「 武 士 誉 箱 根 信 仰 」

「武士 の誉 れと箱根信仰」
只今、箱根神社宝物殿において、
特 別 展『 武 士 の 誉 れ と 箱 根 信 仰 』
が開催されています。
新春
特別展
1月1日から 箱根神社宝物殿にて開催中!
信仰の強い力で忠義と孝行
人としてあるべき理想の姿を貫いた武人たち
つらぬ
渡辺数馬
飯沼勝五郎
浅田鉄蔵・門次郎
赤穂四十七士…
曽我五郎時致
中 で も 曽 我 兄 弟 は、 赤 穂 義 士 を
く支持され語り継がれました。
は じ め 多 く の 仇 討 の 手 本 と さ れ、
願成就の神」として厚く信仰され
兄弟が生涯尊崇した箱根神社は「所
今回の企画展は、江戸時代の人々
るようになりました。
に称賛された「仇討」に関する資料、
関東総鎮守と讃えられた箱根神
古 典 籍 な ど を 展 示 し、 忠 義 や 孝 行
を 大 事 に し た 日 本 人 の 考 え 方 や、
特に錦絵を中心とした絵画や彫刻、
る 格 別 な 庇 護 の も と、 将 軍 自 ら の
社 は、 鎌 倉 幕 府 将 軍・ 源 頼 朝 に よ
参 詣 に あ ず か り、「 武 家 の 守 護 神 」
紹介しています。
当神社に寄せた武人たちの信仰を
主 な 展 示 品 と し て、 曽 我 兄 弟 の
として全国の武士から尊崇されま
し た。 ま た、 武 家 の 基 本 法 典 と な
般 修 復 を 終 え た ば か り の「 曽 我 兄
弟縁起」「十番斬」をはじめ兄弟が
事 跡 を 綴 っ た 貴 重 な 古 典 籍 で、 今
日 本 第 一 の 武 家 起 請( 誓 約 ) の 社
塵 丸 」「 薄 緑 丸 」。 ま た、 十 年 ぶ り
用 い た 太 刀 と し て 名 高 い 宝 刀「 微
っ た『 御 成 敗 式 目 』 に 付 さ れ た 起
と し て 尊 ば れ ま し た。 更 に、 当 神
請 文( 神 仏 に 捧 げ る 誓 文 ) で は、
社が世間に広く信仰されるように
代わって武士としての恥や無念を
仇 討 は 家 臣 や 近 親 者 が、 当 人 に
請拂帳」なども陳列されています。
の 仇 討 決 算 書 で あ る「 預 置 候 金 銀
錦絵「誠忠義士伝」。更に四十七士
の展示となる赤穂義士の一人一人
晴らす手段として行なわれました
皆 様 方 に は、 こ の ま た と な い 機 会
な っ た 要 因 に、 仇 討 の 嚆 矢「 曽 我
が、 そ れ は 自 身 の 命 に 代 え て で も
に ご 来 館 い た だ き、 ど う ぞ ご ゆ っ
の事跡と姿を描いた五十枚揃いの
恩に報いたいという誠意の発動ゆ
くりとご観覧下さいますようご案
兄弟の仇討」があります。
え に、 特 に 忠 孝 を 重 ん じ た 江 戸 期
に 採 用 さ れ て ゆ く 中 で、 人 と し て
苦難や悲話が多くの文芸や錦絵等
(権禰宜
上岡芳隆)
とさせていただきます。
三 十 分。 但 し 入 場 時 間 は 十 六 時 迄
の武家社会において「武士の誉れ」
内申上げます。
と 賞 賛 さ れ る と 共 に、 成 就 に 到 る 尚、 開 館 時 間 は 九 時 か ら 十 六 時
あるべき理想の姿として民衆に広
4
大石内蔵助良雄
曽我十郎祐成
荒木又右衛 門
通巻261号
箱 根
平成28年1月1日