「ストローケンデル博士による障がい者スポーツ導入講習会」 開催趣旨 ドイツでは、障がいのある方が地域で「運動をしたい」と思ったときに非常に多くの選択肢があります。特に車 いすスポーツ分野では、参加者の障がい程度が比較的重度であるにも関わらず、最も多くの選択肢を提供し ており、障がい者スポーツ先進国と言われるドイツにおいて、最も障がい者の運動導入に成功しています。 このたび、講師として迎える Horst Strohkendl(ホルスト・ストローケンデル)博士は40年間、車いすを使用 する障がい児・者の運動導入のシステムづくりをしてきた第一人者です。 本県では、2020 年東京オリンピック・パラリンピックのレガシー(遺産)として、障がいのある方が身近な地域 でスポーツに取り組む環境づくりを文化として遺すことを目指しています。それには、障がい者が最初に出会 う人の知識・情報によって大きく変わります。きっかけづくりの第一歩を支える情報を本講習会で学んでいた だき、当事者の可能性を広げるために実施するものです。多くのみなさまの受講をお待ちしております。 主 催 公益財団法人福島県障がい者スポーツ協会、福島県障がい者スポーツ指導者協議会 後 援 福島県、福島県教育委員会、公益財団法人福島県体育協会、国立大学法人福島大学 (予定)福島県特別支援学校体育連盟、福島県理学療法士会、福島県広域スポーツセンター 協 力 一般社団法人ふうせん遊び協会 期 日 平成 27 年 9 月 19 日(土)~20 日(日)※いずれか一日の受講が可能です。 19 日(土)「障がい者スポーツ ~導入編~」 20 日(日)「障がい者スポーツ指導 ~上級編~」 定 員 19 日(土)、20 日(日) 両日先着 20 名 参加費 無料 ※昼食は各自でご準備ください。 会 場 国立大学法人福島大学第二体育館(福島市金谷川1番地) 内 容 「障がい者スポーツ ~導入編~」 期 日 平成 27 年 9 月 19 日(土)13 時 00 分~17 時 00 分 対 象 医療関係者(医師、看護師、理学療法士・作業療法士等)、一般教育関係者(特別支援学 級教員等)ほか、障がい者スポーツ指導に関心のある方 実技 車いす基本操作技術の習得 初心者に対する導入指導時には、必要な技術の習得を、失敗体験をしないように、できる限りスモールス テップに細分化して指導を行うことが重要です。第一部では、成功体験を導く指 導方法の実践として、方法 論的な指導法による車いすの操作技術習得を体験します。車いす操作に不慣れな方は実技習得を行い、 また車いす操作を既に習得されている方は、正しい操作技術や、それらの指導論を学びます。 講義 講義では、なぜ、導入指導において、こういった繊細なアプローチが必要となるのかを、導入時の初心者の 心理状態等も含めて解説します。また、ドイツにおける取組みや、その他の指導の実践例についても触れて いただきます。 内 容「障がい者スポーツ指導 ~上級編~」 期 日 平成 27 年 9 月 20 日(日)10 時 00 分~15 時 00 分 対 象 障がい者スポーツ指導関係者、特別支援学校関係者 ほか 実践指導① 受講者の現場指導課題によるディスカッション(10時 30 分~12 時 00 分) 日頃の指導における課題、悩み、問題を解決しながらの実践指導を行う。 ※課題は受講者が事前に提出し、それに対する回答を実践する。 講義(13時00 分~15時00 分) ドイツにおける取組みや、その他の指導の実践例について講義をいただきます。 講師ご経歴 Dr.Horst Strohkendl ホルスト・ストローケンデル博士(73歳) 前職:ケルン大学障害者福祉学准教授 現:ドイツ車いすスポーツ協会指導員育成責任者 ドイツ車いすラグビー協会副会長 1971 ドイツ障害者スポーツ協会より「麻痺者スポーツ委員会」へ招へいを受ける 男女車いすバスケットボールナショナルチームコーチに就任 1976-1978 国際車いすバスケットボール協会理事会に参加 1977-1980 ドイツ車いすスポーツ協会車いすバスケットボール部門最高責任者に就任 1980-1990 障害児スポーツ部門の最高責任者に就任 1984-1997 ISMWSF(国際ストークマンデビル車いすスポーツ連盟)理事に就任 1984-現在 ドイツ車いすスポーツ協会指導委員育成責任者に就任 1997-現在 ドイツ車いすスポーツ協会車いすラグビー部門理事に就任 2002-現在 車いすラグビー連盟リハビリ・育成最高責任者に就任 ドイツ体育大学でスポーツ科学を専攻。卒業後ケルン大学に職を得て、特別支援学校教員の養成に携 わる。1982 年に執筆した博士論文が現行の車いすバスケットボールのクラス分けの基礎となり、広く障害 者スポーツ全般でその理念が活用される。 1980 年 より、二分脊椎症の児童を対象とした運動導入キャンプを実施。スポーツ未経験者が地域で 自主的に活動できるクラブの立ち上げを行う。こういった取組みの結 果として、現在ドイツには、車いすを 使用する障がい児が週に1回スポーツを行うことができる自主クラブが100以上存在する。また、このよう な自主クラブ を運営するために必要な指導員の養成プログラムを開発し、指導員の育成・研修(特に、 初心者への導入指導ができる人材の育成)に尽力する。 大学を退職した後も、ブラジル、日本、トルコ、アフリカなどで広く講演を行っている。 日本国内での講演実績 国立障害者リハビリテーションセンター、WHO アジアセミナー、大分太陽の家、長居障害者スポーツセン ター、西九州大学、びわこ成蹊スポーツ大学、茨城県立医療大学等 通訳:橋本 大佑 氏(一般社団法人ふうせん遊び協会 事務局長) 筑波大学で障がい児教育を学び、障がい者スポーツ先進国のドイツに遊学。ストローケンデル氏の下で、車いすスポー ツ指導論を学び、ドイツ障がい者スポーツ協会公認リハビリテーションスポーツ指導員資格を取得。2009 年に日本に帰 国した後、ふうせんバレーボール競技の普及を実施するとともに、本講師の日本への招聘 事業を実施し、コーディネー ター、専門通訳兼補助講師として各地で講演を行う。2013 年 4 月、国立障害者リハビリテーションセンター非常勤職を 退職し、 ふうせん遊び協会を設立。障害児・ 者の 余暇活動プ ログラムを活用した社会参加促進に取り組む 。 (http://www.youtube.com/watch?v=OummZIljsH4) 問い合わせ先・申し込み先 (福島市杉妻町 2-16 県保健福祉部障がい福祉課内) (公財)福島県障がい者スポーツ協会 担当 増子恵美、丸山内雄大 ☆メールにて、①お名前、②所属、③年齢、④性別、⑤障がいの有無、⑥連絡先(電話・メールアドレス)、⑦参加日(19 日の み、20 日のみ、両日参加)をお知らせください。※各講習会、定員は先着 20 名とさせていただきます。見学は受付ます。 電話 024-521-7170 ☆動きやすい服装(運動着)、上履きをお持ちください。 FAX 024-521-7929 メール [email protected] 申し込み期限 9月14日(月) ※当日のスケジュール、服装、会場の福島大学の会場内・周辺の詳しい情報は、受講決定後に各申し込み者へ通知い たします。
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