証券コード: 4114 2015年2月 IR・広報室 第一部:こんにちは、日本触媒です 日本触媒 汎用化学品 (例えばナイロンやポリエチレンなど) ではない 証券コード 4114 “機能性化学品” 日触媒 を開発・製造・販売する会社 創業: 1941年 資本金: 250億円 事業所: 国内 大阪、東京、姫路、川崎ほか 海外 米国、インドネシア、シンガポール、 ベルギー、中国ほか 2 日本触媒はここ (出所)石油化学工業協会ホームページ( http://www.jpca.or.jp/junior/01howto/3.htm ) 3 原料~製品の流れ 原油 原料 基礎化学品 プロピレン エチレン アクリル酸 酸化エチレン 川上 機能性化学品 高吸水性樹脂 アクリル酸特殊エステル コンクリート混和剤用ポリマー 川下 粘・接着剤用樹脂 他の産業へ… 消費財となる 食品添加物 一般医薬品 印刷インキ 家庭用洗剤 どんなもの…? トイレタリー 4 数字でみる 日本触媒:コア事業 アクリル酸・高吸水性樹脂(SAP) アクリル酸生産能力 高吸水性樹脂(SAP)生産能力 世界 世界 第3位 第1位 コア事業:売上高の約半分を占める 5 コア事業の世界展開 さらなる増設を 計画中 ⇒順次決定へ 生産能力<計画確定分> 単位:万トン/年 現状 計画 合計 アクリル酸 78 - 78 高吸水性樹脂 56 5 61 2016年6月完工(姫路) 6 数字でみる 日本触媒 業績 従業員数 3,700億円(今期予想) 経常利益: 285億円(今期予想) 売上高: 約4,000名 設備投資額 時価総額 約3,000億円(直近) 海外売上高比率 約50% 約2,500億円(今後7年間累計) 7 長期経営計画「新生日本触媒2020」 2020年のあるべき姿 売上高 2020年度 長期目標: 5,000億円 2016年度 中期目標: 3,930億円 経常利益 500億円 ROA 9.5% 340億円 8.5% 新規製品売上高* 470億円 290億円 基本指針と事業戦略の方向性 基本指針 事業戦略の方向性 ◇安全・安定な生産活動 ◇売上よりも収益性を重視 ◇既存事業・コア製品の一層の強化 ◇新規事業の早期立ち上げ、 新製品の速やかな上市 目標前提条件: 国産ナフサ価格 65,000円/kl, US$=100円、EUR=130円 * 新規製品売上高:上市から5年以内の製品売上高の合計 8 業績と目標(2011~2020年) 経常利益 600 売上高 6,000 (億円) (億円) 長期経営計画「新生日本触媒2020」 5,000 5,000 500 過去最高売上高 売上高 過去最高益 4,000 3,600 姫路事故 3,207 3,021 2,695 3,000 331 285 3,700 3,930 500 経常利益 400 300 340 285 200 2,000 1,000 166 100 138 0 0 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2014年度 実績 実績 実績 計画 推定 上期:ほぼ回復 下期:完全回復 2016年度 中期目標 2020年度 長期目標 計画、中期目標および長期目標前提条件: 国産ナフサ価格 65,000円/kl, US$=100円、EUR=130円 9 投資計画(2014~2020年) 戦略投資 機能性化学品 新エネルギー関連 500 300 7年累計 2,500億円 1,500 アクリル酸・SAP関連 200 酸化エチレン誘導品等 既存製品関連 設備投資 戦略投資 2014~2016年度 2017~2020年度 600億円 1,400億円 500億円 10 2014年度業績見通し 2013年度 (単位:億円) 3Q累計実績 2014年度 通期実績 3Q累計実績 伸び率 通期推定 売上高 2,094 3,021 2,752 31% 3,700 営業利益 74 138 184 151% 260 経常利益 101 166 216 113% 285 当期純利益 83 105 138 66% 200 ROA(総資産経常利益率) 3.6% 4.4% 7.1% 3.5 ポイント 7.1% 為替レート ¥/US$ 99 100 107 - 103 為替レート ¥/EUR 132 134 140 - 137 国産ナフサ価格 ¥/kL 65,800 