高社山登山 無事登頂しました

中野市立 倭小学校
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平成 27 年9月25日(金)
学校だより
No.23
高社山登山 無事登頂しました
①出発の会で同行者の紹介
③熊よけに爆竹を鳴らす
⑤左手は植林地帯
②右手方面は倭財産区有林
④岩穴にはヒカリゴケが光る
⑥胴結場を経て斜度のきつい山道を登る
⑦岩窟に薬師を祀る高杜神社奥社
⑨展望台でゆっくりと昼食
⑧最後の登り
⑩雲の切れ間に中野市を臨む
5日間のシルバーウィーク、連休中は
好天続きで絶好の行楽日和となりまし
た。また実りの秋を迎え、随所で稲刈り
をしている様子も見かけました。
さて、先週 18 日(金)には 1~4 年の
遠足、5・6 年の登山が行われました。当
日の朝 3 時ころには一時雨が強く降りま
したが夜明けには止み、実施の可否決定
する 6 時には雲の切れ間に青い空も見え
てきました。
高社山登山は、ふるさとの山に登り、
倭財産区有林や自然について子どもたち
に学んでほしいとの願いから実現したも
のです。そのような経緯から今回の登山
には、それぞれのエキスパートの方にも
同行していただきました。①の写真は左
から山岳会の小林さん、体験活動支援部
長の小林さん、博物館の本村さん、林務
課の大草さん、森林組合の南都さんです。
旧牧ノ入スキー場の林道を終点まで歩
くと、谷筋に続く登山道となります。こ
こで万一に備えて熊よけの爆竹を鳴らし
ました。右手にはサワグルミなどの広葉
樹、左手には植林されたスギが鬱蒼と茂
り、ところどころに巨岩が見られます。
これは 30~20 万年前の火山活動による
火砕流の堆積物です。
ネマガリダケが続く斜面を進むと一杯
清水を経て、間もなく平らに開けた胴結
場(どようば)に着きました。歩き始め
てから 1 時間半ほど。汗をかき、息を切
らして登ってきた子どもたちは、水を飲
み、あめを口に入れてほっと一息。
ここからはアップダウンが続く尾根と
なります。ミズナラやブナが梢を広げ、
山道沿いにはイワカガミの間に薄紫色を
したツルリンドウの花も見られました。
山頂に近づくにつれて霧のようなガスが
まき始めました。10 時 40 分、薬師を祀
る岩室に到着。ここはヒカリゴケが見ら
れることでも有名な場所です。
岩室から出ると右側に長刀岩(なぎな
たいわ)に通じる道、正面には 6~7m ほ
どの鎖場がありました。この鎖場を越え、
御嶽神社を過ぎるともうひとがんばり。
登山計画の山頂到着時刻は 12 時 30 分
でしたが、実際には 11 時 10 分に到着し
ました。予想以上に速いペースで登れた
ことに驚きです。下山予定は 1 時 30 分な
ので、昼食と休憩をたっぷりと取ること
にしました。お弁当は展望台で広げまし
た。しかし、早い時間だったせいか、疲
れきったせいか、あまり食欲がない様子。
⑩北信州の秀麗峰の一座である高社山。山頂にて(1351.5m)
それでもおしゃべりをし、笑いが出てく
ると食欲も戻ってきたようで、お弁当を
ゆっくりと味わいながら食べていまし
た。正午近くには、雲間から中野市を一
望することができ感激。山頂で記念写真
を撮って下山となりました。
帰りは来た道とは別ルートから夜間瀬
スキー場へ向かいます。急な下り坂で岩
⑪慎重に岩場を下る
⑫ススキが揺れる夜間瀬スキー場を歩く
場もあり、何度か足を滑らせながら 30~
40 分ほど歩くと、山頂リフト終点に着き
ました。視界が一気に開け、マツムシソ
ウやススキがなびく眼下には、山ノ内町
の湯田中や竜王が見えました。スキー場
の斜面を下り、リフト乗り場には予定通
り 2 時 30 分ころ到着。子どもたちは登り
きった達成感と心地よい疲れに満足そう
⑭全員無事に下山
⑬迎えのバスを目指して
な表情でした。
高社山への登山は地元の方の熱意に押されて実現の運びとなったものです。「ふるさとを知り
ふるさとに学び ふるさとを大切にする」心を培う機会として、すばらしい経験ができました。
ふるさとの山、高社山に登ったことは、子どもたちの記憶にもしっかりと刻まれたものと思いま
す。支えていただいた方々に深く感謝申し上げます。
自
自然
然閑
閑談
談
No.6
見る目のモードの切り替え
高社山で出あった生き物。少し注意してみるときれいなもの、不思議なもの、不気味なもの、おどろくもの…、
さまざまな生き物や造形美を発見することができる。花の目、キノコの目、昆虫の目…、ときには自分の目をい
ろいろなモードに切り替えて、身の周りの自然をじっくりと見つめてみるのもおもしろい。
清 涼 感の ある香 りが
するアブラチャンの実
ラショウモンカズラ
可憐な風情のマツムシソウ
ホツツジ
ヒカリゴケ(ストロボ発光に
より黄緑色に光っています)
)
「白雪姫と七人のこどびと」
にも登場するベニテングダケ
ミヤマクワガタ(史君
発見。残念ながら死ん
でいました)
ナラハヒラタマルタマフシの
ゴール(虫えいとよばれる巣)
山頂で見かけたコアオ
ハナムグリ