近視の人へのメッセージ

近視の人へのメッセージ
近視のあなたには、遠くにあるものを見ない癖があり、それが近視をますます強めていることにお気
づきですか?
遠くにある物を一生懸命見ようと努力をする、途端に、目の焦点を合わせてくれる筈の不随意筋が固く
なりもっと見えにくくなります。
見なくてはいけない、と思う気持、見る力がないという恐れ、焦りに悩まされ、もう見ないと決めた人、
決めてはいないけれども・・という人。
近視の少女が座ったので私の部屋の中を見て下さいと云うと、
「何も見えない」と云いました。
「窓が見えるでしょ。他に何があるの?」と訊くと、
「ええ、壁に掛かっている絵があるし、その絵は人物画で、その下に花瓶の乗っている台があり、そ
の横には机があり、机の上にはペンと鉛筆と消しゴムと物差しがある。」と云い足しました。
「見えないものは何もありません。見ていないだけよ。」と私。
これは目の悪さではなく、見ようと思わないことが問題なのです。
この少女が、次の日に廊下から入ってきたので、
「廊下の新しいソファーの色は気に入りましたか?」と私が訊くと、
「どこに置いてありましたか」と訊き返してきた。廊下で待っている間、彼女はそれに腰かけていた
のに、周囲に注意を払わないのです。
眼鏡をはずして練習しましょう。
ⅰ)輪郭がハッキリしない時でも、無視しないで、形を考えて下さい。
――大きいか小さいか――長いか短いか――曲がっているか真直ぐか――厚いか薄いか――広いか狭
いか――低いか高いか
ⅱ)細かいことに注意を払う癖をつけましょう。
今まで気がつかなかった理由は、物を万遍なく見なかったからです。物の表面を目でなぞるよう
動かしましょう。
人の顔を覚えられないので困るという人は、誰の顔でもよく見ましょう。眉から目へ、鼻から口
右目から左目へ動いて両方が同じかどうか比べましょう。思いがけない発見がある筈です。
丹念に顔全部を見ていれば簡単には忘れられない筈です。
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