回覧 平成27年8月号 No.717 ©SUSUMU MATSUSHITA ENTERPRISE 防犯 ふくおか (1) 発行編集 公益社団法人 福岡県防犯協会連合会 〒812-8576 福岡市博多区東公園7番7号 福岡県警察本部内 TEL 092(633)3221 ホームページ http://www.fukuboren.com/ 印 刷 白木メディア株式会社 TEL 092(623)8355 みんなの力で、 ニセ電話詐欺を撲滅! 県民ぐるみで、 高齢者を守ろう! ☆★電話でお金は すべて詐欺!★☆ すぐに相談・110番! 「ニセ電話気づかせ隊推進委員会」発足! 「ニセ電話気づかせ隊」始動 県警は、ニセ電話詐欺の被害が過去最悪のペースで拡大していることから、ニセ電話詐欺の被害防止を図 るため、 6月15日(月)、 「ニセ電話気づかせ隊推進委員会」を発足しました。 発足式には、小川県知事をはじめ、行政や関係機関・団体及び企業関係の代表者等が出席しました。 小川県知事は、 「社会全体で、 高齢者が被害に遭わないよう見守り、 気づかせあ うことが大切」と幅広い参加を求め、また、吉田県警本部長は、ニセ電話詐欺の 撲滅に向け、高齢者への積極的な声掛けを訴えました。引き続き、警察本部藤山 捜査第ニ課長が「ニセ電話詐欺の現状」を説明し、次に警察本部生活安全総務課 の担当者が 「ニセ電話気づかせ隊」 の設立趣旨及び推進概要等を説明しました。 「ニセ電話気づかせ隊」の活動を県民運動として社会全体に浸透させること で、ニセ電話詐欺の撲滅を図ります。 「ニセ電話気づかせ隊」に参加しよう! 「ニセ電話気づかせ隊」の任務 ❶ニセ電話により、だまされている者 又はそのおそれが高い者への声掛け ❷ニセ電話詐欺の被害防止を多くの人 に知らせる広報啓発活動 複数名で構成する各種団体に「ニセ電話気づ かせ隊」への参加登録を促し、騙されている(又は そのおそれがある)高齢者等に声を掛け、被害を 阻止する活動を社会全体に浸透させるものです。 「ニセ電話気づかせ隊」に想定される活動内容 ★高齢者による金融機関のATM、 窓口等での多額の現金の引き出しや振込み、 宅配便に よる現金の送付、駅や空港での不審な行動(軽装、 メモ紙を持っての行動)等を認めた 場合における声掛け ★隊員の親族、友人等に対する注意喚起、 「ニセ電話気づかせ隊」への参加等の広報啓発 ★関連施設等のポスター貼付、高齢者等に対するチラシ配布 隊員への情報提供 阻止功労賞等の贈呈 「ふっけい安心メール(ニセ電話 詐欺情報)」により、最新のニセ 電話詐欺の発生状況、被害防止 の着眼点等の情報を随時提供 ★登録した団体に所属する者が被害を阻止 した場合は、感謝状と3,000円相当の品 物(50万円以上阻止した場合)を贈呈 ★その他、年間を通じて優れた取組をした 団体を表彰 200 150 阻止件数 阻止金額 4.7 億 4.9 億 5 4 164 165 3 100 50 0 0.8 億 25 57 H24 H25 2 1億 1 H26 H27.5末 0 被害阻止の取組 財務支局 ★金融機関での阻止 ・平成26年中 金融機関 警 察 80件 2億8,188万円 被害者 ・平成27年5月末 86件 3億3,459万円 配送業者 自治体職員 ★金融機関以外での阻止 ・平成26年中 生保社員 84件 2億1,496万円 医 師 被害者 ・平成27年5月末 コンビニ店員 民生委員 79件 1億4,067万円 県民ぐるみで ニセ電話詐欺を 撲滅しよう! 2ページにつづく 被 害 阻 止 状 況 参加方法 ・最寄りの警察署、警察本部へ の参加申込み(申込書の提出) ・県警ホームページからの参 加申込み (2) 1ページからつづく みんなで守ろう! 主な最近のニセ電話詐欺の被害阻止事例 タクシー運転手による阻止事例 息子に お金を 送るのよ タクシー運転手は、乗客である70歳代の女性と雑 談していたところ、 「 息子にお金を送る。」 「リフォー ムする。」等の断片的な会話 内容から、ニセ電話詐欺に 遭っているのではないかと 不審に思い、事情を聴いた ところ、詐欺であることが 分り、被害(500万円)を未 然に防止したもの。 