埼玉県下水道公社のプロフィール 下水道は、道路の地下にあって、普段目にすることはありません。しかし、下水道は電気 やガス、水道と同じように、私たちの暮らしに欠かせないものです。まさに、下水道は「縁 の下の力持ち」と言えるでしょう。 その下水道を支えているのが、私たち埼玉県下水道公社です。 ■下水道の役割 ① 風呂やトイレ等で使って汚れた水を、きれいにしてから川に戻すことによって、川や 海の水質を守っています。 ② トイレは水洗化されて、悪臭やハエ、蚊の発生が少なくなり、清潔で快適な生活環境 になります。 ③ 都市に降った雨水を集めて流すことによって、浸水から街を守ります。 ■流域下水道の先進県・埼玉 流域下水道とは、複数の市町村で集められた下水を受け入れている下水道で、都道府県 が建設・管理するものです。 埼玉県内では、昭和41年(1966)年に流域下水道の建設が始まりましたが、これ は大阪府に次いで全国で2番目でした。埼玉県下水道公社は、この流域下水道を管理する 団体として全国に先駆けて、昭和54年(1979)年に誕生しました。出資者は、埼玉 県と流域下水道関連47市町です。 現在、当公社では県内6流域の下水道施設を管理して おり、区域内人口は約525万人(県人口の約72%) となっています。そのうちの3つ(南部、右岸、中川) は、全国でもベスト10に入るほどの大規模な施設です。 都道府県レベルの下水道公社の中では、職員数、管理施 設規模ともに最大です。 中川水循環センターの面積は、29.7haで 東京ディズニーランドの1.2倍! ■下水道公社の誇り 埼玉県下水道公社は、設立以来36年にわたって、埼玉県が建設した下水道施設の管理 をしてきました。下水道は365日、24時間止めることのできない施設です。 一口に管理と言っても、様々な仕事があります。日々刻々、流入する下水の量や質は変 化します。時には、集中豪雨によって大量の雨水が入ってきたり、工場等の事故で汚染水 が流れてきたりします。これらに、適切に対応することが求められます。 また、歴史のある施設であると同時に、老朽化した施設も混在します。定期点検を怠ら ず、適切な時期に修繕をすることも公社の仕事です。 施設の管理は、県民の方々からの負担金で成り立っています。そこで、できるだけ経費 を節約しながら、しかも川に戻る水をきれいにするよう、日々研究を重ねています。 -1 - ■下水道公社が求める人材 埼玉県下水道公社は、下水処理施設のプロ集団です。 現在の役職員数は113人。職員は、事務職と技術職に分かれ、技術職は電気職、機械 職、化学職がそれぞれ約3分の1ずつを占めています。 すべての職員が、それぞれの職種の特性を活かし、また相互に 協力しあって、下水をきれいにする仕事に使命感を持って取り組 んでいます。 就職してしばらくは、職場の上司や先輩から、下水道の管理に 関する知識を学ぶことになります。誰しも最初から下水道の知識 を持っているはずはありません。その上では向上心や吸収力が必 要です。また、新しい設備が次々と導入されるので、その運転方 法についての改善・工夫をいとわない向上心や探究心も大事です。 何よりも大切なのは、仕事に対する熱意です。下水道を一生の 仕事にしようという熱いハートを持った人材を求めています。 ■経営方針(抜粋) ○ 水環境の保全・創造に務め、県民の快適な生活環境と地球環境の保全に貢献します。 ○ 貴重な財源の効率的な執行を図り、安心・安全で適正な維持管理に努めます。 ○ 明るく活力のある職場環境のもと、仕事に誇りをもち、職務に精励します。 ■主な事業内容 ○ 流域下水道の維持管理運営業務 ○ 下水道に関する知識の普及啓発 ○ 水循環、資源循環及び施設再生に係る調査研究 ○ 水質分析等の技術的支援(流域下水道関連市町を対象) ■環境報告書 第三者レビュー(抜粋) 特定非営利活動法人 埼玉環境カウンセラー協会 小坂久仁子 様 埼玉県下水道公社は、その設立目的を経営方針や環境方針にもりこみ、環境に関連する 項目ごとに目的と目標を明確にして、実績を環境報告書に明記しています。 公社の業務は、私たちの生活から出た汚れた水を集中的に処理して、環境に与える負荷 を削減することで、環境保全に貢献しています。 下水処理費用は、流域下水道の全国平均や関東地方の平均も示されており、公社の運営 は非常に費用対効果が高いことが分かります。 県民とのコミュニケーション(普及啓発活動)では、参加者数が約2000人(5%) 増加しています。これらの活動は継続して取り組まれるよう期待しています。 -2 - 埼玉県下水道公社の取組 1 埼玉県下水道公社の技術力 (長年積み重ねた経験と知識に基づく最適管理と技術支援) -3 - -4 -
© Copyright 2024 ExpyDoc