「地中海と世界遺産の街、マルタ共和国バレッタで英語を学ぶ: 週末は

「地中海と世界遺産の街、マルタ共和国バレッタで英語を学ぶ:
週末はスペインやイタリアにも」(北島可奈絵)
GMS学部の北島さんは、夏休みを利用してマルタ共和国の首都バレッタ市に3週間の英
語語学研修に参加してきました。
地中海に浮かぶマルタ共和国は、イタリアのシチリア島の南に位置しています。面積は
東京23区の半分程度で、総人口は40万人余りと東京都葛飾区の人口(44万人あまり)
よりやや少ない人口となっています。気候が温暖で海が美しく、また首都バレッタはユネ
スコの世界遺産に指定されています。
さらにマルタは地理的にはイタリアに近いにも関わらず英語が公用語であるため、
「暖か
い南欧で英語研修をしたい」
「せっかく行くのだから、ヨーロッパの他の国も少し見てみた
い」という人の語学留学先として高い人気を誇っています。
そのようなマルタ共和国において、北島さんはどんな体験をしてきたのでしょうか?以
下は、北島さんにお聞きした内容です。
Q1. 海外研修のきっかけは何でしたか?また、なぜたくさんある候補地の中でマルタ共和
国に行くことを決めたのですか?
長期休暇を有効的に活用したかったのと、少しでもいいので留学に行きたいという思いから
です。
マルタ共和国はヨーロッパの地中海に浮かぶ島で、日本人はもちろんアジア圏の人が少ないと
ころです。せっかく留学に行くのなら日本人の少ないところに行きたかったので、留学の手配
をお願いしていた旅行会社の方に紹介していただきました。
↑ドバイ経由で約20時間ほどだったと思います。
時差は日本と比べて−8時間です(写真はドバイの空港です)。
Q2. 渡航前の準備として、何かしたことはありますか?
英会話教室に通っていました(帰国後も通いました)
。あとは、興味本位でマルタ語の本を
買ってみたり、旅行ガイドでどんなところか調べたりしていました(マルタだけを扱った旅行ガ
イドはなかなかないのですが、南イタリアと一緒になっているガイド本が多いです)
。
Q3. 今回の研修に費やした費用は、いくらくらいですか?
旅行代金:約47万円(授業料、航空券等全て込み)
お小遣い:約10万円
当時ユーロ(マルタ共和国でも使用されている、ヨーロッパの通貨)高だったので、外
食は高くつきました。そこで、こまめに飲み物や食べ物を買うことは避け、近くの安売り
のスーパーに行って、そこで大容量のペットボトルを買ったり日持ちのする食べ物を買っ
たりしてお金を節約していました。
↑
スーパーで買って、食べていたシリアル。部屋に冷蔵庫がなかったので牛乳が買えず、
そのまま食べてました。笑
Q4. 現地では、どのようなところに宿泊していたのですか? また、食事は口に合いましたか?
(1)寮での生活
私の申し込んだプログラムでは通常はホームステイをすることになっていたのですが、
オプションで学校の隣にある寮(一人部屋)に変えてもらいました(プログラムによって
は、ホテル滞在も可能です!)。週に何回かお掃除のおばちゃんが来てくれて、部屋を掃除
してくれました。寮は朝食のみついていて、学校内にあるカフェでパンやシリアルなどの
バイキング形式です。
学校のカフェです。お昼ご飯もここで買えます。↓
(2)マルタの食事
マルタ料理そのものはあまり口に合うものが少なかったのですが、イタリア料理や学校
の近くにあるパン屋さんはとても美味しかったです(マルタはうさぎの肉を食べます・・・
涙)
。また、日本料理屋さんやピザハット、バーガーキング等もあったので、食事には困ら
ないと思います。
↑
うさぎ料理です
Q5. 現地では、どのようなスケジュールで毎日を過ごしていたのですか?
