フクシマからバンクーバーへ - karashi.net 声なき者の友の輪

世界に広がる“からし種運動”のネットワーク「声なき者の友」の輪
ニュースレターVol. 18 (2015年6月発行)
フクシマからバンクーバーへ
アートを通しての交流
5月7日から6月25日までの約二ヶ月間、カナダの
バンクーバー・リージェントカレッジ内ルックアウトギャ
ラリーで、フクシマの未来を描いた「フクシマを描く創作
展」が開催されています。昨年、東日本大震災から三年を
機に、地震・津波・原発事故という三重の災害を被った福
島において、その悲惨な現実に寄り添わせていただきつつ、
そのような中でも感じられる希望の息吹をアートという
手法でお伝えしたいという願いで開催した福島での展覧
会は多くの方々に希望を提供して閉幕しました。この展覧
会を広島・長崎に原爆が投下されて 70 年目にあたる今年、
カナダでも開催したいとの強い希望が寄せられ、日本・
(バンクーバー旧日本人街を祈りながら歩く参加者たち)
カナダ・韓国・米国の多くの方がたの祈りとご支援で開催する運びとなったものです。
「フクシマを描く創作展」に参加した日本のクリスチャンアーチストたちがカナダ・バンクーバーを訪問
した機会を活かして、カナダ・米国・韓国のアーチストたちが集い、「声なき者」に寄り添い「神の国」とい
う視点でアートを作製するというワークショップを開催し交流を深めました。日本からは開幕に合わせてガラ
ス工芸の尾崎稔成氏、その後、絵画の林美蘭氏、井上達夫夫妻、早矢仕宗伯夫妻、溝口徳子氏、絵本作家の亀
岡亜希子氏、そして FVI からは神田英輔代表カタリストらが集いました。
「フクシマからバンクーバーへ」というテーマを掲げた今回のアートリトリートの会場には、第二次世界大
戦まで「日本人街」だった場所に近いバンクーバーのダウンタウンが選ばれました。日本人が強制的に収容所
に入れられて以来この場所は廃れ、今は精神的な病を抱えた方々や薬物中毒者など貧困者のたまり場となって
いる地区です。世界一美しい町と言われるバンクーバーにもこんな場所があったとは驚きでした。
地震・津波・原発事故という三重の災害に見舞われたフクシマでアーチストたちが神と対峙し、その中に神
による希望を見出したように、このバンクーバーの悲惨な現場で神と対峙し、希望を見出そうという試みでし
たが、貧困者の中に神の姿を見出していくという素晴らしい体験をさせていただきました。
ネパール大地震
緊急支援の経過報告
2015 年 4 月 25 日にマグニチュード 7.3 の大地震がネパール中部を襲いました。この地震による被災者はネ
パールの人口 3 分の一の 800 万人に及ぶと言われています。
「声なき者の友の輪」では、地震数日後から、理
念を共有し、地域に仕えてきた教会が集まるパートナー団体「ビジ
ョン・ネットワーク・ネパール(Vision Network Nepal)」による救
援活動に協力しています。この地域教会の群れは、それぞれが置か
れた地域の村々で「隣人を愛する」関わりを築いてきました。日本
でも、東日本大震災での救援のときに学んだように絆が生かされて、
多くの人々が必要と愛が届けられる貴重な機会になっています。
このグループでは、地震直後、被害が少なかった人々がまず出せ
るものやお金を出し合い(平均月収約 8 千円の国で総額 9 万 7 千円
になったそうです)、できるところから困窮する被災者の人々に必要
な物の援助を始めました。5 月第一週からは、海外からの協力を得て、
いくつかの地域にチームを派遣してきました。一つのチームは、カ
トマンズから離れ、多くの家が壊れ、支援が届いていない三々五々
に散在する村々を訪問し、乾燥米、豆、ビスケットなどの緊急食料、
水、毛布、テントなどの援
助品を配布しました。多く
の村人の家が壊れ、支援も
まだ届いていなかった山間部のカウル村では、6 トンのお米と 62 個
のテントを配布することができました。
今後は、山奥の村での復興住宅づくりに協力するために訪問を
続けるビジョン・ネットワークのメンバーは、祈りのなかで、自分
たちを押し出してくださっている愛のお方の力を感じながら困難
な山奥に出向いている、との報告を伝えてくれています。
その他の活動(2015年3~5月)
フクシマ・ミニ展覧会(聖望キリスト教会・市川市)、福島県巡回、立川福音自由教会(立川市)、バングラデシュ訪問、DNA グ
ローバル・フォーラム(ロンドン)、カンバーランド中会女性会(東京、神奈川)、東京基督教大学(印西市)、糸満ゆいまーる
教会、那覇隣人教会、那覇ナザレン教会、沖縄中部朝祷会、カフェ CoCoRo、沖縄ゴスペルファミリーチャーチ、糸満シーサイ
ドチャペル、胡屋バプテスト教会(以上沖縄県)、小さないのちを守る会、夢追いサロンつくば(つくば市)、川越福音自由教会
(川越市)、万座温泉フロアショー(群馬県)、東京武蔵野福音自由教会(武蔵野市)などで FVI カタリストが奉仕させていただ
きました。なお、陣内スタッフは充電を続けています。
働きの支援、会費支払いのための送金方法
① 郵便振替: 口座名:
「FVI」 口座番号:00180-0-300201
② ゆうちょ銀行、三菱東京UFJ銀行の口座もご利用いただけます。お問い合わせください。
*このレターは、希望された方に郵送させていただいています。送付先の変更、差し止めなどは、事務局にお知らせください。
*国内のカタリストを支援する場合、カタリスト名を、海外の活動を応援する場合、国名などを通信欄にご明記ください。
●「声なき者の友」の輪
事務局
email:[email protected]
090-6514-9251(柳沢)