食品ロス改善で協業 - KURADASHI.jp

食品ロス改善で協業
6
が食品ロスの現状を知
り、理解を深めること
で家庭での食品ロス削
減にもつながる。
同社では、今後も「K
URADASHI.jp」により、
個人、企業や団体、行政
が一体となり、廃棄ロ
ves/foodloss.html)を公開した。同特
集は、「もったいないを価値へ」を
コンセプトとする「KURADASHI.jp」と
「ヤフオク!」が取り組んでいる「RE
USE! JAPAN PROJEC
T」上で現在、事業者と家庭(消費者)
双方において発生している食品ロス問題
の改善を目的とするもの。(青柳英明)
品を消費者が「お得」
に購入すること自体
が、気軽で継続的な
「NOFOODLOS
Sプロジェクト」への
参加となり、同時に社
会貢献にも寄与できる
仕組み。また、消費者
需 要
急上昇
る。認知向上を経た今
秋は定番市場としての
真価が問われそうだ。
同市場は東洋のオ
リーブオイルと比喩
される通り、米ぬか由
来の優れた特性などで
知られるが、市場規模
ではこれまでマイナー
感が拭えなかったこと
は否めない。業界共通
のこれまでの課題は認
知向上だったが、二度
のムーブメントにより
一気に払拭(ふっしょ
く)、現在は主婦層を
ス問題が改善され、良
い社会の循環が生まれ
るよう努めていく構え
だ。
食品ロス問題の現状
は深刻だ。農林水産省
が 月に発表した数字
によると、国内では本
来食べられるのに廃棄
されている「食品ロス」
は、年間
万tと
推計される。そのうち、
事業者で廃棄される食
品ロスは
万t、
家庭は
万tに及
ぶ。その量は世界全体
の食糧援助量の ・
TPP閣僚
会合前に
米国・ハワイで現地
時間 日(日本時間
倍に匹敵し、日本のコ
メ収穫量の約 %に当
たる。事業者で廃棄さ
れる食品には商品その
ものには問題がなく、
賞味期限内であっても
終売商品、季節商品や
パッケージリニューア
ルなどの理由で販売で
きず廃棄されてしまう
商品が多くあり、問題
となっている。 急増している。利益商
材としての収益も見込
め、供給メーカーの大
半がフル稼働の状況に
ある。
これを受け、 強
で知られる東のボーソ
ー油脂と西の築野食品
工業では、ライン増強、
特性訴求、レシピ提案
など多岐にわたる活性
化施策を展開。特にラ
イン増強による供給体
制の強化は競合の垣根
を越えた市場拡大策と
言え、早期での実現を
果たした場合、市場規
模は飛躍的に拡大する
可能性もある。
年秋商戦も需要増
は継続する見込みだ
が、メーカーによる供
給強化と小売の適正価
格化が焦点となる。脱
・同質化が課題である
食用油市場全体の観点
からも、同市場の伸長
はプラスの作用をもた
らす。秋商戦の成否に
要注目だ。= 面に関
連記事 (村岡直樹)
武蔵野フーズ、カムス神戸工場稼働へ
こめ油特集……………………………
クラフトビール特集…………… ~
日付臨時増刊「全国小売流通特集」
胃 心 伝 真
土用の丑(うし)の日に
はうなぎと相場が決まって
いたが、食品企業が催事提
案を強化する中、一見意外
だが考えると理にかなって
いる提案もある▼森永製菓
は 月 日、「土用の丑の
日にはうなぎと甘酒」を訴
求することを目的に、東京
・中央区人形町の甘酒横丁
で「森永冷やし甘酒サンプ
リングイベント」を実施し
た。「冷やし甘酒」は、熱
中症対策需要を追い風に
年 ~ 月の売上げが 年
+
比約 ・ 倍となるなど、
高い成長を示しているとい
う▼甘酒は冬のイメージが
強い飲料だが、俳句では夏
の季語であることが示す通
り、古く江戸時代から夏の
暑さ対策としても飲まれて
いる。発汗で失われる「水
分・塩分」や、体のエネル
ギー源となる「糖分」が補
給できる「夏バテ対策」飲
料として注目を集めている
▼夏バテとは本来、初秋の
体調不良時に使用するらし
いが、 月の暑さと梅雨を
経て 月の猛暑の今年は、
この時期に「夏バテ」を公
言しても問題なさそうだ。
(青柳英明)
7
5
は、その内容が日本政
府から国会議員にも公
表されていないが、新
聞やTVでコメは年間
万tの輸入義務付け
などの報道があり、集
会では農業者などから
不安の意見が示され
た。
森山議員は「重要
品目は守る」「飼料米
への転換をお願いして
いる時に、主食用コメ
の輸入を増やすことは
難しい」「日本産の農
林水産物・食品の輸出
も交渉している」と述
野菜と果実の
野菜と
果実の魅力再発
魅 力 再発
見・
見
・流通業今後の
流 通 業 今 後 の 対応
対応
長の小林元次が大切に
していた顧客や農家さ
んなどの仕入れ先の信
用と社員の信頼を私も
大切にし、安心・安全、
信頼のある製品づくり
と顧客にとって価値の
ある新商品の開発、提
供をしていきたい」と
抱負を述べている。
◇
小林桂子氏(こばや
し・けいこ)