67,300 68,900 - 70,200 11 利益還元策 <基本方針> 事業拡大や企業体質の強化等を総合的に勘案しつつ、 連結業績の動向を見通し、中長期的水準の向上を目指した配当を行う 2013年度配当 2014年度配当(予想) 経常利益 166億円 当期純利益 105億円 経常利益 285億円 当期純利益 200億円 円/株 中間 期末 合計 円/株 中間 期末 合計 普通配当 8 8 16 普通配当 11 11 22 前期と同額 配当性向 過去最高値と同額 2013年度(事故影響) 2014年度(予想) 2009~12年度平均 30.9% 22.3% 23.8% 12 株価 1,700 日本触媒(円) 日経平均(円) 20,000 19,000 1,600 1,500 14/11/6 2Q決算発表 14/8/6 1Q決算発表 1,400 18,000 17,000 14/5/6 決算発表 16,000 1,300 15/2/4 3Q決算発表 15,000 1,200 1,100 14,000 日本触媒(円) 日経平均(円) 1,000 13,000 4/1 5/1 6/1 7/1 8/1 9/1 10/1 11/1 12/1 1/1 2/1 13 第二部:個別製品について 1)高吸水性樹脂(SAP)「アクアリック 2)光学材料用樹脂「アクリビュア ® ® CA」 」 3)燃料電池用部材「ジルコニアシート・セル」 ® 4)新規製品、取組み 14 高吸水性樹脂(SAP) 主用途 紙おむつ、女性用品、園芸用保水剤など 製品化 1983年 何に貢献したか 1.布おむつ→紙おむつへ ・家庭の負担を低減 2.紙おむつの薄型化 ※ →SAPの高性能化・低コスト化 →紙おむつの需要拡大 →紙おむつのより薄型化・・・ の好循環を形成した 市場規模 世界需要 200万トン(2013年推定) 中期的に年6~7%の成長を見込む 15 高吸水性樹脂(SAP)とは SAPの成り立ち SAPが水を吸い込むしくみ 網目が膨らむ→水を蓄える 浸透圧で水を吸い込む 小さな粒状の物質 吸水力は自重の50~1000倍 一度吸水すると後戻りさせない工夫がされている (出所)夢・化学―21委員会ホームページ( http://www.chemicalmuseum.jp/beginner/report/9/index.html )ほか 16 SAP:開発の歴史 1970年 アクリル酸 上市 1972年 他のアクリル酸誘導品の実験中に偶然に 高吸水性樹脂(SAP)ができた 1977年 衛生材料の経血吸収剤の用途を発見する 1980年 高生産性重合法を発明 1981年 国内衛生材料メーカーに重点的にワーク 1982年 世界最大手の衛生材料メーカーにワーク 表面処理方法の発明 1983年 第1SAP製造プラント完成(姫路製造所)、 企業化 1988年 アメリカに製造設備完成 2001年 ベルギーに製造設備完成 2004年 中国に製造設備完成 2013年 インドネシアに製造設備完成 現在 世界トップシェア 17 アクリル酸/SAP:プラント 18 アクリル酸/SAP:世界展開 さらなる増設を 計画中 ⇒順次決定へ 生産能力<計画確定分> 単位:万トン/年 現状 計画 合計 アクリル酸 78 - 78 高吸水性樹脂 56 5 61 2016年6月完工(姫路) 19 SAP:日本触媒の強み ① 製品・プロセスに関する研究開発力 ② 原料アクリル酸からの一貫生産 ③ 日米欧中の生産拠点による安定供給体制 ④ 技術を有効に守る知財戦略 ⑤ 成長力に富む優良な顧客 ⑥ 適切な経営の投資判断 ⑦ 製造技術力 20 光学材料用樹脂:アクリビュア ® 主用途 フラットパネルディスプレー用 光学フィルム 何に貢献しているか ディスプレーの高機能化 耐熱性が高い ⇒ アクリル樹脂のフィルム化 透明性に優れる ⇒ 高精細な画面 薄膜化に適した分子構造 ⇒ 薄型パネル 21 アクリビュア :開発の歴史 ® 1992年 特殊なアクリル系樹脂の画期的な製造方法を 開発 2002年 光学フィルムの用途を発見 2003年 液晶向けのフィルム用途への採用が決定 2005年 企業化 2006年 電子情報材料事業部が発足 第1期プラント完成 2007年 第2期プラント増設完了 2016年春 プラント増設予定 <2014/7/11 リリース> http://www.shokubai.co.jp/ja/news/news0165.html 22 燃料電池用部材(ジルコニアシート・セル) 主用途 固体酸化物形燃料電池(SOFC)の電解質 何に貢献したか 1.