警備員による阻止事例 警備員は、 ATM機の裏で、作業を行っていたとこ ろ、片手にメモを持ち、携帯電話で会話しながらAT Mを操作している80歳 ATM 代の女性を認め、不審に 思い、事情を聴いたとこ ろ 詐 欺 で ある こ と が 分 り、被害(還付金詐欺のた め、金額の要求はなし)を 未然に防止したもの。 宅配事業者による阻止事例 ふっけい君 運送会社職員は、80歳代の女性から宅配 依頼を受けたあて先が東京都内で、物品に つ いて も「 本 」と 記 載して い た が、重さが軽いことから不審に 思い、事情を聴いたところ詐欺 本 であることが分り、被害(1,000万 円) を未然に防止したもの。 航空会社職員による被害阻止事例 航空会社職員は、80歳代の男性が、チケット代を 支払う際、バッグ内の紙袋に入った現金を引き出す 状況や、携帯電話番号の記載されたメモ紙を手に 「公衆電話の架け方が分からない、手伝ってほし い。」等を申し立てたことから、おびき出 しのニセ電話詐欺被害に 遭っているのではないかと 不審に思い、事情を聴いた ところ、詐欺であることが 分り、被害(300万円)を未 然に防止したもの。 夏は、チカンと盗撮に注意! チカン 県内における本年5月末現在のチカンの検挙件数は、38件 (前年同期比−8件)、盗撮は42件(前年同期比+27件)です。 例年、 8月を中心に多発傾向にあります。 混雑した電車やバス内 では、チカンに遭うおそれがあります。また、エスカレーターや階 段を昇るとき、 書店やデパート等での買い物中などは、 気づかずに 盗撮の被害に遭うおそれがありますので十分に注意しましょう。 200 130 盗撮 115 64 76 38 42 0 H25 H26 H27.5末 チカンの防犯対策 盗撮の防犯対策 ●露出度の高い服装は危険です。 服装には気を配りましょう。 ●混雑する電車内では、人目に 付きやすい場所を選びましょう。 また、 バッグ等の手荷物で身体をカバーしましょう。 ●不審な人物が乗車した場合、いつも乗る車両を変 更することも予防の一つです。 ●万が一、チカンにあったら、 「チカンです。」と周囲 の人に助けを求めましょう。 ●電車やバスの中では、 周りに注意 するとともに、 バッグ等の持ち物 でカバーするなどしましょう。 ●書店やコンビニ等で、雑誌や商品の買い物等に集 中している女性は狙われやすいようです。警戒心 を忘れないようにしましょう。 ●エスカレーターや階段を昇るときは、後方を確認 するとともに、バッグ等でのガードや、横向きにな るなど工夫しましょう。 夏は、ひったくりに注意しましょう‼ 本 年5月 末 現 在 の 県 内 の ひったくり発 生 件 数 は 、1 3 8 件 で、前 年 同 期 に 比 べ 1 4 件 (−9.2%)減少していますが、ひったくりは、例年、夏に多発しており、性犯罪と同じようにい ! キャー つ被害に遭うかわからないのがこの犯罪です。 しかし、平素の心がけや予防対策など、防犯 意識を持つことで被害を未然に防ぐことができます。 犯人は、夜間、人通りの少ない場所での一人歩きの女性を狙い、その犯行の多くはバイクを使用しています。 夜間の一人歩きや、前かごにバッグ等を入れて自転車で帰宅する場合などは、十分な警戒が必要です。 200 150 防犯上のポイント ひったくり発生件数 163 152 138 100 H25.5末 H26.5末 H27.5末 ●人通りの多い、明るい道を選びましょう。 ●バッグ等は、必ず建物側に持つか、抱えて持つなどの習慣をつけましょう。 ●スマホの使用やイヤホンで音楽を聴きながら歩くのは危険です。絶対にや めましょう。 ●バイクや人が近づく気配がしたら、後方を振り返って確認しましょう。 夜遅く 帰るあなたの 背後に警戒! (3) 少年の非行防止と健全育成を願って! 「第36回少年非行防止大会」の開催 6月13日(土)、福岡市早良区百道2丁目の福岡市立早 良市民センターにおいて、 「第36回少年非行防止大会」が 開催され、県内各地域から少年補導員、少年警察ボラン ティア団体等約500名が参加しました。 