ひがしだ けいすけ 東田 圭佑 (平成22年入職)〈消防士〉枚方消防署 警備課 救助担当 【業務内容】 私が配属されている救助隊(レスキュー隊)は火災や交通事故、水 難事故といった災害に加え、震災等の大規模災害や複雑多様化する特 殊な災害にも出動します。人命救助のプロとして多種多様な災害現場 で安全・確実・迅速な活動が出来るように日夜訓練に取り組んでいま す。私たちが普段乗っている救助工作車には人命救助に必要な資器材 が約100種類あり、全ての資器材を習熟し状況に応じて選別、使用 する為の知識も重要になります。 私たちの仕事は絶対に諦める事が出来ません。なぜならば、救助隊 はその名の通り人命救助のスペシャリストであり、私たちが諦めてし まえばその方を救助する事自体を諦める事になります。災害現場では 危険な事も多く、人命救助を達成する為には、肉体的にも精神的にも 強くなければなりません。過酷な状況でも強い気持ちを持てるように 厳しい訓練を行っています。 「市民の方を助ける!」その様な強い気 持ちを持ち続け、日々人命救助に必要な知識・技術・体力の向上に努 めています。 【仕事に対するやりがい】 私は約4年間救助隊として勤務してきました。その中で特に大切にしている事は、当たり前と思うかも知 れませんが「人命救助に対する強い気持ちを持つこと」と「1秒でも無駄にしない」という事です。逃げ出 したくなるような過酷な状況で自分を突き動かす為には、救助隊としての誇りとプライドをどれだけ強く持 っているかが重要です。責任感があれば日々の業務を行う上で何気ない事でも自分自身の知識・技術・体力 の向上に繋がり、日々成長することが出来ます。 また、災害現場は1分1秒で状況が変化し、救出作業時間が長くなるほど要救助者を安全な状態で救出出 来る可能性が低くなります。一早く現場に到着し、迅速な救出活動を行う事が出来てはじめて要救助者の社 会復帰に繋がります。私は市民の尊い命が失われる現場にも出動しました。その時、「もう少し現場に着く のが早かったら」「もっと早く活動出来ていれば」と重く感じることもありました。その時の悔しさや悲し みは忘れたことがありません。辛く逃げ出したくなる事も少なくありませんが、救助隊の中で掲げた目標に 対し一致団結して過酷な訓練に取り組み、その目標をクリアした時に味わう仲間との達成感は、喜びも大き くやりがいを感じる瞬間でもあります。消防はチームです。どれだけ優れた隊員でも一人では人の命を救う ことは難しい為、小隊(チーム)を編成しています。チー ム内でお互いを信頼し合える関係を持つことが活動を する上で特に重要になります。その様な信頼出来る仲 間に巡り合ったことが自分の宝です。 消防という組織は、消火担当・救急担当・救助担当・ 調査担当・指令課等多くの職員が色々な方面で常に人 命救助の事を考え職務を遂行しています。そのような 組織の中で救助隊として人命救助の最前線で働けてい る事にやりがいを感じています。
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