大規模集中型電源 →分散型電源へ 2.エコな社会を実現 3.固体酸化物形燃料電池(SOFC) の実用化を促進 日本触媒の強み 触媒製造で培った成型・焼成技術 →高品質+大量生産 23 燃料電池とは 水素と酸素を反応させることで電気を生み出す装置 ※「水の電気分解」の逆の原理を応用 地球にやさしいクリーンな発電方法 次世代を担う有力な新エネルギーのひとつ 燃料電池の分類 温度分類 種類 高温作動型 低温作動型 直接メタノール形 固体高分子形 りん酸形 溶融炭酸塩形 固体酸化物形 (DMFC) (PEFC) (PAFC) (MCFC) (SOFC) 電解質 高分子交換膜 高分子交換膜 りん酸 炭酸塩 固体酸化物 作動温度(℃) 室温 室温~80 180~200 600~700 750~1000 天然ガス等 天然ガス等 石炭ガス化ガス 石炭ガス化ガス 小中規模 小中規模 分散電源 分散電源 燃料 メタノール メタノール 携帯電話 適用分野 特徴 水素、天然ガス 天然ガス、LPG バイオガス等 小型コジェネ オンサイト・ モバイルPC 自動車 PDA、スクータ 可搬型電源 リチウムイオン 低温作動 比較的低温 多様な燃料 多様な燃料 高出力密度 商用化段階 内部改質可能 内部改質可能 電池の代替 コジェネ 大規模集中発電 出典:燃料電池開発情報センター作成 発電効率が高い 大規模集中発電 高い発電効率 高い発電効率 著作権者:燃料電池開発情報センター 24 ジルコニアシートとは ジルコニアを焼成加工※してシート状に固めたもの 固体酸化物形燃料電池(SOFC)の電解質 ※原料を高熱で焼いて性質に変化を生じさせること ≪電解質とは?≫ イオンを変換させる際の “橋渡し役” 25 新規製品、開発品 ◆ リチウムビスフルオロスルホニルイミド(LiFSI) リチウムイオン電池用の高性能電解質、長寿命化添加剤 今期から製品化 → 民生用での採用、自動車電池用評価も本格化 ◆ 固体電解質ポリマー(ICP:イオンコンダクティブポリマー) O OO O S S F N F Li LiFSI 電気自動車、定置用のリチウムポリマー電池材料 販売拡大中、次世代品も開発中 ◆ ジルコニアナノ粒子分散液 有機溶媒/樹脂に対する分散能に優れ、 高濃度でも極めて高い透明性を維持する屈折率調整剤 ディスプレイの高画質化・省電力化に貢献 → 試験販売開始 ジルコニアナノ粒子分散液 ◆ 新亜鉛電池材料 【アニオン伝導膜一体型亜鉛電極】 安全・安価な亜鉛二次電池に使用可能 亜鉛結晶の成長を効果的に抑制するため、 従来よりも電池寿命を大幅に延ばす 新亜鉛電池材料 26 環境保全への取り組み 「地球温暖化防止と日中友好の森」づくり SAPの保水力を利用した植林活動 【所在地】 中国 内モンゴル自治区エジンホロ旗 【活動内容】植林作業、維持管理作業など 【活動実施】2008年~ 砂漠化防止技術研究プロジェクトへの参画 中国 新疆林業科学院と共同で、SAPを使用した 植林実地試験を実施 【目的】防風・砂漠固定化システムの技術研究と 試験モデルの構築 【所在地】中国 新疆ウイグル自治区 【活動実施】2008年~ 27 1.高吸水性樹脂(SAP)で世界トップクラス 2.独創的な高い技術力 3.世界を舞台に活躍 ご清聴ありがとうございました。 グループ企業理念 私たちはテクノロジーをもって 人と社会に豊かさと快適さを提供します 29 おことわり 本資料は、投資判断の参考となる情報提供を目的としているものであり 投資勧 誘を目的としたものではありません。また、記載されている内容は、資料作成時 点で入手可能な情報に基づき当社が判断した内容を含んでおり、記載された内容 を確約したり、保証するものではありません。 実際の業績は、様々な要因により、異なる結果となる場合があります。 お問合せ先: 株式会社日本触媒 IR・広報室 東京都千代田区内幸町1-2-2 日比谷ダイビル TEL: 03-3506-7477 FAX: 03-3506-7598 URL: http://www.shokubai.co.jp
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