オープニングアトラクションとし て、県警音楽隊による演奏が行われた あと、式典に入りました。 吉田県警察本部長のあいさつ、海 老井副知事の来賓祝辞等に引き続き、 吉田県警本部長 青少年の非行防止及び健全育成に功 労があった個人・団体に 対する表彰、善行少年・ 善行団体表彰等が行わ れました。 次 に 、善 行 団 体 の 田 川市立中央中学校放送 部制作の非行歴のある 善行団体表彰 若者達との出会いと交 流を題材としたドキュメンタリーDVD「HAND」が放 映されました。また、学校法人立花学園立花高校理事長 兼校長 齋藤眞人氏による『「いいんだよ」は魔法のこと ば∼共感的理解から始まるパイルアップ∼』を演題と した基調講演が行われ まし た 。大 会 は 大 き な 盛り上がりを見せ、参加 者全員で非行少年の立 ち直り支援と非行少年 を生まない地域社会の 実現に邁進することを 講演 齋藤眞人氏 宣言しました。 さい とう まさ と 公益社団法人 福岡県防犯協会連合会 平成27年度理事会・定時総会の開催 理 事 会 は 、5月 12日(火)、福岡市 内のホテルにおい て開催されました。 総会に付議する議 案等について審議 され、全議案とも承 (定時総会会場) 認されました。 総会は、 6月16日(火)、同ホ テルにおいて開催され、理事・監 事及び各地区防犯協会長等が 出席しました。 はじめに、井手会長のあいさ 井手会長 つがあり、続いて警察本部から 谷口生活安全部長のあいさつ がありました。 次に、議案審議に入り ●第1号議案 理事の選任 ●第2号議案 平成26年度事業報告 ●第3号議案 平成26年度収支決算 谷口生活安全部長 ●第4号議案 平成26年度財産目録 について順次審議され、全議案とも、原案どおり議 決・承認されました。次に報告事項として、 ●平成27年度事業計画及び収支予算 ●「安全安心まちづくり県民の集いふくおか」 の開催 ●賛助会員の入会 について報告されました。 総会終了後、 県警察本部生活安全総務課 佐矢野安 全安心まちづくり推進室長による「ニセ電話詐欺の 現状と対策」について講話がありました。 もしかして 気づいて声掛け 防ぐ詐欺 防犯ボランティア団体の紹介 21 ︵ペンリレー︶ 20 地域の力 頑張っています ◎団体名 ◎団体名 豊前警察署少年補導員連絡会 中牟田町﹁たすけあう会﹂ ◎活動地区 ◎活動地区 豊前市、築上町、吉富町、上毛町 朝倉郡筑前町中牟田地区 ◎活動内容等 ◎活動内容等 私たちの団体は、少年補導員 名 私たちの中牟田町﹁たすけあう会﹂ で 構 成 さ れ て お り 、主 に 防 犯 パ ト は 会 員 約 名 で、活動地区の安全・安 ロールをはじめ、各地区での広報啓 心を願って、 平成 年に防犯パトロー 発活動、児童の下校時の見守り活動 ル隊を結成しました。 などを行っています。 主な活動は 団 体の モット ー は 、地 域の一致 団 ●小学校周辺通学路の見守り活動 結です。 ●毎月第2、第4金・土曜日の青パ 少年の健全育成については、補導 トによる防犯パトロール活動 員 だ け で は な く 、警 察 署 や 市 町 村 、 を行っています。 学校といった地域全体で協力しなが パトロール活動に当たっては、 地域 ら行うことが大切と思っています。 の子どもたちが犯罪被害や交通事故 現在、 補導員の高齢化が進んでいる に遭わないように声を掛けながら見 ため、 新規加入者の勧誘活動にも力を 守り活動を行い、子どもたちが安全・ 入れているところですが、 今後も、 子 安心して暮らせるような地域づくり どもたちが安全・安心して生活できる を目指しています。 よ う 、今の 私 た ち が でき る 日々の 活 今後とも、﹁地域の子どもや、 地域の 動に邁進していきたいと思います。 安全は地域で守る﹂を合言葉に、子ど もた ち が 犯 罪 被 害や交通事故に 遭わないよう活 動を続けていき ます。 55
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