年 月 日生まれ。
年 月金城学園短期大
学卒業。 年 月ワナ
ー商事監査役就任、
年 月金印顧
問、 年 月金印取締
役、 年 月金印代表
取締役、金印わさび、
金印物産、金印アグリ
代表取締役に就任。座
右の銘は「健康第一」。
(高木義徳)
べ、党・TPP交渉に
おける国益を守り抜く
会の会長でもある江藤
議員は、 日にまとめ
た決議文を安倍晋三首
相に手渡した時に「反
対運動は下火になった
わけではない、情報が
ないため、おとなしい
だけ」と情勢を伝えた
という。
他の議員は「コメ
万tは昔の水戸藩と同
じ生産量」として、
「大
きな影響が出る」と認
識を示している。
(伊藤哲朗)
食品産業文化振興会では、ア ル取締役、イオンアグリ創造代 ▼会合名=食品産業文化振興
グリインキュベーター・藤井滋 表取締役社長、イオンフードサ 会定例セミナー▼日時= 月
生代表取締役社長を迎え、「野 プライ取締役などを歴任。現在 日講演午後 ~ 時▼会場=
菜と果実の魅力再発見・流通業 は、女性未来農業創造研究会代 アキバプラザ 階EXルーム
(東京都千代田区神田練塀町 )
今後の対応」をテーマに、セミ 表理事も務める。
▼参加費=食品産業文化振興会
会員無料、一般受講ご希望者
人 万
円(税込み)▼
テーマ・講師=「野菜と果実の
魅力再発見・流通業今後の対
応」アグリインキュベーター・
藤井滋生代表取締役社長
8月4日 藤井滋生氏が講演
▼問い合わせ=日本食糧新聞
・
藤井氏から、健康寿命を高め 社事業本部、電話
・
、FAX
・
るためのおいしく、素敵な野
・
。http://bit.
菜、果実の提供を通した流通業
ly/Ke3If3
の提案を聞く。
ナーを 月 日にアキバプラザ
で開催する。
年ジャス
藤井氏は、
コに入社、その後イオンリテー
JA全中・農政連 集会
中心にリピートが目立
つ。
これを裏付けるのが
小売における棚の充実
化で、 年 月対比で
配荷率は約 倍に拡大
(本紙推定)。取り扱
いなしの店舗が複数品
の品揃えを図るなど、
全国的に平均SKUが
真価問われる今秋
ブームから定着へ
こめ油市場が、ブー
ムから定着へ過渡期を
迎えている。昨秋の健
康価値の見直し、今春
の機能報道という二度
の特需を契機に需要が
急上昇した同市場だ
が、今夏も引き続き店
頭では即完売の状況。
主原料が不足感のある
国産米ぬかである特性
上、供給面の強化が望
まれる一方、特に家庭
用では本来の価値であ
る「おいしく、健康的
な」特性が浸透してい
くれている」と手応え
を感じている。「社員
にとって働きやすい環
境を用意することは、
社長の仕事だ」と話し、
工場の環境改善と合理
化を推進している。
また顧客の環境も変
化し顧客需要も多様化
しているため、近年の
を発売し、わさびの新
たな可能性を提案して
きた。「この分野は金
印の強みとして、健康
食品を世界に広めてい
きたい」と小林社長は
話し、わさびを世界に
広く認識してもらうこ
とを目指していく。
小林社長は「初代社
+++
5
5
営業活動は提案型とな
っている。そのような
背景によって今年 月
に東京支店を移転し、
オープンキッチンを充
実させ、顧客の環境に
対してより細やかな対
応ができるオフィスと
して新たなスタートを
切った。
24
社会貢献型ショッピングサイト「KURAD
ASHI.jp」を運営するグラウクス社と、
日本最大級のネットオークションサイト
「ヤフオク!」は 日から 月 日ま
で、「ヤフオク!」が展開する「REU
SE! JAPAN PROJECT」
上で特集「食のもったいないを価値
へ」(http://reuse.yahoo.co.jp/archi
「REUSE! J
APAN PROJE
CT」は、
「ヤフオク!」
が 年 月から開始し
た「リユースをみんな
で広げていくためのプ
ロジェクト」で、リユ
ースが当たり前のライ
フスタイルを広めるこ
とでモノや資源が循環
する社会に変えていく
こ と を ミ ッショ ン と
し、イベントのレポー
トや著名人のインタビ
ュー記事などリユース
に関するさまざまな情
報を公式サイト上で発
信している。
「KURADASHI.jp」は、
消費者庁をはじめ関係
府省庁が連携して展
開する国民運動「NO
FOODLOSSプロ
ジェクト」を推奨して
おり、事業者からさま
ざまな理由で廃棄に至
る商品を、食品ロス削
減および社会貢献のた
めに協賛してもらい、
購入代金の一部を社会
貢献活動団体への支援
金として寄付する。商
料を受け入れることで
安心して栽培いただけ
るようにしていくこと
で、安定的に原料を確
保していく考えだ」と
話す。
現在はわさび産地の
視察とともに全社員と
の面談を行い、「当社
の社員は会社を愛して
5
6
信頼・価値ある商品提供
生産量減少という課題
があるが、産地に対し
て品種改良、栽培方法
