分)
以下の3つのステップで心身ともにリラックスします。
(1)インスタント・リラクゼーション・テクニック(1RT)
10 秒ほどの間に次の順番で体の各部分に力を入れていき、最後は顔もくし
ゃくしゃにして全身硬直の状態で5秒保ちます。力を入れていく順序は、足→
ふくらはぎ→太もも→お尻→お腹→胸→肩→上腕→前腕→手を握りしめて→首
から顔面で全身硬直
-3-
5秒このこの状態を保ったら、一気に全身の力を抜き 30 秒ほど完全にリラッ
クスします。これをもう2回繰り返します。1回目より2回目、2回目より3
回目と心身がリラックスしていくのがわかると思います。
(2)鎮静呼吸法
3回の1RTが終わったら、目を閉じたまま鼻から静かに息を吸いお腹をふ
くらませます。続いて吸った倍の時間をかけて鼻から息をはき出してお腹をへ
こませます。吸う息と吐く息の長さは1:2、つまり5秒吸ったら 10 秒吐く
というようにコントロールします。これを2分、つまり8呼吸してください。
ふだん私たちは、意識することなく自然に呼吸を行っています。それは自律
神経の働きによるわけですが、安静時で1分間にだいたい 15 ~ 17 回呼吸して
います。これを5秒吸ったら 10 秒吐くにすると、1分間に4呼吸に落ちます。
つまり安静時の呼吸数の1/4です。少し練習すれば、10 秒吸って 20 秒吐く
という呼吸もできるようになるでしょう。ここまでくると安静時の呼吸数の1
/8ですから、とても深いリラックスが得られます。
(3)鎮静呼吸に言葉とイメージをのせる
次に鎮静呼吸に次のような言葉とイメージをのせます。
吸う息に合わせて「太陽の暖かいエネルギーが全身に満ちわたった」。
吐く息に合わせて「体の疲れや硬さ、心の不安やイライラがすべて出ていく」。
これを8呼吸、つまりもう2分続けます。
以上でリラックスのステージは終わりです。
ステージ2 集中(センタリング)
目を閉じた完全にリラックスした状態で、今度は意識を集中させます。まず
右足の親指のつけ根に意識を置いてみてください。10 秒ほどそこに意識集中
したら、今度は左の膝頭に意識を移します。10 秒集中したら、次はお臍から
ちょうど手のひら一つ分下にある丹田に意識を置きます。ここに意識をおけば、
”落ち着く”という状態が体感できます。ここは 30 秒ほど意識集中して”落
ち着き”を実感してください。最後に眉間に意識を置きます。ここに意識を集
中できるとイメージが描きやすくなり、次のイメージリハーサルのステージが
やりやすくなります。
ステージ3 イメージリハーサル
3分から5分使って、その日の練習や試合のことをイメージでリハーサルし
てみましょう。前日までの練習でその日の課題は明確になっているはずです。
そのことがうまくやれているイメージを描くのです。このイメージリハーサル
の最後には、「大丈夫。絶対うまくいく」といったようなポジティブなセルフ
トークを行って、このステージを締めくくってください。これはアフォーメー
ションといって自信や集中を高めるとても重要な儀式です。
以上の3つのステージを、朝か練習や試合の前にやる習慣をつけてください。
もちろん、朝、練習前、寝る前と3回やってもかまいません。ただし毎日やる
ように心がけてください。この短いメンタルトレーニングを続けているうちに、
いろいろなメンタルスキルをコントロールできるようになっている自分に気づ
くことでしょう。
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