(1)英語の授業について
週20レッスンの英語プログラムで申し込んだ人は午前中のみの授業、週30レッスン
の英語プログラムで申し込んだ人は午後2時30分まで授業で、私は週30レッスンにし
ました。1レッスン45分で午前は日常会話や文法を学ぶ授業、午後はひたすら話すディ
スカッション形式の授業でした。
レッスンを受けた European School of English。日常会話、ディスカッション(グループ授業)
(2)授業後の活動
授業後は現地でできた友人と買い物や観光地に行ったり、ご飯を食べに行ったりしまし
た。夜は宿題や復習、あとは洗濯もしたりしました(洗濯は頼めば業者さんにやってもら
えますが、お金がかかるので自分でやっていました。)
。
馬車にも乗りました。
↑
馬車専用の標識もあります。
チョコレートケーキが有名です!↑
(3)土日の過ごし方
土日は終日フリーなので、船でシチリア島に日帰りで行ったり、スペインのバルセロナ
に旅行したりしました。マルタから行くとバルセロナ1泊 2 日が3万円程度でいけます。
この滞在を使ってヨーロッパ周遊をしている友人もいました。
↑ゴゾ島(マルタ)まで青の洞窟を見に
日帰りシチリア島ツアー↓
↘
バルセルナも最高でした。↓
↘
Q6. 一緒にプログラムに参加したクラスメートには、どんな人達がいましたか?
8割ヨーロピアンです。仕事の休暇を利用して来ていて短期滞在の人が多かったです。
残 り 2 割 が ア ジ ア 人 で 、 ク ラ ス に 1 〜 2 人 で し た ( 1 ク ラ ス 1 0 名 程 度 )。
ストールをかけている女性が先生です!笑
Q7. 現地ではどんな交流がありましたか?
(1)友達との食事・パーティー
友人(日本人)がトルコ人留学生に話しかけられて、一緒にご飯に行ったり飲みに行く
ことができたり、仲良くなった韓国人留学生にパーティーに呼んでもらったり、人と人の
繋がりのおかげで体験できたことが多くありました。今だにマルタ留学で出会った友人と
連絡を取り合っています。
トルコの留学生と日本料理屋さんで。↓
︎韓国留学生のシェアハウスでパーティー↑
↗
(2)フレンドリーなコンゴ人
あと、学校の前でコンゴ人の方に話しかけられて、少し話しただけでしたが、”best friend”
と言ってくれたのはなんだか嬉しかった。笑
日本に興味があるようで、
「行きたい」と言
ってくれていたのも嬉しかったです。
Q8. 現地で受けたカルチャーショックは、何かありますか?
ヨーロッパの人は文法が分からないけれど英語が話せる、日本人は文法がわかるのに話
せない、ということを身をもって感じました。また多くの日本人は、授業中に発言するこ
とを遠慮しがちになりますが、他国の方は自分が納得するまで質問し続けていて、これは
日本人に足りないところだと痛感しました。授業の際に静かに聞いていると、先生に「(お
となしいけど)大丈夫?」と聞かれることが度々ありました。
Q9. 今回の研修は、北島さんの大学生活や今後の人生においてどのように生きてくると思いま
すか)?
(1) 自分で考え判断する
ディスカッションの授業では自分の意見がまったく出せず、とても苦労しました。そ
の時痛感したのが、何も考えずになんとなく日々を過ごすのではなく、何事に関してもし
っかり考えなくてはいけないということです。時には自我を強くもって、自分で責任をも
って物事を判断する必要があると感じました。
(2) 色々な英語の勉強
また、研修を通じて私はイギリス英語が苦手だと気付いたので、これからはアメリカ英
語だけでなく、様々な英語を聞き取れるように勉強しようと思いました。
Q10. 最後に、これから海外研修を行いたいと思っている人へのアドバイスやメッセージをお
願いします。
イギリスも良いけれど、マルタもとてもいい国です!日本人が少なく、費用も抑えられ、
世界遺産が近くにあり、地中海もすぐそこにあり、カラッとした素敵なお天気・・・。日
本からは遠いけれど、日本から離れれば離れるほど今までいた環境とかけ離れた価値観や
生活に出会うことができ、様々な体験を通して自分自身も成長できると思います。いろい
ろな国や学校がありますが、自分に合いそうなところを見つけて、語学研修を楽しんでも
らえたらと思います。
↑古都イムディーナ
おわり
(聞き手&文責
GMS学部講師
夜景が綺麗です
杉森建太郎)