診療所の医師をどうするか? ―診療所所長会議を開催

2015 年 6 月 24 日 No.37471
診療所の医師をどうするか?
―診療所所長会議を開催
6月21日(日)10 時から京都民医連事務局で診療所所長会
議が開催されました。
全診療所からの参加を始め、
医師 29 名
(診
療所 16 名、病院 12 名、施設長 1 名)
、事務 27 名(代理 7 名)
、
看護 2 名の合計 58 名の参加でした。
はじめに小林充県連医師部長から、挨拶と、現在の京都民医
連の医師数、年齢構成、他医療機関との比較、初期研修医の定
数問題、新専門医制度へのたたかいと対応について報告がされ
ました。続いて、高木幸夫上京診療所所長より、①診療所の医
療をどうとらえるか、
②これからの医療はどうなっていくのか、
③総合診療専門医の創設、④京都民医連の医師養成をどう考え
るか、⑤大胆に医師確保を、医療を支えるひとづくりを…の内
容で報告されました。
その後、6~7人のグループに分かれて、自己紹介、報告の感想や意見、尊敬できる診療所医師もしくは、すばら
しいと診療所と思えた体験などを交流したあと、
「医師にとって魅力ある診療所とは?」
「医師を獲得できる診療所と
は」について意見交換を行いました。
各グループからの報告では、診療所の医師を確保し、所長を養成するための 34 件の意見が出されました。そして全
体では「上京診療所を拠点診療所第一号として県連的に支える」
「診療所医師対策チームを発足させる」
「拠点診療所
第二号・第三号をどのような形で実現するか、今後も討議を継続する」の 3 点が全体で確認されました。参加した医
師からは、
「所長同士の交流ができてたいへんよかったです」
「集団の中で育ってきた医師達が虚無的に、自閉的にな
らないためには、こういう会議が必要であると再認識した」
「今後も定期的にしてほしい」
「今日の意見が具体化され
ることを期待する」等の感想が出されました。
検査技師交流集会を開催
6 月 13 日(土)京都民医連中央病院にて、京都民医
連検査技師交流集会を開催しました。本集会は 2 年ご
とに開催し、今回で第 6 回を迎えます。また、2005 年
の第1回集会での“京都民医連細菌検査室問題”の役
責者総括報告と参加技師全員で採択した「私たちのや
くそく」から 10 年の節目の集会でもあります。
最初に検査部会の今後の方針と情勢について部会委員の國友から報告。14 年度末に検査部会は、放射線、SW、栄
調とともに、組織運営上、県連育成部所属が明確になりました。そのことにより、一層活動を活発に行うこと、つま
り、県連全体での標準化や交流はもとより、スケールメリットを生かした経営改善、人事政策提案、検査部広報の強
化などの方針が提起されました。また、社会情勢と職能、私たちのなすべきことが確認されました。
特別講演は京都民医連中央病院臨床検査部部長の白鳥健一先生より「阪神淡路震災時の教訓」の演目で行われまし
た。震災当初から終息に至る全過程を医療者としての視点を通して語られる内容は、ライフラインそれぞれの実際や
緊急対応、患者搬送など、多くの問題を提起するものでした。これらは、病院リニューアルや安全管理における、水、
電気、ガスなどのライフラインについての考え方や、備蓄、緊急時の体制、地域との連携など、今後、私たちがしっ
かりと整備すべき課題でもありました。また、大災害に際しての「医療者」としての在り方は、
「職能」を超えた重要
な意識で、想定を超える災害に対して柔軟に医療知識を生かした活動を提供できる人材育成の重要性を考えさせるも
のでした。 続いて、中央病院で行われている新しい検査「CARDIOPULMONARY EXERCISE TEST(CPX)について」
「皮
膚再灌流圧測定(SRPP)について」の2報告、3つ目は「細菌検査室の取り組み 再構築から一年を経過して」の報
告が行なわれました。
私たち臨床検査技師は今後も民医連職員として、医療者として、信頼されるよう研鑽に努めます。
(吉祥院病院・K)
理念を学び活動を交流
―近畿地協・介護職集会
6 月 13 日(土)
、大阪民医連事務局会議室にて、2 府4県総勢 100 名を越える参加で集会が開催されました。京都か
ら 20 名が参加し、他県連の方と楽しく有意義な交流をしてきました。
集会の前半は民医連の介護福祉の理念学習を行いました。近畿地協介護職集会の妹尾(せのお)実行委員長から、
理念にかかれていることを、解りやすく具体例や解説を交えて講義していただきました。日々の介護現場で、理念に
立ち返ることが少ない現状があることと、介護職全員が理解できるように理念学習をもっと積極的にしていかなけれ
ばと感じました。その後のグループワーク(1グループ6名程度)では、自分の職場での状況を紹介しながらの熱い
議論となりました。
各県連の活動報告の時間では、先日京都で行われた総会の内容を中心に報告。各県連、それぞれのカラーが出てい
て、京都ももっと活動を盛り上げていかなければと強く感じる時間となりました。
その後、再度グループワークで、
「①介護のやりがい」
「②介護の専門性」
「③職場アピール」
「④介護職になろうと
思ったきっかけ」のテーマで交流を深めました。意外な話が聞け、驚きや笑いもあり、あっという間に時間が過ぎて
いった交流会でした。
健康職場づくりを
―全日本民医連ストレスチェックセミナー
6/20~21 全日本民医連で開催されたストレスチェックセミナーに、全国
から約 120 名、京都から 6 名が参加しました。2015 年 12 月からの一年の