指導、苗提供など農家
との連携を深め、産地
拡大の努力をしてい
く。また、安定的に原
8
27
31
ている」と、原料供給
の今後に不安があると
話す。「そのため当社
は 金 印アグ リ を 設 立
し、自社による西洋わ
さびの栽培に取り組ん
でいる。わさび原料は
14
10
5
30
7
80
者農政運動組織連盟
な (全国農政連)、全国
ど
農業協同組合中央会
日)から 日まで開か 協定(TPP)の閣僚 (JA全中)、全国漁
れる環太平洋経済連携 会合を前に、全国農業 業協同組合連合会など
団体は 日、東京・
芝公園のメルパルク東
わさびを世界へ
京で「TPP閣僚会合
を前に国会決議の遵守
同社は 年に健康食
を求める全国代表者集
品「わさび&オリーブ」
会」を開催した。
を発売。以降、本わさ
自民党、公明党の議
びの根茎から抽出され
員に加えて、内閣府で
る「わさびスルフィニ
TPPを担当する渋谷
ル」をはじめ、本わさ
和久参事官らが登壇、
びの機能性成分を活用
コメ、肉など重要 品
した健康食品や化粧品
目についてあらためて
国会決議の順守を表明
した。自民党の森山裕
議員、江藤拓議員らは
「国益に反する場合は
撤退も辞さず」「オバ
マ大統領にとっては大
詰めかもしれないが、
日本にとっては交渉継
続もあり得る」と厳し
い姿勢を打ち出した。
参加者は約
人。
TPP交渉について
04
夏バテ
INDEX
5
8
金 印 小 林 桂子 社 長
1
9
8
7
5
2
5
1
9
4
63 3
6
15
88
9 6 5
23
2
小林桂子氏は
産量減少は否めない。
年 月からワナー商 また国産の西洋わさび
事監査役に就任し、同 も、生産農家が減少し
社グループの経営に参
加。以降、広報や渉外の
仕事を担い、豊富な人
脈を築いてきた。「現
8
在の加工わさび業界
は、原料の安定的な確
保が非常に厳しくなっ
ている。社長就任後に
各本わさび産地の農家
を視察しているが、生
産者の高齢化による生
3 7
0
0
14 12 3
5
食品 産 業文 化 振興 会
1
6
顧客視点に立つ
「顧客視点に立った
価値ある新商品の開
発、提供に力を入れて
いく。またわさびの機
能性を訴求し、わさび
スルフィニルをはじめ
とする本わさび機能性
成分の製品化を一層進
めていきたい」と、新
社長としての抱負を話
す小林桂子氏。前社長
小林伯生氏の長期療養
に伴い、 年 月に金
印の代表取締役に就任
した。
8
6
1
5
0
0
もったいないを拡大
28
13
6
6
4
3
3
3
1
7
3
こめ油
3
1
2
14
15
もょょょ ゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃや
ゅ
ゅ
ゅ
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8
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4
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1
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9
ゅ
7
ゅ
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6
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4
2
ゅ
ゅ
1
5
ゅ
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9 4
ゅ
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6
6
ゅ
4 6
2
ゅ
ゅ
6 4
0
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7
3
5
0
ゅ
ゅ
4
ゅ
ゅ
5
0
ゅ
ゅ
3
ゅ
ゅ
0
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3 3
8
ゅ
4
ゅ
3
3 3
1
1
4
ゅ
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よゃゃゃゃゃゃ
ょょょょょょょょょょょょょょょょょゆ
2
「KURADASHI.jp」
と
「ヤフオク!」
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2015年(平成27年)7月29日(水曜日)
!"#$%&'()*+,-./0
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(1) 第11218号