INGREST・パネルボンディングガイド イングレスト(GR-012)は、鉄板・FRP・アルミニウムの接着に開発された高性能2液混合型エポキシ系接着剤です。 一般的な用途 クオーターパネル・ルーフパネル・ドアアウターパネル・サイドパネル等 注意:コアサポートなどの構造用部位に使用出来ません。ご注意下さい。 一般的な作業手順 1.パネルを外し、塗装と錆を研磨して表面から削り取り、接着出来るようにします。被接着面は金属面になる まで必ず研磨してください。一部を切り取るときは継ぎ目を適度に傾斜処理して現行パネルとスムースにリ ンクさせて塗装した時にゴーストラインが出ないように綿密な作業をして下さい。 (図−1参照) 2.表面を清潔で乾いた風でブローして下さい。 3.金属面を揃えます。接着剤を付けていない状態で部品と取り付け金具を当ててみて、ぴったり当てはまる事 を確認します。 4.部品をいったん車両から外し、防錆処理をします。 5.接着剤のカートリッジのキャップを外します(図−2参照) 6.ガンにカートリッジをしっかりと装着します。ミキサー取り付け前に、少量を捨て打ちして、両方のカート リッジから均一に吐出することを確認します。 7.ミキサーを取り付けます。次に少量を押しだしミキサーから混合と吐出量が均一に出ている事を確認出来る まで捨て打ちします。 8.溶剤を1∼1.5㎝の玉状態で接着面に打ちます。次にヘラ等で均一に塗りのばします、このとき、錆を防ぐ ため、露出している鉄板面全体に行き届くよう注意して作業をして下さい。 (図−3参照) 注意事項:MIG溶接(半自動)を行う部位に接着剤を塗布しないで下さい。 9.部品の位置をしっかり確認して接着し、圧力を均等にかけます。パネルをいったん接着したら取り外さない で下さい、位置を変えなければならない時はパネルをスライドさせてずらし、接着面に空気が入らないよう に作業します。 10.クランプ等で部位にしっかり押しつけします。− 押しつけが難しい部位には当社推奨品の仮固定具パネ ルロック(PL−01S3)をご使用下さい。 11.次回の使用の為、接着剤をガンから取り外したらミキサーをそのまま付けて縦に立て保存して下さい。 12.メーカー推奨に基づき必要な箇所に溶接して下さい。本溶剤は可燃性ですので溶接には注意が必要です。 注意事項:スポット溶接は接着剤が硬化する前、可視時間内に作業してください。 13.23℃ で最低4時間固定して下さい。固定時間はヒートガンやランプの使用で短縮が可能です。 加熱目安:50℃で30分程度。 注意事項:外気温が摂氏5℃以下の時は必ず加熱してください。5℃以下では正常な硬化が始まりません。 14.断面になっている場所から出ている接着剤を取り除いて下さい。更に研磨して継ぎ目をきれいにする事が 必要な場合もあります。仕上げ後のゴーストラインが出ないようパテ等で仕上げて下さい。必要に応じて当社 推奨エポキシパテGM8300(Gメタル)又はGR-014(Skim−1・スキムワン)をご使用下さい。 15.研磨仕上げ後、塗装して下さい。 16.車両は24時間後には使用可能 で す 。 図−2・ノズルの取り付け方法 参 考 可視時間:30分(接着剤吐出可能時間) ワーキングタイム:90分(接着部位をずらせる時間) クランプタイム:4時間(動かさないで固定している時間) ◆裏当てで接着 外キャップを半分程上部にづらし、 強くひねる事で、中のカシメが折れます。 その上にノズルをねじ溝に沿ってしめます。 ◆段付けで接着 8∼10mm ネジかバイス固定 7∼9mm イ ン グ レス ト 接着剤 推奨品パネルロック 車両側 交換部位側 裏当て部材 20mm∼ 代表的な作業例 ■作業に必要な商品 図−1 図−3 ■GM8300 ★接着剤 GR-012 専用ノズル GR-600MX 専用ガン AG-GNK ★接着部位の両面をサンディング します。 ★接着部位の両面に塗布します。
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