間に 50 名以上の職員がいる全ての事業所でストレスチェックを実施する
ことが国から義務付けられています。全日本民医連職員健康管理委員会の
問題提起では、
「制度を考慮しつつもとらわれず、
『健康職場の 5 つの視点』
をもとに健康職場づくりの本道を進もう」という立場で対応することを呼
びかけています。
“いろいろ問題がある制度ではあるが、やるからには職員
の健康を守るために、理解を深めながらいいものにしよう!”ということ
かなと理解してきました。
1日目に、総論的な全体像をイメージし、職場におけるストレスマネジメントについて学び考える企画として、東
京大学の島津明人准教授による「職場のメンタルヘルス:職員と組織の活性化に向けて」の講演、厚労省「ストレス
チェック制度」の概要説明、全日本民医連理事会からの問題提起と「民医連における産業医の育成と労働安全衛生委
員会の役割」についての講演が行われました。
2日目には、福岡健和会と熊本菊陽病院の具体的な実践にも学びながら、担当者のすべき課題を鮮明にしていく、
“ストレスチェック導入までのロードマップ作り”を行いました。実際に検討をしてみると、準備・検討すべき内容
の多さを実感するとともに、この夏から検討を始める必要があることがわかります。
まずは各事業所で、学習しながら実施計画・スケジュールを策定する事から始めましょう。全日本民医連のホーム
ページに「ストレスチェック開始までの工程表」や「チェックシート」が掲載される予定です。
第二次近畿地協チバリヨー行動に参加
6月18~19日の日程で第二次近畿地協チバリヨー行動が行わ
れ、大阪、奈良、和歌山、京都の職員・職員OB・共同組織役員の
総勢15名が参加しました。 1日目は、県民の民意を無視して強
行されているボーリング調査の現場を浜から見学し、キャンプシュ
ワブのゲート前での抗議行動、座り込み行動に参加。2日目は沖縄
協同病院が行っている「平和学習バスツアー」に他県連の職員と一
緒に参加しました。戦
キャンプシュワブゲート前での抗議行動
時中、激戦地となった
北海道民医連からの支援者と
嘉数高台や普天間基地、
嘉手納基地、多くの子
どもが犠牲となった対馬丸撃沈の歴史を伝える対馬丸記念館を見学。
2日間の行動を通して、参加者全員が、戦争被害の歴史、今なお続く基
地被害を肌で感じ、
「この悲惨な歴史を二度と繰り返してはいけない!戦
争法案は廃案に!」
、
「基地の早期撤去を!」の思いを強くしました。
(U)
近畿水俣集団検診 38 名が受診
6 月 21 日大阪民医連にて、第 4 回目の民医連近畿水俣病集団検診
が実施された。
スタッフは約 50 名、
受診者 38 名での開催であった。
2012 年 7 月に特措法が打ち切られ、すべての水俣病患者さんが救済
されなくなった。切り捨てられた特措法で救済されなかった患者さ
ん、もしくは打ち切り後水俣病と診断されなかった患者さんがこの
検診に救済を求め集まって来られていた。患者さんの主な生育歴で
は、
「両親が漁師であり日常的に海で獲れた魚を食べて育った。こむ
ら返りやバランスが悪いのは年のせいだと思っていた」
「幼い頃から
地元(熊本)の海で泳いでいた。
この頃からよく足がつった」など、
“これくらい我慢しないと”と思っておられた方
が多かった。しかし、検診介助に入らせてもらい 50~60 歳代でこのバランスの悪さ
(体幹失調)
、
知覚刺激の鈍さや触覚異常など自覚症状以上に身体所見での感覚障害
が出現している方が多かったように思う。
今回の検診では、兄弟も同じような症状があり、この検診に予約していたが裁判
になり闘う気力まではないと来られなかった方もいたことを聞いた。対象者の高齢
化も進んでおり受診者の精神的・体力的負担は大きくなっていると感じたが、認定
申請希望者が多くいる現実に何か協力できることがあるのではないかと参加して感
じたことである。
(吉祥院病院・T)
=緊急行動=
とめよう!戦争法
街頭演説会&デモ
6月24日(水)
18:30~京都市役所前集会
19:00~四条河原町までデモ
月日
曜日
県連会議日程
9:30 リーダー研修委員会 /県連C
6月24日 水 9:30 事務系常任理事会 /県連B
15:00 反核平和委員会 /県連C
9:30 共同組織まちづくり交流集会事務局会議 /県連C
9:30 事務系看学生委員会 /県連B
6月25日 木 15:00 保健予防委員会事務局 /県連B
全日本・府関係会議
民医連国会集中行動
13:30 避難者支援プラットホーム会議 /京都府庁
18:30 戦争立法NO!京都アクション・市役所前街宣&デモ
10:00 地協看護運営会議 /大阪民医連
18:00 市政問題集中講座 /ルビノ堀川
18:30 過労死防止学習会 /ラボール京都
17:30 県連医学生委員会 /県連B
10:00
13:30
6月26日 金 15:00
18:00
事務系医師委員会 /県連C
退職者の会 /県連C
共闘委員会 /A会議室
神経リハビリ研究会実行委員会 /県連B-TV
18:30 憲法共同センター団体・地域代表者会議 /ラボール京都
13:30 経営部事務局 /県連C
6月27日 土 14:30 県連理事会 /県連AB
17:00 次期長計策定委員会 /県連A
6月28日 日
春日健康友の会総会 /県連AB
京都JB委員会新歓企画 /宇治
6月29日 月
9:30 初期研修委員会事務局 /中央病院
6月30日 火 15:30 研修医会議
10:00 地協経営委員長会議 /大阪民医連事務局