開催概要 - 京都市障害者地域自立支援協議会

京都市障害者自立支援協議会「権利擁護部会」
開催概要
日時:平成27年3月24日(火)
場所:京都市寺町第5会議室
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京都府障害のある人もない人も共に安心していきいきと暮らしやすい社会づくり条例について
・・・・・・資料1
*
意見交換(「(事)」は事務局の意見)
○ 資料1の8ページの「不利益取扱いの禁止」の「※ただし,その行為について正当な理由が存在する場
合,この条例による不利益取扱いには該当しません。」の正当な理由とはどのようなものか。
○(事) 京都府が示しているこの条例に係るガイドラインでは具体例として,生命の保護のためやむを得な
いと認められる場合や建物の構造上車いすでの通行ができないといった場合などが挙げられている。また,
断る場合の配慮事例としては,文化財である建物への盲導犬との入場を断る場合にスタッフが代わりに付
き添いの介助を提案するなどがある。本市において対応要領を作成するうえでは,事例集を作成し,年々
良いものにしていきたいと考えている。
○ 資料1の7ページの社会的障壁のうち「②制度(利用しにくい制度など)
」には福祉分野に限らず民法
等も視野に入れているのか。現行の諸法律によって受ける不利益についても見直す必要がある。
○(事)
福祉分野に限らず法においてどうかという議論は出てくるだろう。国での議論の中で出てこないも
のについても,今後もこのような場で引き続き御意見を伺っていきたい。
○ 勧告や公表の対象は個人も対象になるのか。
○(事) 京都府,事業者が対象であり,府民(個人)には及んでいない。差別解消法は勧告までであるが,
京都府の条例ではさらに踏み込み公表まで行うことになっている。
2
「権利擁護」に関する課題とその解決方法について
・・・・・・資料2,資料3,資料4
○課題…①住居の確保,②金銭管理,③成年後見制度,④情報支援,⑤障害理解,⑥サービス利用,⑦入院
中の障害者の支援,⑧補助用具,⑨性への理解<新規>
* 意見交換(「(事)」は事務局の意見)
【新規項目「性への理解」の事例等について】
○ 歩行困難な女性だったので階段で手を繋ごうとしたら,触られるのが嫌だと言われた。長く関わりを持
ってきた方であったが,その時初めて分かった。善意であろうと,先に断りを入れることが大切であると
実感した。
○ 東部圏域では,山科青少年活動センターと協力して,性とどう関わっていくのかという当事者向けの勉
強会を行っている。
○ 知的障害のある方で,理解できなかったり,無抵抗という場合もある。親御さんへは我慢はしないよう
に伝えてほしいと話しているが難しい問題である。
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○(事) 異性との交際について,支援者間で当初否定的に捉えていたが,異性との交際は本来阻むものでは
ないということで,本人のニーズを大切にするということから支援していくことにした事例がある。
○ 青少年活動センターで青少年や障害のある方向けに性教育をしている人の話を聞いたことがあるが,い
ろんな場面で繰り返して話をすることが大切だと思う。京都府の条例においても基本となる考え方として,
どこで誰と生活するかの選択の機会が確保されることと言っており,本人の望む生活を支援していくこと
が大切である。
【今後の進め方等について】
○ 京都府の条例の8分野とは異なる課題項目となっている。個別具体的に解決方法を提案していくという
話であったと思うが,教育や労働の課題は含めないのか。また,障害理解については全てのことに関わっ
てくるが,どのように取り上げ,進めていくのか。
○(事)
各委員から集約した事例を基に項目立てしている。また,本市での議論は,その内容を各委員の出
身団体で発信していただくことも期待しており,京都府よりもきめ細かくする必要があると考えている。
今後,教育・労働についても議論していくということであれば取り上げる。性への理解についても1回目
の部会の後に,事例等集約した結果,追加したもので,教育・労働についても異論なければ整理し追加し
ていく。障害理解については,おっしゃるとおり全てのことに関わるので,部会を継続する中で中間まと
めを行いその時の振返りの中で議論してはどうかと思っている。
○ 課題項目を1つずつ議論するということであれば,毎月開催又は1回につき2~3項目の議論をするこ
とになるのか。
○(事)
事務局で一定調べて解決方法を提案しつつ,ポイントを絞って議論したい。また,年3~4回は開
催し,1回につきいくつか議論して結論を出していきたい。
○ 部会で深く緻密に議論し,市協議会に提案することで議論の内容に抜けがないか確認していきたい。教
育や労働も大切な内容なのでそれを含め充実した内容としたい。
○(事)
来年度中に結論を出すというのではなく中期的にやっていきたいと思っている。
○ 課題を絞って議論する方がいいのではないか。解決方法については,具体的に提案できるものにした方
がよい。
○ 事例はまだ不十分ではないか。足りない事例については委員から集めるのか,事務局で用意するのか。
○(事)
事例については,改めて照会するなどして漏れのないようにする。部会をどのように進めていくか
も事前にお示しする。
○ 条例の趣旨や権利擁護の考え方を市民に根付かせ,理解してもらう方法についての議論も煮詰めていく
必要があると思う。具体的な解決方法を提示していくのがよい。
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