広島県立三次高等学校 「キャリア教育に係る中核的な時間の在り方

広島県立三次高等学校
「キャリア教育に係る中核的な時間の在り方に関する研究」の概要
【研究課題】
○ 広島県北部において,グローバルな視点・知見を持った上で地域社会への貢献を志す生徒を育成する。
○ 大学進学の先の自分の在り方や生き方について,グローバルな視点でキャリア教育を推進していくための学習プログ
ラムを開発する。
【教育課程の特色】
大学への接続
3年 学校設定教科「キャリア」
学校設定科目「巴峡Ⅲ」
2年
1年
【
具
体
的
な
取
組
例
】
【
研
究
課
題
の
柱
】
※地域と世界をつなぐ
学校設定教科「キャリア」
学校設定科目「巴峡Ⅱ」
※地域と世界を体験する
学校設定教科「キャリア」
学校設定科目「巴峡Ⅰ」
※地域と世界を知る
○ 学校設定科目「巴峡」の系統
的な教科書等の作成及び活用
○ 学校設定科目「巴峡」と主要
な行事及び関連する教科・科目
とを体系付けた教育課程の編
成
○ 「心のキャリアノート」及び
「がんばるノート」の活用 等
の
育
成
等
キ
ャ
リ
ア
プ
ラ
ン
ニ
ン
グ
能
力
3年
2年
1年
【キャリア教育の取組の特色】
【進路指導】
・1年 プレゼンテーション
・2年 近未来発見活動▲,ディベート●
・1~3年 社会人講話▲
【国際理解教育】
・1~2年 第2外国語講座▲
・1~3年 海外インターンシップ■
・1~3年 姉妹校等交流■
・2年 台湾研修旅行■
【道徳教育】
・1~3年 ボランティア活動
・1~3年 「心のキャリアノート」の活用
グ
ロ
ー
バ
ル
な
視
点
の (●:教育機関との連携,■:姉妹校等との連携,▲:産業界との連携)
養
成
「心のキャリアノート」を活用した個人面談に
よる進路指導を行い,キャリアプランニング能
力を育成する。
○ 国際理解を深める学校行事
等を系統的に実施する教育課
程の編成
○ 国際理解を深める学校行事
等と学校設定科目「巴峡」とを
体系付けた教育課程の編成
等
○ 地元の教育資源を活用する
社会人講師等の協力リストの
作成
○ 円滑な高大接続に向けた地
元大学等との連携
○ 地域社会への貢献を志す生
徒の育成に向けたJICA等
との連携 等
① 科目「巴峡」等によるキ ② 海外交流等による国際性 ③ 産業界・関係機関等との
ャリアプランニング能力の を育てるための教育プログ 連携によるグローバル人材
育成システムの構築
育成に係る教育プログラム ラム開発
の開発
【研究の仮説】
① これまで実践してきた「国際交流教育」及び「道徳教育」を基盤に総合的な学習の時間の内容の見直すとともに,学校設定
教科「巴峡」を新設し,キャリア教育の視点で再構成した教育課程を実施することにより,生徒が自らのアイデンティティを
確立し,自己の在り方や生き方を考え,主体的に進路を選択することができる力を育成し,学習意欲の向上を図ることができ
る。
② 生徒が海外の高校等との日常的な交流活動の実施や,海外でのインターンシップ等による職場体験活動を経験することによ
り,人間関係形成・社会形成能力を育成するとともに,グローバルな視野を持たせ,地元に愛着を持ち,地域に貢献しようと
する志を持った人材を育成することができる。
③ 大学,関係機関等との連携組織を構築するとともに,地元地域はもとより県内の企業や行政・教育機関で活躍する本校の同
窓生等を中心とした推進体制を構築することにより,地域の教育力を活用する教育プログラムを構築することができる。
現状分析等
【現状の分析】
① 高等学校から高等教育への接続に係る生徒の状況
・ 進学という進路を検討するに当たって,将来の社会での自分の姿を思い描けていない。
・ 約9割の生徒が地元の小学校・中学校を経て進学してくるため,純粋で素直な人材が豊富である。
② 国際交流活動
・ 台湾姉妹校との相互訪問や海外研修等を実施しているが,全ての生徒にグローバルな視点を持たせきれていない。
・ 海外の姉妹校等や国内外の関係機関との交流に取り組む「ユネスコスクールとしての教育活動」などを実践している。
③ 関係機関との連携
・ 地域の人々から広島県北部の経済,医療,法律,教育分野に貢献する人材を育成することを期待されている。
・ 地域の企業や行政機関には本校の卒業生が多く,日頃から本校の教育活動に対して,理解と協力を得ることができる。