営業運転中の鉄道車両におけるカメラを用いた乗降者計測

営業運転中の鉄道車両におけるカメラを用いた乗降者計測実験に関する
プライバシーポリシー
制定 平成 27 年 10 月 18 日
第1条 (プライバシーポリシーの目的)
このプライバシーポリシーは、京福電気鉄道嵐山線において実施するカメラ
を用いた乗降者計測実験(以下、
「本実験」という)に関して、実施主体である
京福電気鉄道株式会社及び受託者である京都大学学術情報メディアセンターが
遵守すべき事項を定めることにより、乗降されるお客様のプライバシー等を保
護することを目的とします。
第2条 (本実験の目的)
本実験は、鉄道車両内に乗降されるお客様の数や乗降者の乗車区間、性別、
年齢、旅行者か否か、一グループの人数その他、特定の個人を識別しない属性
情報を自動的に取得する技術を開発することによって、京福電気鉄道の合理的
な運行や、京都市の観光産業振興に資することを目的とします。
第3条 (本実験の実施方法)
1. 実施主体は、受託者をして、あらかじめ指定する 1 営業日中、嵐山線を運行
する 1 車両内に、カメラ(画像及びカメラから被写体までの距離を計測でき
るカメラ)を設置させ、乗降者を撮影させます。
2. 受託者は、乗降者の画像データ及び距離データ(以下、撮影データという)
をコンピューターを用いて機械的に解析することにより、乗降区間や、性別、
年齢、旅行者か否か、一グループの人数その他、乗降者を特定しない属性情
報等を推定し、分析し、統計的処理等を行うとともに、取得した情報と画像
データを目視で対照することにより、当該情報の精度を検証します。
3. 受託者は、前項記載にかかる解析結果及び精度の検証結果を、本実験終了後
2 ヶ月以内に、実施主体宛文書で報告します。
第4条 (実施主体の義務)
1. 実施主体は、本実験の実施にあたり、乗降者の容ぼうその他、乗降者の個人
を特定する情報の取得は、第 2 条記載にかかる本実験の目的を達成するため
必要最小限のものとなるよう、受託者を監督します。このような情報をプラ
イバシー情報といい、他の情報と照合することができ,それにより特定の個
人を識別することができることとなるものを含みます。
2. 実施主体は、本実験実施の少なくとも 7 日前より、実験当日までの間、京福
電気鉄道嵐山線の全駅において、本実験の実施予定日、実施内容の概要、実
施主体及び受託者名並びに問い合わせ方法を、ポスターを貼付する方法によ
り広報します。
3. 実施主体は、本実験実施当日、本実験実施車両の外部に、本実験実施中であ
る旨の簡明な表示を行います。
4. 実施主体は、本実験実施当日、本実験実施車両の内部に、本実験の実施中で
ある旨、実施内容の概要、実施主体及び受託者名並びに問い合わせ方法を、
少なくとも 1 枚のポスターを貼付する方法により公示します。
5. 実施主体は、本実験実施前、実施当日、実施後に受けたお問い合わせやご意
見の内容を、具体的かつ速やかに、文書または電子メールにより受託者宛に
報告します。
6. 実施主体は、本実験終了後 1 年間、本プライバシーポリシー及び受託者から
報告を受けた本実験結果の概要を、実施主体の運営するウェブサイト上に掲
示します。
第5条 (受託者の義務)
1. 受託者は、京都大学学術情報メディアセンター教員一名を実施担当者に指名
するとともに、本プライバシーポリシーの細則を定め、本プライバシーポリ
シーとともに、実施担当者に遵守させます。
2. 受託者は、本プライバシーポリシー及び前項記載にかかる細則を、実施主体
及び受託者の運営するウェブサイト上に公開します。
3. 受託者は、本実験により取得した撮影データを適切に管理します。
4. 受託者は、本実験により取得した撮影データを本実験の目的達成のため必要
最小限の範囲で利用します。
5. 受託者は、本実験により取得した撮影データから、容ぼうその他の個人を特
定するに足りる情報を抽出しません。
6. 受託者は、本実験により取得した撮影データを、実施主体その他の第三者に
譲渡しません。
7. 受託者は、本実験により取得した撮影データを、第三者の閲覧に供しません。
8. 受託者は、第 3 条 3 項に記載した報告の後速やかに、本実験により取得した
撮影データのすべてを完全に抹消するか、もしくは、不可逆的な方法による
適切な匿名加工を施して匿名化データとして保管します。
9. 受託者は、第 3 条 3 項に記載した報告の後、本実験結果の概要を、受託者の
運営するウェブサイト上に掲示します。
第6条
(匿名化データの扱い)
1. 受託者は、第 5 条 8 項の匿名化データを、本実験終了後 2 年以内に完全に消
去します。
2. 受託者は、本実験から得た知見を利用した研究成果の発表又は公開若しくは
公表(以下、「学術発表」という)を行うことがあります。その際、第 5 条
8 項の匿名化データを必要最小限の範囲で論文・講演資料の図表として含め
ることがあります。
第7条 (関連法規等の遵守)
実施主体及び受託者は、本プライバシーポリシーに定めるもののほか、個人
情報の保護に関する法律、独立行政法人等個人情報保護法を遵守します。また、
カメラならびに撮影データについては、京都府防犯カメラの管理運用に関する
ガイドラインに準じた取扱いをいたします。
以上