グリーンプラン・パートナーシップ事業(1号事業) 概要説明 1.事業概要 実 施 主 体 共 同 実 施 者 愛知県大口町 実 施 場 所 ー 推 薦 者 大口町立北保育園(愛知県丹羽郡大口町大字小口字金三西20番地) ー 2.事業内容 事 業 名 称 大口町立北保育園整備事業 ~地域エネルギー資源(=地下水熱)活用による新たな取組み~ 導 入 設 備 空水冷ヒートポンプ30馬力及び空水冷ビルマルチエアコン72馬力 26年度補助金 交 付 希 望 額 6,840,000円 (設計・測量) 実施予定期間 平成26年度〜平成28年度 事業実施後の CO2削減効果(見込) 72.8 t‐CO2/年 本町は、国内でも珍しい玉石層が深度2m−45m前後の地中に存在している。このことにより、地下水の流 動性が確保されるので、安定的に一定温度の採熱が可能化できるエリアであることに着眼し、地下水熱と いう低コストの熱利用を実現化するための再生可能エネルギー事業である。 事 業 内 容 本事業は、大口町立北保育園の建て替えにあたり、地下水熱を利用した水熱源ヒートポンプシステムを導 入することによって、保育園施設内の冷暖房と床暖房を行い、低炭素推進化を図るものである。 熱源方法については、①クローズド・ループ方式と②オープン・ループ方式の二通りがある中で、同じ熱量 を確保するために、前者①では100mの杭工事を38本必要とする地中熱工事を要するのに比較して、今 回本町が実施する後者②では地下水揚水用の井戸を1本確保し、地下水熱を活用するオープンループ方 式を採用し、大幅なコスト削減を可能化していく取組みである。<右図参照:オープン・ループ方式> 3.地域への普及方針等 普 及 方 針 保育園への高効率空調導入事業を初期取組として、本町の特性でもある地下水熱を公共施設の冷暖房に最大限に活用し、さらにこのスキームを 老朽化した公共施設の改修工事等のモデルとして導入を積極的に検討する。さらに、地下水熱のみならず製材所の端材等を利用した木質バイオマス、 農業系バイオマス等との組み合わせによる地域熱電供給モデル事業の構築の可能性も探り、域内の大幅な低炭素化に繋げる。 本町のみならず、愛知県尾張地域においても先駆的な取組みであることから、本事業によるCO2及びコスト削減の効果等を広報紙やホームページ 等を通じて積極的に情報発信を行い、地球温暖化対策の普及啓発に努める。 副 次 的 効 果 高齢化社会に対応したエネルギー供給モデルの構築(高齢化につれ介護福祉・老健施設等のさらなる増設が必要となり、24時間冷暖房・給湯が 必要な『熱エネルギー大量消費社会』となる。財政が逼迫する中で地方自治体がこうした燃料費を含む福祉財源を確保する手段として、当事業はモデ ルとして有効。) また、地域資源を活かした公共施設での先導的な取組みを、地域住民はもとより町内企業や近隣市町へ発信することで、事業拡大による地域の活 性化や地域住民の環境教育の推進にも繋がる。
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