9/30 校長講話 道徳「こわれたほうき」 素直に行動することのよさや気持ちよさを感じ取る 【あらすじ】 ある日の清掃中、ほうきを振り回していたA君。近くにいたBさんの注意も聞かず、その うちにほうきの柄が抜けてしまいます。Cさんは、わからなければいいと言いますが(悪い ことをしてしまったと)ふざけていたことを後悔しつつも、先生に正直に言えず悩むA君。 そして数日後、自分から先生に打ち明けます。ところが先生は、すでにBさんから聞いて知 っていたのでした。すべてを知ったA君は・・・ 【ストーリー】 ※セリフ以外は中村の「ナレーション」が入ります →清掃の時間 5年3組のA君、Bさん、Cさんの3人がいつものように掃除を始めました。 しばらくして・・・ A君がほうきを振り回し始めました。 Bさん:「ちょっと、A君。やめなさいよ。」 A君はやめようとせず振り回しています。そして、ついに・・・ 〈ほうきの柄がはずれる〉 A君は、何とかしてもとに戻そうとしますが、こわれたほうきは元に戻りません。 そこへ、担任のK先生がまわってきました。A君はあわててほうきをかくしました。 K先生:「もうすぐ音楽会よ。きれいにしましょうね。」 3人:「はーい」 Bさん、Cさんは顔を見合わせ、困った顔をして黙っていました。 →帰りの会の時間 K先生:「きょう、こわれたほうきを見つけてくれた人がいました。何か知っている人はい ませんか? 普通に使っていればこんなふうに壊れることはないと思うんだけど・ ・・。 いつでもいいから、知ってる人は先生に知らせてくださいね。」 A君は、うつむいたままです。Bさん、Cさんも顔を見合わせ黙ったままでした。 →その日の放課後 Bさん:「A君、先生に言ったほうがいいんじゃない。」 一方で、Cさんがそっと耳打ちしました。 Cさん:「黙っててあげるからね。バレなきゃいいんだから。」 A君:「・・・」 →数日後 A君:「先生、お話があります。実は、ほうきを壊してしまったのは僕なんです。ごめん なさい。」 K先生:「そうだったの。よく話してくれたわね。実はね、先生、少し前にBさんから聞い て知っていたの。Bさんも、A君のために勇気を出して先生に知らせてくれたの よ。でも、先生はきっとA君が自分から言ってくれると思っていたから、待って いたの。とってもうれしいわ。黙ってるの、苦しかったでしょう。」 A君:「先生、本当にごめんなさい。もっと早く言えばよかったです。」 →その日の放課後 Bさん:「A君、自分で先生に話したのね。実はね、A君。私・・・」 A君:「わかってるよ。K先生に知らせてくれてたんだね。本当は、もっと早く自分で 言わないといけなかったんだ。でも、正直に言ったらスッキリしたよ。」 Cさん:「私も黙っていればいいなんて言ってごめんなさい。」 *教室に戻った後、各学級ごと担任が事後指導を行う。 ①寸劇を見て、どう思ったか。 ②失敗やあやまちをしてしまったとき、どうしようと思うか。 -1-
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